engineering japan 05

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HAIMER Power Mill 17 BluetoothによるCANデー タを高速・高信頼で送信で きるCANblue II 21 防爆構造の点滅シグナル・ ライトに新シリーズFX15 が登場。ゾーン1、2およ び21、22で利用可能。 16 Kennametal社とHaimer社 間で、ケナメタルの画期 的なKM4Xスピンドルコネ クションを供給する合意 に署名 6 ENGINEERING JAPAN 2013年12月 05 | pdf-engineering-japan.com | 2013年12月

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ウェブサイトengineering-japanでは、情報誌をご用意しました。 ぜひ、ご自由にダウンロード、あるいはオンラインでご覧になってください。 よろしくお願い申し上げます。

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HAIMER Power Mill

17BluetoothによるCANデー

タを高速・高信頼で送信できるCANblue II

21

防爆構造の点滅シグナル・ライトに新シリーズFX15が登場。ゾーン1、2および21、22で利用可能。

16

Kennametal社とHaimer社間で、ケナメタルの画期

的なKM4Xスピンドルコネクションを供給する合意

に署名

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ENGINEERING JAPAN

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SECO TOOLS

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PEPPERL+FUCHS

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EPLAN

5

IXXAT

11

SECO TOOLS

8

WDIA

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MAgNEMOTION

18

HMS

15

PROSOFT

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KENNAMETAL

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さまざまな被削材において優れたタッピング加工性能を発揮するWIDIA™ のVARITAP™

140年にもおよぶタップの設計および技術の歴史に裏打ちされた最新の工具は、いかなる妥協も許さない性能を実現しています。 注文生産工場をはじめとするメーカーは、顧客の要望がますます高まっていること、また同時にコストを

抑えたいという厳しい要件が求められていることを誰よりもわかっています。その要件に応えるために多くの工場が実施している方法の一つは、特定の被削材では素晴らしい加工を実現し、他の被削材では十分な加工品質が得られる多目的工具を使用することです。 WIDIA™ のVariTap™ は、製品品質や工具寿命を犠牲にすることなく、さまざまな被削材で優れたタッピング加工性能を発揮することが実地試験で確認されています。「注文生産工場は、日々異なる加工作業に対応するため、可能な限り幅広い工具が必要になります。」WIDIAのタッピング担当グローバル製品管理マネージャであるMarcelo Campos氏はこのように述べています。「VariTapは、140年にもおよぶアプリケーションの経験を基に、1つのソリューションで異なるアプリケーションと被削材に対応することができる技術を、今日の工場にお届けします。また、VariTapの設計により、カスタムタップやアルミニウム、ステンレス鋼、鋳鉄などそれぞれに応じた専用タップを在庫に抱える必要はなくなり、妥協をしない高い性能を実現しています」。

VariTapの設計にはタッピングトルクを低減する独自のスパイラルポイント形状などが採用されており、貫通穴で切り屑を効率的に前へ押し出すことで工具寿命を向上させています。さらに、最適化されたスパイラルフルート形状によって切り屑排出が促され、止まり穴でのバードネストの発生を低減します。WIDIAは生産プロセスに多額の投資をしています。例えば、ロボットローディングシステムを搭載した最先端CNC工具研磨機、VariTapの高バナジウムHSS-Eブランクを組み合わせ、耐摩耗性を大幅に改善した先進のコーティングセンターといったものです。また、VariTapは、テンション/コンプレッションホルダー、剛性の高いホルダー、同期型ホルダーなどあらゆるタイプのタップホルダーで使用することができます。 アメリカ合衆国インディアナ州エイヴォンに1966年に設立されたMears Machine Corporationは、精密機械加工部品および複雑な成形部品を幅広い業界へ供給する世界トップクラスのサプライヤーです。 WIDIA™ は、限られたVariTapオプションを市場にもたらしたのではなく、1600以上もあるSKUに幅広いVariTapの選択肢をもたらしたのです。「あらゆるタッピング加工条件にVariTapが利用できます。ヨーロッパではDINに準拠する寸法、北米ではANSI(DIN長ANSIシャンクを含む)、そしてアジアではJISです。」Compos氏はこのように話しています。

WIDIAのVariTap™ は、製品品質や工具寿命を犠牲にすることなく、さまざまな被削材において優れたタッピング加工性能を可能にしています。

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405 | pdf-engineering-japan.com | 2013年10月

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新たにEPlANプラットフォーム2.3が登場

大幅に新しくなったEplanプラットフォームをリリースしました。このバージョン2.3では標準化と自動化に重点を置き、規格準拠の設計や安全基準値への対応において、ユーザの皆様の新た

な可能性を拡げます。 また、そのシンプルなマクロ編集機能やシステム設定に対する拡張された検索機能が、皆様の高度に生産的なエンジニアリング活動を約束します。実用的な利点はまだあります。たとえば、提供停止提供が停止されたデバイスや関連するテストを集中管理でき、既存プロジェクトに対する透過性と安全性が実現します。 Eplanプラットフォームの最新バージョン2.3は、すでに8月中旬からダウンロードが可能になっています。一貫したデータベースにわたる標準化と、大きく自動化されたエンジニアリング機能がその特徴です。また、EN 81346に基づく規格準拠の新たな表記や、VDMA 66413の交換フォーマットに焦点を合わせた安全基準値に対する包括的なサポートを備えています。さらに、提供停止提供停止品目の集中管理と、システム設定に対する新しい検索機能も、このCAEソフトウェアの新機能として追加し、複数機能にまたがる協業と構成を可能としました。このバージョン2.3で提供するマクロ機能には、たとえば、マクロや部分回

路、及び、そのバリエーションを扱う高度なオプション実装されました。新しいポイントは、これらのマクロを編集して、必要ならプロジェクト全体におよぶ更新が可能な点です。それも、驚くほどにわかり易いテーブル・ヴュー内で行えます。 これにより、プロジェクト内でのわずか数回のマウス・クリック操作で、包括的な変更ができるのです。こうして、集中データ・ストレージを採用することで、潜在的なエラー要因を削減しました。 ドキュメント内でのメカトロ・ソリューションの定義や適切な表記は、典型的な日常の設計業務といえるでしょう。これには、とりわけ規格EN 81346「Industrial Systems, Plants and Equipment and Industrial Products - Structuring Principles and Reference designations〔工業用システム、設備及び装置、並びに工業製品−構造化原理及び参照指定〕」が、国際レベルで広く受け入れられています。 そこで、Eplanプラットフォーム2.3では、この現行の規格に即したプロジェクトの構造やプロジェクトの表記を、ユーザフレンドリな基盤上で実行可能にしました。一方、機械指令2006/42/EUとの関連で、フェイルセーフ部品や安全機能の問題もあります。Eplanでは、関連するオートメーション構成部品の安全基準値に対

部分回路やテーブル・ベースのマクロ編集に基づく、標準化された自由度の 高い構成

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して、VDMA 66413に従い、整合のとれた電子データ交換フォーマットをサポートしています。デバイスメーカからのそうした関連する安全性データは、標準化されたインターフェイスを介して、Eplanの部品管理システムへ受け渡すことができます。 これらの値は、部品と合わせて直ちに保存されますので、設計意図に応じてすぐさま利用可能です。そのため、時間のかかる手作業での安全基準値のすり合わせ作業が不要で、ユーザの皆様には正確な作業を確実に行っていただけます。 提供停止品目は、通常、新しいモデルに置き換えますが、既存のプロジェクトではまだ利用されており、これを透過的に管理しなければなりません。Eplanプラットフォームのバージョン2.3では、提供停止品目について、その部品管理システム内でマーキングできるようにし、その集中管理をより容易なものにしました。 くわえて、新たなチェック機能も用意されており、これを実行すれば設計中のユーザの皆様は一層の安全性を確保できます。また、この部品管理システムにいったん集約的に保存された情報は、プロジェクト全体にわたって、すべての関連ある利用者が活用できます。したがって、このCAEソフトウェアなら、エンジニアリング・プロセスにおけるより高い透過性が生ま

れ、既存プロジェクトの管理性も保たれることになります。このように当社は管理性の問題に取り組む一方、Eplanソフトウェアでは、ユーザ個別の業務方法に適応させられるよう広範な構成オプションも用意しています。 また、この新バージョン2.3には高度な検索機能が導入されています。そのため、キーワードを用いてシステムの設定を抽出し、調整するのも容易です。Eplanで利用できるプロジェクト・データのナビゲータでは、ユーザの皆様は直ちにそのツリー・ビュー内に追加情報を表示するか、さらにはどの追加情報を表示するかを決められます。こうしたことができるよう、表示オプションの調和をはかりつつ拡張し、調整可能なものとしました。これにより、ユーザの皆様のナビゲーションを簡潔にし、それぞれの設定に関する高い自由度を実現しています。また、重要情報についてはクイック・オーバービューを用意して、エンジニアリングがさらに生産的となるようにしています。 ソフトウェア・サービスにご契約のお客様は、この新バージョン2.3をソリューション・プロバイダ、イープランのホームページ

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605 | pdf-engineering-japan.com | 2013年10月

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KENNAMETAl社とHAIMER社間で、ケナメタルの画期的なKM4Xスピンドルコネクションを供給する合意に署名

世界をリードするツールホルダーとスピンドルコネクションのソリューションを組み合わせることによって利益を享受する製造業

2013年7月23日に署名した合意において、Kennametal社はツールホルダーの世界的なリーダーであるHaimer GmbH(ドイツ、イゲンハウゼン)に、ケナメタルのKM4Xスピンドルコネクションという高度な新ソ

リューションをHaimer社の世界市場中に提供するためのライセンスを供与しました。ツールホルダー技術の世界的リーダーであり、革新的なSAFE-lOCK™引き抜き防止技術の世界的な供給業者であるHaimer社は、Kennametal社と協働することで、製造業のお客様にとって大きな利益をもたらします。 「KM4Xスピンドルコネクションは、現時点において世界で最も剛性の高いシステムです。多くの製造業は、この設計によって設備投資を最大限に活かすことができます。KM4Xの高い切り屑除去率によって、工作機械の高い稼働率と部品1個あたりのコスト削減を促進すると同時に、製造業の余力を増大させることができます」と話すのは、Kennametal Inc.の副社長兼ビジネス

グループ社長であるJohn R. Tuckerです。「Haimer社のような革新的な技術パートナーに、SAFE-lOCKTMなどのツールホルダーに加えてKM4Xコネクションを供給してもらうことで、世界中の製造会社にとって強力な生産優位を生み出します」 「本合意は、Haimer社とKennametal社の両社が最高品質の革新的な技術リーダーとして世界中の製造業者に立証するのに最適な形です」「我々は、両社の市場に対して、これらの互恵的な技術の利益を享受できるよう積極的に支援および教育することを計画しており、またこのような機会が得られることを光栄に思っています」 工作機械のスピンドルとツールホルダーのコネクション部分であるスピンドルコネクションは、工作機械の仕様に適合するトルクを伝え、曲げ負荷への耐性を発揮することが必要です。特に粗加工または高強度被削材の切削加工においては、切削抵抗によって曲げモーメントが発生し、トルクの限界値に達する前にコネクション部分の限界値を超えてしまうことがあります。高いクランプ力と最適化された干渉レベルの両立により、KM4Xは堅牢な接続部、極めて高い剛性と曲げ負荷への耐性を備え、高強度合金や他の被削材の機械加工における性能が大幅に向上します。これは、極めて高い切り屑除去率と1日当たりの生産数量増大を意味しま

John Tucker(左)とAndreas Haimer氏(右)は、ケナメタルの画期的なKM4XスピンドルコネクションをHaimer社のグローバルマーケットに提供する合意に署名しました。

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す。 「我々は、ツールホルダー関連のセミナー、特に金属加工における剛性、精度、調整、セキュリティの向上についてのセミナーを頻繁に開催しています」と話すのは、Haimer USA(イリノイ州ヴィラ・パーク)の社長であるBrendt Holdenです。「当社が受ける最もよくある質問の1つに「一番良いスピンドル接合部分のスタイルは何ですか?」というものがあります。安全な状態で高いRPMまで加速できる高強度スピンドルコネクションというのが、今日では当社の最も適切な答えだと確信しています」 アドバンスドマテリアルには高度な製造が必要 チタン合金、インコネル、新アルミニウム合金など、高強度軽量素材の継続的な開発が、航空宇宙、防衛、エネルギー、運輸などさまざまな業界の製造業者によってしきりに求められています。これらの新素材は機械加工の大きな課題となっています。これらの国際的な業界における競争上のプレッシャーに加えて、高度な製造ソリューションを見つけることが最優先課題となっています。 この課題に工作機械製造業者は、スピンドルの剛性と減衰性能を向上させ、機械構造とモーターを大型化したミーリングセンターや旋削センターで対応してきました。これはすべて、部品品質と工具寿命を低下させる好ましくない振動を最小限に抑えながら、高い所要

動力、トルク、および推力を実現するためです。 「ほとんどの場合、ある加工作業でどれだけの切り屑除去率が得られるかは工具とスピンドルコネクションで決まります」と話すのは、Kennametal社のツーリングシステム、グローバルプロダクトマネジメント担当役員であるDoug Ewaldです。「したがって、このコネクション部分は高い負荷に耐えつつ、剛性も維持しなければなりません。切削工具やマシニングセンターの継続的な進歩とともに、利用可能な力を最適に活用するスピンドルコネクションが生産計画の初期段階で検討するべき重要な項目となっています。 剛性の高いツールホルダーも重要です。「技術的観点から言えば、KM4Xスピンドルコネクションによって、当社のツールホルダーのポテンシャルをフルに活用することが可能となります。」と語るのは、Haimer社のプロダクトマネジメント担当役員であるOliver Saxです。「旧式の二面スティープテーパーシステムでは、最新工作機械のポテンシャルを制限していました。Kennametal社のお客様からフィードバックを頂いたことによって、当社は、新製品のKM4Xスピンドルコネクションについて、より緻密な調査を実施するに至りました。当社は、Haimer社が提供する高いトルク、高いRPMの微調整済みツールホルダーにとって、KM4Xこそが主要なコネクション部分となることをデータ分析後に見いだしました」 「これは、同一の哲学を持つ会社間におけるフルシステムのパートナーシップです」と語るのは、Kennametal社の副社長兼最高マーケティング責任者であるJohn Jackoです。「KM4XスピンドルコネクションとHaimer社のツールホルダー技術があれば、お客様は思いとどまり、既存および新型の両機器における高トルク、高速の加工能力を調査する理由は何もありません。これは、お客様の工作機械のポテンシャルを最大限に活かすことを意味しているのです」

Haimer社のSAFE-lOCK™は、ツールシャンクの形状に合わせた溝と、チャックの確動的固定機能との組み合わせにより、切削抵抗が高くても工具の引き抜きを防止します。

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805 | pdf-engineering-japan.com | 2013年10月

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突っ切り加工、溝加工の工具および用途の戦略

突っ切り加工と溝加工の目的は、基本的には一般的な旋削と同じで、被削材を 目的の形状に仕上げること、仕様を精密に満たすこと、生産性を最大化することです。しかし、突っ切

り加工と溝加工の用途には、工具の強度と剛性および切り屑処理に関する固有の問題があり、その点で一般的な旋削とは異なっています。工具メーカーは、この突っ切り加工と溝加工に固有の要件に対応するため、革新的な工具設計や高度なクーラント供給方法を採用しています。 突っ切り加工、溝加工用の工具 突っ切り加工と溝加工でも、一般的な旋削と同様に、被削材を回転させ、固定された工具で切削する作業を伴います。一番に検討すべき事項は、狙い通りの形状を作り出せる切削工具システムを構成することです。突っ切り加工と溝加工用の切削工具システムの設計は、被削材のサイズと加工の深さによって異なります。たとえば、大きな被削材に深い溝や切り込みを入れたり、小さな被削材に浅い溝や切り込みを入れたりする場合、ホルダに直接装着するオンエッジ型や接線切削型のチップが提供されます。 セコ・ツールズの新しい製品ライン X4 シリーズもその 1 つです。星型の接線設計のチップは 4 枚の切刃を

備え、切削幅 0.5 ~ 3mm に対応します。突っ切り加工での被削材の消耗を最小限に抑えるように設計されたチップは、小~中サイズの複雑な部品の溝加工および倣い加工も正確に処理します。切削幅によって加工の深さを 2.6 ~ 6.5mm の間で調整でき、最大直径 5.2 ~ 13 mm のバーの突っ切り加工が可能です。接線設計のチップは、切削力をホルダに直接伝達し、最大限の剛性、安定性、生産性を発揮します。 突っ切り加工と溝加工を効果的に実施するうえで、チップの基本形状の決定の次に重要なのが、刃先のリード角の選択です。リード角がゼロの場合、被削材に対する工具の位置が直角になり、切削力がホルダに直接伝達されるため、精度、工具の寿命、表面の仕上げが向上します。しかし、突っ切り加工の場合、リード角がゼロの工具では、切断するバーの中心に突出部(へそ)が残ります。へそを残したくない場合は、わずかにリード角を付けた工具を使用して、断面の中心部を通過させるようにして切り落とします。また、被削材によっては、リード角のある工具の方がバリが起こりにくくなることもあります。 工具の基本構成が終わったら、通常は被削材の性質に応じて、最も加工に適したチップ材種を決定します。被削材が硬い場合や、断続切削を行う場合、強度と耐衝撃性を重視したチップ材種を採用します。また、研

チタン合金やステンレス鋼など、加工が難しい被削材の作業では、切り屑の処理は特に重要です。これらの素材は強度が高く、熱や摩耗にも強いため、航空機、発電、医療機器などの分野で重要なパーツに使用されています。素材固有の特性が、これらの素材を重要な用途に欠かせないものにする一方で、切削を難しくしています。切り屑の破断のしやすさは、切削処理で発生する熱を切り屑がどれだけ吸収し柔らかくなるかによって決まります。しかし、チタン合金は熱の伝導性が低いため、切り屑も硬く、破断しにくくなります。

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磨材の加工には、耐摩耗性を高めたチップ材種が必要です。特定の被削材や工具パスに合わせて工具の特性を調整したい場合は、セコ・ツールズの Duratomic® CVD 酸化アルミニウムコーティングなどの工具コーティング剤を使用してください。 突っ切り加工と溝加工には、推奨される所定のセットアップがあります。工具を設置する際は、被削物の軸に対して刃が正確に直角になるように注意してください。そうすることで、工具にかかる軸方向の力を最小限に抑え、チップの各面の摩耗を防ぐことができます。工具の位置については、刃先の中心の高さを被削材の中心にできる限り近づける(+/- 0.1 mm 以内)ようにすると、工具に過剰な力がかかって工具寿命が短くな るのを防ぐことができます。 突っ切り加工と溝加工の切削性能は、一般的な旋削加工と若干異なります。スピンドル速度が一定の場合、突っ切り加工の切削速度は、バーの中心に達した時にゼロになります。このような減速は、工具に重い負荷をかけ、エッジに残留物ができる原因となる場合もあります。したがって、工具が切断部の中心に近づいたら、送り速度を最大 75% まで落としてください。さらに、振動を最小限に抑えるように、切削速度を調整する必要があります。突っ切り加工と溝加工に使用するチップの多くは細いため、切削時に不安定になる傾向

があります。できる限り刃が短くなるようにチップを固定し、被削材に支障をきたさない最大の工具シャンクに装着することでも、振動を制御できます。工具自体の剛性を確保することはあらゆる加工において必要ですが、これは不要な振動を抑制する点でも効果を発揮します。 突っ切り加工と溝加工には切削領域が制限されるという特性があり、加工時に生成される切り屑の処理を難しくしています。特に突っ切り加工では、切削中に工具の両側が被削材で囲まれるため、切り屑の排出経路が制約されてしまいます。また、被削材の材質によっては、突っ切り加工と溝加工で生成される薄い切り屑は破断しにくくなるという特性もあります。処理できない切り屑が継続的に生成されると、切断部に詰まったり、加工品質を損なったり、オペレータを危険にさらすことになります。さらに、切り屑処理の問題は、無人稼働や完全自動稼働の妨げにもなります。 突っ切り加工と溝加工用の工具の多くは、切り屑を折り曲げたり、可能な場合は破断したりするように設計された刃先を備えています。セコ・ツールズでは、MC チップブレーキ形状がこれに該当します。仕上げ面などの考慮事項に支障をきたさない場合は、切削中に工具の送りを一時停止(ドウェリング)することで、切り屑を破断することができます。また、切削領域の邪魔になる切り屑を流出させるクーラントを使用して処理する方法もあります。しかし、突っ切り加工と溝加工の場合、従来のフラッドクーラントでは切削領域まで到達するのに十分な圧力が得られません。また、フラッドクーラントのノズルを、クーラントを流すのに最適な位置に設定するのは容易ではありません。さらに、フラッドクーラントの水流は比較的弱いため、切削領域に流れ込んだクーラントが絶縁障壁となって、切削処理で発生した熱を放出せずに蓄積することもありえます。 フラッドクーラントの代替となるのが、クーラントをできるだけ刃先の近くで高圧で供給する方法です。今日の工作機械のクーラントポンプは、通常 20 ~ 70bar(290 ~ 1,015psi)の圧力でクーラントを吐出します。たとえばセコ・ツールズのクーラント供給システムは、約 5bar(72psi)の低圧力(生産性に多少の影響あり) から 70bar(1,015psi)の高圧力まで対応するだけでなく、275bar(4,351psi)まで拡張することができ、幅広い運用が可能です。 ポジティブすくい角の鋭利な工具を使うと、チタン合金のような素材を効率よく切削できます。しかし、切り屑を処理して生産性を最大限に高めるには、多くの場合、高圧クーラント供給システムが必要になりま す。ターゲットへのクーラント供給と、チップ逃げ面と切り屑の間のウェッジ効果を組み合わせて使用することで、切り屑が小さく破断され、処理しやすくなります。

セコ・ツールズ、突っ切り加工および溝加工担当グローバルプロダクトマネージャ、Carlos Bueno-Martinez

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1005 | pdf-engineering-japan.com | 2013年10月

コンビネーションに冴え。位置決めシステムPGV、AUTOMATION AWARD 2013にノミネートされる

光学式カラーテープ・トラッキングによる走行、Data Matrixコードによる位置決め、制御コードによるナビゲーション。位置決めシステムPGVこそ、これらのコンビネーションをご

提供する唯一の製品です。そして、このコンビネーションが無人搬送車制御のための最適なソリューションを実現しています。 同機のカメラ・システムは、効果的で完全な信号処理機能を備えています。これにより、XおよびY軸の位置・速度・角度・稼働状態を、常に高い精度で検出し、連続的にレポートします。また、大きな読み取り視野は、絶え間ない位置情報フィードバックによって、あらゆる分岐路や交差路、さらには急カーブにさえ対応できるようになっています。 抜群の安定性 このPGVは、その画期的なカメラ技術により、周囲光からまったく影響を受けません。また、カラーテープやコードの汚れ、損傷さえも、このPGVには問題となりません。従来の光学式位置決めシステムでは、光沢のある床や周囲光の変化、強い反射光が障害となりますが、これは、絞り・レンズ・シャッター速度について、バランスの取れた選定がなされていないためです。一方、新しい位置決めシステムPGVでは、光学部

品について、純粋に、主眼をその“関心領域(region of interest)”に置いています。 そうして厳選した絞りやシャッター速度は、最適な照明とも調和しています。これにより、露出過度が物理的に起こり得ないようになっています。つまり、周囲光が読み取り性能を損なう可能性はありません。それゆえ、経路トラッキング用のカラーテープには、どんな幅や色をも選択でき、コントラスト強調のためのテープを貼って床との差異を際立たせることも、もはや不要です。 PGVは、その優れたハードウェアとソフトウェアによって、プロセスの極めて高い信頼性、柔軟な操作性、そして費用対効果を実現しています。また、すべての標準的フィールドバスやプロセス制御システムに対応した組込みの汎用インターフェイスから、この位置決めシステムは、プラグ・アンド・プレイによる接続機能も備えています。つまり、屋内搬送、マテリアル・ハンドリング、自動車産業、印刷・製紙産 業、医療関連産業などを始め、その他多くの分野における無人搬送車に向けた完全なソリューションであると言えます。

PGVでは、カラーテープ・トラッキングとコード読み取り機能を独自に組み合わせたことで、無人搬 送車向けの理想的ソリューションを実現しました。

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Page 11: Engineering Japan 05

1105 | pdf-engineering-japan.com | 2013年10月

IEC 61508準拠の機能安全アプリケーションに向け、新たなソリューションが登場

IXXAT Safe製品によって、HMSは、機能安全規格IEC 61508に対応した安全な通信に向けて、広範なソリューション群をご提供しています。これは、セーフティ・プロトコル・ソフトウェアから、お客様のデバイスに組み込むための完成品セーフティI/O

モジュールにまで及びます。さらに、HMSと、その機能安全開発チームでは、お客様の機能安全アプリケーションの開発はもとより、最終製品の認証においてもご支援することで、OEMソリューションとして、お客様の仕様に合わせた開発も行っています。 そのIXXAT Safe製品に新たに加わったのが、IXXAT Safe T100です。これは、安全な通信プロトコルを用いて、機能安全なI/Oを簡単かつ迅速に込むための完備的ソリューションとなっています。このセーフティ・モジュールIXXAT Safe T100は、たとえば、お客様の溶接システムやデバイス、カウンター端末などを始め、その他多くの製品あるいはシステムへ直接組み込みいただけます。IXXAT Safe T100を利用すれば、その安全性の高いハードウェアとソフトウェアを備えた包括的アーキテクチャ、さらにはテュフ・ラインランド社による事前認証により、安全な通信機能をもったデバイスやシステムの開発が飛躍的に容易になります。 その結果、ユーザの皆様は、開発期間・コスト・リスクの大幅な減少による利益をも手にすることができます。また、IXXAT Safe T100では、HMSの実績豊かなAnybus CompactComモジュールを使って、安全

が確保されていないネットワークを通る通信経路としています。ただし、ここでも、あくまで安全な通信が、“ブラックチャネル(black channel)”の原則により実現されています。 今回は最初のバージョンとして、PROFINET上のPROFIsafeに向けたIXXAT Safe T100/PSを発売しましたが、これに加え、追加のバージョンも間もなくご利用いただけるようになります。たとえば、EtherNet/IP上でのCIP Safetyや、Functional Safety over EtherCAT(FSoE)用のバージョンです。さらに、フォームファクタやコネクタ、あるいはI/Oチャンネル数について、特別なご要望がある場合には、IXXAT Safe T100のカスタム・バージョンにもお応えできます。加えて、IXXAT Safe製品にはプロトコル・スタックも含まれており、Functional Safety over EtherCAT(FSoE)や、EtherNet/IPおよびSercos上のCIP Safety、そしてopenSAFETYに対応しています。 そのうえ、IXXAT Safe T100など、こうしたプロトコル・スタックはテュフ社によって事前認証され、適切なハードウェアにおける安全な通信が実現可能となっています。組み込みは、デバイス・メーカの皆様ご自身で行うことができますが、HMSでは実装・ポーティング・認証サービスに関する支援体制も整えています。事前認証されたセーフティ・プロトコル・スタックを利用することによる、お客様の利点は、それから生まれる開発期間・コスト・リスクの大幅な低減です。

IXXAT Safeによって、HMSでは、産業オートメーション機器における安全な通信ソリューションの迅速かつ高コスト効率な実現に向け、IXXATブランドの製品ファミリーをご提供しています。

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Page 12: Engineering Japan 05

1205 | pdf-engineering-japan.com | 2013年10月

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セコ・ツールズ、これまで難しかった被削材のための旋削チップ材種を新たに発表

セコ・ツールズの新しい TH1000 および TH1500 旋削チップ材種は、加工しにくい被削材を切削するための耐摩耗性に非常に優れたソリューションの幅をさらに広げます。セコ・ツールズは材

種を加工して、高性能を実現すると同時に、航空ならびに自動車などの分野でよく見られる超合金や高剛性加工物といった、さまざまな難しいケースにも対応できるように生産性を向上させました。 TH1000 は TiSiN-TiAIN ナノラミネート PVD コーティング材種で、硬度の非常に高い、超合金や「表面硬化」被削材の加工に優れた力を発揮します。さまざまな硬度と断続切削が多く存在する、このような要求の厳しい被削材にかかわる用途に信頼できる耐久性と耐摩耗性を提供します。さらに、材種は耐久性に優れているため刃先が破損しにくく、相性の良いチップブレーカとともに、この種の用途で効率的な切り屑処理を実現します。 高い切り屑排出性を目指した TH1500 は、硬質 Duratomic® コーティング材種で、優れた耐久性を提供するとともに、均質な焼き入れ鋼製加工物 (HRC 40-55) を生かした連続切削加工での生産性を最適なものにします。セコ・ツールズ独自の Duratomic® コーティング技術が比類なき強度を持つチップコーティン

グを生み出します。さらに TH1500 は、鋳鉄の仕上げに優れた耐摩耗性をもたらし、TK1001、 TK2001 といったセコ・ツールズの専用鋳鉄材種を補うのに適しています。 新しい TH チップ材種に使用できるチップブレーカ製品シリーズは、切り屑処理性を高め、幅広い加工において工程の確実性の向上と工具寿命の長期化をもたらします。 TH1000 および TH1500 旋削チップ材種の詳細については、お近くのセコ・ツールズ営業所までお問い合わせいただくか、www.secotools.com/th1000 および www.secotools.com/th1500 をご覧ください。

Robust konstruerade säkerhetsbrytare för explosionsfarliga miljöer

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1305 | pdf-engineering-japan.com | 2013年10月

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イープラン、ロックウェル・オートメーション社のENCOMPASSプログラムへ製品を新たに追加

ロックウェル・オートメーション社のGlobal Encompassパートナーであるイープランは、Eplan Fluid およびEplan Harness proDの両製品を、Encompassプログラムに加えました。このイープ

ランのソフトウェア・パッケージを使えば、ユーザの皆様は、ご自身のエンジニアリング・データをロックウェル・オートメーション社の制御システムと双方向に参照できます。 ロックウェル・オートメーション社は、そのEncompass承認製品のポートフォリオにEplan Fluidおよび Eplan Harness proDを追加しました。イープランには、Eplan Electric P8やEplan Pro Panel、Eplan PPEといった既に承認を受けているシステムがありますが、今回、これに両製品が加わったのです。そして、2008年以来、ロックウェル・オートメーションGlobal Encompassパートナーであるイープランでは、今回の追加により、Eplanプラットフォームのシステムすべてがリストに載ったことになります。 Eplan Fluidは、油・空圧や冷却、潤滑における流体パワー・システム用回路の設計や自動ドキュメンテーションのためのエンジニアリング・ツールです。この

Eplanプラットフォームは、流体分野に特有のエンジニアリングを、その他のあらゆるエンジニアリング分野とつなぎ合わせます。したがって、さまざまなエンジニアリング業務が並行して実行できるようになります。これにより、電気工学などその他の分野が複合した場合でさえ、すべてのエンジニアリング・プロセスが高速化されます。 一方、Eplan Harness proDは、ワイヤ・ハーネスの効率的な設計やドキュメンテーションに向けた最新3D/2Dソフトウェアです。このシステムの強みは、作業の自動化にあります。これは、ワイヤ・ハーネスのレイアウトのために機械モデルを3D環境でインポートし、それらをEplanプラットフォームの配線リストに組み入れる作業から、そのケーブル経路を決め、エンジニアリング上のドキュメントや製造用の2Dネイルボード図面を生成する作業にまで及んでいます。電気設計用CADの結線情報はもとより、さまざまな機械設計用CADシステムから、機械的に関連する情報を共有できるということは、Eplan Harness proDには、PDM(製品データ管理)環境へシームレスに統合できる可能性ということを意味します。また、機械のプロトタイプがまったく入手できない場合であっても、ハーネスの設計が可能になります。つまり、開発時間が短縮され、生産性は向上します。さらに、一つの連続した基盤に支えられて、プロジェクト品質も改善されます。

Eplanプラットフォームの製品すべてが、ロックウェル・オートメーション社Encompass Product Referenceプログラムの構成製品となりました。

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1405 | pdf-engineering-japan.com | 2013年10月

新製品

比類ないコンパクト・デザイン。新リモートI/Oモジュールが、スイッチ・キャビネット内に40%以上のスペースを生む。

ペッパールアンドフックス(Pepperl+Fuchs)では、当社I/Oモジュールの幅広いラインナップを、半分にまで小型化した8チャンネル・デジタル入力モジュールによって補

強します。これにより、プロセス・オートメーションに向けて、最もコンパクトなリモートI/Oソリューションをご提供できるようになりました。 このスリム型モジュールなら、スイッチ・キャビネット内の貴重なスペースが節約でき、その結果、チャンネル当たりのコストも減少します。 ペッパールアンドフックスは、超スリム型モジュールの製品ラインナップを、新開発の8チャンネル・デジタル入力モジュールによって補強します。 これらの新モジュールが可能となった根幹には、ペッパールアンドフックスによる新たな電気設計の創造があります。この高度に集積的なデジタル入力モジュールの新しいハウジングでは、その幅が、当社の従来製品に比べて半分に過ぎません。この薄さには、同モジュールのコンパクトなプラグ構造も寄与しています。ハウジング前面に設けた2つのプラグイン・コネクタが、それぞれ8つの端子を備えているのです。そのうえ、この設計改良したハウジングの特徴として、利用

可能な8チャンネル各々に対応したステータスlEDも設けました。これにより、診断を迅速に行え、試運転と保守のいずれをも高速化できます。 この新モジュールは、約40%以下の設置スペースしか必要としません。にもかかわらず、一つの完全なリモートI/Oシステムとして、信号の組み合わせに応じたコモン接続用カプラや電源供給機能などを備えています。ペッパールアンドフックスのリモートI/Oシステムを用いて自動化ソリューションを構想ください。そうすれば、設置スペースの減少により、自由度が高まります。たとえば、この斬新なスリム型モジュールなら、スイッチ・キャビネットの大型化が認められないようなスペースにも設置できます。 また、同モジュールは高度に集約的であり、サイズは半分です。このスリムな外形から、もっと多くのモジュールを納めるためのスペースも生まれます。

以前に発売したアナログ製品が、いまや革新的な電気設計の成果へと実を結びました。わずか16mmという薄さ、この高度に集積的なモジュールなら、既存のバックプレーンに収まり、そのうえ、設定も簡単です。

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1505 | pdf-engineering-japan.com | 2013年10月

新生ゲートウェイNETBITERで、産業機器のリモート管理がいっそう容易に

HMSインダストリアルネットワークスは、このたび、新しい通信ゲートウェイNetbiter EC350を発売します。これにより、遠隔操作による産業機器のモニターと制御がこれまで以上に簡単になります。このゲートウ

ェイでは、発電機・冷却システム・UPS・風力タービンなどを始めとする産業機器のリモート管理や設定に理想的となるよう、その性能と接続性を強化しました。 高い接続性 Netbiter EC350は、新世代Netbiterゲートウェイの最初の製品です。Modbus(シリアルあるいはイーサネット)やSNMP、EtherNet/IP、I/Oチャンネルを介して産業機器に接続し、イーサネットあるいは携帯電話通信を通じてクラウドベースのNetbiter Argosサーバにデータを送ります。 3G通信について 前世代のNetbiterゲートウェイではGSM/GPRSを介した通信が可能でしたが、新しいNetbiter EC350は、さらに3Gネットワークによる通信も可能なように強化されています。この3G通信は、GPRSに比べて高い性能を備えています。そのうえ、利用可能なネットワークが3Gしかないといった場所へも、このゲートウェイは設置することができ、移動体通信の地理的な適用範囲も拡がります。また、Netbiter EC350は異なる5つの3G周波数帯をサポ

ートしており、世界規模の市場に適した製品ともなっています。 リモート・アクセス機能が可能に Netbiter EC350は“Remote Access(リモート・アクセス)”機能をサポートする予定です。 これにより、ユーザの皆様は、どんな場所からでも、標準ソフトウェアのアプリケーションを使って、遠隔地の機器へ安全な接続を開始し、その設定および操作ができるようになります。リモート・アクセスによって、遠隔地に配された設備への安全なデータ・トンネルが整うのです。たとえば、PlCにNetbiterを接続しておけば、通常と同じPlC設定ソフトウェアを使って、あらゆる場所からそのPlCのリモート・デバッキングやプログラミングを行えるようになります。なお、このリモート・アクセス機能は、2014年の第1四半期からご利用いただけるようになります。 HMSのリモート管理関連の製品ライン・マネージャであるHenrik Arlevingは、次のように話しています。「リモート管理に関する市場では、Netbiterは先駆的ソリューションの一つです。当社はその長い経験を通じて培った強みを、EC350の開発にも活かしました。接続オプションが豊かになり、性能が向上したNetbiterは、市場で最も多用途かつ高性能なリモート管理ソリューションの一つとして、リードを保っています」。

Anslutning av CANopen-enheter till SIMATIC® S7-1200 PlC

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1605 | pdf-engineering-japan.com | 2013年10月

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防爆構造の点滅シグナル・ライトに新シリーズFX15が登場。ゾーン1、2および21、22で利用可能。

危険区域における過酷な条件下で、点滅信号灯として活躍します。 アール・シュタールは、新しいシグナル・ソリューションを発売します。たとえば、+70℃から-55℃にお

よぶ広範な動作温度など、極端な環境条件に耐えることのできるソリューションです。 このFX15信号灯の特徴は、耐食性のガラス強化ポリエステル(GRP)製のカバーで、保護等級IP66、IP67を実現するように設計しました。また、すべての固定具はステンレス鋼製です。その標準仕上げは黒色としていますが、エポキシ・コーティングによって赤・黄・青に塗装したユニットもご用意しました。 さらに、FX15信号灯では、標準仕様として、頑健なステンレス鋼製のレンズガードを設け、難燃性ポリカーボネート製レンズを保護しています。 光源には、高い光出力を誇るキセノン管を採用しました。このFX15信号灯は、1回/秒の速度で点滅します。レンズは、7色(赤・橙・緑・透明・青・黄・赤紫)からお選びいただけます。このフレネルレンズは保護ガラスを兼ね、点灯エネルギ5ジュールを発するキセノン管を包んでいます。そうして、たとえば無色レンズの場合なら、49カンデラと優れた光度を実現可能にしま

した。この信号灯は、陸上・海洋を問わず、様々なアプリケーションや環境での使用に最適です。とりわけ船舶での利用や石油・天然ガス分野、スキッド梱包現場などです。 一方、動作電圧も、直流24Vおよび48V、交流115および230Vと多彩です。また、すべてのユニットはケーブルグランド3 x M20を備え、様々な配線や取付け方を選択できるようになっています。そのうえ、この点滅信号灯FX15は、ATEXおよびIECEx認証を受けており、その他の関連承認(GOST、PESO、Inmetro、北米での認証リスティング)も間もなく追加されます。 なお、交換用部品に加え、取付けブラケットやストラップ、ケーブルグランド、タグおよび法定ラベルといった欠くことのできない設置用部品も、発売と同時に入手いただけます。

アール・シュタールの堅牢な点滅信号灯、新FX15シリーズは防爆構造を要する危険区域ゾーン1、21あるいはゾーン2、22における過酷な環境条件下での使用に最適です。

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1705 | pdf-engineering-japan.com | 2013年10月

SAFE-lOCK™を備えた超硬ソリッドエンドミルに最新シリーズ、HAIMER POWER MIll

超硬ソリッドエンドミルHAIMER Power Millは、欧州のツールホールディング市場をリードするハイマー GmbHが開発した最新工具です。ハイエンドな微粒超硬製の同工具は、ハイマーの

工具抜け防止システム Safe-lock™をも備えています。このSafe-lock™は、近年、HSC(高速切削)およびHPC(高出力切削 によるマシニングにおいて、一つのスタンダードへと成長を遂げています。 ハイマーが開発したこのエンドミル形状は、びびりの無い高性能マシニングに向けた不等フルートと不等ら旋デザインに基づいています。さらに、すべての工具には最新PVD技術によるコーティングを施しました。そのため、その工具表面は極めて滑らかであり、切りくず排出性に可能な限り優れたものとなっています。 HAIMER Power Millシリーズでは、工具径2~20mm、多彩な刃長の3枚刃、4枚刃および5枚刃の工具をお選びいただけます。また、お客様の加工アプリケーション仕様にお応えできるよう最大限の適用性を実現するため、さまざまな切れ刃ソリューション(スクウェアエンド、面取りエンド、ラジアスエンド)をご提供しています。さらに、筋状の凹凸をもたせたラフィング形状の工具も、このシリーズにはラインナップしました。加えて、この新しいPower Millシリーズの発売に合わせ、ハイマーは

Safe-lock™の提供製品を拡大しまし た。多数の幅広いお客様から寄せられた、さまざまなアプリケーション分野に対する要望にお応えして、Safe-lock™をシャンク径6mmからの工具でご利用いただけるようになります。 当社のAndreas HAIMERは次のように話しています。「Safe-lock™の開発メーカであるハイマーは、シャ ンク径6mmから始まるHAIMER Power Mill工具すべての標準仕様として、このシャンク技術をさらに拡大し てご提供します。念頭にあるのは、普通の円筒シャンクやサイドロック式シャンクを無用にすることです」。 そのため、Safe-lock™シャンクは、本質的にバランスのとれたその設計から、標準的な焼きばめ式チャックやコレットチャックにもまったく問題なくクランプできるようになっています。これに対して、サイドロック式シャンクの場合、マイクロメータ精度の高性能な形状をもつ工具であっても、それをクランプすれば軸芯が外へ向かうように押しつけることになり、同時に過大なアンバランスを生じます。これは、もはや賢明な方法ではありません。ハイマーの狙いは、高い可用性を保ちながら、そうしたサイドロック・システムをこの先10年のうちに置き換えようというものです。一方、Safe-lock™がサポートするのは粗加工アプリケーションにとどまりません。新たな汎用ソリューションとして、大きなねじれ角をもったエンドミルによるHSCアプリケーションのなかにも、さらに多くの活用の場を見出し続けいています。

最新のHAIMER Power Millシリーズ。工具径2~20mm、多彩な刃長の3枚刃、4枚刃および5枚刃の工具をお選びいただけます。また、さまざまな切れ刃ソリューションに加え、粗加工用の切れ刃形状もご用意しています。

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1805 | pdf-engineering-japan.com | 2013年10月

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マグネモーション、シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス社と提携

マグネモーションの技術によって、シーメンス社は、患者ケアにおける将来のイノベーションを左右しうる位置に。 マグネモーション(MagneMotion Inc.)は、リニア同期モータ(lSM)技術

に基づく製品と搬送システムのリーティング・メーカーです。ここにご報告するのは、当社が臨床診断分野の世界的リーダーであるシーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス社と戦略的パートナシップを結んだことです。これにより、シーメンス社は、マグネモーションの先進lSM製品とその技術を、体外診断薬・機器(IVD)分野で使用するための独占的ライセンスを取得したことになります。このライセンスは、マグネモーションの現行製品はもとより、IVD産業の範囲内で市場に求められる将来のlSM製品や顧客アプリケーションにも及びます。マグネモーションでは、IVD産業の既存のお客様へサービスの提供を続けてゆくとともに、当期実績主義に基づき、シーメンス社と協力して短期的な市場機会の探求にも取り組んでまいります。 マグネモーションの社長兼CEOであるTodd Webberは次のように述べています。「私どもは、シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス社と戦略的パートナシップを結んだことに大変満足しています。マグネモーションとシーメンス社は、非常に建設的な歴史を築いてきました。その最新の展開が、はるかに密接な協

働関係を両社が形成したことによる強い共益体制の成就です。世界規模の市場リーダーであるシーメンス社は、IVD分野において、マグネモーションのlSM技術をさらなる前進に導くような優れた市場地位を占めています。そのため、当社は、今後の協力活動に期待を寄せています。 一方、シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス社のCEOであり、化学・免疫学検査・オートメーション・診断IT事業部門のDave Hickey氏は、次のように話しています。「当社シーメンスでは、臨床検査室へ最先端技術をご提供できるよう、自社の能力を絶えず拡大しています。その中核となるのが、マグネモーション社のような従来IVD産業の外に位置する企業などを含め、重要なイノベータと戦略的パートナシップを確立することです。 「マグネモーション社の躍進性に富むイノベーションと、当社の臨床診断分野におけるリーディング企業としての地位が相乗することで、私たちは共に、患者ケアの将来に転換を促すことができるでしょう」。

アール・シュタールの堅牢な点滅信号灯、新FX15シリーズは防爆構造を要する危険区域ゾーン1、21あるいはゾーン2、22における過酷な環境条件下での使用に最適です。

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1905 | pdf-engineering-japan.com | 2013年10月

より軽く・明るく・長寿命に:危険区域向けの堅牢な蛍光灯に新世代製品が登場

ア ール・シュタールの照明機器に、防爆構造を要する危険区域ゾーン1/21および2/22での利用に向けた新シリーズが加わりました。同等製品よりも高いエネルギー効率を達成するとともに、光

度が約10%向上しています。この新しい照明機器EXlUX 6001は、その先行製品であるEXlUX 6000に比べ、格段にコンパクトかつ強固で、ねじりにも耐えられる設計を特徴としています。この実績豊かな先行製品EXlUX 6000ライトは、これまで20年にわたり、世界中で100万台以上が実用に供されてきました。ただしその一方、これまでと同じく経済的ありながら、最先端技術を反映するよう改良した技術的機能によって、性能を強化した製品へのユーザニーズも高まっています。 そこで、これからは、そのニーズに新世代製品でお応えします。性能クラスにもよりますが、新しい照明機器EXlUX 6001は、先行製品や多くの競合製品に比べ、1/4から1/3ほども軽量です。したがって、これらスリムで幅の狭いユニットなら、ユーザの皆様の利便性が増すことになるでしょう。また、大半のライトと異なり、この新しい照明機器は極めて低い(-30℃という)環境温度下でも動作可能です。そのため、多くのケースで、適用範囲が拡がり、余計な仕様が不要になってコストを削減できることになります。さらに、既設のEXlUX照明機器を段階的に置き換えるのを容易にするため、新ユニットの取

付けは、先行製品シリーズと完全な互換性を保っています。そのうえ、素早く着脱可能な交換部品も、迅速で簡単な保守性を確かなものにします。また、これまでと同様に、この新ライトでも、ご依頼に応じてお客様の特殊仕様に合わせた製品もご提供します。加えて、アール・シュタールでは、即納可能な、特に費用効果の高い標準モデルとして、電力消費18W・36W・58Wの製品をご用意しました。これらのモデルでは、4mm2のケージクランプ付端子、5芯の貫通配線、フル・フェーズ安全停止機能を採用しており、あらゆる一般的アプリケーションの大半へも、十分に備え付けていただけます。 また、この新シリーズは、現行の工業標準すべての要件に完全に則しています。とりわけ、新しいシリコーン・ベースの発泡材ガスケットは、IEC 60079が規定するように、最大限の耐久性をもつよう最適化しました。このシーリング・ソリューションは、さまざまな化学物質はもとより、紫外線への耐性も具えています。これが、固定具のヒンジや新設計の集中ロック機構とともに、多年にわたって保護等級IP67を信頼性高く保証します。

防爆照明機器EXlUX 6001は、先行製品や多くの競合製品に比べ、よりコンパクトで軽量かつ堅牢、さらに汎用性でも優れています。

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2005 | pdf-engineering-japan.com | 2013年10月

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BlUETOOTHによるCANデータを高速・高信頼で送信できるCANBlUE II

アイザット(IXXAT)社は、CAN部品やシステムを改善するワイヤレスネットワーク技術に向けた汎用のブリッジでありゲートウェイでありPCインタフェースでもあるソリューションをリリ

ースします。 モデルを3種類用意しているため、ユーザーはレイテンシーやデータ処理量、フォールトトレランスという項目に関して特定用途に最適なデータ通信を採用できます。SHORTEST_lATENCYモードでは、レイテンシー時間を平均4msに収めます。QUICKEST_CONNECTIONモードだと、1Mビット/秒、100%のバス負荷状態で動作するCANシステムでさえ、セキュアなデータ転送ができます。 CANblue IIの典型的な応用は、ノートパソコンや携帯機器を使って、Bluetoothなどのワイヤレスシステムのアクセスを通してCANセグメントと無線で接続するというものです。しかし、回転していたり移動していたりするようなシステム部品といった、極端に高い接続信頼性が求められるような分野でもCANblue IIは使えます。暗号化処理伝送メカニズムをベースにして作られたBluetooth技術を使ったおかげで、CANblue IIは、このような応用にも完璧に使えます。 CANblue IIでも使われているBluetoothのFHSS(frequency hopping spread spectrum:周波数ホッピング方式の拡散スペクトル技術)では、メッセージを転送している周波数を1

秒間に1600回も変えます。もし使われている79チャンネルのうちの一つが妨害にあったら、この誤りを検出し、メッセージを別の周波数に切り替えて送りなおします。このため、使用可能な周波数帯域を極めて節約できます。だから、多数のいろいろなBluetoothシステムが同時に使われても互いに顕著な干渉妨害を受けずに通信できるのです。 無線lANシステムが多数重なり合って起きる問題と、無線lANチャンネル数を限らなければならないという問題は、必要なチャンネル間隔が考慮されているためBluetoothでは起きません。無線lANとBluetoothが交りあっている場合でさえ、隣接しているときに限りBluetoothネットワークの動作が干渉されますが、その程度はわずかです。79のBluetoothチャンネルのいくつかが無線lANと重なることはめったにないからです。このため、無線lANにせよBluetoothにせよ、重なる場合の通信システム性能はせいぜい、メッセージを送りなおすために落ちる程度にとどまっています。 CANblue IIは、内部ネジか外部ネジでひねって留める方式のアンテナに取り付けることも可能です。スペース次第ですが、最大300mの距離まで電波を飛ばせます。無線信号品質はBluetoothを使って読み出し、接続品質をモニターできます。 最後に、CANblue IIは、最低ではありませんが、とても安い価格で入手できますので、さまざま広範囲な応用に魅力的です。

工業用途に特化した無線CAN通信向けの堅固でセキュアなソリューション

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2105 | pdf-engineering-japan.com | 2013年10月

ケナメタルが画期的なスピンドルコネクションKM4X100™を発表

スピンドルコネクションは、チタンや硬合金の加工で最大の切り屑除去率が得られるよう、工作機械のパワーを最大限に引き出します。 スピンドルコネクションは、工作機械

のスピンドルとツールホルダーとの接合部であり、重要なつなぎ目です。そのため、この重要なコンポーネントは、工作機械の動作仕様に適合するトルクを伝え、曲げ負荷への耐性を発揮することが必要です。しかし、チタンやその他の合金のような高強度材の加工においては、切削抵抗によって曲げモーメントが発生し、工作機械のトルクのしきい値に達する前に接合部分の限界値を超えてしまうことがあります。高いクランプ力と最適化された干渉レベルの両立により、ケナメタルの新製品KM4X100™は堅牢なコネクション、極めて高い剛性と曲げ負荷への耐性を備え、高強度合金や他の被削材の機械加工における性能が大幅に向上します。これによって、極めて高い切り屑除去率とシフト当たりの生産数量増大が実現します。 「ほとんどの場合、ある加工作業でどれだけの切り屑除去率が得られるかは工具とスピンドルのコネクションで決まります。」と話すのは、Kennametal社のツーリングシステム、グローバル製品管理担当役員であるDoug Ewaldです。「したがって、このコネクション分は高い負荷に耐えつつ、剛性も維持しなければなりません。切

削工具やマシニングセンターの継続的な進歩とともに、利用可能な力を最適に活用するKM4X 100™のようなスピンドルコネクションが、生産計画の初期段階で検討するべき重要な項目となっています。」 チタン合金、インコネル、新アルミニウム合金などの高強度軽量素材が、航空宇宙、防衛、エネルギー、運輸などさまざまな業界の製造業者によってしきりに求められています。これらの新素材は機械加工の大きな課題となっています。これらの国際的な業界における競争上のプレッシャーに加えて、高度な製造ソリューションを見つけることが最優先課題となっています。 この課題に工作機械製造業者は、スピンドルの剛性と減衰性能を向上させ、機械構造とモーターを大型化したミーリングセンターや旋削センターで対応してきました。これはすべて、部品品質と工具寿命を低下させる好ましくない振動を最小限に抑えながら、高い所要動力、トルク、および推力を実現するためです。 3面拘束の採用により安定性の向上、およびクランプ力配分と締まりばめの最適化を図ったKM4X100™の設計構造は、他の工具システムよりも3倍も高い曲げモーメント抵抗を実現しました。つまり、次のようなメリットがあります。

3倍の曲げモーメント耐性を実現し、ミーリング加工、旋削加工、穴あけ加工を向上させる、ケナメタルの堅牢なKM4X100™スピンドルコネクション

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2205 | pdf-engineering-japan.com | 2013年10月

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新生ゲートウェイNETBITERで、産業機器のリモート管理がいっそう容易に

Netbiter EC350は、新世代Netbiterゲートウェイの最初の製品です。Modbus(シリアルあるいはイーサネット)やSNMP、EtherNet/IP、I/Oチャンネルを介して産業機器に接続し、イーサネットある

いは携帯電話通信を通じてクラウドベースのNetbiter Argosサーバにデータを送ります。 前世代のNetbiterゲートウェイではGSM/GPRSを介した通信が可能でしたが、新しいNetbiter EC350は、さらに3Gネットワークによる通信も可能なように強化されています。この3G通信は、GPRSに比べて高い性能を備えています。そのうえ、利用可能なネットワークが3Gしかないといった場所へも、このゲートウェイは設置することができ、移動体通信の地理的な適用範囲も拡がります。また、Netbiter EC350は異なる5つの3G周波数帯をサポートしており、世界規模の市場に適した製品ともなっています。 Netbiter EC350は“Remote Access(リモート・アクセス)”機能をサポートする予定です。これにより、ユーザの皆様は、どんな場所からでも、標準ソフトウェアのアプリケーションを使って、遠隔地の機器へ安全な接続を開始し、その設定および操作ができるようになります。リモート・アクセスによって、遠隔地に配された設備への安全なデータ・トンネルが整うのです。

たとえば、PlCにNetbiterを接続しておけば、通常と同じPlC設定ソフトウェアを使って、あらゆる場所からそのPlCのリモート・デバッキングやプログラミングを行えるようになります。なお、このリモート・アクセス機能は、2014年の第1四半期からご利用いただけるようになります。 HMSのリモート管理関連の製品ライン・マネージャであるHenrik Arlevingは、次のように話しています。「リモート管理に関する市場では、Netbiterは先駆的ソリューションの一つです。当社はその長い経験を通じて培った強みを、EC350の開発にも活かしました。接続オプションが豊かになり、性能が向上したNetbiterは、市場で最も多用途かつ高性能なリモート管理ソリューションの一つとして、リードを保っています」。 技術的な点からしますと、この新ゲートウェイには、以前のゲートウェイに比べて約20倍もの処理能力があります。また、最大で512 MBのフラッシュメモリと1024 MBのRAMをサポートする拡張メモリも備えています。さらに、完全に分離された2つのイーサネット・インターフェイス(WANおよびlAN)によって、フィールド・アプリケーションへの安全な通信をご提供できるようにしました。一方、GPS受信機を内蔵していることから、車両のフリート管理アプリケーションにも適したものとなっています。

HMSインダストリアルネットワークスは、このたび、新しい通信ゲートウェイNetbiter EC350を発売します。これにより、遠隔操作による産業機器のモニターと制御がこれまで以上に簡単になります。このゲートウェイでは、発電機・冷却システム・UPS・風力タービンなどを始めとする産業機器のリモート管理や設定に理想的となるよう、その性能と接続性を強化しました。

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2305 | pdf-engineering-japan.com | 2013年10月

トーマス・クローン氏:プロソフト・テクノロジー社の新社長兼CEO

プロソフト・テクノロジー社は、産業用通信企業のグローバルリーダーであり、トーマス・クローン氏を社長兼CEO(最高経営責任者)を受け入れました。

ゲイリー・ジョーク氏、プロソフトの取締役会の会長は次のように語ります。「プロソフトの次期CEOの検索では、この春始まりました。コーン/フェリー・インターナショナルの経営層求人チームを通じて、私たちは大手グローバルビジネスの経験を持ち、工業自動化技術やグローバルセールスやマーケティング、ビジネスマネジメントの専門家でもあるような人材を探していました。もっとも重要なことは、プロソフトの企業文化にピタリと合うような人材でした。トムはこの基準をすべて満たしていました」。 トムは、プロソフトを次のレベルに上げてくれるような経験を持っています。ごく最近まで、彼はプロセス制御と自動化のソリューションプロバイダーであるヴァリン社の上席副社長兼CMO(最高マーケティング責任者)の責任を果たしてきました。 ヴァリンでいる間、彼は米国ベースのグローバルな流通業務を担当して、5事業部、15の部門、250の従業員を率いていました。トムのリーダーシップは、本源的売上高の成長と複数買収を通じて同社を導いてきまし

た。Incという雑誌では、米国急成長企業の一つに選ばれ、Business Journal誌のシリコンバレーにおける大手で急成長している未上場企業としても選ばれました。 「私はプロソフトテクノロジーの進展を追求しています。この強いブランドの会社の代表になれたことを光栄に思います。プロソフトに私が惹かれたことの一つは、この会社がグローバルに考え、ローカルに行動する企業だったからです。この企業哲学は、あらゆるビジネスに広がっています。セールスとサポートは、ローカルに扱い、現地の言葉で現地の方々に提供されます」とトムは語ります。 トムはさらに続けて「プロソフトに強く惹かれたことは他にもあります。『できる』、『やりりました』、『大きく見せる』という態度がこの会社のあらゆるところに見られることです。何年にも渡りこのダイナミックなグループの一員になれることを楽しみにしています」と述べています。 トムは、サンフランシスコベイエリアからベイカーズフィールドに転居し、彼の妻のナンシーは数ヵ月後に移る予定です。

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