国を愛する心を育てる道徳教育 -...

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過程 学習活動 教師の発問及び予想される生徒の反応 留意点 1国際人として 必要なことを 考える。 ○「国際社会で生きていく上で、何が必要だろう。」 ・語学力 協調性 ・自分の考え、意見が言える。 2資料を読み、ソ ニアと知子が ホームスティ に求めている ことを考える 3知子が日本人 としての自覚 を深めていく 心の変容につ いて考える。 4日本人として の自覚につい て考える。 ○「ソニアと知子がホームスティに求めていたのはそれ ぞれ、どんなことだったのだろう。」 ・知子 楽しい会話 英語でのコミュニケーション ・ソニア 相手の国のこと、人について知りたい。 自国のことについての深い知識、教養 ○「知子が、日本を大切に思うようになったのは、どん な気持ちからだったのだろうか。」 ・ソニアに負けたくない。 ・日本にだってよいところがある。 ◎「ソニアの生き方に触れ、知子が日本人としての意識 を深めていったのはなぜだろう。」 ・日本人の代表として、立派に責任を果たせるような 自分になりたい。 ○「日本人が世界に誇れるところは、何があるだろう。」 ・平和、治安がいい。 ・文化、歴史、伝統。 ・自然が豊か ・ソニアと知子の意 識のずれを対比 させる。 ・知子の心の変容に 着目。 ・ ソニアの生き 方を考えさせ、 知子が自分の 意識を反省し、 自国への思い を深めるよう になったこと を考えさせる。 ・ ワークシート に自由に記述 させ、発表させ る。 5「心のノート」 で、学んだこと を振り返る。 ○心のノート、P114を読む。 ・日本人としての自 覚を深める。

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  • 国を愛する心を育てる道徳教育  1 主題名   「日本人としての自覚」  4-⑼

      2 ねらい   日本人としての自覚を持って国を愛し、自国の文化や伝統を尊重する心情を

    養う。

      3 資料名   「さよなら、ホストファミリー」 1年 (出典 あかつき)

      4 学習指導過程

     

    過程 学習活動 教師の発問及び予想される生徒の反応 留意点

    1国際人として

    必要なことを

    考える。

    ○「国際社会で生きていく上で、何が必要だろう。」

      ・語学力    協調性

      ・自分の考え、意見が言える。

    2資料を読み、ソ

    ニアと知子が

    ホームスティ

    に求めている

    ことを考える

    3知子が日本人

    としての自覚

    を深めていく

    心の変容につ

    いて考える。

    4日本人として

    の自覚につい

    て考える。

    ○「ソニアと知子がホームスティに求めていたのはそれ

    ぞれ、どんなことだったのだろう。」

     ・知子 楽しい会話 英語でのコミュニケーション

     ・ソニア 相手の国のこと、人について知りたい。

          自国のことについての深い知識、教養

    ○「知子が、日本を大切に思うようになったのは、どん

    な気持ちからだったのだろうか。」

     ・ソニアに負けたくない。

     ・日本にだってよいところがある。

    ◎「ソニアの生き方に触れ、知子が日本人としての意識

    を深めていったのはなぜだろう。」

     ・日本人の代表として、立派に責任を果たせるような

    自分になりたい。

    ○「日本人が世界に誇れるところは、何があるだろう。」

     ・平和、治安がいい。

     ・文化、歴史、伝統。

     ・自然が豊か

    ・ソニアと知子の意

    識のずれを対比

    させる。

    ・知子の心の変容に

    着目。

    ・ ソニアの生き

    方を考えさせ、

    知子が自分の

    意識を反省し、

    自国への思い

    を深めるよう

    になったこと

    を考えさせる。

    ・ ワークシート

    に自由に記述

    させ、発表させ

    る。

    5「心のノート」

    で、学んだこと

    を振り返る。

    ○心のノート、P114を読む。 ・日本人としての自

    覚を深める。

  • 実践報告にみる留意事項

    1授業までの事前指導

     英語の授業を受けるようになって,外国の様子

    や会話することの楽しさを知りつつある生徒も

    多い。また,ALT の来校などで,外国人と接す

    ることも生徒にとっては,新鮮な感動である。

    2他教科等との関連

     ホームスティの目的が英会話というところから,

    英語の教科が関連する。英語で「会話する」と

    いうことをしてみたいという主人公の思いに共

    感する生徒も多い。

     また,日本のことについて、「社会」で、そし

    て、1年で学習している「総合学習」で「地域

    を知ろう」という事柄にも関連する。

    3指導過程及び発問の工夫

     導入で、「これから国際社会に出て行く上で、

    必要なものは何か」を聞いて、いくつか挙手で

    答えさせる。展開では、T2 が資料を読み、「ホ

    ームスティ」の目的がソニアと知子ではずれが

    生じていることを確認する。そして、ソニアが

    ニュージーランドのことを詳しく知っているの

    に対し、「日本」のことを説明できない知子の立

    場に生徒をおく。展開後段で、「自分たち」が知

    っている、考えられる「日本の良さ」を出し合

    うことで、「日本」ということを考えるきっかけ

    にする。

     終末は、教師がいくつかのパネルを貼って、社

    会科や国語、クラスの仲間、学活等にかかわら

    せていく。

    4生徒の反応

     この授業の時点では、「ホームスティ」を経験

    した生徒がいないので、体験的な話は出てこな

    かった。が、英語の好きな生徒は、外国人と話

    しがしたいという知子の気持ちは共感できたよ

    うだ。

    中心発問の時に「日本の誇れるものは」という

    のに対し、「法隆寺」とか「金閣寺」という小学

    校の修学旅行で行ったところや、「富士山」のよ

    うな有名な場所、などの名が上がった。また、

    道徳の時間「自然」のことを考えたので、豊か

    な自然というのも出た。それらを総括した形で

    板書した。終末で、この人は誰?とかこちらか

    ら「絵」を見せると、○○した人、とかの反応

    があった。

     しかし、知子と同じように、自分たちが「日

    本」のことを紹介するのに、まだまだ深く考え

    ていない、知識も乏しいということを感じてい

    たようだ。

    5授業後のフォローアップ

     「富士山がすばらしい」ということを通して、

    「日本の自然」を改めて再確認する。

     「郷土のこと」を知らない自分たちを知り、

    他の人に郷土の誇りを説明できるように地域学

    習を考えてみよう、というように総合とつなげ

    てみる。

     「日本」について社会や国語、音楽等の教科

    で学習をすすめていく。