平成18年度 久留米高専 機械工学科 2 年 シラバス(授業計画) 授 …€¦ ·...

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平成 18 年度 久留米高専 機械工学科 2 年 シラバス(授業計画) 授業科目名 国語Ⅱ 担当教員 平元道雄 期間 通年 授業形態 講義 必修/選 必修 一般/専 一般 単位数 3 授業の目的 一年次での成果を踏まえ、更に進んで書物に親しみ、進んで物を思い・考え、進んで自己を表現する癖を 身に付けさせたい。かかる意欲を引き出し、自立した日本語の使い手として自らを育てるべく努めしめるよう な、少なくともその契機となるような授業を目指したい。 到達目標 レベルの高い文章を的確に読解し、明晰に思索するための日本語力を培う。 相手を意識して自分の考えを適切に表現できるとともに、調べたりしたことを 明確に整理して記述する表現力を身につける。 日本語の豊かさに意識的に目を向け、幅広い読書習慣を身につける。 JABEE プログラム目標 学習内容 1. 随想一 9. 随筆・日記・紀行 2. 説話・物語 10 随想二 3. 小説一 11. 詩歌二 4. 故事・小話・文 12. 漢詩 5. 評論一 13. 小説二 6. 詩歌一 14. 思想 7. 和歌・歌謡 15. 評論三 8. 評論二 16. 評論四 教材および参考図書 秋葉康浩ほか編著『精選現代文』(筑摩書房刊)、安斎久美子ほか編著『古典』(右文書院刊)、池内輝雄ほ か監修『図説国語』(東京書籍刊)、国語辞典、古語辞典、漢和辞典 授業の進め方と履修上の注意 現代文はレベルの高い日本文が選ばれており、正確に読解するには根気がいる。耳慣れない語彙も多く、 ともすると国語力に不安を抱く学生は敬遠しがちだが、自立した日本語の使い手となるためにはこのような 文章を読みこなすことも大切であることを知ってほしい。そのための努力を惜しまないことを切望する。古典 は何より声に出して読み、そのリズムに親しむことである。また、辞書を座右に備えて、不明なことばと出会っ たらそのつど引くという習慣を確かなものとしてほしい。なお、授業で興味をもった作者については、図書館 に足を運び、他の作品にも進んで触れてみる意欲を期待したい。 評価方法 中間試験や期末試験による成績(70%)、レポート・出席等による評価(30%)をもとにして、総合的に評価す る。 1

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Page 1: 平成18年度 久留米高専 機械工学科 2 年 シラバス(授業計画) 授 …€¦ · jabeeプログラム目標 学習内容 1. 随想一 9. 随筆・日記・紀行

平成 18 年度 久留米高専 機械工学科 2 年 シラバス(授業計画)

授業科目名 国語Ⅱ 担当教員 平元道雄

期間 通年 授業形態 講義 必修/選択

必修 一般/専門

一般 単位数 3

授業の目的 一年次での成果を踏まえ、更に進んで書物に親しみ、進んで物を思い・考え、進んで自己を表現する癖を身に付けさせたい。かかる意欲を引き出し、自立した日本語の使い手として自らを育てるべく努めしめるような、少なくともその契機となるような授業を目指したい。

到達目標 レベルの高い文章を的確に読解し、明晰に思索するための日本語力を培う。 相手を意識して自分の考えを適切に表現できるとともに、調べたりしたことを明確に整理して記述する表現力を身につける。 日本語の豊かさに意識的に目を向け、幅広い読書習慣を身につける。

JABEE プログラム目標

学習内容 1. 随想一 9. 随筆・日記・紀行 2. 説話・物語 10 随想二 3. 小説一 11. 詩歌二 4. 故事・小話・文 12. 漢詩 5. 評論一 13. 小説二 6. 詩歌一 14. 思想 7. 和歌・歌謡 15. 評論三 8. 評論二 16. 評論四

教材および参考図書 秋葉康浩ほか編著『精選現代文』(筑摩書房刊)、安斎久美子ほか編著『古典』(右文書院刊)、池内輝雄ほか監修『図説国語』(東京書籍刊)、国語辞典、古語辞典、漢和辞典

授業の進め方と履修上の注意 現代文はレベルの高い日本文が選ばれており、正確に読解するには根気がいる。耳慣れない語彙も多く、ともすると国語力に不安を抱く学生は敬遠しがちだが、自立した日本語の使い手となるためにはこのような文章を読みこなすことも大切であることを知ってほしい。そのための努力を惜しまないことを切望する。古典は何より声に出して読み、そのリズムに親しむことである。また、辞書を座右に備えて、不明なことばと出会ったらそのつど引くという習慣を確かなものとしてほしい。なお、授業で興味をもった作者については、図書館に足を運び、他の作品にも進んで触れてみる意欲を期待したい。

評価方法 中間試験や期末試験による成績(70%)、レポート・出席等による評価(30%)をもとにして、総合的に評価する。

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平成 18 年度 久留米高専 機械工学科 2年 シラバス(授業計画)

授業科目名 政治・経済 担当教員 永吉 守(一般科目(文科)非常勤)

期間 通年 授業形態 講義・演習 必修/選

必修 一般/専

一般 単位数 2

授業の目的

皆さんが一般社会に出てから必要となる、社会的な基礎知識、特に急速に変化しつつある現代の諸問題に

ついて皆さんと一緒に考えていきたいと思います。社会のしくみや諸問題についての基礎的知識やそれらに

対処する実践的思考を身につけることをこの授業の目的とします。

到達目標

現代社会を生きていくために有益な社会的知識と視点を身につける。

JABEE プログラム目標

学習内容 (目安は1トピック 4 時間=2 週の授業)

1.イントロダクション

2.政治・経済の概観その1-社会

3.政治・経済の概観その2-立法・行政・司法

4.政治・経済の概観その3-グローバリゼーション

5.政治・経済の概観その4-国際・環境

6.政治・経済の概観その5-経済・金融

7.BSE 問題・食の安全

8.フリーターと NEET

9.国際情勢と国際貢献および「文明の衝突」

10.メディアとコミュニケーション

11.年金・保険

12.小さな政府と民営化

13.IT と経済・社会

14.HIV/AIDS

15.「遺産」をめぐる政治・経済

教材および参考図書

各自、中学の公民的分野の教科書、普通高校用の政治・経済の教科書または学習参考書等を持参のこと。

授業の進め方と履修上の注意

上記のトピック(「学習内容」欄)を予定。1~5 については、講義を中心にする。7~15 については、トピック

のなかから、学生諸君でグループでのレジュメ発表やディスカッションを行い、発表した後、講義(まとめ)でフ

ォローしたい。新聞は毎日読むこと。私語は聴きたい人の迷惑になるので厳禁です。

評価方法

前期期末試験を A(100 点満点)、後期期末試験を B(100 点満点)、演習発表を中心とした平常点を C(100

点満点)としたとき、成績=2/5(A+B)+1/5C とする。

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平成 18 年度 久留米高専 機械工学科 2年 シラバス(授業計画)

授業科目名 日本史 担当教員 松尾 一

期間 通年 授業形態 講義 必修/選

必修 一般/専

一般 単位数 2

授業の目的 日本史(歴史学)は、人文科学や社会科学の基礎として重要な教科であるため,歴史学的方

法や史料読解のみならず,歴史の見方を考える力の訓練を行っていくことが大切である.中学での歴史の

学習内容を踏まえながら、日本史の通史的理解、歴史事象基礎について学習し、加えて技術の社会史を

学び、高専という歴史的存在の歴史上の位置や歴史段階を考える基礎的思考力の養成をめざす。

到達目標 1 日本史を通じて歴史認識の方法を考える。

2 歴史とは何か・歴史における国家・社会・文化の役割を考える

JABEE プログラム目標

学習内容 <前期> 第1部 アジア的社会と日本歴史の形成

から伝統的社会の形成へ 第1講日本の国家形成とアジア的生産

様式論 第2講 アジア的専制国家の形成と古代律令制度 第3

講 律令的太政官制の成立と天皇制と古代王権 第4講 古代国

家と天皇の祭祀 第5講 渡来系氏族と先進技術の導入としての

寺院建築 第2部 アジア的共同体解体にける荘園経営と日本封

建領主制の形成と展開 第6講 公家・武家・寺家による権門成立

と荘園制社会の成立 第7講 荘園制社会の統治機構 第8講 武

士の発生と荘園の経営と展開 第9講 中世国家は東の幕府と西

の朝廷の二重構成 第10講 幕府・武家の王権化と南北朝内乱

における日本民族形成 第11講 源平争乱後の宋代技術の導入

による寺院社会の再建 第3部 中世戦国期社会と日本の領主制

の特色 第12講 中世王権における将軍と天皇 第 12 講 地域的

一期体制の形成と領主権力 第 13 講 戦国期分国法の支配秩序

と法原理 第 14 講 戦国期守護の成立と地域支配の様相 第 15

講 日本における統一国家・民族形成と「度量衡」の統一としての

「太閤検地」の意義

<後期> 第1部 日本文化論と歴史認識 第1講 本講義

を考える視点 第2講 戦後文化人は日本文化をどのように論

じたか 第2部 日本文化の原基としての室町・戦国期の文芸

第3講 伝統文化を代表するのは戦国期の「口頭伝承文芸」第

4講 日本人の行動の基底となる世界観 第5講 巨大城郭を

建築した「職人集団」と土木・建築技術 第3部「格式と威光」の

文化と幕藩制という社会制度 第6講 「武威」による被治者の

同意の形成と「格式」・「威光」 第7講 朝幕関係は後見人と被

見人の間柄 第8講 西洋技術の伝来への伝統社会の対応

第4部 日本近代のコンフォーミュニズムとしての神道 第九講

大日本帝国憲法による神道国教化の全体意思化 10講 国

家神道体制下における教育と宗教の衝突 第11講 設備投資

の抑制と資本主義は日本名物の長時間労働・低賃金を生み出

す 第5部 軍部の形成が議会政治を圧殺し帝国を自壊させ

た 第12講 統帥権干犯問題と軍部の行政府への超越第13

講 侵略戦争を肯定する戦争の大義第14講 結末は抜かれ

た伝家の宝刀「統帥権」 第15講 伝統文化の伝承と科学技

術の役割

教材および参考図書

講義時に資料として配布する。尚、松尾のWEBサイトにも掲示し、講義後に内容を更新するので各自が入

手し訂正すること。

授業の進め方と履修上の注意

授業はわかりやすい講義を励行します。しかし、中学までの歴史の授業と比較して、格段に細かな内容や

文献・画像の資料の読解を求めながら講義は展開していきます。また,講義が中心となるが、受講生個々

の歴史認識の深化を促すために、入門的な素材となりうるレポートを課していきます。しかも、講義のみで

は、十分な思考上の訓練を確保できません。したがって、8 回にわたって提出を求めるレポート作成のため

には、素材の検索、読解能力を身につける必要があるので、講義時に紹介する参考文献・資料等に積極

的に当たって、自学の習慣を付ける機会にしてください。

さらに,定期試験(レポート)以外に、年 8 回のレポートを課すが、担当者の配布した資料や講義の内容に止

まることなく、受講者自身の歴史認識の問題として「レポート作成」を活用することを要望します。

評価方法 定期試験(レポート)による評価を6割(100 点満点)とし、講義期間に提出を求める通常レポート

等による平常点を4割とする。ただし、講義期間の通常レポート提出は、古代・中世・近世・近代・現代およ

び重点課題(技術の社会史の前近代 2 回・近現代 1 回)からの計8回とする。

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平成 18 年度 久留米高専 機械工学科 2年 シラバス(授業計画)

授業科目名 数学 IIA 担当教員 山本 稔(一般科目理科)

期間 通年 授業形態 講義 必修/選

必修 一般/専

一般 単位数 4

授業の目的

一年次に学習出来なかった事を学んだ後に,理学,工学,社会科学で重要な言語となる微分積分学を学

ぶ.特にこの学年では一変数関数の微分積分学を理解する.そして次学年に学習する多変数の微分積分

学に繋げて行く事を目的とする.

到達目標

一変数の微分,積分の概念を身につける.

一変数の微分,積分に関する計算力を身につける.

自発的に学習する姿勢を身につける.

JABEE プログラム目標

学習内容

1. いろいろな数列の和

2. 漸化式と数学的帰納法

3. 点と直線

4. 2次曲線

5. 関数の極限と導関数

6. いろいろな関数の導関数

7. 関数の変動

8. いろいろな応用

9. 定積分と不定積分

10. 積分の計算

11.面積・曲線の長さ・体積

教材および参考図書

新訂基礎数学(大日本図書),新訂微分積分 I(大日本図書),新訂基礎数学問題集(大日本図書)

新訂微分積分 I 問題集(大日本図書)

授業の進め方と履修上の注意

授業は教科書に沿った講義が中心となりますが,教科書の問を解くという演習も授業の中に組み込みます.

この演習は時間が許せば,学生に黒板に書いて解説してもらう形式を考えています.

授業だけでは演習は不十分であるため,各自教科書だけではなく,問題集を用いて知識・手法の定着を図る

事を希望します.

そのため,復習をきちんとする事で講義・演習で解らなかった点を明らかにする事を望みます.

評価方法

中間試験,期末試験の点数 60%(各100点満点),演習等の平常点 40%(半期200点満点)で評価する.

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平成 18 年度 久留米高専 機械工学科 学科 2 年 シラバス(授業計画)

授業科目名 数学 IIB 担当教員 川越茂敏([email protected])

期間 通年 授業形態 講義 必修/選

必修 一般/専

一般 単位数 2

授業の目的

自然科学、工学を理解し、専門分野の技術に関する知識を修得するために必要とする、線形代数の基礎と

なるべクトル概念の理解と行列、および行列式の演算能力を養成すること。

到達目標

ベクトル概念を理解し、行列、および行列式の演算処理ができる。

JABEE プログラム目標

学習内容(教材:基礎数学 第6章 図形と式)

第 1,2 週 平面ベクトル ベクトル・ベクトルの演算

第 3,4 週 ベクトルの成分

第 5,6 週 ベクトルの内積

第 7,8 週 ベクトルの平行と垂直

第 9,10 週 空間座標 ベクトルの成分

第 11,12 週 内積

第 13,14 週 球の方程式

第 15,16 週 ベクトルの線形独立、線形従属

第 17,18 週 行列の定義

第 19,20 週 行列の和、差、積

第 21,22 週 行列の積

第 23,24 週 転置行列

第 25,26 週 連立1次方程式と行列 消去法

第 27,28 週 行列式の定義

第 29,30 週 行列式の性質

教材および参考図書教科書:線形代数 (大日本図書)

問題集:線形代数問題集 (大日本図書)

授業の進め方と履修上の注意 講義を中心に行う。

また、理解を深めるために演習を行い、ほとんど毎回宿題を課す。

評価方法 定期に行う試験を60%、3週間毎に行う小テストを30%、宿題のレポートを10%で評価する。

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平成 18 年度 久留米高専 機械工学科 2年 シラバス(授業計画)

授業科目名 物理(前期分) 担当教員 原田 豊満

期間 通年 授業形態 講義 必修/選

必修 一般/専

一般 単位数 4

授業の目的(通年)

波動、力、運動、エネルギーの基本的内容について学び、機械工学に必要な基礎的な物理の知識を獲得す

る。また論理的な思考力を養成する。

到達目標(通年)

波動、力、運動、エネルギーに関する基礎的な物理法則を理解する。

基礎的な物理法則を用いて、具体的な問題が解ける能力を身につける。

JABEE プログラム目標

学習内容(前期分) 1.ガイダンス 2.波動、波の発生,波の要素 3.横波と縦波 4.横波と縦波2、表面波、縦波の図示 5.重ね合わせの原理、波の干渉 6.演習 7.定常波 8.ホイヘンスの原理、波の反射 9.波の屈折・回折 10.演習 11.音波、音の反射・屈折 12.音の回折・干渉、うなり 13.弦の振動 14.気柱の振動、共鳴・共振 15.ドップラー効果

16.演習 17.光とその種類、光の速さ 18.偏光、光の反射・屈折 17.全反射、光の散乱、光の分散 19.レンズ1 20.レンズ2 21.ヤングの実験、レーザー光 22.回折格子、薄膜による干渉 23.演習 24.力、重力、面から受ける力、糸が引く力、25.弾性力 26.液体や気体から受ける力 27.力の合成・分解 28.力のつり合い、作用と反作用 29.剛体にはたらく力、力のモーメント 30.剛体のつりあい

教材および参考図書

高等学校 物理Ⅰ、数研出版 および 高等学校 物理Ⅱ、数研出版

授業の進め方と履修上の注意

基本的には、教科書に沿って授業を行い、教科書の記述で理解が困難と思われる点は、資料を作成して

配布する。物理は、概念を直観的にとらえることが重要であるので、教科書や板書の内容の理解に努めると

ともに、具体的な問題を自分で解くことが、必要である。したがってレポート等で課された問題は、できるだけ

自分で考えて提出すること。またレポートは、期限を過ぎたものは受け取らない。

評価方法

中間試験(必要に応じて行う)および定期試験70%、レポート30%とする。ただし中間試験、定期試験の

両方を受験しなかった場合は、レポート点は0点とする。再試験は、再評価試験を含めて1回とし、再試験で

の 高点は、原則として60点とする。

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平成 18 年度 久留米高専 機械工学科 2年 シラバス(授業計画)

授業科目名 物理(後期分) 担当教員 原田 豊満

期間 通年 授業形態 講義 必修/選

必修 一般/専

一般 単位数 4

授業の目的(通年)

波動、力、運動、エネルギーの基本的内容について学び、機械工学に必要な基礎的な物理の知識を獲得す

る。また論理的な思考力を養成する。

到達目標(通年)

波動、力、運動、エネルギーに関する基礎的な物理法則を理解する。

基礎的な物理法則を用いて、具体的な問題が解ける能力を身につける。

JABEE プログラム目標

学習内容(後期分) 1.ガイダンス 2.剛体にはたらく力の合力、偶力、重心 3.重心 4.等速直線運動、平均の速さ、瞬間の速さ 5.速度、相対速度 6.加速度、等加速度直線運動(速度の式まで) 7.演習 8.慣性の法則、運動の法則 9.運動方程式、重さと質量 10.力を及ぼし合う2物体の運動、静止摩擦 力11.動摩擦力、空気の抵抗と終端速度 12.演習 14. 13.平面運動の速度、加速度 1 平面運動の速度、加速度 2(等加速度直線運動を除く) 15.運動量、運動量とカ積の関係 1

16.運動量とカ積の関係 2、運動量保存則1 17.運動量保存則2 18.反発係数(完全弾性衝突、完全非弾性衝突を含む)1 19.反発係数(完全弾性衝突、完全非弾性衝突を含む)2 20.演習 21.等加速度直線運動(変位の式以降) 22.落体の運動 1 23.落体の運動 2 24.仕事1 25.仕事2 26.運動エネルギー 27.位置エネルギー1 28.位置エネルギー2 29.力学的エネルギーの保存1 30.力学的エネルギーの保存2

教材および参考図書

高等学校 物理Ⅰ、数研出版 および 高等学校 物理Ⅱ、数研出版

授業の進め方と履修上の注意

基本的には、教科書に沿って授業を行い、教科書の記述で理解が困難と思われる点は、資料を作成して

配布する。物理は、概念を直観的にとらえることが重要であるので、教科書や板書の内容の理解に努めると

ともに、具体的な問題を自分で解くことが、必要である。したがってレポート等で課された問題は、できるだけ

自分で考えて提出すること。またレポートは、期限を過ぎたものは受け取らない。

評価方法

中間試験(必要に応じて行う)および定期試験70%、レポート30%とする。ただし中間試験、定期試験の

両方を受験しなかった場合は、レポート点は0点とする。再試験は、再評価試験を含めて1回とし、再試験で

の 高点は、原則として60点とする。

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平成 18 年度 久留米高専 機械工学科 2 年 シラバス(授業計画)

授業科目名 化学Ⅱ 担当教員 宮本 泉

期間 通年 授業形態 講義 必修/選

必修 一般/専

一般 単位数 2

授業の目的

将来,学生が各専門科目を学ぶための学力を養うように,化学の基礎(物質の構造と性質と変化)を理解

させる。

到達目標

1. 電池のはたらき・電気分解などを、電子の授受を中心に理解する。

2. 典型元素および遷移元素の単体や化合物の性質について理解する。

3. 有機化合物の構造と性質の関係やわれわれの生活との関わりなどにつ

いて理解する。

JABEE プログラム目標

学習内容

1. 金属のイオン化と電子の授受 14. 遷移元素を含む化合物やイオン

2. 金属のイオン化傾向と単体金属の性質 15. 有機化合物の特徴と分類

3. 電池 16. 有機化合物の分析

4. 電気分解 17. 飽和炭化水素

5. 元素の分類と周期表 18. 不飽和炭化水素

6. 水素とアルカリ金属元素 19. アルコールとエーテル

7. マグネシウムとアルカリ土類金属元素 20. アルデヒドとケトン

8. 亜鉛・水銀およびアルミニウム 21. 脂肪族カルボン酸

9. 炭素・ケイ素・スズ・鉛 22. エステルと油脂

10. 窒素とリン 23. 芳香族炭化水素

11. 酸素と硫黄 24. フェノール類と芳香族アミン

12. ハロゲン元素と希ガス元素 25. 芳香族カルボン酸

13. 遷移元素の特色

教材および参考図書

教科書:野村祐次郎他著 高等学校化学Ⅰ,化学Ⅱ 数研出版

参考書:数研出版編集部編 トライアル化学Ⅰ,化学Ⅱ 数研出版

授業の進め方と履修上の注意

講義を中心に一部視聴覚教材を用いる。

評価方法

中間試験(40%)と定期試験(60%)により、総合的に評価する。

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平成 18 年度 久留米高専 機械工学科 2 年 シラバス(授業計画)

授業科目名 英語II 担当教員 米永 正敏 ・ ミーイン

期間 通年 授業形態 講義 必修/選

必修 一般/専

一般 単位数 3

授業の目的 英語Ⅰや基礎英文法で学んだ内容をもとに、さらに高度な英語表現の学習とネイティブ・

スピーカーによる会話の授業を通して、4 技能をバランスよく発展させる。

到達目標 日本語と英語の構造上の差異を理解し、基本的な英語で自らを

表現できるようになること。

JABEE プログラム目標

学習内容

検定教科書「英語II」テキストを用いて、文法事項の学習、リーディング、リスニングの練習を行う。後期は

外国人英語教員による英会話が行われる。

異文化に触れながら、受け身の現在完了、部分否定、知覚動詞+目的語(物など)+過去分詞、未来完

了、仮定法過去完了、現在完了進行形、I wish+仮定法、助動詞+完了形、同格表現などを学習する。

後期は英会話でスピーキング、リスニング能力の向上を行う。

教材および参考図書

MILESTONE English Course (Keirinkan)

授業の進め方と履修上の注意

前期授業では、テキストに添って授業を進めるので、事前にテキストを学習して、意味が分からない、新

出単語は辞書で調べておくこと。後期の英会話では積極的に発話するように心掛けることが大切である。

評価方法

前期授業は中間考査、期末考査及び授業中の小テスト、課題等で評価する。

後期授業は授業中の小テスト、期末考査等で評価する。

英語IIの評価は前期と後期を総合して100点法で評価する。

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平成 18 年度 久留米高専 機械工学科 2年 シラバス(授業計画)

授業科目名 英語演習Ⅰ 担当教員 福田かおる

期間 通年 授業形態 講義 必修/選

必修 一般/専

一般 単位数 2

授業の目的

英語の運用に必要な基本的な文法事項を演習を通じて確実に身につけ、自分の考えを英語で表現でき

る能力と相手の意図を正確に理解できる能力を向上させる。

到達目標

演習問題を通じて基礎的な文法の知識を確実に習得し、英語で事実や考え

を表現できる能力を身につける。

JABEE プログラム目標

学習内容

Part1では、簡単な作文演習を通して基本的な文法事項を復習する。

復習する文法項目: 現在形、過去形、未来形、完了形、助動詞、不定詞、分詞、動名詞、

基本 5 文型、特殊な主語、関係代名詞、関係副詞、接続詞

Part2 では、日常生活に必要な表現を習得する。

練習する表現: 感謝、祝福、好み、希望、提案、依頼、謝罪、種々の感情、義務、助言、

体の症状、許可、禁止、時間・期間、予定・計画、比較、否定、譲歩、仮定、

原因・理由、目的と結果、賛成・反対、主張

Part3 では、少しまとまった文章を書く練習を行う。

作文の課題: 楽しかった思い出について、自分の趣味や好きなものについて、など。

教材および参考図書

MILESTONE English Writing (啓林館)

英和辞典、和英辞典、クリスタル総合英語

授業の進め方と履修上の注意

教科書に従って練習問題を行う。前期に基礎編、後期に発展編を学習し、時間があれば総合編の作文を

1~2課題として出す。

基礎編では、これまでに学習した文法の復習と未修得事項の説明を行い、実際にその知識を使って作

文をすることによって、英語で様々な表現ができるようにしていく。各 Lesson の 初に文法事項の復習と

説明を行うが、1 年生のときに購入した「クリスタル総合英語」を参照しながら説明するので、授業に持って

くること。

発展編はページ数が多いが、教科書にでてくる表現に集中して、1 回に1Lesson のペースで進む。

基礎編、発展編共に Exercises は、自分のわかる範囲で予習して解いてくることを前提とする。5つの

Lesson 毎に、TRY の作文を2つ書いて提出することとする。Listening の練習問題は授業中に行う。

評価方法

前期試験 35%、後期試験 35%、作文 30% (中間試験を実施する場合は、各学期の中間試験の得点と期

末試験の得点の平均をその学期の試験の得点として計算する。)

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平成 18 年度 久留米高専 機械工学科 2年 シラバス(授業計画) 授業科目名 体育Ⅱ 担当教員 木寺 志賀

開講時期 通年 授業形態 実技 必修/選択 必修 一般/専門 一般 単位数 2

授業の目的 本校の体育教育は、知、徳、体も調和のとれた人間性豊かな学生の育成を目指し、以下の目標・目的により

行なう。 1、 体力の向上と運動技術の修得をはかり、健康で強靭な心身を養う 2、 多くの運動種目に接することにより、生涯を通して運動に親しみ、健康な生活を営むことができる態度を

養う 3、 ルールや規則を守り、安全に留意し、運動を通して健全な人間関係を保つ態度を養う 到達目標 1 バスケットボールの基礎技術を習得する。

2、バスケットボールにおけるシュート巧みさ、コツの習得

チーム力の重要性を認識させる。

3、柔道の基礎技術を習得する。

JABEE プログラム目標

授業内容 前期:木寺

○バスケットボールの基礎技術(ドリブル・パス・シュート)を学習する。

○ゲームに参加し、チームワークを学ぶ。

後期:志賀

○バスケットの基礎を学習する

○バスケットの応用技術を学習する

○チームプレーを学習する

後期:柔道

○ 柔道の基礎(受身・投げ・寝技)を学ぶ

○ 相手を尊重し、稽古や試合を行う。

教材および参考図書 特になし

授業の進め方と履修上の注意 段階にあわせた達成可能な技術の提供をしていく

学校が定めた体操服(体育館シューズ)使用すること

評価方法 (再試験の有無とその評価方法も記載する。) 適時行なう実技修得テストにより評価を行なう 再評価は実技試験を実施する

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平成 18 年度 久留米高専 機械工学科 2 年 シラバス(授業計画)

授業科目名 化学実験 担当教員 宮本 泉

期間 後期 授業形態 実験 必修/選

必修 一般/専

専門 単位数 2

授業の目的

化学実験心得と知識,技術の習得とともにレポートの書き方等を身につけさせ,座学の「化学」の本質を

より興味深く理解させる。

到達目標

1. 物質の性質や変化,現象を探求的にとらえ,科学的に理解する。

2. 物質の分離,定量,精製について習得する。

JABEE プログラム目標

学習内容

1. 化学実験心得とレポートの書き方等に関する説明

2. 化学実験2~6に関する説明

3. 第1族陽イオンの定性分析

4. 第2族陽イオンの定性分析

5. 第3族陽イオンの定性分析

6. 未知試料溶液の定性分析(1回目)

7. 未知試料溶液の定性分析(2回目)

8. 化学実験8~14 に関する説明

9. 標準溶液の調整と中和滴定

10. 比色分析

11. 硫酸銅中の結晶水の定量

12. ラスト法による分子量測定

13. 分解電圧測定

14. クロマトグラフィー

15. アルデヒド類の性質

教材および参考図書

プリント

授業の進め方と履修上の注意

計測機器,ガラス器具および試薬類を用いて知識と技術を習得する。

評価方法

レポート(85%)と試験(15%)とし、総合的に評価する。

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平成 18 年度 久留米高専 機械工学科 2 年 シラバス(授業計画)

授業科目名 図学Ⅱ 担当教員 松井 悟

期間 前期 授業形態 講 義 / 演

必修/選

必修 一般/専

専門 単位数 1

授業の目的

本教科は、工学に必要な空間認識能力を養うことを目的とする。授業では各種投影法の原理や表現方法

について説明した後、三次元の空間や立体を二次元平面上に表現したり、逆に描かれた図形から空間や立

体を読取る演習を行う。この能力は繰り返し何度も図形を描くことによって初めて身につくものであるから演

習を重視する方針である。

到達目標

1. 技術図面に描かれた情報を正確に読取り、製品の空間的配置を認識で

きる。

2. 物体や空間の情報を伝えるのに、 も効果的な投影法を選択し的確に

表現できる。

JABEE プログラム目標

C-2

G-1

学習内容

1.相貫体 (a)立体と直線の交わり (b)多面体の相貫体 (c)曲面体の相貫体

2.立体の展開 (a)展開可能な曲面 (b)多面体の展開 (c)錐体の展開 (d)曲面体の近似展開

3.工学上重要な曲面

4.軸測投影 (a)軸測投影の原理 (b)等測投影 (c)テクニカルイラストレーション

5.斜投影 (a)斜投影の原理(比率と傾き) (b)カバリエ投影 (c)ミリタリ投影

6.透視投影 (a)透視投影の原理 (b)消点 (c)立体の透視図

教材および参考図書

(教科書) 「三訂新版・第三角法による図学」、大久保正夫 著、朝倉書店

上記の他に毎週プリントを配布し演習を実施する。

(教材) 作図には機械製図に用いる製図用具を必要とする。

授業の進め方と履修上の注意

学習内容に挙げた各項目について、授業の前半に講義で原理とこれを応用した作図法を説明し、

後半はこれに関連した演習を行う。

この教科の学習内容は1年後期開講の「図学Ⅰ」を継続している。

関連科目:機械製図

評価方法

中間試験、定期試験の評点をそれぞれ30%、演習の評点合計を40%の割合で配分し100点満点で

評価する。 再評価を行う場合には、学期に渡る範囲で試験を実施しその得点の60%と演習評点40%の

合計で合否を判定する。

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平成 18 年度 久留米高専 機械工学学科 2年 シラバス(授業計画)

授業科目名 機械製図Ⅱ(前期) 担当教員 廣尾靖彰

期間 通年 授業形態 演習 必修/選

必修 一般/専

専門 単位数 2

授業の目的

1 年次に続き、基本的な機械部品の描き方について,JISに基づいた表現法等の講義を行いながら演習を

行い、文字の描き方や各種線の描き方,製図規則について注意し,正確できれいな図面を早く描けるように

なることを目的とする.

到達目標

線の太さとレタリングの完成

図及び寸法の配置の基本習得

ねじ部品の基本製図ができる

JABEE プログラム目標

C-2

学習内容

○軸継手の製図

講義:軸継手について、キー・キー溝の寸法と製図法、寸法許容値の記入法、表面粗さの記入法

スケッチ(A3 1枚)

組立図製図(A3 1枚)

部品図製図(A3 1枚)

○豆ジャッキの製図

講義:部分拡大法、組立図の索引表と部品図の関係

スケッチ(A3 1枚)

組立図製図(A3 1枚)

部品図製図(A3 1 枚)

教材および参考図書

機械製図法(大久保正夫・助弘毅・廣尾靖彰,朝倉書店)

スケッチ製品(2 人に1個)

授業の進め方と履修上の注意

課題の製品をフリーハンドでスケッチし、測定した寸法で手書きにより製図する。各課題で製品の用途・製

造方法を概説して製図上の要点・規則の説明を行う。提出期限に間に合うように努力すること。

スケッチ機材、設備・備品は丁寧に取り扱い、紛失しないようにすること。機材は室外へ持ち出すことはで

きない。

授業の 後は当番に後始末をしてもらうが、身の回りは各人が整理すること。

評価方法

定期試験の成績 50%,演習の成績 50%,演習は,各課題に重点項目を設定し、文字の丁寧さ,線の濃さや太

さ,図の正確さ、作図の早さ、仕上がり程度等に重点を置く。演習は,1つでも課題が提出されない場合は評

価を行わない

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平成 18 年度 久留米高専 機械工学学科 2年 シラバス(授業計画)

授業科目名 機械製図Ⅱ(後期) 担当教員 廣尾靖彰

期間 通年 授業形態 演習 必修/選

必修 一般/専

専門 単位数 2

授業の目的

機械製図ⅡAの続きの授業で、機械製図の基本的な描き方について,JISに基づいた表現法等の講義と演

習により、製図規則について注意して,特にレイアウトに配慮し,正確できれいな図面を描けるようになること

と読図の基礎について学ぶことを目的とする.

到達目標

スケッチの精度・速度の向上

読図部品の製図

機械要素製図・幾何公差の基本を理解する

JABEE プログラム目標

C-2

学習内容

○ミニバイスの製図

講義:半断面法、部分断面法

スケッチ(A3 1 枚)

組立図製図(A3 1 枚)

部品図製図(A3 2枚)

○読図・部品図製図

講義:軸受製図、ばね製図規格、幾何公差

砥石軸図面の読図(組立図から部品図を作成する A3 2枚)

教材および参考図書

機械製図法(大久保正夫・助弘毅・廣尾靖彰,朝倉書店)、配布資料

スケッチ製品(2 人に1個)

授業の進め方と履修上の注意

スケッチは課題の製品をフリーハンドでスケッチし、測定した寸法で手書きにより製図する。読図は製品図

面を参照し、部品図を作成する。製品の用途・製造方法を概説して製図上の要点・規則の説明を行う。

図面は期限までに提出するように努力すること。

課題の製品をフリーハンドでスケッチし、測定した寸法で手書きにより製図する。各課題で製品の用途・製

造方法を概説して製図上の要点・規則の説明を行う。提出期限に間に合うように努力すること。

スケッチ機材、設備・備品は丁寧に取り扱い、紛失しないようにすること。機材は室外へ持ち出すことはで

きない。

授業の 後は当番に後始末をしてもらうが、身の回りは各人が整理すること。

評価方法

定期試験の成績 50%,演習の成績 50%,演習は,各課題に重点項目を設定し、文字の丁寧さ,線の濃さや太

さ,図の正確さ、作図の早さ、仕上がり程度等に重点を置く。演習は,1つでも課題が提出されない場合は評

価を行わない

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平成 18 年度 久留米高専 機械工学科 2 年 シラバス(授業計画)

授業科目名 情報処理基礎 担当教員 中尾哲也

期間 前期 授業形態 座学 必修/選

必修 一般/専

専門 単位数 1

授業の目的

膨大な情報量を蓄積・高速処理できる計算機の活用技術は,工学基礎として必要不可欠である.計算機活用技術の

第一歩として,「ワードプロセッサ Word」,「表計算ソフト Excel」及び「発表用ソフト PowerPoint」の使い方を通して

「Computer Literacy」(計算機を活用した読み書き能力)を修得せる.

到達目標

代表的な計算機リテラシーソフトである,MS-Word,MS-Excel,MS-PowerPoint の使用

方法を習得させる.

計算機に関する基礎知識を習得させ,またインターネットセキュリティに関してしっかり

とした知識を習得する.

JABEE プログラム目標

B-3

学習内容

第1週:計算機の歴史,パソコンの H/W 構成,S/W の分類

第2週:パソコンの起動,終了,「メモ帳」「ペイント」の使い方,ファイルの保存,印刷

第3週:ワープロソフト Word の使用法 1,文章の入力と編集,ファイルの保存

第4週:ワープロソフト Word の使用法 2,表の挿入,表の作成

第5週:ワープロソフト Word の使用法 3,図の挿入,図の作成

第6週:表計算ソフト Excel の使用法 1,シートへの入力,表計算の実行法(相対,絶対参照)

第7週:表計算ソフト Excel の使用法 2,表の作成,グラフの作成

第8週:総合演習

第9週:表計算ソフト Excel の使用法 3,データの並べ替え,グラフの貼付け,フィルタ抽出

第 10 週:表計算ソフト Excel の使用法 4,ワークシートのグループ化,リンク貼り付け

第 11 週:表計算ソフト Excel の使用法 5,セルの表示形式,ふりがな,関数の利用法

第 12 週:発表用ソフト PowerPoint の使用法 1,インスタントウィザードの使い方,デザイン

テンプレートの使い方,画面表示モードの切替

第 13 週:発表用ソフト PowerPoint の使用法 2,スライドの追加,移動,コピー,削除

第 14 週:発表用ソフト PowerPoint の使用法 3,グラフの作成,組織図の作成

第 15 週:発表用ソフト PowerPoint の使用法 4,表示効果(アニメ)の設定,スライドショーの実行

教材および参考図書

配布資料

参考図書 入門情報リテラシー [Windows 版] 高橋参吉他 3 名著 コロナ社

授業の進め方と履修上の注意

演習が主なので,自学自習が必要である.

評価方法

授業態度,課題レポート,試験にて評価する.

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平成 18 年度 久留米高専 機械工学科 2 年 シラバス(授業計画)

授業科目名 機械加工実習Ⅱ(前期) 担当教員 櫻木 功

期間 通年 授業形態 実習 必修/選

必修 一般/専

専門 単位数 3

授業の目的

機械・工具・道具・計測器などを使用して、図面に示す部品を実際に加工させ、その際の現実や事象をし

っかりと体得させて、本質を取り違えないエンジニアとしてのスキルを身に付けさせる。特に、ものづくりの基

本をマスターさせること、エンジニアとしての綿密な観察・ものの見方・しつけなどを身に付けさせる。

到達目標

1. 各種の機械や機器の操作ができる。

2. 図面を読んで素材を加工し、部品を完成させることで、加工工程の重要

性が理解できる。

3. 図面の加工精度と各自で加工した部品精度が異なることを体験すること

で、部品の品質の重要性が理解できる。

JABEE プログラム目標

C-3

D-1

学習内容

本実習はクラスを5班に班割して、各テーマ別に6回程度行う。 なお、次に示す加工項目の中で、未実施

の加工項目は後期の機械加工実習ⅡBに引き継ぐ。

1. 木型( a.木工機械・工具類の説明およびのこ・かんな等の基本作業、b.模型の製作(回し型、Vブ

ロック)

2. 鋳造 (a.道具・設備等の説明および造形の基本作業、b.模型の製作(テーパ軸、Vブロック、カッ

プリング、ハンドル)、溶解、鋳込作業、後処理作業 )

3. 鍛造(a.道具・鍛造機械等の説明および自由鍛造の基本作業、b.ボルト・ナットの製作およびリン

グの製作)

4. 手仕上げ(a.道具・手仕上げ作業の説明および手仕上げの基本作業、 b.Vブロックの製作、けが

き作業、たがね作業)

5. 機械(a.旋盤および工具の説明、b.テーパ軸の旋削およびねじ切りなど)

教材および参考図書

教科書:安全の手引き(本校作成)、プリント

参考図書:和栗 明 他 10 名、要訣機械工作法、養賢堂、 日本機械学会編 機械工学便覧β編)

授業の進め方と履修上の注意

クラスの学生数を5グループに班割りし、図面を基に上述したテーマごとに連続6回の加工実習を行

い、指定した図面の部品を完成させる。特に、安全教育、図面の見方、機械の取り扱い方、工具・道具の

使い方、測定器の使い方、素材の特徴、加工工程、加工方法、加工条件等を学ぶ。

関連科目 機械加工実習(Ⅰ、Ⅱ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ)、機械加工学、生産管理、品質管理、機械製図

評価方法

5テーマごとの実習に取り組む態度・整理整頓状況(各10%)、

5テーマごとの加工部品の品質(各10%)

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平成 18 年度 久留米高専 機械工学科 2 年 シラバス(授業計画)

授業科目名 機械加工実習 Ⅱ(後期) 担当教員 櫻木 功

期間 通年 授業形態 実習 必修/選

必修 一般/専

専門 単位数 3

授業の目的

機械・工具・道具・計測器などを使用して、図面に示す部品を実際に加工させ、その際の現実や事象をし

っかりと体得させて、本質を取り違えないエンジニアとしてのスキルを身に付けさせる。特に、ものづくりの基

本をマスターさせること、エンジニアとしての綿密な観察・ものの見方・しつけなどを身に付けさせる。

到達目標

3. 各種の機械や機器の操作ができる。

4. 図面を読んで素材を加工し、部品を完成させることで、加工工程の重要

性が理解できる。

3. 図面の加工精度と各自で加工した部品精度が異なることを体験すること

で、部品の品質の重要性が理解できる。

JABEE プログラム目標

C-3

D-1

学習内容

本実習はクラスを5班に班割して、次に示す加工項目中で、前期の機械加工実習ⅡAで未実施の加工

項目を引き継いで、各テーマ別に6回程度行う。

1. 木型( a.木工機械・工具類の説明およびのこ・かんな等の作業、b.模型の製作(回し型、Vブロッ

ク)

2. 鋳造 (a.道具・設備等の説明および造形の作業、b.模型の製作(テーパ軸、Vブロック、カップリ

ング、ハンドル)、溶解、鋳込作業、後処理作業 )

3. 鍛造(a.道具・鍛造機械等の説明および自由鍛造の作業、b.ボルト・ナットの製作およびリングの

製作)

4. 手仕上げ(a.道具・手仕上げ作業の説明および手仕上げの作業、 b.Vブロックの製作、けがき作

業、たがね作業)

5. 機械(a.旋盤および工具の説明、b.テーパ軸の旋削およびねじ切りなど)

教材および参考図書

教科書:安全の手引き(本校作成)、プリント

参考図書:和栗 明 他 10 名、要訣機械工作法、養賢堂、 日本機械学会編、機械工学便覧β編)

授業の進め方と履修上の注意

クラスの学生数を5グループに班割りし、図面を基に上述したテーマごとに連続6回の加工実習を行

い、指定した図面の部品を完成させる。特に、安全教育、図面の見方、機械の取り扱い方、工具・道具の

使い方、測定器の使い方、素材の特徴、加工工程、加工方法、加工条件等を学ぶ。

関連科目 機械加工実習(ⅠA、ⅠB、ⅡA、ⅢA、ⅢB)、機械加工学、生産管理、品質管理、機械製図

評価方法

5テーマごとの実習に取り組む態度・整理整頓状況(各10%)、

5テーマごとの加工部品の品質(各10%)

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