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2 〆私の郷土紙 幅_讐 『.、 茨城大学教授 村 上 T P P 7 5 ( 9 ) ( V ( n ) ( ) 7 0 9 } 0 5 1 ( 1 2 ) 退 羊. 2 0 1 2 4 一目 . 。一 う・ . 2 0 0 5 " μ 0 9 . 8 N S ( ) 0 5 0 9 ( 7 ) r私の郷土紙批評」は、社外 有識者による茨城新聞の紙面批 評 で す 。7月 分 か ら12月分 ま で、月の前半を茨城大学人文学 部教授で放送作家の村上信夫さ ん、後半をっくば市教育委員で 共 育(き ょう い く)ナビゲ ー タ ー の鷲田美加さんが担当します。

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胆参院選自民圧勝

自民党圧勝で終わっ

た第認回参院選。茨城

新聞の22日付論説は

「謙虚で慎重な政権運

営を」という見出し

で、アベノミクス効果

の地方波及、消費税、

騨鍵

〆私の郷土紙㌔ 〆 勲 鴨 幅_讐 『.、ガ

茨城大学教授 村 上

社会保障制度改革、T

PP、憲法改正、外交

ど課題を挙げ、

「衆院

とは

一線を画した判断

や議論を期待したい」

と提言した。

では茨城新聞は選挙

期間中、何を報じたの

だろうか。7月5日の

また、連載企画

「夏決

参院戦に問う」で

は、

「憲法

改正賛否

『考えよう』」

(9日

付)、

「農業

農地集

約、手腕が鍵に」

(殉

日付V、

「アベノミク

中小企業へどう波

及」

(n日付)、

「原

立望む」(鱈日付)など

を争点として報じた。

今、向が問題

・争点

なのかを伝える

〈議題

設定〉はマスメディア

の大きな役割といわれ

る。それには二つの側

面がある。

一つはプロ

7エッショナルである

ジャーナリストが重要

な議題について自らの

取材と判断によって報

一郎氏と世耕弘成氏が

指揮する自民党のメデ

ィア戦略に、09年衆院

選では小沢

}郎氏率い

る民主党にまんまと乗

せられた。

05年の選挙では

「郵

政民営化」と争点を絞

られ、メヂィアヘの露

出も、例えば菅直人氏

との対談にはソフトに

語る竹中平蔵氏をぷっ

戦略乗らぬ主観必要

公示日は

「ねじれ解消

焦点

憲法改正の是非

も」と1面の見出し。

再稼働論議置き去

り」(12日付)、

「子育

て支援

母親、仕事両

むらかみ

・のぶお

茨城大学人文学部教

授、放送作家。専門は

メディア論、メヂィア

リテラシー論、リスク

論。立教大学大学院修

士課程修了。同博士課

程中退。放送作家とし

て報道、ドキュメンタ

リー、ドラマ、パラエ

ティーなど幅広いジ羊.

ンルを手接け、201

2年4ロ一目.、茨城大学に

着任。一著妻

一企業不祥

事がとまらない理虫」

ほか。水戸市在住。

道するという機能と、

もう・一つ、受け手であ

る読者

・視聴者は、マ

スメディアが繰り返し

報じることを重要だと

信じてしまうという、

受け手に与える効果で

ある。だからこそ、伝

え手であるメディアの

責任は重い.、

だが、過去に局度か

苦い思い出がある。2

005笙の衆院選で

は、当時首相の小泉純

つけ、

"イラ菅μとい

われる菅氏の短気ぶり

を見せつけるなど、見

事なものだった。

09年、小沢氏は

「地

一番戦略」を採り、

積極的に地方へ出てビ

ールケースを台に演説

した.、それを地元の新

聞、テレビがトップで

報じた。

今回、安倍晋三首椙

はインタビ

ュー出演と

8NS

(ソーシャル

ネットワーキング

・サ

…ビス)という惰報発

信で支持率を伸ばし

た。政治家が計算し尽

くしたメデイア戦略を

採った時、メディアは

それを報じるだけに陥

ってしまう。筆者は長

くテレビの報道に携わ

り、05年、09年の選挙

では現場にいただけ

に、じくじたる思いが

ある。

公正中立と

「あった

ことをあったままに」

報じる客観主義はジャ

ーナリズムの原則とさ

れ、多くの読者、視聴

者が思う以上に現場で

守られている。それこ

そが民主主義を育てる

と、長い問考えられて

きたからだ。だが、それ

だけでは乗ぜられる。

自民圧勝の結果を受

け、あえて暴論を述べ

る。多数が是とする意

見にたとえ屈理屈であ

っても、あえて否をと

なえる勇気が、メディ

アには必要ではない

か。そうしなければ多

数派の意見に潜む危険

性を指摘する者は誰も

いなくなる。主観を鍛

えに鍛えて鍛え抜き、

凛として主観を報じる

必要はないか。鷺つ考

えた時、今回の参院選

でも提起するべき議題

はもっとあったのでは

ないか。

優しい顔したファシ

ズム、そんな時代の足

音が聞こえる現在だか

らこそである。

(7月前半分の紙面批

評です)

r私の 郷土紙 批評」 は、社 外

有識 者 による茨城 新 聞の 紙面批

評 で す。7月 分 か ら12月 分 まで、 月の 前半 を茨城大 学 人文 学

部教 授で放 送作 家 の村 上 信夫 さん、後 半をっ くば市 教 育委 員で

共育(き ょうい く)ナ ビゲ ータ ーの鷲 田美加 さん が担 当 します。