深谷市の空家の現状と課題これまでの取り組みについて

平成29年8月9日（水）

第１回深谷市空家等対策計画策定委員会

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空家の現状について

2

ここが問題

3

4

埼玉県10.9％44位

埼玉県3.4％45位

5

出典：埼玉県の空家の現状（平成25年住宅・土地統計調査から）6

出典：埼玉県の空家の現状（平成25年住宅・土地統計調査から）7

本市の空家の現状

住宅総数（戸） 空家数（戸）その他の住宅の空家数（戸）

空家率（％）その他の住宅の空家率（％）

全 国 60,628,600 8,195,600 3,183,600 13.5 5.3

埼玉県 3,266,399 355,000 112,200 10.9 3.4

深谷市 60,460 8,320 4,100 13.8 6.8

熊谷市 88,850 12,660 5,970 14.2 6.7

行田市 35,220 4,370 1,770 12.4 5.0

本庄市 39,150 5,970 2,870 15.2 7.2

秩父市 29,330 5,110 2,450 17.4 8.4

寄居町 15,250 2,610 1,300 17.1 8.5

※毛呂山町 20,020 3,690 1,770 19.8 8.8

全国・県・近隣市町との比較

・深谷市の空家率は、全国及び県平均より高い・県内では毛呂山町が最も高いが、県北部の市町の空家率は全体的に高い傾向にある。

空家率県内8位

その他の住宅の空家率

県内6位

その他の住宅の空家数

県内6位

8深谷市自治振興課作成

二次的住宅 120 二次的住宅 70 二次的住宅 250

賃貸用住宅 2,030

賃貸用住宅 3,140

賃貸用住宅 3,660 売却用住宅 70

売却用住宅 110

売却用住宅 310

その他住宅 1,580

その他住宅 1,550

その他住宅 4,100

空家数 3,800

空家数 4,870

空家数 8,320

空家率8.8

空家率9.1

空家率13.8

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

10.0

12.0

14.0

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

10,000

H15（2003）年 H20（2008）年 H25（2013）年

本市の空家の現状

※旧深谷市＋旧岡部町

約2.6倍

9深谷市自治振興課作成

戸 ％

5年間で空家数は、約1.7倍、空家率は、4.7ポイントの上昇

本市の空家の現状

年度 空家軒数危険（A）

やや危険（B）

危険でない（C）

解消軒数

H26年度 1,112 69 154 889 －

H27年度 1,230 71 174 985 115

H28年度 1,330 78 174 1,078 151

空家の実態調査（平成26年度から自治会の協力を得て実施）

調査対象・市内全域の戸建て住宅

調査期間・9月～11月

調査方法・自治会員が調査マニュアルに基づき、各自治会の空家を把握し、外観目視により建物及

び敷地の状況を調査票に記入

調査内容・自治会員が、建物及び敷地の状況などを3段階（「危険」「やや危険」「危険でない」）に分

類、その結果をもとに市が2次調査し危険度を判断する※解消軒数＝解体＋入居

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本市の空家の現状

地区名空家軒数

A B C解消軒数

※世帯数

深谷 151 13 22 116 20 7,659

藤沢 94 3 14 77 8 3,960

幡羅 107 5 13 89 18 7,651

明戸 92 14 19 59 4 1,892

大寄 37 1 4 32 4 1,265

八基 55 4 5 46 3 1,385

豊里 75 7 21 47 6 1,594

上柴 84 2 7 75 16 8,223

南 170 4 14 152 22 7,300

岡部 191 14 32 145 18 7,214

川本 107 9 13 85 3 4,607

花園 167 2 10 155 29 5,035

合計 1,330 78 174 1,078 151 57,785

平成28年度実態調査の結果

※世帯数：平成28年4月1日現在の地区別世帯数（住民基本台帳）11

市民からの相談・苦情

空家に関する

相談・苦情件数相談・苦情の内容別件数

平成26年度 51件

平成27年度 90件

平成28年度 83件

平成29年度 40件※29年度は7月末現在

※自治振興課の電話・窓口の

受付件数

23

98

12

13

13

1

1

8

0 50 100

老朽化、危険な空家

雑草繁茂、害虫発生等

樹木等の繁茂

空家を売りたい

空家を買いたい

枯草等燃焼の恐れ

税額に関すること

その他

※平28年8月～29年4月の間、各課で受付けた169件の相談・苦情の内容別件数12

本市の住宅の特徴

区分居住世帯のある住宅数

持ち家 一戸建て木造・

防火木造旧耐震建築

埼玉県 2,894,9001,914,000

（66.1%）1,623,400

（56.1%）1,756,900

（60.7%）616,100

（21.3%）

深谷市 51,98040,500

（77.9%）42,000

（80.8%）41,360

（79.6%）13,640

（26.2%）

熊谷市 75,82057,570

（75.9%）56,580

（74.6%）55,510

（73.2% ）19,300

（25.5%）

本庄市 32,86022,920

（69.8%）24,450

（74.4%）24,930

（75.9%）8,440

（25.7%）

住宅の所有者、建て方・構造・建築時期

・持ち家率が高い・一戸建て住宅が多い・旧耐震基準の建築物の割合が比較的高い

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本市の人口、高齢化率の推移

「高齢者単身世帯の世帯数と割合（平成22年⇒27年）」出典：統計からみた埼玉県市町村のすがた ・世帯数：3,281世帯⇒4,697世帯 ・割合：6.5％→8.8％

出典：市民課統計資料、深谷市人口ビジョン

推計値

147,761 146,189 145,654 143,610 140,112

53,122 55,910

19.4%

22.9%

28.5%

31.7%33.5%

0.0%

5.0%

10.0%

15.0%

20.0%

25.0%

30.0%

35.0%

40.0%

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

140,000

160,000

180,000

平成20（2008）年 平成25（2013）年 平成30（2018）年 平成35（2023）年 平成40（2028）年

人口 世帯数 高齢化率

実績値

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本市の現状（要約）

空家はますます増加！

本市の空家率は、全国及び県より高く、急速に上昇、管理不全になりやすい「その他の住宅」の空家が急激に増加している

一戸建て率、持ち家率が高く、旧耐震基準（昭和56年）以前に建築された住宅も一定量存在する

人口減少とともに高齢化が進み、65歳以上の単身高齢世帯が増加し、今後も増加することが想定される

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空家の背景・要因

人口減少、高齢化、核家族化、価値観の多様化

【社会的背景】

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所有者の意識

経済的要因

情報・知識不足

法的制限等

物理的距離

権利関係の複雑化

需要と供給のバランス

空家の発生・長期化

18 出典：国土交通省資料

空家の増加による地域への影響

空家の増加は、地域全体へ様々な悪影響をもたらす空家は所有者個人だけの問題ではない

不動産価値の低下

自治能力・活力の低下

空家の増加に伴う過疎化・空洞化

まちの

魅力の低下

税収の減少

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本市の空家対策に関する取り組み

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主な取り組み

１ 予防対策

① 市民への周知、啓発

２ 適正管理の促進

① 実態調査② データベース化③ 所有者等への適正管理の勧奨通知

３ 利活用の促進

① 空き家利活用ネットワーク制度② 空き家バンク

４ 推進体制

①自治会連合会、シルバー人材センター、不動産団体との協定締結②庁内連携（対策会議、担当者会議、データーベースの共有など）

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１－① 市民への周知・啓発

固定資産税課税通知約5万8千通に同封

広報ふかやに掲載

深谷市公式ホームページに掲載

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＜調査リスト＞

目的：空家等の現状確認と新規空家等の追加方法：自治会員の外観目視内容：危険度（「危険」、「やや危険」、「危険でない」）、建物の状況、敷地の状況

削除空家

追加空家

地図番号 自治会名 班名 所在地 危険度 建物 雨戸 外壁 屋根 窓ガラス 雑草管理 ゴミ 通知有無 備考（通知理由ほか）B 修繕必要 全部締切り 破損無 一部破損 破損無 無 無 アンテナ傾き、年１度管理

やや危険なためA 建替必要 全部締切り 一部破損 一部破損 破損無 無 無 老朽空き家

危険空き家のためC 居住可能 全部締切り 破損無 破損無 破損無 有 無 週２・３度管理

居住によりC 居住可能 全部締切り 破損無 破損無 破損無 無 無

雑草の管理がされていないため

2 深谷 2 深谷市仲町 有 ・ 無

1 深谷 1 深谷市仲町 有 ・ 無

4 深谷 4 深谷市仲町 有 ・ 無

3 深谷 3 深谷市仲町

■自治会連合会と「空き家等の見守りに関する協定平成27年2月5日締結

２－① 実態調査

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２－② データベース化

１２

削除空家

追加空家

危険（A判定）

やや危険（B判定）

危険でない（C判定）

実態調査をもとに、市が2次調査を実施。「危険」「やや危険」「危険でない」を判断。WebGIS（地図情報システム）でデーターベース化。相談、苦情の対応などの状況なども一括管理

＜地図＞

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２－③ データベースを活用した所有者等への勧奨等

自治会長会議で調査方法等の説明

2次調査

データベースの更新

集計

結果の公表

・「危険」「やや危険」空家の所有者等に通知・所有者アンケート

「危険でない」空き家のうち利活用可能な空家の所有者に通知

火災等の際の進入路の確認

固定資産の状態の把握

市民等からの相談・苦情への対応実態調査

7～8月

9～11月

12月

1月

2月

3月

各担当課がデータベースを活用

25

３-① 空き家利活用ネットワーク制度

26

３－② 空家バンク

27

【埼北空家バンク】 埼玉県北部地域の3市４町で運用

３－② 空き家バンク

利用の流れ 実績

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I. 自治会の協力による空家の実態調査

II. 市から空家の所有者等へ、相談窓口を案内

III. 相談者と空家の活用相談

IV. 空き家バンクへの登録

V. 空家の利用希望者が市に利用登録

VI. 利用登録者と不動産団体との空家の利用相談

VII. 希望物件が見つかったときは、利用者が市に申込み

VIII. 不動産業者の仲介のもと、売買、賃貸借契約の成立

内容 件数

活用相談申込み ３６

うち 媒介契約締結 １４

うち 成約 ３

空き家バンク新規登録 ３

空き家バンク成約物件 ２

内訳） 売買 ２

内訳） 賃貸 ０

所有者等への制度案内通知 ５９５件県外在住 １４７件県内市外在住 １９３件市内在住 ２５５件

深谷市

空家対策会議・協働推進部長・環境水道部長・都市整備部長・自治振興課・環境課・建築住宅課・資産税課・消防本部予防課

空家対策担当者会議

深谷市自治会連合会

（公社）深谷市シルバー人材センター

（公社）全日本不動産協会埼玉県本部大宮支部

（公社）埼玉県宅建協会埼玉北支部

空き家等の所有者

市民等

空き家等の見守りに関する協定平成２７年２月５日締結

空き家等の適正管理に関する協定平成２７年２月５日締結

空き家等の利活用の促進に関する協定平成２８年１月２８日締結

情報提供・相談

連絡調整

連絡調整調査依頼

見守り・相談調査・報告

連絡調整

通知・情報提供

連絡調整

相談→

←情報提供・契約

空き家等のデータベース化

相談

４－①、② 推進体制

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空家対策に関する関係法令等

30

31

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法令 概要

民法 第233条枝･･･切除には所有者の同意が必要根･･･所有者の同意なく切除可能

第717条 工作物責任

建築基準法 第8条所有者は、建築物や敷地を常に適法な状態に維持するよう努めなければならない。

第10条 保安上危険な既存不適確建築物に対する措置

失火責任法失火者に重大な過失があった場合、損害賠償の責任を負う。

所有者等の管理責任

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法令 概要

建築基準法第9条第10条

違反建築物への措置（9条）、保安上危険な建築物への措置（10条）

消防法 第3条 火災予防に必要な最小限度の措置（3条）

道路法第30条

【道路構造令第12条】

道路を安全に通行するため、車道の上空4.5m、歩道の上空2.5mの範囲に通行の障害となるもの（樹木や看板等）は置いてはならない。

民法697条～702条

事務管理、費用償還請求

廃棄物処理法第19条

の4不法投棄により生活環境の保全上支障がある場合の措置

災害対策基本法 第62条 応急措置義務（62条）

他法令による諸規制等

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空家対策計画の策定

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計画策定の根拠

（目的）第1条

○地域住民の生命・身体・財産の保護、生活環境の保全及び空家等の活用の促進する

○空家等に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、公共の福祉の増進と地域の振興に寄与する

（市町村の責務）第4条●市町村は、第6条第1項に規定する空家等対策計画の作成及びこれに基づく空家等に関する対策の実施その他の空家等に関する必要な措置を適切に講ずるよう努めるものとする。（空家対策計画）第6条第1項●市町村は、その区域内で空家等に関する計画を総合的かつ計画的に実施するため、（国の）基本指針に即して、空家等に関する対策についての計画を定めることができる。

■空家対策の推進に関する特別措置法

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基本指針

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本市の空家等対策の推進のため、ご理解とご協力をお願いします。

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