nursing career cafe np

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The current education and discussion of Nurse Practitioner in Japan.

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特定看護師の現状と 教育課程の実際

2014年1月25日 第11回ナーシングキャリアカフェ 東京医療保健大学大学院看護学研究科 高度実践看護コース M2 中村英樹

今日のメッセージ

特定看護師・ナース・プラクティショナー(NP)とは

特定看護師の現状

特定医行為について

特定看護師・NPの可能性 キャリアに成り得るか

看護職のキャリア災害看護 看護管理者

訪問看護師

起業ナース

国際協力

専門看護師

認定看護師

養護教諭

看護教員

看護研究者海外で働く

助産師 保健師

看護師

NP

What’s 特定看護師 & NP ?

!

!

医師の包括的指示の基づき          

患者のQOL向上のために特定の医行為も 

実施することが出来る看護師を特定看護師と呼ぶ

特定看護師とは

!

!

医師から独立、または協働して対象者に自律的にプライマリケアを提供することができ、医師の指示がなくても自らの判断で処方箋記載を含む

診断および治療を行うことができる看護師

ナース・プラクティショナー(NP)とは

包括的指示

自律

あらかじめ 対応を決めておく

協働  NPとDr

特定看護師 とDr

特定看護師の議論の始まり

チーム医療の推進に関する検討会「特定看護師」平成22年3月

もう4年近くたってるんだ!

特定看護師(仮称)

看護師特定能力認証制度

特定行為に係る看護師の研修制度

名称独占 業務独占だめ!

新しい資格と誤解させるから「認証」はだめ!

名称について「特定行為に係る看護師」!「特定看護師」「診療看護師もしくはNP」

特定行為に係る看護師指定研修を修了した看護師

特定看護師

診療看護師(NP)便宜上、現場ではNPという名称を使用します

診療の補助における特定行為

技術的な難易度又は判断の難易度がある行為

予め病態に応じた内容が明らかなプロトコール

看護師が患者の病態の確認して実施

特定行為

第36回チーム医療推進のための看護業務検討WG http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000026769.html

NPの仕事患者さんの身体診査(フィジカルアセスメント

検査(超音波検査など) 動脈血採血 

手術助手 診療録の記載 薬剤オーダーの代行

救急での気管挿管 動脈ライン確保   

病状説明 補足説明 など

NPになるためには現時点では「NP」という職種はなりえない

特定医行為を包括的指示で行うためには 指定研修を受ける必要がある

指定研修を修了していない看護師であっても、医師又は歯科医師の具体的指示に基づいて特定行為を行うことは可能

NPになるためには

指定研修を受講ため概ね3~5年の実務経験

大学院で指定研修を受講することにより    幅広い分野の特定行為が可能になると考えられる

指定研修

NP教育大学院公立大学法人大分県立看護科学大学大学院修士課程 (2008年度開始)

国際医療福祉大学大学院修士課程 (2009年度開始)

東京医療保健大学大学院看護学研究科修士課程(2010年度開始、国立病院機構と密接な連携)

北海道医療大学大学院修士課程(2010年度開始)

東北文化学園大学大学院修士課程(2011年度開始)

藤田保健衛生大学大学院保健学研究科看護領域急性期・周術期分野(2012年度開始)

愛知医科大学看護学研究科高度実践看護師(看護師特定能力認証)コース(2013年度開始)

NPであっても特定看護師であっても、患者さんに

タイムリーな医療を提供しQOLを向上させる

目的には違いはありません。

看護師の自律や医師の負担軽減などにも

つながります。

実習での経験

20代の女性 PTSDにより心療内科に通院中 

原因不明の極度の貧血で外来受診

貧血に至る原因が不明

出血源精査→出血なし

精査をしている間にも貧血は進行し、息切れや動悸でトイレ歩行もままならない状況に。

赤血球濃厚液(輸血)も行うが徐々に時間の経過とともに、貧血は再び進行していく。

指導医とのディスカッション

白血病などの血液疾患を思わせる血液パターンは認めない

原因が掴めないまま血液内科へコンサルタント。

骨髄穿刺などの侵襲的検査もおこなった。

造血疾患で認める血液データパターンから外れているのがどうしても気になりました。

病歴を詳しく取り直し(生活環境も含め)

症状の出現した数週間前からのエピソードを回想してもらい   患者本人に確認しながら時系列に整理

心療内科のかかりつけが変更になっており 一部の内服薬も追加されていた。時期的に症状が出現する時期に 当てはまる

薬剤性の貧血ではないかと考えた

医薬品インタビューフォームから副作用として貧血が出現しうる内服薬を探索

貧血症状が表れだした数週間前に変更になった内服薬の1つに副作用として貧血が出現する可能性があることが判明

カルテに薬歴と貧血症状の経過を時系列に整理して記載し、指導医に報告

カルテを元に指導医と再度ディスカッション

薬物性の貧血の可能性が高いと結論に至る

その旨を情報として血液内科医へ伝え、血液内科も、内服薬による副作用で貧血に至ったとの診断で矛盾がないとの回答であった。

振り返り• 主治医(指導医)との情報共有

• 指導医からの医学的な助言指導、自分で学習したことから血液検査の結果に「違和感」を感じとった

• 指導医が外来や救急外来の対応などで病棟を回診する 時間は限られていた

• 看護師経験から患者さんから病歴を取ることはスムーズにでき、大学院で臨床推論を学んだため幅広く情報収集ができた。

特定看護師・NPは看護の視点と医学の視点の両方

を持っているのが強みです。

今後は実際に現場のN Pが、結果を蓄積し     エビデンスとして「つくり」「つたえる」ことにより多くの人々に「特定看護師」「NP」に対する理解を得ることが課題です。

NP学生として学んで、さらに患者さんとの距離

が近くなったと感じます。医師との距離も近く

なったと感じ、尊敬できるようになりました。医

療の中の、患者・医師の溝、医師・看護師の溝の

橋渡しをNP・特定看護師はできると感じていま

す。

まだまだ見通しがつかない特定看護師・NPですが看護師の役割が広がったのは事実です。

これからの看護を担うみなさんに 看護の可能性は広がったと感じてもらえたならば幸いです。

ありがとうございました

本日のスライドはwebにて公開しています

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