31

「

チ

フ

ス

」

菌

ノ生物學的性状差異

ニ關

スル臨牀學的

研究

補

遺

(三)

日本赤十字就病院内科

醫

學

士

.神

崎

三

一益

第二編

腸「チフス」ノ臨牀統計的觀察

余

ハ日本赤十字就病院傳染病室

ニ收容

セル「チフ

ス」患者中主トシテ其血液中

ヨリ、尚

一部

ハ尿、屎及ビ膿瘍中

ヨリ

「チフ

ス」菌

ヲ證明

シ得

タル者

二百九名

ニ就

キ、疾病

ノ輕重、症候

經過及ビ其各項相互間

ノ關係

ニ關

シテ臨牀統計

的觀察

ヲ試

ミタ

レ。バ茲

ニ其大要

ヲ報告

セン。

第

一章　

罹病及

ビ疾病

ノ輕重

ニ就テ

一、罹病ト年齢及ゼ性トノ關係

第十七表

ニ見

ル如

ク、男女共

二十六年頃即チ青年期

ニ達

スレバ

一躍其罹病者

ノ數増加

シ、四十年ヲ超

ヘ初老期

ニ入

第十七表　罹病 ト

性及ビ年齢 トノ

關係

レバ罹病者

ノ數著

シク低下

ス。即チ青年期

ニ達

スレ

バ病者

トノ接觸、不攝生ナ

ル外出時

ノ飲食等罹病

ノ

危険

ニ遭遇

スル機會増加

スル.爲ナラ

ン。

次

ニ性別トノ關係

ニハ認

ムベキモノ無

シ、唯年齢

ニ

應ズル罹病者數

ノ増加男性

ニ比

シ、女性

ニ於

テ稍

々

早

ク、

低

下

モ亦

早

キ

ヲ見

ル。

神崎

=「チフ

ス」菌

ノ生物學的性

状差異

ニ關

ス財臨牀學的

研究補遺

六四

一

32

神崎=「チフ

ス」菌

ノ生物

學的性状差異

ニ關

ヌル臨牀

學的

研究補

遺

六四二

二、疾病

ノ輕重ト性及

ビ年齢トノ關係

疾病

ノ輕

重ヲ分

チテ死亡、重症、中等症及ビ輕症ノ四ト爲

ス。余

ノ統計

ニ於

テ

ハ、

以

上

ノ如ク女

性

ニ於

テ

豫

後稍

々良

ナリ

キ。

第十八表　 疾病 ノ輕重

ト年齢 トノ關係

疾病

ノ輕

重

ト年

齢

ト

ノ關係

ハ、

從來

認

メラ

レタ

ル如

ク、幼

若者

ニ輕

症多

ク、

高年者

ニ重症多

カリ

シ

ハ第十

八表

ニ見

ル如

シ。

總數

二百八名

ノ患者

ノ死亡率

ヲ見

ル

ニ約

一四

%ナ

リ、

但

シ余

ノ統

計

ニ用

ヒタ

ル症

例

ハ、

前

ニ述

ベタ

ル如

ク、

主

ト

シテ血

中菌

ヲ證

明

シ得

タ

ル者

ナ

ル故、

幾

分

重症

ノ率高

キ傾向

ア

ルベ

シ。是

ハ後

ニ述

ブ

ル各

項

ニ於

テ

モ留意

スベキ點ナ

リ。

第十九表　 疾病 ノ輕重 ト

體質 トノ關係

三、

疾病

ノ輕

重

ト體

質

ト

ノ關

係

體

質

ヲ區分

シテ四

ト爲

ス、

即

チ強

壮、

普通

、稍

々薄弱

及

ビ病弱

トナ

ス。

而テ強

壮

ト

ハ

着

シク頑健

ナ

ル者、

病弱

ハ現

ニ何等

カ

ノ固疾

ニ悩

メ

ル者

、故

ニ此

二者

ハ其絶

對數

他

ノ

二者

ニ比

シテ共

ニ少數

ナ

ルベキ

ハ自

ラ明

カナ

リ。

然

ル

ニ強

壮者

ハ全

患者

ノ二三%

ヲ占

ムル

ニ反

シ病弱

者

ハ約

二%

ニ過

ギズ、

依是觀

之

ニ罹病

ノ因

ハ個

體

ノ體質、

抵抗

力等

ニ

左右

サ

ル

ル處

アラ

ンモ、

畢意感

染

ノ危

険

ニ接

觸

ス

ル程度

如

何

ニヨル

モノト信

ゼ

ラ

ル。

次

ニ疾病

ノ輕

重

ト

ノ關係

ヲ見

ル

ニ、

33

C. Hirsch

(44)氏

ハ淋巴體質、肥胖體質

ハ心臓衰弱ヲ惹起

シ易キ故豫後不良ナ

ル者多

ク又體質強壮ナ

ル者

ニ於

テモ過勢

其他不利ナ

ル生活様式

ヨリ不良ナ

ル豫後

ヲ見

ル者少

カラズト述

ベタリ。

余

ノ統計

ニ見

ルニ、第十九表

ニ示

ス如

ク、死亡型

ハ普通體質者

ニ最

モ多

ク、強壮者之

ニ次グ、

重症者

ハ病弱者

ニ最

モ多

ク、普通體質之

ニ次グ、中等症型

ハ四者殆ド平均

シ、輕症型

ハ強壮者

ニ最

モ多ク、病弱者

ニハ殆

ド之ヲ見ザ

リ

第二十表 疾病 ノ輕重 ト季

節 トノ關係

キ。

以

上

ヲ通覧

スル

ニ、

一般

ニ體質

薄弱

ナ

ル者

ニ重

症型多

キ

モ、

一方

體質強

壮

ナ

ル者

ニモ重症者

他

ニ比

シテ多

キ事等

凡

テ

Hirsch氏

ノ説

ト

一致

セリ。

四、

疾

病

ノ輕

重

ト季節

ト

ノ關

係

第

二十

表

ニ示

ス如

ク、

死亡

ハ十

二月

ヨリ翌年

二月

ニ至

ル寒

冷

ノ季節

ニ最

モ多

ク、

三月

ヨリ五月

ノ候之

ニ次

ギ、九

月

ヨリ十

一月

ノ好季節

ニ於

テ死亡、

重症共

ニ着

シ

ク少數

ナ

リキ。

此

ノ少數

例

ノ統計

ニ見

ル

モ腸

「チ

フ

ス」ノ豫後

ニ氣

候ガ

重要

ナ

ル關

係

ヲ有

スルヲ知

ル。

第二章 前驅症状及ビ

一般症候

ニ就テ

一、前驅症状

前

驅症状

ト

シテ最

モ屡

々現

ルル

モノヲ、其

ノ頻度

ノ順

ニ挙

グ

レバ

口渇、

全

身倦怠

、頭

痛、

腹痛、

腹

満、

嘔心

、悪寒

、

腰

痛

及

ビ睡

眠障

碍ナ

リ。

而

テ患

者

ハ通常

以

上

ノ症状

ノニ乃

至

三種

ヲ主

ト

シテ訴

フ。

二、

有

熱期

Fritz Meyer(45)

氏

ハ無

熱

性

「チ

フ

ス」、Veiet(46)

氏

ハニ乃

至

四

日間有熱

ノ腸

「チ

フ

ス」ヲ經驗

セリ、又長

期

ニ亙

ル

モノ

ハ

Schottmuller Goldscheider

(47)

氏

ノ九

十五

日

ノ報

告

アリ。

余

ノ二百九

例

ニ於

テ

ハ有

熱期

十

一日間

ノ者

一名、

十

四

日

ノ者

三名

アリ、

又長期

ノ記

録

ト

シテ

ハ八

十四

日

ニ及

ベ

ル者

神崎

=「チフス」菌

ノ生物學的性状差異

ニ關

スル臨牀學的研究補遺

六四三

34

神崎

=「チフス」菌

ノ生物學的性状差異

ニ關

スル臨牀學的

研究補遺

六四四

二名

アリタリ。

有熱期間

ノ平均日數

ハ約三十六

日即チ大略五週間ナリキ。

三、熱

型

Goldscheide

r氏

ノ説

ニ據

レバ傳染性疾患

ノ際發現

スル發熱現象

ハ、菌

ノ侵入ト夫

ニ拮抗

スル個體

ノ免疫物質

トノ間

ニ起

ル闘争

ノ結果ナリト。而テ腸

「チフス」ノ熱型

ハ稽留

ニ次グ

ニ弛張

ヲ以テ

スルヲ定型的ト爲

スモ、時

ニ病初

ヨリ

弛張

スル者少

カラズ。

余

ハ熱型ヲ大別

シヲ稽留.弛張

ノニ型ト爲

ス、即

チ三日以上攝氏

一度以内

ノ高低差

ヲ

保持

スルモノヲ

稽留型トナ

シ、然

ラザ

ル者ヲ弛張型

ト爲

ス、余

ノ例

ニ於テ

ハ稽留型五三%、弛張型四七%

ニシテ稽留型稍

々多

カリキ。

四、熱型ト年齢ト

ノ關係

第二十一表

熱型 ト年齢 ト

ノ關係

第

二十

一表

ニ示ス如

ク、余

ノ統計ヲ見

ル

ニ、幼年期

ニ於テ

ハ殆ド全

部弛張型、青年期

ニ近ヅク

ニ從

ヒ稽留、弛張相半セ

ントス、

次

ニ二

十年以上三十年迄

ノ青、壮年期

ニ於

テ

ハ稽留型

ハ弛張型

ニ約

二倍

シ、三十年以上

ニ於テ

ハ再

ビ兩型相半

セリ。

五、熱型ト體質

トノ關係

幼年期

ニ於テ

ハ弛張型著

シク多

キ事

ハ前述

セル處ナリ、青年期即

チ十六年以上ノ患者

ニ於テ熱型

ト體質トノ問

ニ何等

第二十二表

熱型 ト病型 ト

ノ關係

カノ關係

ヲ有

セズヤト、百四十四名

ノ患者

ニ就

キ統計的觀察

ヲ試

ミタル

ニ、強

壮者

ニ於テ

ハ弛張型稍

々多ク、病弱者

ニハ弛張型少ク殆ド全部ガ稽留型ナリキ。

六、熱型

ト重輕症

トノ關係

第

二十

二表

ニ見

ル如

ク、稽留型

ハ弛張型

ニ比

シ、豫後遙

ニ不良ナリキ。此事實

35

ハ

Hirsch氏等

ノ説

ト

一致

ス。

七、

再

發及

ビ再

燃

余

ノ

二百

九例中再

發

セ

シ

モノ七

・二%、再

燃

セ

シ

モノ

一二・五%

ナ

リ、Curschmann

(48)氏

ノ統計

ニテ

ハ再

發六

乃

至

一二

第二十三表 病型 ト

薔薇疹 トノ關係

%、

桃山病院

(50)ニテ

ハ二・五%

ナ

リ

ト。

八

、薔

薇

疹

從來

腸

「チフ

ス」ニ於

ケ

ル薔

薇

疹

ノ多少

ハ患

者

ノ皮膚組

織

ノ特異

質

ニ由來

スト

唱

ヘラ

レタリ。

余

ハ薔薇

疹

ト疾病

ノ輕

重

ト

ノ關

係

ヲ査

ベタ

ル

ニ、第

二十

三表

ニ示

ス如

ク、死

亡

型

ヲ除

キテ

ハ重症

ナ

ル

ニ從

ヒ陽性率

昇

ル。

而

テ全

患者

ノ約五

五%

ニ於

テ薔

薇

疹

陽性

ナ

リ

キ。

第三章 清化器系統ノ症候ニ就ラ

腸

「チフ

ス」ハ其名

ノ示

ス如

ク、

腸

ニ着

明ナ

ル解

剖

的變化

ハ認

ムル

モ、

周知

ノ如

ク輩

ニ腸局所

ノ疾患

ニ非

ル故、著明

ナ

ル全身症状

ヲ發

ス。

先ヅ消化器系統

ノ症候即チ食機不振、鼓腸、下痢、腸出血及ビ脾、肝腫大

ニ關

スル統計的觀察

ヲ試

ミタル

ニ。

一、食機不振

腸

「チフス」ノ恢復期

ニ於テ

ハ殆ド總テノ患者

ニ異常ナ

ル食慾亢進ヲ見

ルモ、疾病

ノ初期、極期

ニ於

ケル各患者

ノ食

思

ハ

一定

セズ。重症者必

シモ食機不振高度ナラズ、

輕症者必

シモ食機不振陰性ナラズ。

余

ノ統計

ニ於

テ

ハ第

二十四表

ニ示ス如

ク、食機不振陰性ナ

ル着約

二八%、輕度ナ

ル者約二八%、高度ナ

ル者約四四

%ヲ占

ム、病型

ト食機不振トノ關係ヲ見

ル

ニ、之亦表

ニ示

ス如

ク、重症ナ

ル

ニ從

ヒ高度

ノ食機不振ヲ訴

フ、然

レド

神崎

=「チフ

ス」菌

ノ生物學的性

朕差異

ニ關

スル臨牀學的

研究補遺

六四五

36

神崎

=「チフス」菌

ノ生物學的性獣差異

ニ關

ヌル臨牀學的

研究補遺

六四六

第二十四表　消化器系統 ノ症候 ト病型

トノ關係

モ重症者

必

シ

モ食機

不

振高

度ナ

ラ

ズ、輕

症者

ニモ比較

的多數

ノ食

機

不振

高

度

ナ

ル者

ヲ見

ル事

表

ニ示

スガ如

シ。

二、

鼓

腸

鼓腸

ハ腸

「チフ

ス」ノ主要

症候

ノ

一ナ

ルガ、此

者

ノ發

生機轉

ニ關

シテ

ハ諸

説

アリ。

其中

「チ

フ

ス」菌毒

素

ノ腸神經

叢

ニ封

スル作

用

ニ因

ルト

ノ説

ニ賛成

ス

ル者

多

シ。

Schottmuller

氏

ハ「チ

フ

ス」患

者

ノ約

四分

一ニ於

テ高度

ノ鼓

腸

ヲ

認

メ、

Hirsch

氏

ハ重症

ナ

ル

ニ從

ヒ鼓腸著

明ナ

リ

ト唱

ヘタリ。

余

ノ統

計

ニ於

テ

ハ第

二十

四表

ニ示

ス如

ク、約

二%

ノ高

度、

約五

〇%

ノ中等

度

及

ピ

一五%

ノ輕

度鼓

腸

ヲ認

メタリ、即

チ全

患者

ノ約

三分

二

ニ於

テ鼓

腸

陽

性

ナ

リキ。

重

症ナ

ル

ニ從

ヒ鼓

腸強

度

ナ

ル事實

ハ

Hirsch

氏

ノ説

ニ

一致

ス。

三、有

熱時

便通

從

來

本邦

ノ腸

「チフ

ス」ハ食物

ノ關

係

ニ由

ルカ

一般

ニ便祕

ノ傾向

アリ

ト稱

セ

ラ

レタ

リ、

Schottmuller,Hirsch

氏

等

ノ説

ニ據

ル

ニ歐

洲大

陸

ノ腸

「チフ

スしニ於

テ

モ全經

過

中便

祕

ニ傾

ク者

少

カ

ラズ

ト。

余

ノ統計

ニ於

プ

ハ第

二

十四

表

ニ示

ス如

ク、

便祕

ハ下痢

ニ約

二倍

ス、

桃山病

院

ノ統

計

ニ於

テ

モ同

様

ナリ。

而

テ便祕

性

ノ腸

「チ

フ

ス」ハ豫後

概

子良

好ナ

リ

ト唱

ヘラ

レタ

ルガ、

表

ニ見

ル如

ク、

重

症ナ

ルニ從

ヒ下痢

多

ク便祕

性

ノ者

少

シ、

即

チ死

亡型

ニ於

プ

ハ下痢

約

七

二%、

便秘

二八

%、

輕

症型

ニ於

テ

ハ下

痢

四%、

便秘

八九

%ナ

リ

キ。

四ヽ腸

出血

次

ニ腸

「チ

フ

ス」ノ豫

後

ヲ左

右

スルト

モ謂

ヒ得

ペキ合併

症

腸出血

ニ就

テ統

計的觀

察

ヲ試

ミタリ。

37

第二十五表

　腸 出血 ト便通 ト

ノ關係

先ヅ腸出血

ヲ其出血量

ニ應

ジテ四階段

ニ分

ツ即

チ前後通

ジテ千竓以

上ノ出血ヲ爲

セル者

ヲ(+++)、

五百竓以上

ノ者

ヲ

(++)、百竓以上

ノ者

ヲ

(+)、凝血塊

ニ通ギザ

ル者

ヲ(±)ト

ス。而テ此腸出血

ト便通

トノ

關係

ヲ見

ル

ニ第

二十五表

三不ス如

ク、其頻度

ニ於テ下痢患者

ハ便祕

患者

ニ約

二倍

ス、然

レドモ便祕患者

ニ於テ

モ約

一五%

ノ頻度

ニ於テ

腸出

血

アリ、

即

チ下痢

ヲ伴

ハズ

シテ突然

大出血

ヲ爲

ス事

亦尠

ラズ。

次

ニ性

別

ト腸出血

ト

ノ關係

ヲ見

ル

ニ、

男性

ニ於

テ

二四

%、

女性

ニ於

テ

一三

%、

平

均

一八

・五%

ナ

リ

キ。

桃山

病院

ノ

統計

ヲ見

ル

ニ男性

一七

・九

%、女

性

八

・二

%、

平均

一三

・九

%

ナ

リ、

即

チ

一般

ニ女

性

ニ

比

シ男性

ニ於

テ

腸

出血

ノ頻

度

高

シ。

余

ノ統

計

ニ於

テ

腸出血

ノ頻度

一八

・五%

ヲ示

シ、

他

ニ比較

シテ稍

々高

率

ナ

ル

ハ、前

述

ノ

如

ク

症

例

ノ殆

ド全

部

ガ菌血

症

ヲ起

セ

ル者

ナ

リ

シ爲

メナ

ラ

ン。

次

ニ腸出血

ト鼓

腸

トノ關

係

ヲ見

ル

ニ、

鼓

腸高

度

ナ

ル者

ト鼓

腸陰

性

ナ

ル者

ト

ノ間

ニ腸

出血

ノ頻

度

ニ於

テ著

シキ差

異

ヲ

認

メザ

リキ。

五、脾

腫

入院來

一同

ニテ

モ脾

ヲ觸知

シ、

然

モ退

院時

ニ腫

大消失

セ

ル

モノヲ脾

腫陽

性

ト爲

ス、

百六

十

一例

ノ患者

ニ就

キ、

脾

腫

ト疾

病

ノ輕重

、性

及

ビ

年齢

ト

ノ關係

ヲ見

タ

ル

ニ、

脾腫

陽性

率

ハ全患

者

ノ四六

%

ニシテ、男

性

ニテ

ハ四四

%、

女

性

ニ

於

テ四八

%

ナ

リ

キ。

重輕

症

ト

ノ關

係

ハ、Hirsch氏

ハ關係

ナ

シト唱

ヘタ

ル

モ、

余

ノ統

計

ニ於

テ

ハ死亡

型

五

〇%、

重症

型四

八%、

中等

症

型

四七%、輕

症型三七%

ニシテ、重症ナル

ニ從

ヒ陽性率昇

レリ。

年齢ト

ノ關係

ハ、

二十年未満

ノ者

ニ於テ

ハ陽性半數以上、

二十

ヨリ三十年

ノ間

ニ於テ

ハ陰性、陽性相半

シ、三十年

神

崎=

「チフス」菌

ノ生物

學的性状差異

ニ關

スル臨牀學的研究補遺

六四七

38

神崎

=「チフス」菌

ノ生物

學的性

状差異

ニ關

スル臨牀學

的

研究補遺

六四八

以上

ニ於

テ

ハ陽

性

ハ半

數

ニ達

セズ即

チ高年

ナ

ル

ニ從

ヒ脾

腫陽

性率

ハ下

レリ。

六

、

肝

腫

大

百六

十

一例

ニ就

テ見

ル

ニ、

陽

性率

三三%

ニシテ脾腫

ト同

様

ニ女性

ニ於

テ陽

性率稍

々高

カリ

キ。

次

ニ百四

十三

例

ニ就

テ、

脾

腫

ト肝

腫大

ト

ノ關

係

ヲ見

ル

ニ、

肝脾

共

ニ觸

知

シ得

タ

ル者

二

二%、脾

ヲ觸

レ肝

ヲ觸

レザ

リ

シ者

二

一%、脾

ヲ觸

レズ肝

ヲ觸

ルル者

一〇

%、

肝

脾共

ニ觸

レザ

ル者

四七

%

ナ

リキ。

第

四章

呼

吸

器祭統

ノ症

候

ニ就

テ

呼

吸器系

統

ノ合併

症

ハ腸

「チ

フ

ス」ノ經

通中屡

々患

者

ヲ苦

ムル

モノナ

リ。

Schottmuller

氏

ハ輕症

ヲ除

キテ

ハ全

テ

ノ症

例

ニ多

少

ノ氣

管枝

「カ

タ

ル」ノ症状

ヲ伴

フト唱

ヘタリ。

余

ノ二百八

例

ニ就

テ見

ル

ニ、

即

チ全患者

ノ三六%

ニ呼吸器合併症ヲ見

タリ、其合併症中氣管枝

「カタル」最

モ多

カリキ。

疾病

ノ輕重ト呼吸器合併症トノ關係ヲ見

ル

ニ、其頻度

ハ死亡型

ニ於

テ五

一・七%、

重症型

ニ於

テ六

一・四%、中等症

型

ニ於テ三

二・二%、輕症型

ニ於テ

一八・七%ナワキ、即

チ死亡型ヲ除

キタ

ハ重症ナ

ルニ從

ヒ合併

ノ頻度高

カリキ。

性別トノ關係ヲ見

ル

ニ、

女性

ハ男性

ニ比

シ約

二倍

ノ頻度ヲ示

セリ。

次

ニ氣管枝

「カタ

ル」其他

ノ呼吸器合併症

ノ爲

メ頻發

スル咳嗽

ハ、時

ニ腸出血

ノ誘因

タルノ觀アリ、故

ニ其兩者間

ノ

關係

ヲ見

ル

ニ、百竓以上

ノ腸出血患者二十九名

ニ於

テ、

39

呼吸器合併症ヲ伴

フ者

五九%

呼吸器合併症ヲ伴

ハザ

ル者

四

一%

即チ兩者ノ間

ニ特別

ノ關係ヲ認メザリキ。

第五章

神經系統ノ症候ニ就テ

第二十六表　神經

症状 ト病型 トノ

關係

第二十七表　腱反

射 ト病型 トノ關

係

神經症状

ハ腸「チフス」ノ主要症候

ノ

一ナリ。患者中兩便

ノ失禁、神識朦朧、

嗜眠、昏睡、譫語

ノ症候ヲ有

スル者ヲ總括

シテ重篤神經症状ヲ呈

スト爲

ス。

今其頻度

ヲ見

ル

ニ第

二十六表

ニ示

ス如

ク、

二百八名

ノ患者中五十七例即

チ約

二七%

ニ於テ重篤神經症状

ヲ呈セリ。

次

ニ性別トノ關係ヲ見

ル

ニ、兩性

ニ於

テ其頻度略

々相等

シ。

病型

トノ關係

ハ、表

ニ見

ル如ク、重症ナル

ニ從

ヒ頻度高

シ、即チ死亡型

ニ於

テ

ハ七

二%、重症型五九%、中等症型

一〇%、輕症型

二%ナリキ。

而テ此重篤神經症状

ヲ發

セル五十七例中

ノ五八%

ハ兩便中

ノ貌

レカ

一方、若

ク

ハ兩者

ノ失禁ヲ伴

ヘリ。

次

ニ腱反射

ノ關係

ヲ見

タル

ニ、成書

ニハ腸「チフ

ス」ノ經過中腱反射

ハ一般

ニ

亢進

シ、高度ノ昏睡

ニ陷入

ル時

ハ反射消失

スト述

ペラ

レタリ。余

ノ統計

ニ見

ルニ、反射消失

セルハ重症型

ニ多

ク、輕症型

ニハ亢進

セル者多

カリキ。

反射消失

セル者

ノ中脚氣其他認

ムベキ原因

ヲ有

スル者

ヲ除ヶル

ハ勿論ナリ。

第六章

泌尿器系統

ノ症候

ニ就

テ

我傳染病室収容

ノ患者

ニ就テ

ハ全經通中毎週少クト

モ

一囘、特

別ナ

ル尿所見アル者

ニ就

テ

ハ隔日

一囘

ノ檢尿

ヲ施行

ス、此檢尿所見

ヲ材料ト

シテ統計的觀察

ヲ試

ミタリ。

神崎=「チ

フス」菌

ノ生物學的性状差異

ニ關

スル臨牀學的研究補遺

六四九

40

神崎

=「チフス」菌

ノ生物

學的性状差異

ニ關

スル臨牀

學的研究補遺

六五〇

一、

蛋白尿

ニ就

テ

蛋白尿

ノ程度

ヲ勢

チテ四ト爲

ス、

而テ此度

ハ各例ガ其經過中

ニ示

セル最高度

ヲ以テセリ。

第

二十八表

ニ示

ス如

ク、

二百六例中百九十九例即

チ九六・六

%

ハ全經過中少

クトモ

一囘

ハ痕跡

(±)以上

ノ蛋白尿ヲ

排泄

セリ。

次

ニ病型

ト蛋白尿

トノ關係ヲ見

ルニ、之亦表

ニ見

ル如

シ、尚僅微

(+)以上ノ

モノ

ニ就

キ各病型

ニ於ケ

ル陽性率

ヲ見

第二十八表　蛋 白尿 ト病型 トノ

關係

第二十九表　 尿 「ヂアッオ」反

應 ト病型 トノ關係

ル

ニ、

死亡型

九三

%、

重症

型九

五%、中

等

症型

八〇%、

輕

症型

五七

%即

チ重症ナ

ル

ニ

從

ヒ、

蛋白尿

ノ

頻度

及

ビ

著明度

高

シ。

Krehl(49)氏

ノ統計

ニ於

テ

ハ蛋白尿

陽

性

率

重症七

八%、

中等

症

五

七%、輕

症

五

〇%

ナ

リ

ト。

二、

尿

「ヂ

アッオ」反應

尿

「ヂ

ア

ッオ」反應

ハ腸

「チ

フ

ス」經

過中

ノ

或

ル

一定時

期

ニ現

ルル者

ニシテ、

其強度

モ常

ニ動

揺

ス、

而テ再

發、

再

燃

ニ際

シ

一

度消失

セル反應再

ビ出現

スル

ハ既

ニ多數

ノ人

々ノ認

ル處ナリ。

患

者

二百

五名

ニ就

キ尿

「ヂ

ア

ッオ」反應

ノ關係

ヲ見

タ

ル

ニ、

第

二十九表

ニ示

ス如

シ、即

チ全患者

ノ約

三分

二

ニ於

テ

ハ、

少

クト

モ經

過中

ノ

或

ル時期

ニ於

テ反應陽

性ナ

リ

キ、

而テ

「ヂ

アッオ」反

應

ノ

強

度

ハ經過中

ニ示

セ

ル

最高

度

ヲ以

テセ

リ。

41

病型

トノ關係

ハ表

ニ見

ル如ク、

重症ナル

ニ從

ヒ陽性率高カリキ。

三、尿

「インヂカ

ン」反應

患者

二百四名

ニ就テ見タ

ル

ニ、約八〇%

ニ於

テ尿中

「インヂ

カン」反應陽性ナジキ。便通トノ關係ヲ見

ル

ニ便祕、下

痢

ト

ノ間

ニ特別

ノ差異

ヲ認

メザリキ。

第七章

臨牀細菌學的事項

ニ就

テ

腸

「チフス」經過中

ニ施行

セル細菌學的檢索

ニ關

スル統計的觀察ヲ試

ミタル

ニ次

ノ如

シ。

一、血中菌

血中菌檢出

ノ陽性率

ハ種

々ノ要約

ニ支配セラル。我病院

ニ於テ

ハ約三竓

ノ患者血液

ヲ

一〇竓

ノ膽汁培養基中

ニ攝

リ

第三十表

　血中菌 ト病 日

トノ關係

一書夜増菌

セル後、之

ヲ

遠藤培

養基

ニ移

シテ

血中菌

ノ有

無ヲ檢

ス、若

シ

一書夜

ニテ陰性ナ

ル時

ハ更

ラ

ニ三書夜迄増菌

ヲ續

ク

ルヲ

原則

トス。

百七十九例

ニ就

キ陽性率

ト病型トノ關係ヲ見

ル

ニ、死亡型七六%、

重症型九四%、中等

症型七七%、輕症型五

一%即

チ死亡型

ヲ除

キテ

ハ、重症ナ

ル

ニ從

ヒ陽性率高カリキ。

次

ニ病日ト血中菌陽性率

ト

ノ關係ヲ見

ル

ニ、第三十表

ニ示

ス如

ク、第十病日迄

ハ陽性率漸次

ニ上昇

シ、第十

一病

日

以後率

ハ漸次

ニ低下

セリ。血中菌陽性率

ノ平均

ハ余

ノ統計

ニ於

テ

ハ七

五%ナリキ。

余

ノ統計

ニ於テ血中菌檢索

ノ最

モ早期ナリ

シハ第

二病日

ニ於ケ

ル二例

ニシタ、此中

一例陽性、次

ハ第三病

日ノ四例

ニシテ總

テ陽性ナリキ。二

.ヴ

ヰダー

ル氏

反應

血清

ノヴヰダー

ル氏

反應

ハ病

日ヲ逐フテ漸次凝集價昂リ治癒後

モ尚比較的高度

ノ凝集價ヲ示

スモノナリ。余

ハ百八

神崎

=「チ

フ

ス」菌

ノ生物

學的性牀差異

ニ關

ヌル臨牀學的研究補遺

六五

一

42

神

崎

=「チフス」菌

ノ生物學的性

状差異

ニ關

スル臨牀學的

研究

補遺

六五二

第三十一表　 ヴ

ヰダー ル氏反應

ト病 日トノ關係

十四例

ノ「チフ

ス」患者

ニ於

テ病

日ト

凝集價

ト

ノ關係

ヲ

見タル

ニ、第三十

一表

ニ示

スガ如

シ、即

チ五十倍稀釋陽性ヲ陽性ト見

做

ス時

ハ、第

二病日

ニ於

テ

ハ全部陰性、日ヲ經

ル

ニ從

ヒ陽性率

漸

次上昇

シ、凝集價

ノ平均値

モ亦上昇

ス。而テ全患

者

ノ八三・

七%

ニ於

テヴヰダー

ル氏反應陽性ナリキ。

次

ニ百

六

十八

例

ノ「チ

フ

ス」患

者中

六

例即

チ

三

・五%

ニ於

テ

ハ尿或

ハ尿中

ヨリ

「チ

フ

ス」菌

ヲ證明

シ得

タ

ルモ反

復

セル

採血

檢

査

ニ於

テ

ハ血中菌

及

ビヴ

ヰ

ダー

ル氏反應

共

ニ陰性

ナ

ヲキ、

此事

實

ハ腸

「チフ

ス」診

斷

上留意

スベキ點

ナ

リ

ト信

ズ。

三、屎、尿中菌

屎、尿中菌出現

ノ時期

ヲ見

ルニ、百九十

一例

ノ患者

ニ於テ、第

一週中既

二屎中菌陽性ナリ

シ者四例、尿中

ニ菌陽性

ナリシ者無

シ、第

二週屎中菌陽性十九

例、尿中菌陽性六例ナリキ。而テ我傳染病室

ニ於テ

ハ、屎尿中

ノ菌檢索

ハ主

トシテ入院時竝

ニ解熱後

ニ於

テ之

ヲ施行

ス、然

モ五七

%

ニ於

テ尿中菌陽性、四八%尿中菌陽性ナリキ、若

シ逐日屎

尿中

ノ菌檢索

ヲ試

ミタランニハ遙

ニ高

キ陽性率

ヲ得タルナラ

ン。

次

ニ屎、尿中

ノ菌消失

ノ時期

ヲ見

ルニ、第二及ピ第三週

ニ於

テ既ニ

菌消失

セル者各

一例ナリ。主

トシテ第五乃至第

十週

ノ間

ニ於

テ消失

セリ。

四、菌永續排泄

菌永續排泄

ノ定義

ニ關

シテ

ハ諸説

アルモ、余

ハ解熱後五十日ヲ經過

シ、尚尿、屎中菌陽性ナル者ヲ以

テ永續排泄者

ト見做

シタリ。

余

ノ二百九例中尿中菌永續排泄者七例即

チ三・三%、尿中菌永續排泄者三例即

チ

一・八%ナリキ。兩者ヲ合

スル時

ハ

43

五・一%

ノ菌永

續排

泄

者

アリ。

屎、屎兩者

ノ菌永續排泄者

ハ一例

モ之

ヲ見ズ。

第八章

總

括

茲

ニ腸

「チ

フ

ス」ノ臨

牀

統

計

的觀察

ノ結果

ヲ總

括

スル

ニ、

一、罹病者

ノ數

ハ男女共

ニ十六年頃

ヨリ著

シク増加

シ、四十年以降著

シク減少

ス。體質強壯ナ

ル者

ニ罹病率高カリ

キ

。

二、

疾

病

ノ輕

重

ニ關

シテ

ハ、

女性

ニ於テ稍

々豫後良ナ

ルガ如

シ。幼若者

ニ輕症多カリシ

ハ從來

ノ統計

ニ同

ジ。

體

質

ト

ノ關係

ハ、

強壯者必

シモ輕症ナラズ、但

シ薄

弱

者

ハ

一般

ニ重症

ナ

リ

キ。

季節

トノ關係

ハ寒冷

ノ季節

ニ重症者

最

モ多

カリ

キ。

三、有熱期

ノ平均

日數

ハ約三十六日、熱型

ヲ稽留、弛張

ノ二型

ニ分

ツ

ニ稽留

型稍

々多

カリキ。

稽留型

ハ弛張型

ニ比

シ豫

後遙

ニ不

良

ナリ

キ。

幼年期

ニ弛張型多ク青、壯年期

ニハ稽留型多

シ。體質

トノ關係

ハ強壯者

ニ弛張型稍

々多カ

リ

キ。再

發七

・二%、

再

燃

一二・五%

ナ

リキ。

四、薔薇疹

ハ全患者

ノ約五五%

ニ陽性、死亡型

ヲ除

キテ

ハ重症

ナ

ル

ニ從

ヒ陽性

率高

カリ

キ。

五、

食

機

不振

、

鼓腸等

ノ稍化器系統

ノ障碍

ハ重症ナル

ニ從

ヒ顯著ナリキ。

有熱時便通ヲ見

ル

ニ便祕六

二%、下

痢

三五

%、

一日

一行

三%

ナ

リキ。

之

亦

重症

ナ

ル

ニ從

ヒ下痢

多

キ傾

キアリ

キ。

六、

腸出

血

ハ全患

者

ノ

一八

・五%

ニ現

レ、

男

性

ハ女

性

ニ對

シ、

其頻度約

二倍

セリ。

七

、

脾腫

ハ四六

%

ニ於

テ陽性

ニシテ、

重

症

ナ

ル

ニ從

ヒ陽

性率

高

カリキ。

肝腫大

ハ三三%

ニ於テ陽性ナリキ。

八、呼吸一器系統

ノ合併症

ハ全患者

ノ約三六%

ニ之

ヲ認

メ、重症ナ

ル

ニ從

ヒ其頻度高ク、女

性

ハ男性

ニ約

二倍

セリ。

九、重篤神經症状

ハ全患者

ノ約二七

%

ニ之

ヲ認

メ、

重

症

ナ

ル

ニ從

ヒ頻

度

上昇

セリ。

一〇、蛋白尿

ハ全患者

ノ九六・六%

ニ於

テ全經過中少クト

モ

一囘

ハ陽

性

ニシテ、之亦

重症

ナ

ル

ニ從

ヒ其頻度竝

ニ著明

神崎

=「チフ

ス」菌

ノ生物學的性

状差異

ニ關

スル臨牀

學的

研究

補遺

六五三

44

神崎

=「チフ

ス」菌

ノ生物學的性状差異

ニ關

スル臨牀學的研究補遺

六五四

度

上昇

セリ。

尿

「ヂ

ア

ッオ」反應

ハ全

患者

ノ約六

八

%

ニ於

テ陽性、

「イ

ンヂ

カ

ン」反應

ハ約

八

〇%

ニ於

テ陽性

ナ

リ

キ。

一一、血

中菌

ハ七

五

%

ニ於

テ陽性

、死

亡型

ヲ除

キテ

ハ重症

ナ

ル

ニ從

ヒ陽

性率高

カリ

キ。

ヴ

ヰ

ダー

ル氏

反應

ハ八

三・七

%

ニ於

テ陽

性

ナリ

キ。

(未完)

第 六表　 腸 「チ フス」患者糞 尿 中 ノ「チ フス」菌

及 「チ フス ファー ジ」(病週別 陽性 囘數 率)

正

誤

本誌第

三巻、第六號、

岡村論文中左記正誤

ス

2頁

二行

結論

ハ緒論

10頁十七行

腸「チフ

ス」ノ下

ニ菌

ヲ加フ

12頁十

二行

見プ

ル

ヽノガ

ハ見プ

ル

ヽガ

13頁

二行

臀

ハ腎

第六表

ハ誤

植

ニッキ之

ヲ抹消

シ、

左表

ヲ捜入

ス。