共用試験osceトライアルの実態と問題点...共用試験osceトライアルの実態と問題点...

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共用試験 OSCEトライアルの実態と問題点 中 川 輝 昭 ,紺 谷   仁 ,竹 内 正 義 脇 屋 義 文 ,野 村 政 明 ,高 寺 恒 雄 ,大 畠 京 子 OSCE 小委員会 The actual situation and the problems of the common use examination OSCE trial Teruaki Nakagawa , Hitoshi Kontani , Masayoshi Takeuchi , Yoshifumi Wakiya , Masaaki Nomura , Tsuneo Takadera , Kyoko Obatake , The subcommittee of Objective Structured Clinical Examination(OSCE) Received October 15, 2007 Abstract We carried out a trial in the second study so that OSCE common use examination carried out from 2009 was carried out smoothly. We carried out a small mini-trial last year, but it was a large-scale trial for 180 students this time. A lot of staff of a school of not only Faculty of Pharmaceutical Sciences but also the whole school participated this time. We examine the problems by this trial and carry out a last trial by the end of the next fiscal year and want to prepare for a public performance. 1. はじめに 平成18年(2006年)4月から薬学教育6年制が始まり,薬学教育が大きく変わった。 特に臨床教育に対する時間が増えるカリキュラムとなっており,病院や薬局での実務実習が 従来の見学型から参加型になり,実習期間も大幅に長くなった。 実際には,4年次に大学内で,実務実習事前学習を5週間行った後,5年次に薬局実習2.5 ヵ月,病院実習2.5ヵ月が必須となった。 しかし,参加型実習に参加するには,一定の基礎学力と技能・態度の習得が担保されるため 1 27 薬 学 部 Faculty of Pharmaceutical Sciences 北陸大学 紀要 31号(2007pp. 2760 〔調査研究〕

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Page 1: 共用試験OSCEトライアルの実態と問題点...共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 中 川 輝 昭*,紺 谷 仁*,竹 内 正 義*, 脇 屋 義

共用試験OSCEトライアルの実態と問題点

中 川 輝 昭 *,紺 谷   仁 *,竹 内 正 義 *,脇 屋 義 文 *,野 村 政 明 *,高 寺 恒 雄 *,大 畠 京 子 *,

OSCE小委員会

The actual situation and the problems of the common use examination OSCE trial

Teruaki Nakagawa *, Hitoshi Kontani *, Masayoshi Takeuchi *, Yoshifumi Wakiya *, Masaaki Nomura *, Tsuneo Takadera *, Kyoko Obatake *, The subcommittee of Objective Structured Clinical Examination(OSCE)

Received October 15, 2007

Abstract

We carried out a trial in the second study so that OSCE common use examination carried out

from 2009 was carried out smoothly.

We carried out a small mini-trial last year, but it was a large-scale trial for 180 students this

time.

A lot of staff of a school of not only Faculty of Pharmaceutical Sciences but also the whole

school participated this time.

We examine the problems by this trial and carry out a last trial by the end of the next fiscal

year and want to prepare for a public performance.

1. はじめに

平成18年(2006年)4月から薬学教育6年制が始まり,薬学教育が大きく変わった。

特に臨床教育に対する時間が増えるカリキュラムとなっており,病院や薬局での実務実習が

従来の見学型から参加型になり,実習期間も大幅に長くなった。

実際には,4年次に大学内で,実務実習事前学習を5週間行った後,5年次に薬局実習2.5

ヵ月,病院実習2.5ヵ月が必須となった。

しかし,参加型実習に参加するには,一定の基礎学力と技能・態度の習得が担保されるため

1

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*薬 学 部Faculty of Pharmaceutical Sciences

北陸大学 紀要第31号(2007)

pp. 27~60〔調査研究〕

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の共用試験が新たに行われるようになり,学生はその試験に合格する必要がある。

薬局や病院での実習は5年次に実施されるため,4年次の後期に共用試験が実施される予定

となっている。

基礎学力を問うコンピューター支援基礎学力試験(CBT: computer-based testing)及び技

能や態度を問う客観的臨床能力試験(OSCE: objective structured clinical examination)から

なっている。

今回は,本大学として第2回目となるOSCEトライアルの概要を以下に報告する。

2. 実施日程

日時:平成19年7月8日(日)8:00-17:30

場所:北陸大学実験科学棟(102L,103L,107L),アネックスファーム201A,301A,薬学第

1棟201P

2-1. 評価者,SP,TA,スタッフ

8:00 《薬学別館・アネックスファーム》受付開始

8:30 《201A教室》学部長挨拶

8:40 《201A教室》全体説明及び担当ステーションへ移動

9:00 《実験科学棟(102L,103L,107L)》各ステーションでの打合せ

各ステーション責任者からの説明

9:25 テストラン準備

9:30 テストラン(1回目)

9:45 テストラン(2回目)

10:00 テストラン(3回目)

10:25 スタンバイ

10:30 トライアル開始

12:45 《201A教室》昼食

13:40 スタンバイ

13:45 トライアル開始

15:15 休憩

15:25 スタンバイ

15:30 トライアル開始

16:30 トライアル終了

16:45 《201A教室》アンケート・反省会

17:30 解散

2-2. 学生

8:30 《薬学別館・アネックスファーム》受付開始

9:00 《301A教室》集合・全体説明

中川輝昭,紺谷 仁,竹内正義,脇屋義文,野村政明,高寺恒雄,大畠京子,OSCE小委員会2

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Page 3: 共用試験OSCEトライアルの実態と問題点...共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 中 川 輝 昭*,紺 谷 仁*,竹 内 正 義*, 脇 屋 義

9:25 テストラン準備

9:30 テストラン(1回目)

9:45 テストラン(2回目)

10:00 テストラン(3回目)駐車場

10:25 スタンバイ

10:30 トライアル開始

12:45 《301Aまたは201P教室》昼食

13:40 スタンバイ

13:45 トライアル開始

15:15~15:25 休憩

15:25 スタンバイ

15:30 トライアル開始

16:30 トライアル終了

17:00 《201P教室》アンケート提出後解散

3. 課題および責任者

4. 学生(受験者)1人の流れ

●ステーション1:薬剤の調製(散剤の調製・水剤の調製)

(放送)「移動を開始してください。」(学生が移動してくる)

(放送)「課題を読んでください。」(合図の後,評価者は課題を表にして受験者に読ませて

ください。)

(放送)「課題の散剤・水剤の調製を連続して始めてください。」

(放送)「7分経過しました。」

(放送)「終了1分前です。」(課題が早く終了したら,学生はそのまま待機させておいてく

ださい。)

共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 3

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ステーション課題

①薬剤の調製

②無菌操作

③調剤鑑査

情報の提供

内  容

・散剤の調製

・水剤の調製

・手洗い

・注射薬の混合

・調剤済の薬剤の鑑査

・薬剤交付

責任者

脇屋義文

紺谷 仁

高寺恒雄

サポート

竹内正義

野村政明

大畠京子

移  動 課題準備 課題実施 フィードバック 合  計

2分 1分 10分 2分 15分

Page 4: 共用試験OSCEトライアルの実態と問題点...共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 中 川 輝 昭*,紺 谷 仁*,竹 内 正 義*, 脇 屋 義

(放送)「課題を終了し,フィードバックを始めてください。」

(放送)「フィードバックを終了し,移動を開始してください。」(以後,繰り返し)

●ステーション2:手洗い・無菌操作(衛生的手洗い・注射薬の混合)

(放送)「移動を開始してください。」(学生が移動してくる。)

(放送)「課題を読んでください。」(合図の後,評価者は課題を表にして受験者に読ませて

ください。)

(放送)「課題の手洗い・注射薬の調製を連続して始めてください。」

(放送)「7分経過しました。」

(放送)「終了1分前です。」(課題が早く終了したら,学生はそのまま待機させておいてく

ださい。)

(放送)「課題を終了し,フィードバックを始めてください。」

(放送)「フィードバックを終了し,移動を開始してください。」(以後,繰り返し)

●ステーション3:調剤薬監査・情報提供

(放送)「移動を開始してください。」(学生が移動してくる。)

(放送)「課題①を読んでください。」(合図の後,評価者は課題を表にして受験者に読ませ

てください。)

(放送)「課題①を始めてください。」

(放送)「終了1分前です。」(課題が早く終了したら,学生はそのまま待機させておいてく

ださい。)

(放送)「課題を終了し,フィードバックを始めてください。」

(放送)「フィードバックを終了し,課題②と資料を読んでください。」(合図の後,評価者

は課題を表にして受験者に読ませてください。)

(放送)「課題②を始めてください。」

(放送)「終了1分前です。」(課題が早く終了したら,学生はそのまま待機させておいてく

ださい。)

(放送)「課題を終了し,フィードバックを始めてください。」

(放送)「フィードバックを終了し,移動を開始してください。」(以後,繰り返し)

中川輝昭,紺谷 仁,竹内正義,脇屋義文,野村政明,高寺恒雄,大畠京子,OSCE小委員会4

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移  動 課題準備 課題実施 フィードバック 合  計

2分 1分 10分 2分 15分

移 動課題① 課題① フィード 課題② 課題② フィード

合 計準備 実施 バック ③準備 ③実施 バック

2分 1分 4分 1分 1分 4分 2分 15分

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5. 注意事項

●評価者は,スーツやネクタイ等のフォーマルな服装でお越しください。

●当日の受付の際,名札と課題を受け取ってください。

●この資料は,当日必ずお持ちください。

●本OSCEトライアルの目的は,運営の検証,学生の評価および評価者の評価方法の習得です。

●ステーション責任者の指示に従ってください。

●評価者は各ステーションに2~4名配置されます。

●評価者とSPを兼務する教員は,ステーション担当一覧とSP名簿を確認ください。

●1名の学生に対して2名の評価者が評価を行います。

●評価は評価表に従って行います。

●テストランの時など事前に評価基準・方法を確認してください。

●評価表の総合評価は,総合的に判断してください。(主観的で結構です。)

●評価表の記入漏れが無いことを確認してください。

●評価を行なっていないときはトライアルの妨げにならないよう見学あるいは休憩可能です。

●処方内容は正しいものとして行ってください。

●『課題を読んでください。』という合図があるまで,課題を始めさせないでください。

●課題の他に資料がある場合には,両方とも開けるよう指示してください。

●評価がすべて「はい」であっても,概略評価が「6」(6段階中最も良い)になるとは限り

ません。

●時間内に終了しなかったら実技を途中で終了させてください。

●『フィードバックを始めてください。』という合図があるまで,フィードバックを始めない

でください。

●『フィードバックを終了してください。』という合図があれば,速やかにフィードバックを

終了してください。

●SPの評価表はありませんが,フィードバックにはSPも参加してください。

●フィードバックの時は,①良かった点をまず挙げる(褒めるときは具体的なポイントを挙げ

る),②にこやかに,気がついた点をはっきりと伝える,③全体的な印象と良い点を中心に

伝える,というように,講義調にならず簡潔に穏やかな態度で行ってください。(サンドイ

ッチ方式)

●時間は,正確に守って行動してください。(放送どおりに行動してください。)

●トラブルが生じた場合には各ステーションの責任者の指示に従ってください。

●誘導担当者は,8名ずつの学生を102,103,107教室前に待機するよう誘導してください。

●バスを利用される教員は,添付資料を参照してください。

●カメラで撮影される場合,トライアル中のフラッシュ撮影は禁止です。

●昼休みは,12:45から201A教室で弁当を用意してあります。

●トライアル終了後に,201A教室で,反省会とアンケートの配布を行いますので,お集まり

ください。

共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 5

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6. 評価実施内容

学内OSCEトライアルでは「薬剤の調製」「手洗い・無菌操作」「調剤監査・情報提供」の3

ステーションで,各々連動した2課題をそれぞれ8~10分ずつ実施し,評価者各2名が評価と

フィードバックを行います。

学生には,この3ステーションでの6課題と評価項目および薬剤について対応できるように

指示しております。

●「ステーション1」薬剤の調製

このステーションでは,処方箋から読み取った散剤および水剤の秤量および秤量操作,攪

拌に対する評価を行います。ここでは,マスクと帽子を着用した状態で入ってきます。

●「ステーション2」手洗いおよび無菌操作

このステーションでは,衛生的手洗い,手袋の装着および注射薬の混合操作に対する評価

を行います。ここでは,マスクと帽子を着用した状態で入ってきます。

●「ステーション3」調剤監査および情報の提供

このステーションでは,調剤された薬剤と薬袋記載事項についての監査および患者への情

報提供に対する評価を行います。

学生がチェックしている内容(商品名,剤形,規格,数量)を声に出していることを確認し

てください。

また,薬袋の記載間違いを発見したときは,「3日分が4日分と記載されており間違って

います。」と言わせください。また,錠剤数が多いとことを発見した場合は,「デパケン錠が

2錠多いです。」と言わせてください。

ただし,この時,評価者は正しくても,間違っていても返事をしないでください。

監査終了後,すべての薬剤を薬袋に入れさせてください。

7. トライアル対象薬剤

●PL顆粒 ●メジコン散 ●重質酸化マグネシウム 

●フスタギン末 ●アスベリン散 ●ポララミンシロップ

●レニベース錠 ●アダラートカプセル ●ムコダインシロップ

●アダラートL錠 ●ロキソニン錠 ●ボルタレン錠

●セルベックスカプセル ●セルベックス細粒 ●ソリタT1注

●MS冷湿布 ●MS温湿布 ●ビタメジン静注

中川輝昭,紺谷 仁,竹内正義,脇屋義文,野村政明,高寺恒雄,大畠京子,OSCE小委員会6

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8. トライアル手順

●【薬剤の調製】

① 放送の前に課題用紙をカウンターに裏向けにしておいてください。学生は,マスクおよ

びキャップを装着した状態で移動してきます。

② 「移動を開始してください。」という合図があればTAが学生をカウンターまで誘導し,

指示があるまで,評価者の一人が課題を見ないよう指示してください。また,メモ用紙を

利用してもよいことを指示してください。

③ 「課題を読んでください。」という合図の後,課題を受験者に読ませてください。

④ 「課題を始めてください。」という合図の後,課題を受験者に実施させてください。

⑤ 評価者は,学生に対する評価表を作成しつつ,フィードバック内容を検討してください。

⑥ 「終了1分前です。」という合図があるまでに,課題が早く終了しても,学生はそのま

ま待機させておいてください。

⑦ 「課題を終了し,フィードバックを始めてください。」という合図の後に,学生に対し

て2分間以内にフィードバックを終了させてください。

⑧ 「フィードバックを終了し,移動を開始してください。」という合図があれば,TAは次

のステーションに学生を誘導してください。

⑨ 以後,①~⑧を繰り返してください。

●【手洗いおよび注射薬の混合】

① 放送の前に課題用紙および処方せんをカウンターに裏向けにしておいてください。

② 「移動を開始してください。」という合図があれば,TAが学生を試験台まで誘導し,評

価者は指示があるまで,課題および処方せんを見ないよう指示してください。

③ 「課題を読んでください。」という合図の後,課題を受験者に読ませてください。

④ 「課題を始めてください。」という合図の後,課題を受験者に実施させてください。

⑤ 評価者は,学生に対する評価表を作成しつつ,フィードバック内容を検討して下さい。

⑥ 「終了1分前です。」という合図があるまで,課題が早く終了しても,学生はそのまま

待機させておいてください。

⑦ 「課題を終了し,フィードバックを始めてください。」という合図の後,学生に対して

2分以内にフィードバックを終了させてください。

⑧ 「フィードバックを終了し,移動を開始してください。」という合図があれば,TAは次

のステーションに学生を誘導してください。

⑨ 以後,①~⑧を繰り返してください。

●【調剤監査および情報提供】

① 放送の前に課題①用紙および処方せんをカウンターに裏向けにし,調剤済み薬剤を準備

しておいてください。

② 「移動を開始してください。」という合図があれば,TAが学生を監査台まで誘導し,評価

者は学生を座らせ,指示があるまで,課題①および処方せんを見ないよう指示してください。

共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 7

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Page 8: 共用試験OSCEトライアルの実態と問題点...共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 中 川 輝 昭*,紺 谷 仁*,竹 内 正 義*, 脇 屋 義

③ 「課題①を読んでください。」という合図の後,課題①および処方せんを受験者に読ま

せてください。

④ 「課題①を始めてください。」という合図の後,課題①および調剤監査を学生に実施さ

せてください。

⑤ 評価者は,学生に対する評価表を作成しつつ,フィードバック内容を検討して下さい。

また,学生のチェック内容が正しくても,間違っていても応答はしないでください。

⑥ 「終了1分前です」という合図があるまで,課題①が早く終了しても,学生はそのまま

待機させておいてください。

⑦ 「課題①を終了し,フィードバックを始めてください。」という合図の後,学生に対し

て1分以内にフィードバックを終了させてください。

⑧ TAは,フィードバックの間に次の課題のトレイと交換してください。

⑨ 「課題②を読んでください。」という合図の後,課題②と資料を受験者に読ませてください。

⑩ 「課題②を始めてください。」という合図の後,課題②を学生に実施させてください。

⑪ 「終了1分前です。」という合図があるまで,課題②が早く終了しても,学生はそのま

ま待機させておいてください。

⑫ 「課題②を終了し,フィードバックを始めてください。」という合図の後,学生に対し

て2分以内にフィードバックを終了させてください。

⑬ 「フィードバックを終了し,移動を開始してください。」という合図があれば,TAは次

のステーションに学生を誘導してください。

⑭ 以後,①~⑬を繰り返してください。

9. 参加者名簿

中川輝昭,紺谷 仁,竹内正義,脇屋義文,野村政明,高寺恒雄,大畠京子,OSCE小委員会8

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OSCE統括担当

氏 名 所  属

1 浅野 直樹 北陸大学薬学部

氏 名 所  属

1 中川 輝昭 北陸大学薬学部・受付

2 紺谷  仁 北陸大学薬学部(102L)・受付

3 竹内 正義 北陸大学薬学部(107L)・受付

4 脇屋 義文 大学薬学部(107L)・受付

氏 名 所  属

5 野村 政明 北陸大学薬学部(102L)・受付

6 高寺 恒雄 北陸大学薬学部(103L)・受付

7 大畠 京子 北陸大学薬学部(103L)・受付

OSCE小委員会委員(7名)

氏 名 所  属

1 大屋敷孝雄 北陸大学薬学部

2 澤西 啓之 北陸大学薬学部

3 指田 春喜 北陸大学薬学部

氏 名 所  属

4 田中 憲一 北陸大学薬学部

5 村山 次哉 北陸大学薬学部

6 松原 京子 北陸大学薬学部

評価者・教員(46名)

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共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 9

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氏 名 所  属

7 定成 秀貴 北陸大学薬学部

8 上森 良男 北陸大学薬学部

9 今井 弘康 北陸大学薬学部

10 宗像 浩樹 北陸大学薬学部

11 古林伸二郎 北陸大学薬学部

12 藤井 洋一 北陸大学薬学部

13 一ノ木 進 北陸大学薬学部

14 佐藤  隆 北陸大学薬学部

15 村田 慶史 北陸大学薬学部

16 小藤 恭子 北陸大学薬学部

17 早苗富士子 北陸大学薬学部

18 池田ゆかり 北陸大学薬学部

19 大本まさのり 北陸大学薬学部

20 大西 邦治 北陸大学教育能力開発センター

21 田島 和男 北陸大学教育能力開発センター

22 千葉 賢三 北陸大学薬学部

23 武野  哲 北陸大学薬学部

24 宮本 悦子 北陸大学薬学部

25 毎田千恵子 北陸大学薬学部

26 光本 泰秀 北陸大学薬学部

氏 名 所  属

27 渡辺 和人 北陸大学薬学部

28 木津 治久 北陸大学薬学部

29 宮一諭起範 北陸大学薬学部

30 山本  勝 北陸大学薬学部

31 佐倉 直樹 北陸大学薬学部

32 藤下  修 北陸大学薬学部

33 古閑健二郎 北陸大学薬学部

34 小倉  勤 北陸大学薬学部

35 鍛治  聡 北陸大学薬学部

36 山田 芳宗 北陸大学薬学部

37 鍜冶 利幸 北陸大学薬学部

38 山本 千夏 北陸大学薬学部

39 劉  園英 北陸大学薬学部

40 劉  東春 北陸大学薬学部

41 竹井  巖 北陸大学教育能力開発センター

42 大木 一弘 北陸大学薬学部

43 安池 修之 北陸大学薬学部

44 加藤 幸子 北陸大学教育能力開発センター

45 田端 淑矩 北陸大学教育能力開発センター

46 金田 舜子 北陸大学教育能力開発センター

氏 名 所  属

47 東  康彦 北陸大学薬学部

48 礒部 隆史 北陸大学薬学部

49 高野 克彦 北陸大学薬学部

50 周尾 卓也 北陸大学薬学部

51 大 賀津夫 北陸大学薬学部

52 山折  大 北陸大学薬学部

53 川田 幸雄 北陸大学薬学部

54 瀧野 純一 北陸大学薬学部

55 西岡 達雄 北陸大学薬学部

56 寺西 正憲 北陸大学薬学部

57 荒川  靖 北陸大学薬学部

58 要   衛 北陸大学薬学部

59 鈴木 宏一 北陸大学薬学部

60 角澤 直紀 北陸大学薬学部

61 荒川由紀美 北陸大学薬学部

氏 名 所  属

62 山田 理恵 北陸大学薬学部

63 佐藤 栄子 北陸大学薬学部

64 佐藤 友紀 北陸大学薬学部

65 杉山 朋美 北陸大学薬学部

66 室山 明子 北陸大学薬学部

67 山崎眞津美 北陸大学薬学部

68 木村 聡子 北陸大学薬学部

69 興村 桂子 北陸大学薬学部

70 倉島由紀子 北陸大学薬学部

71 安池賀英子 北陸大学薬学部

72 畑 友佳子 北陸大学薬学部

73 丹羽まゆみ 北陸大学薬学部

74 米田 浩子 北陸大学薬学部

75 落合 俊朗 北陸大学教育能力開発センター

76 蒲 真理子 北陸大学教育能力開発センター

評価者&模擬患者・教員(30名)

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10. 参加者名簿

中川輝昭,紺谷 仁,竹内正義,脇屋義文,野村政明,高寺恒雄,大畠京子,OSCE小委員会10

36

氏 名 所  属

1 徳久 和夫 石川県薬剤師会

2 三浦 智子 石川県薬剤師会

3 池田 正行 石川県薬剤師会

4 大成 建二 石川県薬剤師会

5 北嶋 浩成 石川県薬剤師会

6 松田 泰美 石川県薬剤師会

7 渡辺 誠治 石川県薬剤師会

8 中森 慶滋 石川県薬剤師会

9 大川 浩子 石川県病院薬剤師会

10 前田 大蔵 石川県病院薬剤師会

11 熊橋 裕人 石川県病院薬剤師会

12 熊走 尚史 石川県病院薬剤師会

13 小堀  勝 石川県病院薬剤師会

氏 名 所  属

14 森戸 敏志 石川県病院薬剤師会

15 瀧元 直樹 石川県病院薬剤師会

16 中川 将人 石川県病院薬剤師会

17 西尾 公秀 富山県薬剤師会

18 永野 康巳 富山県薬剤師会

19 北澤 英徳 富山県病院薬剤師会

20 高畑 英信 富山県病院薬剤師会

21 荒木 隆一 福井県病院薬剤師会

22 塚本  仁 福井県病院薬剤師会

23 木村 嘉明 福井県薬剤師会

24 上田 泰之 福井県薬剤師会

25 河崎屋秀敏 ほがらか薬局

26 北島 峰子 ほがらか薬局

評価者・薬剤師(26名)

テストラン参加学生(24名)

1 2 3 4 5 6 7 8

テスト1 芝本めぐみ 隅 智恵美 石井綾希子 犬塚 季呂 井上 頌子 岩崎奈津美 草場 亮子 岡  琢也

テスト2 荒木  香 川本 恭士 佐野 綾美 青木  久 石井 奏恵 小原 広子 金城千佳子 中園 卓朗

テスト3 岩城 弘典 池田奈那子 小林 星太 島田 紗希 高附 詳子 武淵 裕貴 宮端 香奈 井口 由貴

本番参加学生(150名)

1 2 3 4 5 6 7 8

A 岸田 貴子 菊地真規子 前垣有里亜 渡邉 雅彦 稲垣 晴香 中村 紗季 秀島 里奈 渡邊翔太郎

B 井澤 理子 箱崎 真理 片岡 佳恵 小杉恵美子 飛澤 知佳 村井  剛 長岡由希子 小田都紀子

C 衣笠 裕香 村田識誉子 野田愛由子 本間 祐希 赤池  聡 伊藤 美緒 岡井 知子 菅田佳奈子

D 平田 綾子 北川 亮介 嶋田 梨沙 住谷 友美 棚村沙央里 西  崇裕 船越 隆礼 松尾 幸恵

E 松島万悠子 山田 李奈 山本 祥行 阿部 寛子 今田 健太 長谷川千明 星  光男 芦高沙也加

F 河村 佳香 渡邉 仁美 大堀 泰史 土屋 裕貴 宮下 正也 北野 竜也 清水 聡史 三上 貴子

G 磯田 和也 岩崎 舞子 岩田 光高 岡田 優志 小形 恵子 小川 理恵 小野 元毅 佃  幸祐

H 高尾 知里 土田明日香 坪井まどか 霍間 由佳 藤原 佐季 水谷 仁美 諸岡  咲 池田 伸也

I 小渕 嘉仁 近藤 智彦 櫻枝 香与 戸塚 弘幸 今井 淑恵 江木 陸馬 三浦 健太 三輪 訓子

J 熊谷 拓朗 田中 佳子 続橋  明 横山 英理 川出 雅子 山口 尚美 谷内志津子 射手矢雄一

K 大竹 真里 加藤 直子 西岡 元一 細川 篤志 牧 美智子 菊池 千絵 藤田  絢 山田 知美

L 松野 悠太 松元 映子 川島あずさ 望月 智久 金森 由佳 八本 匡人 金井 由貴 大橋 健吾

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11. ステーション担当一覧

共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 11

37

1 2 3 4 5 6 7 8

M 葛谷 美香 生田 真理 中島  優 徳田  愛 村本 英雄 森  健士 笹川 妙子 三上奈津子

N 半田 尚子 武藤  豊 持田 鉄平 河上美穂子 鈴木 翔輝 松田由起子 山本 真司 上原 久子

O 上野加奈子 根本 繭加 菱田 裕子 福田 慶子 藤村 浩司 大津 幸子 辻野 恭子 廣正  瑛

P 吉村 華子 渡邉 一弘 倉田 佳奈 土屋 裕子 西谷 章子 水岡 大策 大田真由美 岡田ちひろ

Q 小金澤めぐみ 牧 かおり 石川 瑛子 古賀 周平 佐藤 道太 西浜 輝美 大石 春菜 高橋 治樹

R 田所 俊亮 田中 一聖 谷川 侑志 利波 佑介 西本 有香 早部 紘子 望月めぐみ 岩立智津子

S 佐々木美貴 遠藤 園子 中川ゆうみ 鈴木 智子 近藤 洋子 勝木 洋佑

1大屋敷孝雄 徳久 和夫 東  康彦 石井 浩介

A1~T1松原 京子 荒川由紀美 串原 美佳

2村山 次哉 三浦 智子 礒部 隆史 三澤宏一郎

A2~T2一ノ木 進 山田 理恵 加部奈緒美

3藤井 洋一 大成 建二 服部 真也

A3~T3定成 秀貴 小西 智子

4田島 和男 池田 正行 大 賀津夫 田中 満崇

A4~T4劉  園英 蒲 真理子 寺田奈緒子

5渡辺 和人 北嶋 浩成 周尾 卓也 南  有香

A5~T5宗像 浩樹 佐藤 栄子 宮内 靖世

6佐倉 直樹 松田 泰美

A6~T6安池 修之

7鍜冶 利幸 渡辺 誠治 高野 克彦

A7~T7河崎屋秀敏 佐藤 友紀

8田中 憲一 中森 慶滋

A8~T8山本  勝

1澤西 啓之 大川 浩子 川田 幸雄 秦  薇薇

A1~T1佐藤  隆 杉山 朋美 萩原 淳一

2上森 良男 前田 大蔵 阿久澤和彦

A2~T2小藤 恭子 李   専

3村田 慶史 熊橋 裕人 瀧野 純一 菊池  穂

A3~T3池田ゆかり 室山 明子 高屋 牧子

4宮本 悦子 熊走 尚史 石原 章奈

A4~T4田端 淑矩 上杉 愛美

5木津 治久 小堀  勝 西岡 達雄 小林 由佳

A5~T5早苗富士子 山崎眞津美 古野 理美

ステーション レーン 評価者 兼・SP TA 評価対象学生

ステーション1(107L)「薬剤の調製」

責任者: 脇屋 義文

サポート:竹内 正義

誘導・呼び入れ:泉  洋成松本 泰一島田美由紀池田真由美

ステーション2(102L)「無菌操作」

責任者:紺谷  仁

サポート:野村 政明

誘導・呼び入れ:伊藤 孝治木下 雅之堀川 靖子橋 伊勢子

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12. 担当SP名簿

中川輝昭,紺谷 仁,竹内正義,脇屋義文,野村政明,高寺恒雄,大畠京子,OSCE小委員会12

38

6藤下  修 森戸 敏志 山折  大

A6~T6北島 峰子 米田 浩子

7今井 弘康 瀧元 直樹 寺西 正憲

A7~T7大木 一弘 木村 聡子

8千葉 賢三 中川 将人

A8~T8劉  東春

1指田 春喜 西尾 公秀 荒川  靖 白井ひかり

A1~T1加藤 幸子 興村 桂子 村松  充

2古林伸二郎 永野 康巳 藤林 峰樹

A2~T2大本まさのり 児玉 洋子

3大西 邦治 木村 嘉明 要   衛 鈴木 康之

A3~T3山田 芳宗 倉島由紀子 遠山  光

4光本 泰秀 上田 泰之 鈴木 宏一 松島 大章

A4~T4武野  哲 安池賀英子 金井 康至

5宮一諭起範 北澤 英徳 落合 俊朗 川岸  緑

A5~T5竹井  巖 畑 友佳子 豊島李都子

6小倉  勤 高畑 英信 栗山ちなみ

A6~T6毎田千恵子 上山 小草

7古閑健二郎 荒木 隆一 角澤 直紀 岡村  隆

A7~T7山本 千夏 丹羽まゆみ 巴山 道子

8鍛治  聡 塚本  仁 寶田 信雄

A8~T8金田 舜子

ステーション レーン 評価者 兼・SP TA 評価対象学生

ステーション3(103L)「調剤監査・情報提供」

責任者:高寺 恒雄

サポート:大畠 京子

誘導・呼び入れ:今本 秀司田辺 良和大桑 優子相馬 輝子

テストラン

1 2 3 4 5 6 7 8

9:30 田中 康友 叶  秋男 押野 博之 東  康彦 周尾 卓也 川田 幸雄 寺西 正憲 鈴木 宏一

9:45 安田  優 櫻田 芳樹 永松  穣 礒部 隆史 大 賀津夫 瀧野 純一 荒川  靖 角澤 直紀

10:00 中川 重雄 田中 信之 杉本 静夫 高野 克彦 山折  大 西岡 達雄 要   衛 落合 俊朗

トライアル本番

1 2 3 4 5 6 7 8

10:30 宮川  浩 石野 秀明 山田  豊 東  康彦 周尾 卓也 川田 幸雄 寺西 正憲 鈴木 宏一

10:45 田中 康友 叶  秋男 押野 博之 礒部 隆史 大 賀津夫 瀧野 純一 荒川  靖 角澤 直紀

11:00 安田  優 櫻田 芳樹 永松  穣 高野 克彦 山折  大 西岡 達雄 要   衛 落合 俊朗

11:15 中川 重雄 田中 信之 杉本 静夫 東  康彦 周尾 卓也 川田 幸雄 寺西 正憲 鈴木 宏一

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13. タイムスケジュール

共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 13

39

1 2 3 4 5 6 7 8

11:30 宮川  浩 石野 秀明 山田  豊 礒部 隆史 大 賀津夫 瀧野 純一 荒川  靖 角澤 直紀

11:45 田中 康友 叶  秋男 押野 博之 高野 克彦 山折  大 西岡 達雄 要   衛 落合 俊朗

12:00 安田  優 櫻田 芳樹 永松  穣 東  康彦 周尾 卓也 川田 幸雄 寺西 正憲 鈴木 宏一

12:15 中川 重雄 田中 信之 杉本 静夫 礒部 隆史 大 賀津夫 瀧野 純一 荒川  靖 角澤 直紀

12:30 宮川  浩 石野 秀明 山田  豊 高野 克彦 山折  大 西岡 達雄 要   衛 落合 俊朗

13:45 田中 康友 叶  秋男 押野 博之 山田 理恵 杉山 朋美 木村 聡子 安池賀英子 米田 浩子

14:00 安田  優 櫻田 芳樹 永松  穣 佐藤 栄子 室山 明子 興村 桂子 畑 友佳子 荒川由紀美

14:15 中川 重雄 田中 信之 宮川  浩 佐藤 友紀 山崎眞津美 倉島由紀子 丹羽まゆみ 蒲 真理子

14:30 石野 秀明 山田  豊 田中 康友 山田 理恵 杉山 朋美 木村 聡子 安池賀英子 米田 浩子

14:45 叶  秋男 押野 博之 安田  優 佐藤 栄子 室山 明子 興村 桂子 畑 友佳子 荒川由紀美

15:00 櫻田 芳樹 永松  穣 中川 重雄 佐藤 友紀 山崎眞津美 倉島由紀子 丹羽まゆみ 蒲 真理子

15:30 田中 信之 宮川  浩 石野 秀明 山田 理恵 杉山 朋美 木村 聡子 安池賀英子 米田 浩子

15:45 山田  豊 田中 康友 叶  秋男 佐藤 栄子 室山 明子 興村 桂子 畑 友佳子 荒川由紀美

16:00 押野 博之 安田  優 櫻田 芳樹 佐藤 友紀 山崎眞津美 倉島由紀子 丹羽まゆみ 蒲 真理子

16:15 永松  穣 中川 重雄 田中 信之 山田 理恵 杉山 朋美 木村 聡子 安池賀英子 米田 浩子

9:25 テスト1(1-8) テスト2(1-8) テスト3(1-8)

9:30 テスト1(1-8) テスト2(1-8) テスト3(1-8)

9:45 テスト3(1-8) テスト1(1-8) テスト2(1-8)

10:00 テスト2(1-8) テスト3(1-8) テスト1(1-8)

10:25 A(1-8) B(1-8) C(1-8)

10:30 A(1-8) B(1-8) C(1-8)

10:45 C(1-8) A(1-8) B(1-8)

11:00 D(1-8) B(1-8) E(1-8) C(1-8) F(1-8) A(1-8)

11:15 D(1-8) E(1-8) F(1-8)

11:30 F(1-8) D(1-8) E(1-8)

11:45 G(1-8) E(1-8) H(1-8) F(1-8) I(1-8) D(1-8)

12:00 G(1-8) H(1-8) I(1-8)

12:15 I(1-8) G(1-8) H(1-8)

12:30 H(1-8) I(1-8) G(1-8)

12:45 午 前 の 部 終 了

休 憩(昼食)12:45~13:45

ST3

調剤監査・情報提供ST3前待機

ST2

無菌操作ST2前待機

ST1

薬剤の調製ST1前待機時刻

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14. 課題実施手順・評価方法の説明

14-1. 課題実施に必要なもの

中川輝昭,紺谷 仁,竹内正義,脇屋義文,野村政明,高寺恒雄,大畠京子,OSCE小委員会14

40

13:40 J(1-8) K(1-8) L(1-8)

13:45 J(1-8) K(1-8) L(1-8)

14:00 L(1-8) J(1-8) K(1-8)

14:15 M(1-8) K(1-8) N(1-8) L(1-8) O(1-8) J(1-8)

14:30 M(1-8) N(1-8) O(1-8)

14:45 O(1-8) M(1-8) N(1-8)

15:00 N(1-8) O(1-8) M(1-8)

休 憩 15:15~15:25

15:25 P(1-8) Q(1-8) R(1-8)

15:30 S(1-8) P(1-8) Q(1-8) R(1-8)

15:45 R(1-8) S(1-8) P(1-8) Q(1-8)

16:00 Q(1-8) R(1-8) S(1-8) P(1-8)

16:15 Q(1-8) R(1-8) S(1-8)

16:30 終     了

ST3

調剤監査・情報提供ST3前待機

ST2

無菌操作ST2前待機

ST1

薬剤の調製ST1前待機時刻

患者応対 

計量調剤(散剤)

計量調剤(水剤)

計量調剤(軟膏剤)

調剤鑑査

手 洗 い と手袋の脱着

注射剤混合

薬剤交付

患 者 ・来局者応対

薬 剤 の調 製

調剤鑑査

無菌操作の 実 践

情報の提供

◎ ◎ × ◎ ◎ × ◎ ◎

◎ ◎ ◎ ◎ ◎ × × ×

◎ ◎ ◎ ◎ ◎ × × ×

◎ ◎ ◎ ◎ ◎ × × ×

◎ ◎ ◎ ◎ ◎ × × ×

◎ × × ◎ ◎ × × ×

◎ ◎ ◎ ◎ ◎ × × ×

◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

領    域

課 題 名

課 題 表

薬    剤

マニュアル

初回インタビュー

対応マニュアル

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15. 課題説明・評価方法・シナリオ

課題① 薬剤の調製(散剤調剤) 課題② 薬剤の調製(水剤調剤)

課題③ 無菌操作の実践(手洗いと手袋の脱着) 課題④ 無菌操作の実践(注射薬混合)

課題⑤ 調剤鑑査               課題⑥ 情報の提供

15-1. 「課題」①-② 薬剤の調製(散剤調剤・水剤調剤)

北陸大学薬学部共用試験OSCE -計量調剤(散剤)― 評価表マニュアル

【調剤前】

身だしなみ ⇒清潔な白衣,帽子,マスク,きちんとした髪型

頭髪が長い学生に関しては,まとまっており

帽子からはみ出る髪は最小限に工夫しているか

【計算】

計算の確認 ⇒メジコン散1.8g,フスタギン末7.2g

計算メモあるいは天秤で確認する

共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 15

41

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【計量調剤】

天秤の水平の確認 ⇒調剤前に確認する

秤量紙を載せゼロ点あわせ ⇒秤量紙を天秤にのせゼロ点あわせを確認する

(秤量紙が天秤にかかっていないか確認)

スパーテルを清潔にする ⇒スパーテルをガーゼで清拭(薬ごとに1回清拭すればOK)

調剤薬の特定 ⇒メジコン散,フスタギン末を選択する

薬剤の確認 ⇒取り出す時,計る時,しまう時に薬剤名を確認する

正確に秤量 ⇒メジコン散1.8g,フスタギン末7.2gを秤量する

計算間違いの時点でこの項目も「いいえ」

【混合】

乳鉢・乳棒を清潔にする ⇒乳鉢・乳棒をガーゼで清拭する

乳鉢・乳棒での混和 ⇒乳鉢・乳棒を手に持って混和する

十分に混和 ⇒十分に混和されていることを確認する

こぼさずに混合する ⇒こぼさなかったことを確認する

【分包】

薬包紙の並べ方 ⇒少し重ねて並べる

薬包紙の取り扱い ⇒薬包紙を正しく折れる

こぼさずに分包する ⇒こぼさなかったことを確認する

【概略評価】

全体の印象で総合的に評価 ⇒操作の流れをみる(秤量時の手数,次の動作へのリズム)

装置瓶の持ち方をみる

スパーテルの持ち方,使い方,置き方をみる

清潔への配慮をみる

処方せんの処方欄への書き込みはしない

北陸大学薬学部共用試験OSCE

―計量調剤(水剤)― 評価表マニュアル

【調剤前】

身だしなみ

⇒清潔な白衣,帽子,マスク,きちんと

した髪型

頭髪が長い学生に関しては,まとまっ

ており帽子からはみ出る髪は最小限に

工夫しているか

【ラベルの作成】

ラベルは書き直してもよいこととする

患者氏名の記載

⇒ラベルに正しく丁寧に患者氏名(鈴木

次郎)を記載する

中川輝昭,紺谷 仁,竹内正義,脇屋義文,野村政明,高寺恒雄,大畠京子,OSCE小委員会16

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用法と日数の正確な記載

⇒ラベルに正しい用法と日数をきちんと記載(1日3回3日分 毎食後)する

1回服用量の正確な記載 ⇒ラベルに正しい1回服用量をきちんと記載(1回4mL)する

薬剤師名の記載 ⇒ラベルの薬剤師欄にフルネームで記載する

【計算】

計算の確認 ⇒ポララミンシロップ18mL,ムコダインシロップ18mL

【計量調剤】

投薬瓶は洗浄してもしなくても評価対象としない。

メートグラスの洗浄 ⇒洗浄(常水または精製水)する

調剤薬の特定 ⇒ポララミンシロップ,ムコダインシロップを選択する

薬剤の確認 ⇒取り出す時,計る時,しまう時に薬剤名を確認する

メニスカスの確認 ⇒メニスカスの下面を眼の高さに一致させ確認する

シロップ瓶に戻さない ⇒一度メートグラスに量りとったシロップをシロップ瓶に戻

さない

薬瓶をメートグラスに接触させない

⇒メートグラスに量り入れるときに口を接触させない

正確に秤量 ⇒ポララミンシロップ18mL,ムコダインシロップ18mL

全量を確認 ⇒投薬瓶中のシロップの全量36mLを確認する

メートグラスの洗浄 ⇒洗浄(常水または精製水)

【概略評価】

全体の印象で総合的に評価 ⇒操作の流れをみる(秤量時の手数,次の動作へのリズム)

調剤するシロップ瓶の持ち方をみる

調剤するシロップ剤のフタの持ち方(置き方)をみる

清潔への配慮をみる

15-2. 『課題』③-④無菌操作の実践(手洗いと手袋の脱着・注射薬混合)

北陸大学薬学部共用試験OSCE ─手洗いと手袋の脱着─ 評価表マニュアル

【準備】

身だしなみは清潔にしている

⇒清潔な白衣,帽子,マスク,きちんとした髪型

頭髪が長い学生に関しては,まとまっている

指輪などの装飾品をしていない

⇒時計,指輪ははずす

キャップから髪がはみ出していない

⇒帽子からはみ出る髪は最小限に工夫しているか

【マスク装着】

上下表裏を間違えずに装着する

ヒモ(またはゴム)を適切に耳につける

鼻と口を完全に覆う ⇒マスクを鼻と口にフィットさせて完全に覆う

共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 17

43

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【手洗い】

白衣の袖を肘上までまくる ⇒両袖ともにまくる

手指,手首全体を流水でぬらす

⇒流水は流したまま

消毒剤をとり,指先,爪の先,指の間,指全体まできちんと洗う

⇒ただこすり合わせるのではなく,まんべんなく行われてい

るか

手のひらを洗う ⇒十分な時間をかけて手のひらを洗う

手の甲を洗う ⇒十分な時間をかけて手の甲を洗う

手首を洗う ⇒十分な時間をかけて手首を洗う

きれいに消毒剤を洗い流し,きれいにすすぐ

手を使わずに蛇口をとめる ⇒腕か肘,またはペーパータオルを使ってとめる

洗浄中,衣類や床に水がはねないように注意している

ペーパータオルできちんと拭く

洗った手をどこにも触れていない

【手袋の装着】

一方の手を,清潔に手袋に装着する

⇒一方の手の親指と人差し指で,外側に折り返された裾口の

端をつまんで持ち上げ,利き手を手袋に差し入れる

反対側の手を,清潔に手袋に装着する

⇒装着した側の指を一方の手袋の折り返した裾の内側に入れ

反対側の手を手袋に差し入れる

手袋を手にフィットさせる ⇒装着具合を調整し,たるみなく作業を開始できるようにする

中川輝昭,紺谷 仁,竹内正義,脇屋義文,野村政明,高寺恒雄,大畠京子,OSCE小委員会18

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Page 19: 共用試験OSCEトライアルの実態と問題点...共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 中 川 輝 昭*,紺 谷 仁*,竹 内 正 義*, 脇 屋 義

【手袋の取り外し】

一方の手袋を,安全に配慮して外し,すてる

⇒片手で反対の手袋の袖口をつかみ,汚染手袋の外側が内側

になるように引っ張り出してすてる

反対側の手袋を,安全に配慮して外し,すてる

⇒手袋を外した手を反対側の袖口に差し入れ,手袋の外側に

触れずに,外側が内側になるように引っ張り出してすてる

【概略評価】

全体の印象で総合的に評価 ⇒作業の流れをみる:評価表の順序が望ましい。

マスクをしてから手洗いをする(逆の場合は大きく減点),

次の動作へのリズムなど

清潔への配慮

手洗い後,手袋着用後に,ほかのものに触らないように

注意しているか,など

北陸大学薬学部共用試験OSCE ─注射剤混合─ 評価表マニュアル

【想定場所】

病院薬剤部内の無菌室ではない場所に設置されたクリーンベンチを想定する

クリーンベンチ内と作業台の清掃および薬剤と備品の消毒は終了済みとする

【調剤前・準備】

・手袋を装着し,身だしなみは清潔にしている

⇒白衣の袖を肘まで捲し上げ,手袋を装着している

身だしなみを清潔にしているか,帽子,マスクを着用する

頭髪が長い学生に関しては,まとまっており帽子からはみ

出る髪の毛は最小限に工夫しているか,指輪などの装飾品

をしていない

共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 19

45

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【調剤・注射混合】

・バイアルのゴム栓を清拭 ⇒キャップをはずした後,ゴム栓をエタノールで清拭したか

を確認する

・バッグのゴム栓を清拭 ⇒シールをはずした後,ゴム栓をエタノール清拭したかを確

認する

・アンプルのカット部分を清拭する

⇒アンプルのカット部分をエタノールで清拭したかを確認する

・注射針のキャップを清潔にはずす

⇒操作中に注射針で指の怪我などなく,安全に注射のキャッ

プをはずせた

⇒シリンジのプランジャーや針管に手が触れない

・注射用水を適切に吸う ⇒シリンジ内に注射用水を残さず吸えたことを確認する

・シリンジの針をバイアルに垂直に刺す

⇒シリンジの針をバイアルに刺す方向の確認する

・バイアル内の薬を完全に溶解

⇒溶解液を入れた後,振って薬が溶解していることを確認し

たかをチェックする

・バイアル内の薬剤を残さずシリンジ内へ吸い取る

⇒バイアル内に残っていないことを確認したかをチェックする

・シリンジの針をバッグに垂直に刺す

⇒シリンジの針をバッグに刺す方向の確認する

・使用済み針をセーフティボックスに廃棄する

⇒リキャップせずに使用済み針を安全に廃棄できたかを確認

する

・注入後バッグを転倒混和する

⇒バッグを転倒混和したか確認する

・作業全体を汚染なしに行う

⇒針先が何かに触れることがなかった,液漏れなどがない

【概略評価】

全体の印象で総合的に評価 ⇒作業の流れをみる:評価表の順序が望ましい。

・作業がスムーズに行われた

・汚染されないよう清潔に配慮していた

・針先,バイアルのゴム栓,バッグのゴム栓などがほかの

ものに触らないように注意していたかなど

中川輝昭,紺谷 仁,竹内正義,脇屋義文,野村政明,高寺恒雄,大畠京子,OSCE小委員会20

46

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15-3. 『課題』⑤調剤鑑査

北陸大学薬学部共用試験OSCE -調剤鑑査- 評価表マニュアル

【薬袋・調剤薬】

Rp1

患者氏名 ⇒声を出して患者氏名を確認する

薬名(商品名・剤形・規格)の整合を確認(薬袋は全て処方せんと照らし合わせる)

⇒声を出して確認する

用法・用量の確認 ⇒声を出して確認する

(処方1)1日2回14日分 朝・夕食後1回1錠

薬名の確認 ⇒声を出して アダラートL,錠剤,20mgを確認する

数量の確認 ⇒声を出して アダラートL錠 28錠を確認する

Rp2

患者氏名 ⇒声を出して患者氏名を確認する

薬名(商品名・剤形・規格)の整合を確認する(薬袋は全て処方せんと照らし合わせる)

⇒声を出して確認する

共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 21

47

Page 22: 共用試験OSCEトライアルの実態と問題点...共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 中 川 輝 昭*,紺 谷 仁*,竹 内 正 義*, 脇 屋 義

用法・用量の確認 ⇒声を出して確認する

(処方2)1日4回3日分 朝・昼・夕食後・就寝前

1回1包

薬名の確認 ⇒声を出して PL顆粒,1gを確認する

数量の確認 ⇒声を出して PL顆粒,12包を確認する

(PL顆粒の1シート包数が4包装である確認)

Rp3

患者氏名 ⇒声を出して患者氏名を確認する

薬名(商品名・剤形・規格)の整合を確認(薬袋は全て処方せんと照らし合わせる)

⇒声を出して確認する

用法・用量の確認 ⇒声を出して確認する

(処方3)1日3回3日分 朝・昼・夕食後

1回1カプセル

薬名の確認 ⇒声を出して確認する

セルベックス,カプセルの確認

数量の確認 ⇒声を出して確認する

セルベックスカプセル 9カプセルの確認

【誤りの発見】

調剤鑑査で容易に見つけられる誤りを3つ程度,作成する。

以下に例示する

誤りの発見1 ⇒声を出してアダラートL20mg→L10mgの規格違いを指摘する

誤りの発見2 ⇒声を出してPL顆粒の全量12包→16包の包数違いを指摘する

誤りの発見3 ⇒声を出してセルベックスの記載違いを指摘する

1カプセルが2カプセルとなっている

【概略評価】

全体の印象で総合的に評価 ⇒操作の流れをみる(次の動作へのリズム)

鑑査時に薬袋の取り違えをしていないか

確認の仕方が不自然でないか

錠剤シートなどに破損・汚れが無いかを確認しているか

◆北陸大学薬学部共用試験OSCE ─薬剤交付─ 評価表マニュアル

【はじめに】

呼びいれ ⇒立って呼び入れる。失礼でない声かけ,適切なお辞儀をする

自己紹介 ⇒患者に直面してフルネームで自己紹介する

患者氏名の確認 ⇒患者に直面してフルネーム確認する

これから説明することとその目的を告げる

⇒正しく薬を飲んでいただくため,薬の説明をさせていただ

きたいのですが。お時間よろしいですか?

中川輝昭,紺谷 仁,竹内正義,脇屋義文,野村政明,高寺恒雄,大畠京子,OSCE小委員会22

48

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【服薬指導】

以下の*の項目は両薬剤ともに説明したら「はい」とする

症状を再確認する ⇒右足を捻挫されたのですね

薬剤を適切に示す* ⇒薬袋から出してMS冷シップ,ロキソニンともに患者に向

けて示す

薬効の説明をする* ⇒MS冷シップ,ロキソニンともに説明する

数量の確認をする* ⇒MS冷シップ10枚,ロキソニン3錠×5日分

薬の使用方法を説明する* ⇒両薬剤の用法用量の説明する

薬剤情報提供文書を患者に示し,利用する*

⇒患者に向けて文書を示し,説明する

アレルギー歴を再確認する ⇒サバで皮膚が赤くなったことがある

副作用歴を再確認する ⇒薬の副作用は無い

注意すべき副作用の説明をする*

⇒シップは皮膚のかぶれ(湿疹),錠剤は胃炎など

「体調に何か変化がございましたら,ご連絡下さい。」

患者の気持ちや不安について尋ねる

⇒病気や薬についての気持ちや不安について尋ねる

【クロージング】

聞き漏らしや質問がないか尋ねる

⇒他にお聞きになりたいことはございますか

ご質問ございますか。何かお困りのことはございませんか

しめくくりの言葉をいう ⇒面接が完結しなくても,最後にSPに挨拶をする

お大事に,何かありましたらご連絡お問い合わせくださいなど

共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 23

49

Page 24: 共用試験OSCEトライアルの実態と問題点...共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 中 川 輝 昭*,紺 谷 仁*,竹 内 正 義*, 脇 屋 義

【コミュニケーション】

身だしなみ ⇒不快感がない,清潔感がある

清潔な白衣(ボタンをする),名札,髪がバサつかない,

短い爪,貴金属を身につけない,

服や履物に問題がない,の全てを満たしたら1

適切な姿勢・ふるまい ⇒同じ目の高さ,失礼のない振る舞い

適切なアイコンタクト・顔の向き

⇒説明や傾聴時には,患者に顔を向ける

適切な声の大きさ・スピード・音調

⇒患者さんが聞き取りやすい声で話す

患者が耳に手をあてる,首をかしげるなどを数回行なった

場合には「いいえ」とする

ていねいな言葉遣い

わかりやすい言葉 ⇒専門用語を使わない

積極的な傾聴 ⇒患者さんが自由に話せるようできるだけ開放型質問を用いる

患者の言葉をさえぎらない,うなずき,あいづち

共感の言葉がけ・態度 ⇒患者さんの気持ちや状況に共感していることを言葉ないし

態度で伝える

【概略評価】

総合的に評価してください。

患者に渡すべきものが過不足なく交付できたか

16. 第2回北陸大学OSCEトライアル(平成19年7月8日実施)アンケート集計結果

《質問1》どのような立場で参加したか。

評価者:72名 評価者+SP:27名 SP:12名

スタッフ:19名 TA:35名 学生:168名

見学:10名 合計343名

《質問2》今回のトライアル参加は何回目か。

初めて:279名 2回目:40名

3回目:13名 4回目以上:2名

《質問3》今回のトライアルを経験されてどうか。

「4年次生の回答」

OSCEの意義が理解できた。 145名

OSCEの意義があまり理解できなかった。 21名

その他 2名

「4年次生以外の回答」

OSCEの概要が理解できた。 155名

OSCEの概要があまり理解できなかった。 7名

中川輝昭,紺谷 仁,竹内正義,脇屋義文,野村政明,高寺恒雄,大畠京子,OSCE小委員会24

50

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その他 1名

《質問4》マニュアルについて

わかりやすかった。 197名

わかりにくかった。 147名

『意見・感想』

・実際と異なる点があった。 ・進行過程がわかりにくかった。

・意味がわからなかった。

・説明文,注意文,順番は別々に記載してほしかった。

・ビデオを見なかったらわからなかった。 ・タイムスケジュールがわかりづらかった。

・評価基準が明確ではなかった。 ・誤りがあったため,わかりづらかった。

・もう少し詳しい説明がほしかった。 ・各部屋の配置図がわかりづらかった。

・「課題を読んでください」だけではわかりにくかった。

・ページがついていないので,わかりにくかった。

《質問5》運営について

非常に良かった。 51名

良かった。 232名

良くなかった。 32名

《質問6》各ステーションについての意見・感想

・薬袋が裏返しになっていて気付かなかった。・ほとんどの学生はできていなかった。

・5分経過後の案内が必要であった。

・天秤の表示をもっと見やすいものにすべきである。

・液剤は毎回交換して充填すべきである。 ・散剤と液剤の配置は統一すべきである。

・乳鉢,乳棒を清拭する時期を指定すべきである。

・単シロップはどのようにして投薬瓶に入れるのが良いのか。

・実務経験がないので,フィードバックができなかった。

・詳細な評価項目が必要である。 ・蒸留水を設置すべきである。

・調製法の統一がなされていなかった。 ・ビデオとも異なっていた。

・評価の基本を提示してほしかった。 ・秤量間違いと計算ミスとはどう違うのか。

・課題と処方箋を同時に見せるのか明示してほしかった。

・天秤の表示が見にくかった。 ・混和状態が判別できなかった。

・フスタギンとカマの混和は不適切である。 ・均一に分包する作業も必要ではないか。

・メートルグラスの配置がわかりづらかった。・事前に器材を確認すべきである。

・課題や処方箋など全て回収するのは手間がかかるので,置きっぱなしではいけないのか。

・散剤を大胆に量る学生がいて,減り方が多いので,ストックが沢山必要である。

・学生の振り分けは,所属教室でかたまらない方がよい。

・ゴミ処理の指示が不明確であった。 ・散剤が飛散していて吸い込みやすかった。

・学生への事前教育が足りない。 ・テストランで問題点がわかって良かった。

・器具のセッティングによって違った結果が見られたので,わかりやすい統一したセッテ

共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 25

51

『1ステーション(薬剤の調製)』

Page 26: 共用試験OSCEトライアルの実態と問題点...共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 中 川 輝 昭*,紺 谷 仁*,竹 内 正 義*, 脇 屋 義

ィングが必要である。

・電卓があると便利だったと思う。 ・準備室が狭かった。

・シロップをこぼした時にティッシュがあると良かった。

・TAの準備マニュアルが必要である。 ・散剤が装置瓶に無駄に充填されていた。

・注意事項に対する連絡がスムーズに流れなかった。

・秤量器の目盛りが見えにくかった。

・メートルグラスを洗浄するタイミングなど,学生実習で統一した教育が必要である。

・評価者同士で話し合っている場合があった。・箱入り手袋はいけないのか。

・手袋を入れている箱が小さくて取り出しにくそうだった。

・クリーンベンチはテープではなく,衝立でも良いからあった方がよかった。

・シリンジや針のサイズが適切でないので,学生の手元がおぼつかなかった。

・赤い注射液は出血と区別つかないので,避けてほしい。

・溶けやすい注射薬にすべきである。 ・時間内に終了しない学生が多かった。

・評価方法の基準がわからなかった。 ・事前の説明がもっと必要である。

・緊張して怪我をする学生がいた。 ・シリンジの選択に問題があった。

・シリンジの空気抜きについての統一が必要である。

・クリーンベンチはアクリルでもあった方がよかった。

・シリンジのエアー抜きは必要なのか。 ・学生誘導のプラカードが必要である。

・学生への事前説明で,出口の位置,混注時の着席,ネームプレートの明示,マスクや帽

子を廃棄するタイミングの事前説明が不足していた。

・スムーズに運営されていたと思う。 ・道具が不足していた。

・アルコール綿があると良かった。 ・ゴミ捨て場が少なかった。

・道具の並べ方を決めた方が良かった。 ・TAの人数が多すぎた。

・バイアルなど,ゴミの捨て場所がわからなかった。

・怪我人が多かったので,事前トレーニングが必要ではないか。

・終了しない学生が多かった。 ・102Lにアルコール臭がこもっていた。

・シリンジの処理とクリーンベンチ内の清掃についての説明が徹底していなかった。

・医療用廃棄物のゴミ箱の取り扱いの説明が不足していた。

・クリーンベンチの設定条件を明確に説明する必要がある。

・噴霧でも良いが,アルコール綿も設置していた方が良かった。

・注射筒の大きさを考慮する必要がある。

・ペーパタオルの設置位置が不適切である。

・廃棄物の回収容器が不適切である。

・評価表が2枚になっているので,1枚にできないか。

・声出し確認を行っているのに,評価表にはその項目がなかった。

・課題の見方がわからなかった。 ・難しくて,時間が足りなかった。

・課題を読む時間が短かった。 ・時間配分に工夫が必要である。

中川輝昭,紺谷 仁,竹内正義,脇屋義文,野村政明,高寺恒雄,大畠京子,OSCE小委員会26

52

『2ステーション(手洗い・無菌操作)』

『3ステーション(調剤鑑査・情報提供)』

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・情報提供は1種類の薬でよかった。 ・ねんざなのに家族歴が必要なのか。

・処方箋を裏向きにしているのを気付かない学生がいた。

・シナリオに誤りが多かった。 ・待合室表示は明確にした方がよかった。

・学生の声が小さくて聞き取れなかった。 ・フィードバックに時間が余った。

・副作用の出やすい薬剤の方が薬学的知識を確認するには良いのではないか。

・患者の待機場所を学生に事前に説明しておいた方がよいのではないか。

・シナリオは量的に丁度良かった。 ・声を出すよう指導が必要である。

・コミュニケーションの評価がわかりにくかった。

・初回面談表や薬剤情報提供書の意味がわかっていないのではないか。

・患者の名前を読み上げない学生が多かった。

・課題を読む時間が足りなかった。 ・評価項目が足りない。

・時間配分ができていない。 ・全てに間違いがあるのはおかしい。

・他のレーンの言葉が聞こえて良くない。 ・衝立がないので隣の声が聞こえた。

・学生の声が聞き取りにくかった。 ・SPの育成が大切だ。

・ステーション担当教員の準備が良く,わかりやすかった。

・SPも評価した方が良かった。 ・意外とTAにゆとりがあった。

・スムーズに運営されていた。 ・配置人数は,適切であった。

・返却場所と次の課題の配置場所の考慮した方が良かった。

・フィードバックの時間がオーバーして次の課題に影響した。

・SPの方が待合場所で喋っていてうるさかった。

・受験する学生の名前を間違えないために順番を書いた掲示がほしかった。

・薬品名等を声出し確認していたが,患者名を声出し確認していない学生が多かった。

・薬の破損を確認している学生はほとんどいなかった。

・調剤鑑査の意味を理解していない学生がいた。

・SPは患者であるという演技が必要であると同時に,学生は患者と話しているという認

識が足りなかった。

・SPの人数が多すぎた。 ・評価は3人一組で行うのがよかった。

・課題2の準備時間が短いので,資料がしっかり読めていなかった。

・薬剤交付の時,患者を呼び入れてから,自己紹介を忘れる学生が多かった。

・SPとの位置関係では,今回のように横にいたのは良かった。

・説明の目的を理解して同意を得る行為をしていない学生が多かった。

・薬剤情報提供文書は,患者に渡すものという認識が不足していた。

・薬のアレルギーや副作用歴を確認していない学生がいた。

・評価ポイントが接遇と薬剤の説明のどちらに置くのかわからなかった。

『質問7』スタッフ・放送・引率担当として参加した感想・改善点等

・ステーションの運営はスムーズであった。 ・導線を考慮する必要がある。

・午後,録音でのトライアルを行ったが,良かったので,次回から放送は録音で実施したい。

・被験者の誘導・導線に時間がかかりすぎた。

・ステーションのTAとスタッフの誘導との重複を改善する必要がある。

共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 27

53

Page 28: 共用試験OSCEトライアルの実態と問題点...共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 中 川 輝 昭*,紺 谷 仁*,竹 内 正 義*, 脇 屋 義

・総合放送もパソコンの自動放送にできないか。

・人間に声の場合,ストップウォッチが2個必要である。

・被験者個々のグループ名と番号がわかるような表示が必要である。

・301Aからアネックスへの移動は問題がある。

・交代のスタッフが必要である。

・テストランで流れをつかむことができた。

・いきなりの放送よりトライアル開始前のアナウンスがあっても良いのではないか。

・途中の移動の際,「次のステーションに移動してください」との放送があっても良かった。

『質問8』SPとして参加した感想・改善点等

・「今日どうされました。」との質問は不自然で,むしろ本人確認の後,症状を問う方が

良かった。

・SPを増やして時間を短縮してほしかった。 ・シナリオは特に問題はなかった。

・時間は短くても良かったのではないか。 ・適切な課題だと思う。

・SPの負担をもっと増やしても良かった。 ・SP待機所がうるさかった。

・社会一般のやりとりでは不自然さがあった。・時間をもう少し長くとった方が良かった。

・SPの待ち時間が長すぎた。 ・マナー講座などの練習が必要である。

・評価に差があった。 ・セリフが自然な方が良かった。

・学生とSPの間に机またはカウンターが必要であった。

・シナリオの内容が丁度良かった。 ・評価者の評価にバラツキが見られる。

・初回インタビューシートが評価者にも配布されていると良かった。

・他のレーンの言葉が聞こえないような工夫が必要である。

・SP当たりの学生数を多くしても良いのではないか。

・SPを集中して担当した方が公平ではないか。

・直前に資料を変更するのは止めてほしかった。

・想定外のことを話しているSPがいたが,どうかと思う。

・当日配布のマニュアルにもインタビューシートを入れてほしかった。

・カウンターで患者を呼び入れがわからない学生が多かった。

・評価担当者名は印鑑ではいけないか。 ・シナリオの当日変更は困る。

・薬剤師の質問事項にいくつかのバリエーションがあった方がよかった。

・学生が患者を呼び入れる方法がわかっていなかった。

・SPと評価者の兼務は,戸惑うので,避けてほしかった。

・評価者の立ち位置を工夫した方がよかった。

『質問9』全般についての感想・改善点等

・練習なしでは厳しいと思った。

・マニュアルにはない場合の判断はどうすればよいのか迷った。

・TAの動きがとても良かった。

・評価者に対するガイダンスをもっと徹底した方がよかった。

・総合的に勉強になった。 ・学生の立ち位置がまちまちであった。

・薬剤師に対して無知であったことに気付いた。

中川輝昭,紺谷 仁,竹内正義,脇屋義文,野村政明,高寺恒雄,大畠京子,OSCE小委員会28

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Page 29: 共用試験OSCEトライアルの実態と問題点...共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 中 川 輝 昭*,紺 谷 仁*,竹 内 正 義*, 脇 屋 義

・学生の移動に無理があった。 ・8レーン,160名は大変だと思う。

・非常に参考になった。

・評価の基準を詳細に設定した方が良かった。・評価者の立ち位置が一定していなかった。

・評価者によって,判定基準が異なるので,統一が必要であった。

・北陸大学板のOSCEデモDVDを作成してはどうか。

・完全に遮蔽された休憩室がほしかった。

・順番通りに学生が来ないので,グループ名・氏名の確認は必要であった。

・外部評価者としては,模範演技が知りたかった。

・OSCEの大変さを実感した。 ・事前説明を詳細に行ってほしかった。

・1日中で大変だった。 ・良い試験だと思う。

・学生同士が接触しないように工夫した方が良かった。

・評価者に差が大きかったと思う。

・平等に評価されるような工夫が必要である。

・午前の学生から午後の学生は情報を得ていた。

・移動距離に対して移動時間が短いので,改善した方がよい。

・キャップやマスクを整える時間がなかった。

・誘導員が少なかった。

・誘導が大変なので,最後のグループのように1グループにゆとりがあると良い。

・学生に対する場所の事前下見が必要ではなかったか。

・SP待機場所と試験場所を間違えないよう,明確な区分が必要である。

・誘導の案内板が必要である。

・待機している学生に中の様子が見えてしまって良くなかった。

・TAが多すぎた。 ・TAの人数は丁度良かった。

・TAに対しても詳細な説明会を開催してほしかった。

・待ち時間が多く疲れた。

・テストランの後,もう少し時間があれば良かった。

・テストランの学生はどうすればよいのかわからず困っていた。

・事前の模範演技が見たかった。 ・全般的に時間が足りなかった。

・食券でなく,商品券がよかった。 ・教員にも手当を出すべきではないか。

・誘導人数,レーン担当人数は適切であった。

・フィードバックと片づけのタイミングがつかみづらかった。

・途中でキャップを捨ててしまった学生がいたので徹底する必要がある。

・大規模なOSCEだが,1人1人の役割を増やせば人は少なくて済むのではないか。

・前回に比べ,運営はスムーズであった。 ・スタッフの人数が多すぎたように思う。

・全体の集合場所が狭かった。 ・名札に番号表示があった方が良かった。

・緊張した。 ・緊張したが,良い経験になった。

・移動に時間がかかりすぎゆとりがなかった。・課題の扱いがわかりにくかった。

・フィードバックが参考になって良かった。 ・事前の説明が足りなかった。

・課題によった読む時間が足りなかった。

共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 29

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Page 30: 共用試験OSCEトライアルの実態と問題点...共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 中 川 輝 昭*,紺 谷 仁*,竹 内 正 義*, 脇 屋 義

・時間が足りずに焦った。 ・楽しく取り組めた。

・服薬指導が難しかった。 ・クリーンベンチが机ではわかりにくかった。

・自分の力が試されて良かった。 ・メートルグラスの位置がわからなかった。

・また機会があったらやりたい。 ・思ったより簡単であった。

・思っていたより簡単だったが,IVHは時間が足りなかった。

・実習で本格的にやっておきたかった。 ・先生が優しかった。

・病院実習を思い出した。 ・ほめられて嬉しかった。

・知識と技術不足を痛感した。

・試験内容が理解できず,時間を無駄に消費した。

・これだけで評価がわかるとは思えない。 ・先生が厳しかった。

・時間通り運営されてすごいと思った。 ・流れがわからずとまどった。

・もっと厳しく評価しても良かったのではないか。

・評価者の意見が食い違っていた。

・評価は良かったが,学生に対する説明が足りなかった。

・放送内容が,評価者への案内が中心となっており,被験者への案内が軽視されていた。

・301Aからの誘導ではなく,空いている実習室を活用したらよかった。

・廊下にステーションなどを示す矢印があると良かった。

・床にテープを貼るなど,導線がわかるような工夫が必要であった。

・全員の協力があって成し得ることができ,良かった。

・場所や時間設定に検討の余地があった。

・本番もテストランが必要だと思う。 ・金沢医大などの学外SPも必要ではないか。

・本番に向けてのトレーニングが大切である。

・説明を聞いていない学生に対する対応も考える必要がある。

・待機室から入室までのマニュアルも必要である。

・時間に追われている気がしたので,移動の時間だけでも工夫してはどうか。

・事前教育の大切さを認識した。 ・6年制に不安を感じた。

・OSCEの運営には,TAは不可欠である。 ・院生の活躍は頼もしく見えた。

・院生のない本番は不安である。 ・全体としてスタッフ側にゆとりがなかった。

・午後の学生の待ち時間が短く感じた。

・スタッフや教員などの休憩場所は,学生の目のつかないところに設置すべきである。

・準備段階から役割分担を明確にすべきである。

・開始前に全員の時刻を調整する放送があっても良いのではないか。

・移動中に鏡が何個かあれば良かった。

・移動時に学生が接触しない工夫が必要である。・雨や雪が降った場合は大変だと思う。

・飲み物は,お茶やミネラルウォーターがよい。

・学生の緊張がとれれば,うまくいくと思う。

・シナリオの改良が必要である。 ・課題を読む時間が足りなかった。

・移動に時間がかかっていた。 ・余計な会話をしているSPがいた。

・SPとして初めて参加したが,自己評価が難しい。

中川輝昭,紺谷 仁,竹内正義,脇屋義文,野村政明,高寺恒雄,大畠京子,OSCE小委員会30

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・大変なことは理解できるので,次回も協力したい。

・情報提供のところで,「薬剤師の○○○○です。」といって良いのか。

・学生が評価者に質問しているのはどうか。 ・移動に走るのは問題ではないか。

・受験に時間的余裕が必要だ。

・評価者はテスト中にうなずいたりしないよう徹底すべきである。

・調剤棚がスケルトンなので,衝立が必要である。

・テストとしての公正を保つべきであれば,評価者の言動に制限を付けるべきである。

・TAの担当分野を明記すべきである。 ・ステーションスタッフが不足していた。

・評価表に学生の名前が書かれていると良かった。

・朝一の説明で,評価者とTAに対する説明がかぶっていて聞き取りにくかった。

・当日の資料変更は避けてほしかった。

・ペーパータオルとティッシュペーパーを両方設置するのは良くない。

・水道にホースを付けた方が,水ははじかない。

・評価に統一した基準がほしい。 ・評価マニュアルはもっと詳しい方がよい。

・実際の方法をビデオで見て評価するトレーニングが必要ではないか。

・本番前の説明がわかりにくかった。 ・学生の声が聞き取りにくいので,困った。

・ステーション間の移動時間が短いのではないか。

・退出経路は廊下にテープで表示した方がわかりやすい。

・ステーションごとの課題量が偏っていた。

・緊張した学生に対してリラックスするようなアドバイスは良いのか。

・緊張のため,課題をこなせなかった学生の評価は難しい。

・評価のための細目が必要だ。

・学生のレベルが低すぎるこれで良いのか。改善すべきだ。

・スタッフの言動が曖昧であった。

・スタッフの雰囲気がテストではなく,騒がしかった。

・ステーションごとの分けたマニュアルが必要である。

・時間が足りなかった。

・各レーンごとにタイムスケジュールを表示してほしかった。

・評価方法,試験への介入など,やってはいけないこととそうでないことを明示すべきだった。

・座っている評価者は良くなかった。 ・評価表に学生氏名を印字してほしかった。

・学生の氏名を確認する方法が不明瞭であった。

・学生は名前をはっきり名乗るよう指導すべきだ。

・レーンごとに評価者の介入が異なっていた。・評価者に緊張感がなさ過ぎた。

・評価者が学生を助ける言動は良くなかった。

・SPが照れたり,笑ったりするのはどうか。

・評価者以外の者が,学生に近づくのはどうか。

・各項目ごとの概略評価の説明が足りなかった。

・評価目安を示してほしかった。 ・変更点に対する情報提供が足りなかった。

・1ステーション2課題の場合,時間配分がうまくいっていない学生が多かった。

共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 31

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Page 32: 共用試験OSCEトライアルの実態と問題点...共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 中 川 輝 昭*,紺 谷 仁*,竹 内 正 義*, 脇 屋 義

・受験を開始ラインがあった方がよかった。 ・減点基準が必要ではないか。

・ステーションの区分に工夫が必要ではないか。

・事前打ち合わせが必要である。

・道具の配置が適切でないステーションがあった。

・フィードバックに時間をかけた方がよかった。

・椅子はキャスター付きがよかった。

・評価欄の記載がずれることがあった。 ・評価者も一度トライすべきだ。

・評価者も勉強しなければいけないと感じた。

・時間内に終わらない時の評価はどうするのか。

・アナウンス時間を検討すべきである。

・計算ミスは概略評価にどう反映させるのか。

・合格,不合格のラインが不明確である。 ・TAの動きがとても良かった。

・評価者に対するガイダンスをもっと徹底した方がよかった。

・総合的に勉強になった。 ・学生の立ち位置がまちまちであった。

・薬剤師に対して無知であったことに気付かされた。

・8レーン,160名は大変だったと思う。 ・非常に参考になった。

・評価の基準を詳細に設定した方が良かった。・評価者の立ち位置が一定していない。

・北陸大学板のOSCEデモDVDを作成してはどうか。

・評価者によって,判定基準が異なるので,統一が必要である。

・完全に遮蔽された休憩室がほしかった。

・順番通りに学生が来ないので,グループ名・氏名の確認は必要である。

・外部評価者としては,模範演技が知りたい。 ・OSCEの大変さを実感した。

中川輝昭,紺谷 仁,竹内正義,脇屋義文,野村政明,高寺恒雄,大畠京子,OSCE小委員会32

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〈1ステーション〉 〈2ステーション〉 〈3ステーション〉薬剤の調製 手洗い・無菌操作 調剤鑑査・情報提供

100 1名 1名 1名

090 9名 9名 8名

080 16名 20名 18名

070 28名 26名 25名

060 23名 26名 31名

050 34名 29名 35名

040 12名 12名 13名

030 14名 11名 19名

020 3名 6名 5名

010 14名 4名 10名

00 1名 3名 1名

合計 0.157名       合計 0.147名       合計 0.166名

平均 53.06点       平均 56.53点       平均 53.67点

『学生による自己採点結果』(100点満点として)

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17. 第2回OSCEトライアル会場の様子

共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 33

59

全体会場① 全体説明会① 全体会場② 全体説明会②

全体会場③ 受付 全体会場④ ステーション入り口

ステーション1-① 散剤の調製 ステーション1-② 水剤の調製

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中川輝昭,紺谷 仁,竹内正義,脇屋義文,野村政明,高寺恒雄,大畠京子,OSCE小委員会34

60

ステーション1-③ 準備室 ステーション2-① 衛生的手洗い

ステーション2-② 注射薬の調製 ステーション3-① 薬剤鑑査

ステーション3-② 服薬指導 ステーション3-② フィードバック

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