地域金融機関と日本政策金融公庫等 との連携状況...・当 札幌市内の法...

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(財務局と政策金融機関との連携) 地域金融機関と日本政策金融公庫等 との連携状況 平成31年4月 大臣官房政策金融課

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(財務局と政策金融機関との連携)

地域金融機関と日本政策金融公庫等との連携状況

平成31年4月大臣官房政策金融課

3,3373,792 3,594

1,2621,767 2,102

6,071

7,322 7,505

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

平成27年度 平成28年度 平成29年度

中小企業事業 国民生活事業 全体

3,1833,142 3,317

10,898

15,49818,572

15,130

19,671

23,080

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

平成27年度 平成28年度 平成29年度

中小企業事業 国民生活事業 全体

○平成30年度上半期の実績

○実績の推移(27~29年度)

都市銀行 地方銀行 第二地方銀行 信用金庫 信用組合 その他合計

対前年度比

全体件数 1,035 4,809 2,137 6,636 1,109 332 15,812 142%

金額 1,136 2,449 713 1,350 168 300 5,672 152%

うち国民事業件数 241 2,934 1,644 5,770 1,035 49 11,673 131%

金額 39 319 175 572 93 4 1,206 123%

うち中小事業(注)

件数 777 1,705 451 798 71 56 3,612 229%

金額 1,011 1,860 495 690 60 85 3,755 230%

(出典)日本公庫提供資料を基に政策金融課作成。

(単位:件数・億円)

<件数> <金額>(億円)(件)

(注)複数の民間金融機関と協調融資を行っている場合、内訳として表示している件数・金額については、それぞれの金融機関ごとに計上しているため、合計とは一致しない。

(参考)沖縄公庫の民間金融機関との協調融資の実績平成30年度上半期:59件、10,832百万円

日本公庫等の民間金融機関との協調融資の実績

北海道

東北

関東

北陸

東海

近畿

中国

四国

福岡

九州

沖縄

日本公庫等との連携事例として取り上げた地域金融機関一覧

1

2

3

4

5

6

7・8

9

10

11・12

13・141716

1518

19・20

2122

23

2524

北海道事例① 北空知信用金庫

事例② 北海道銀行

青森県 事例③ 青い森信用金庫

秋田県山形県

事例④ 北都銀行・荘内銀行

新潟県 事例⑤ 協栄信用組合

栃木県 事例⑥ 足利銀行

埼玉県事例⑦ 武蔵野銀行

事例⑧ 飯能信用金庫

東京都 事例⑨ 亀有信用金庫

石川県 事例⑩ 金沢信用金庫

福井県事例⑪ 福井銀行

事例⑫ 福井信用金庫

愛知県事例⑬ 中日信用金庫

事例⑭ 尾西信用金庫

京都府 事例⑮ 京都信用金庫

大阪府 事例⑯ 枚方信用金庫

広島県 事例⑰ 広島県内8金融機関

山口県 事例⑱ 山口銀行

高知県事例⑲ 四国銀行

事例⑳ 幡多信用金庫

福岡県 事例㉑ 筑後信用金庫

佐賀県 事例㉒ 佐賀共栄銀行

大分県 事例㉓ 大分銀行

熊本県 事例㉔ 熊本信用金庫

宮崎県 事例㉕ 宮崎太陽銀行

沖縄県 事例㉖ 沖縄海邦銀行

4

地方銀行 8行

第二地方銀行 4行

信用金庫 13金庫

信用組合 1組合

※事例④の北都銀行・荘内銀行はそれぞれ計上※事例⑰の広島県内8金融機関は含まず※事例㉖は沖縄公庫との連携事例

26

日本公庫等との連携による地域金融機関におけるメリット

○公庫の全国ネットワークを⽣かしたイベントの開催や情報提供等による⽀援⇒主な事例︓④,⑫,⑬,⑮,⑯,⑰,⑱,㉔

○勉強会等を通じた、職員のノウハウや融資スキルの向上⇒主な事例︓①,②,③,⑤,⑧,⑨,⑩,⑪,⑭,⑮,⑯,⑲,⑳,㉓,㉕,㉖

○協調融資によってリスクの分散が図れること等による、単独⽀援が困難な先への⽀援の実施⇒主な事例︓①,③,⑤,⑥,⑦,⑧,⑨,⑰,⑲,⑳,㉑,㉒,㉖

○協調融資商品の設計等による、より顧客のニーズに沿った提案の実施⇒主な事例︓④,⑦,⑬,㉑,㉕

各連携事例の内容について(目次)

事例番号事例①

事例②

事例③

事例④

事例⑤

事例⑥

事例⑦

事例⑧

事例⑨

事例⑩

事例⑪

事例⑫

事例⑬

事例⑭

事例⑮

事例⑯

事例⑰

事例⑱

事例⑲

事例⑳

事例㉑

事例㉒

事例㉓

事例㉔

事例㉕

事例㉖

掲載テーマ

創業 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

事業再生

○ ○ ○ ○ ○ ○

事業承継

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

その他

○ ○ ○ ○ ○

協調融資商品・スキームの有無

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

イベント等の開催の有無

○ ○ ○ ○ ○ ○

連携の取組み・⽇本公庫との「業務連携・協⼒に関する覚書」に基づき、更なる地域経済の活性化のため、

「創業ローン創(はじめ)」(※)を平成30年9⽉から取扱開始。(※)借⼊⾦額上限は10百万円。協調割合50%、期間最⼤20年。事業承継で当⾦庫へ相談があった⽼舗焼き

⾁店について、事業譲受者へ資⾦⽀援することとなった。本商品を活⽤した初の実績(30年11⽉)。

・事業計画書は公庫書式で統⼀、⾯談は公庫と同⾏することで、顧客の負担軽減が図られた。

・当地区の経済基盤が農業ということもあって、上記取組と相まって農業分野における⽇本公庫との連携(協調融資)が30年度になって進捗した(※) 。

(※)30年度検討案件︓5件。⾁⽜を扱う牧場が集まって組合を設⽴するに当たって、道内地銀を含む三者で協調融資を実施(30年5⽉)。

⽇本公庫との連携による当⾦庫の融資実績【創業】30年度4⽉〜12⽉︓2件・176百万円 ⽇本公庫との連携による当⾦庫のメリット・上記創業ローンの取扱により当⾦庫の融資額が⽀店⻑の融資権限内となる

ため、機動的な融資の実⾏ができるようになったほか、信⽤リスクの軽減化が図られるため、当⾦庫のみでは⽀援が難しい先にも融資実⾏が可能となった。

・⽀店職員に直接ノウハウ(創業・農業)が蓄積できる関係を構築できたほか、事後フォローにおいて、計画対実績の管理等を⽇本公庫と共有できるようになった。

【「創業ローン創(はじめ)」のスキーム図】

事例1 北空知信用金庫(北海道)

(北空知信用金庫HPより)

創業を計画している、又は、創業後概ね7年以内の事業者第二創業(経営の多角化、事業転換)、又は、第二創業後概ね7年以内の事業者

経営に係る情報提供等、種々の支援メニューのご提供

資金支援

顧客情報、創業計画等の情報共有

【相談窓口】北空知信用金庫

各営業店

【申込・審査窓口】北空知信用金庫

各営業店(サテライト店除く)

【相談・申込・審査窓口】

日本政策金融公庫旭川支店札幌支店

札幌北支店の国民生活事業部

○ 当⾦庫の各⽀店・⽇本公庫間で直接情報共有できる協調融資商品(創業関係)を開始。⽀店の機動⼒向上、リスク軽減化が図られ、⽀店職員に直接ノウハウが蓄積できる関係を構築。また、北空知地区の経済基盤である農業分野での連携も相まって進捗。

北空知地区

札幌

連携の取組み・当⾏と⽇本公庫が連携する創業者向け協調⽀援ユニット「Do スタート

アップ」を平成30年3⽉から取扱開始。当⾏⼜は⽇本公庫にてワンストップで相談が可能、両者が協調でサービス・融資を提供(※1 )。

(※1)パン製造⼩売の開業資⾦で、設備資⾦を⽇本公庫、運転資⾦を当⾏が実⾏した事例、創業融資を公庫が担当し、公庫にない融資返済⼝座等の決済機能を当⾏が担う事例など。

・当⾏札幌市内の法⼈店舗20店程で創業融資に関する勉強会を実施しており若⼿職員に好評。今後、地⽅⽀店への展開を予定。

・ユニット開始前から、新たな「しごと」づくりのサポートや雇⽤促進を⽬的に「道銀・創業⽀援塾」を開講。⽇本公庫職員が講師として創業融資メニューや融資申込時のポイント等を説明。同塾卒業⽣67名のうち約50名が創業(※2)。

(※2)同塾受講前に創業済の者を含む。31年2⽉時点で、6名に当⾏の創業融資。直近の卒業⽣には、今後、⽇本公庫との協調融資に発展する可能性のある者も。

⽇本公庫との連携による当⾏の融資実績【創業】29年度︓4〜9⽉ 10件、10〜3⽉ 14件、30年度︓4〜9⽉ 17件

⽇本公庫との連携による当⾏のメリット・創業融資審査等のノウハウが豊富な⽇本公庫との協調により、職員の知⾒が向上し創業⽀援に関する機動⼒がアップ。・協調融資によるリスクシェアに加え、⽇本公庫の資本性ローンや当⾏の決済機能の利⽤など双⽅が持つ機能の相互補

完が図られることにより、顧客のニーズにマッチしたより質の⾼いサービス提供が可能に。

【「Do スタートアップ」のスキーム図】

事例2 北海道銀行(北海道)

(北海道銀行HPより)

○ ⽇本公庫との連携で創業者向け協調⽀援ユニットを創設。新たな「しごと」づくりのサポート等を進めるにあたって、それぞれの特性を活かし相互にノウハウ等を共有・補完しながら、創業者への⽀援体制の強化、より質の⾼いサービス・資⾦を提供。

連携の取組み・30年8⽉に⽇本公庫との協調融資商品『⻘い森トリプルサポート』の取扱いを開始。

多くの企業の資⾦需要に対応するため、創業期に加えて、再⽣期にある企業の⽀援や成⻑期・安定期にある⼀般的な資⾦も対象(※1) 。融資割合を案件ごとに柔軟に対応することで、商品の利便性を向上。(※1)事業再⽣の事案として、東⽇本⼤震災の影響等から業況の悪化した取引先企業(建設関連業)に対し、

15年間の再建計画の策定を⽀援。既存の融資を資本性ローンに切り替えたうえ、信⽤保証協会の保証付で新規融資し、⽇本公庫も資本性ローンで協調融資。

・30年9⽉に各地区(⻘森・下北、⼋⼾、⼗和⽥、弘前・津軽)で計4回、営業戦略会議に併せて、⽇本公庫が講師となり勉強会を開催(※2) 。内容は、上記協調融資商品及び公庫融資商品の説明や、協調融資の実績・連携事例の紹介等。⽇本公庫とは引き続き定期的に開催することで合意しており、今後は当⾦庫営業職員のスキルアップに活⽤。(※2)⽇本公庫の講師は、⽀店⻑及び融資課⻑。当⾦庫の出席者は、⽀店⻑及び本部担当者で、1回当たり

10〜20名程度。

⽇本公庫との連携による当⾦庫のメリット・より様々な資⾦需要の対応が可能なことを、地域の中⼩企業に向けてアピールできる。・単独では対応が難しい⼤⼝案件でも、協調融資によりリスク分散が図れる。・勉強会開催により、職員の融資スキルの向上が図れる。

事例3 青い森信用金庫(青森県)

【『青い森トリプルサポート』の概要】

(青い森信用金庫HPより)

○ ⽇本公庫と連携し、創業期、再⽣期、成⻑期それぞれの段階に応じた3つの協調融資商品を創設。東北地⽅の信⽤⾦庫で初めてとなる、分野を問わない包括的な協調融資商品として、企業の様々なライフステージに対応可能。

○ 協調融資商品創設以降、各地区の営業戦略会議に併せて⽇本公庫との勉強会を開催。

連携の取組み・⽇本公庫と両⾏との間で、⼥性経営者や⼥性の雇⽤・管理職登⽤に積極的に

取り組む事業者等を対象とした協調融資商品を創設(北都銀⾏︓28年2⽉、荘内銀⾏︓29年10⽉(※1、2))。

(※1)両⾏ともにフィデアホールディングス㈱の⾦融⼦会社。(※2)取扱実績として、⽇本公庫から協調融資の依頼があり、新規融資先で運転資⾦の融資に

⾄ったケースや、当⾏メインの融資先で運転資⾦応需済であったため、⽇本公庫に融資を依頼し、新店舗出店資⾦の融資に⾄ったケースがある。<荘内銀⾏>

・さらに地域の実態・課題に即した連携を進めるため、30年8⽉に創業及び事業承継向け資⾦の協調融資スキームを両⾏同時に創設(※3)。創業と事業承継それぞれの⽀援を⾏うとともに、創業希望者には「事業承継による創業」の選択肢も検討してもらう。また、事業承継では、株式買い取り資⾦の融資も対象とするなど、企業の様々なニーズに対応する。

(※3)両⾏はそれぞれの融資の好事例やノウハウ等を積極的に共有していく⽅針。

・30年度から⽇本公庫との勉強会を開催(※4)(※4)10⽉まで3回開催。⽇本公庫で3事業それぞれでテーマを設定し、講師となっている。

実際の融資事例を⽤いながら、様々な切り⼝で融資の⼿法を共有。<北都銀⾏>

⽇本公庫との連携による当⾏のメリット・全国⽬線での豊富なノウハウを持つ⽇本公庫から、情報提供やアドバイスを

受けられる。・事業性評価をそれぞれの審査の⽬線で⾏うことで、より広く深いものになる。・⽇本公庫の商品と組み合わせることで、⾦利負担を軽減した融資の提案が可能となる。

事例4 北都銀行(秋田県)・荘内銀行(山形県)

【協調融資スキーム『つなぐ』イメージ図】

(北都銀行HPを基に東北財務局作成)

地域の

事業者

相談

相談

・創業、事業承継に向けたアドバイス

・事業計画書等の策定支援

・運転資金、設備資金の支援

・創業、事業承継後の経営アドバイス

等のアフターフォロー

北都銀行

荘内銀行

日本政策

金融公庫

(北都銀行HPより)

○ ⽇本公庫と連携し、創業及び事業承継向け資⾦の協調融資スキームを創設。創業及び事業承継に係る資⾦供給に加え、双⽅が蓄積する情報やノウハウを結集し、創業計画書の策定⽀援や販路開拓の⼿法提案及び過去の事業承継の事例を基にしたアドバイスが可能。

⽇本公庫との連携による当組合の融資実績

連携の取組み・平成28年8⽉、県央燕三条地区に本店を構える3信組(協栄信組・

三條信組・新潟⼤栄信組)が連携・協働して企業の事業承継を⽀援する「しんくみ事業承継⽀援協議会(ツグ・サポ)」を⽴ち上げ。

・さらに三条市・燕市両市の商⼯会議所等複数の団体・機関がツグ・サポに協⼒する形で「燕三条地区事業承継ネットワーク」を同時に発⾜。

・平成29年8⽉、⽇本公庫とツグ・サポの連携により、協調融資商品「ツグ・サポ協調ローン」を創設、当組合で初の融資を実⾏。

【「ツグ・サポ協調ローン」を活⽤した事業承継の融資事例 】・申請⼈が勤務している飲⾷店の経営者が⾼齢により事業承継を検討。親族内に適任

者がいない中、従業員である申請⼈に打診があり、当初申請⼈は⽇本公庫へ相談。⽇本公庫よりツグ・サポで連携する当組合に対し案件紹介があり、「ツグ・サポ協調ローン」による協調融資を実施。

事例5 協栄信用組合(新潟県)

⽇本公庫との連携による当組合のメリット・リスク分散の観点において、協調融資で取り組むことができる点

が最⼤のメリット。・⽇本公庫担当者を講師に招き実施する研修会等を通じ、創業案件

における⽀援ノウハウを伝授・共有することができ、職員のスキルアップに繋がっている。

・⽇本公庫の⽀店担当者が連携案件の⽉別実績等を作成。毎⽉来店のうえ、進⾏中案件を含めた進捗管理を⾏うなど、細やかな対応。

燕三条地区事業承継支援ネットワークしんくみ事業承継支援協議会(ツグ・サポ)【 】

(単位:件、百万円)

※ 事業再⽣については29年度、30年度上半期を対象に集計。(経営改善計画書を策定後リファイナンスし、真⽔資⾦を投⼊した件数・⾦額)

(関東財務局作成)

件数 金額 件数 金額 件数 金額 件数 金額

事業承継 0 0 0 0 1 1 0 0

(参考)

事業再生 ― ― ― ― 0 0 2 36

創業 4 25 1 7 3 21 0 0

27年度 28年度 29年度 30年度(上半期)

○ 特に企業の廃業率が⾼⽔準となっている県央燕三条地区への対応として「しんくみ事業承継⽀援協議会」の⽴ち上げに参加。地域の課題解決へ取り組むスキームを構築し、⽇本公庫との連携による協調融資商品「ツグ・サポ協調ローン」で初の融資を実⾏。

連携の取組み・経営改善・事業再⽣⽀援にあたっては、取引先のニーズに沿っ

た″オーダーメイド型″⽀援に取り組んでおり、⽇本公庫とは案件組⽴て段階から意⾒交換等を⾏い、当⾏と⽇本公庫が⼀体となっての⽀援を実施。【再⽣⽀援の融資事例】・スポンサーからの⽀援を受け事業再⽣を図っていた取引先より、営業権買い戻しに必

要な資⾦にかかる融資の相談があった事例。・当⾏としては、借⼊額の⼤きさを勘案すると、取引先の想定する弁済期間での対応で

は、返済負担が⼤きすぎると考えていた。・⽇本公庫との交渉を重ねるなかで、⽇本公庫において資本性ローンでの資⾦対応が可

能との回答を得た。この結果、返済負担を抑えることが可能となり、計画の実現性がより⾼まったと判断できたことから、協調融資により資⾦⽀援が実現できたもの。

・定例で年1回、⽇本公庫の担当者が来⾏のうえ、年度⽅針や施策などにつき説明あり。

・必要に応じて随時、⽇本公庫から講師を招き勉強会(資本性ローンの有効活⽤法など)を開催、⽇本公庫が保有するノウハウを習得。

事例6 足利銀行(栃木県)

⽇本公庫との連携による当⾏のメリット・⽇本公庫の資本性ローンの投⼊により、メイン⾏の⽀援が厚みを増し、さらに下位⾏からの協調⽀援を引き出す呼び⽔

効果ともなる。・創業については、リスク分散が図れることに加え、顧客の求めるきめ細やかな相談に応じてくれるなど、⽇本公庫との

協調融資は有効な⼿段である。・⽇本公庫等政策⾦融機関の関与は、取引先の安⼼感を⾼め、不安感を抑制する効果がある。

【経営改善・事業再生支援における日本公庫との連携】

(足利銀行提供資料を基に関東財務局作成)

○ ⽇本公庫担当者との ″顔が⾒える″ 関係性構築のもと、取引先のニーズに沿った‶オーダーメイド型”⽀援により、歩調を合わせた有効な取組みを実⾏。

⽇本公庫との連携による当⾏の融資実績

連携の取組み・平成28年12⽉、新規起業と開業後2年未満の先を対象とした協調融資商品「むさしの創業⽀援融資」の取扱いを開始。

⽇本公庫(または県信⽤保証協会)の創業関連融資制度による融資を受けることを条件とした商品。・県内の公庫5⽀店の担当者と県内88営業店の創業⽀援責任者が参加する勉強会を開催。その他、創業案件以外にも相

互に相談できるコミュニケーション重視の関係性を構築。・平成30年7⽉、⽇本公庫・当⾏・⼤⼿IT企業で「経営・創業応援 売上UPを⽬指そう ネット通販活⽤セミナー」を

開催。・平成30年11⽉、県内初となる⽇本公庫・当⾏での共催「創業後ステップアップセミナー」を開催。創業間もない事業

者(創業5年以内)を対象に創業後に直⾯しやすい課題に対して解決のヒントを提供。

事例7 武蔵野銀行(埼玉県)

⽇本公庫との連携による当⾏のメリット・当⾏単独では取上げ困難な案件について顧客を紹介し、資⾦調達の補完が可能に。・資⾦調達先を増やしたい顧客の意向に対して応えることができ、政府系⾦融機関・⺠間⾦融機関それぞれの取引メ

リットを感じてもらえている。・創業をはじめとする様々なソリューションメニューに応じ、協調融資を通じて顧客の幅広いニーズに応えることが

できる。

【 日本公庫との連携支援 】

(武蔵野銀行HPを基に関東財務局作成)(武蔵野銀行HPより)

(単位:件、百万円)

※創業は協調融資商品である「むさしの創業支援融資」のみ集計対象としている。(27年度は商品未創設のため集計外。)

件数 金額 件数 金額 件数 金額 件数 金額

創業 ― ― 10 20 10 25 7 17

(参考)

事業再生 2 137 0 0 0 0 4 295

27年度 28年度 29年度 30年度(上半期)

○ ⽇本公庫との勉強会等を通じ担当者間で気軽に相談し合える関係を構築。協調融資により当⾏単独では取上げ困難な案件への対応が可能となるなど、顧客のニーズにより広く対応。

連携の取組み・当⾦庫のさいたま中央⽀店(平成29年11⽉)及び⻄東京⽀店(平成30年7

⽉)において、⽇本公庫との共同セミナーを開催。参加者は、⽇本公庫及び当⾦庫の⽀店⻑・営業担当者のほか、事業引継ぎ⽀援センター、商⼯団体、⺠間事業者(リース業など)で、⽇本公庫及び当⾦庫の事例や各機関が取り組む施策などを情報共有。

・当⾦庫の地区ブロック毎に、⽇本公庫と当⾦庫の営業担当者が集う各種勉強会を任意で開催。⽀店⻑同⼠のみならず、営業担当者同⼠の顔が⾒える関係性を築くことで真の連携を図る。

・創業案件の推進及び⽇本公庫との連携強化のため、協調融資商品「ソウエンplus+」の取扱いを開始(平成30年3⽉)。また、事業承継分野では、平成30年11⽉、プロパー融資商品「架け橋」を創設し、併せて⽇本公庫との協調融資商品「架け橋plus+」の取扱いも開始した。上記、⽇本公庫との協調によるパック商品化は、埼⽟県内の信⽤⾦庫では初の取組み。

・⽇本公庫及び当⾦庫から相談員各1名を配し、創業に興味がある⽅等を対象とする創業相談会「創業相談TIME in はんしん」を共同で開催(平成30年5〜7⽉)。当相談会の開催により、協調融資商品「ソウエンplus+」が活性化し、創業融資案件の取扱増にも繋がっている。

⽇本公庫との連携による当⾦庫の融資実績 (単位︓件、百万円)

事例8 飯能信用金庫(埼玉県)

⽇本公庫との連携による当⾦庫のメリット・勉強会の開催などを通じ、事業計画書の作成など⽇

本公庫が有する創業に関するノウハウを共有できる。・⽇本公庫との協調融資により、リスク分散が図れる。

【 「創業相談TIME in はんしん」案内(抜粋)】

(飯能信用金庫HPより)

27年度 28年度 29年度 30年度上半期

件数 ⾦額 件数 ⾦額 件数 ⾦額 件数 ⾦額

創 業 1 2 3 8 8 51 22 57

○ 創業相談会の共同開催により、⽇本公庫との協調融資商品が活性化し、創業融資案件の取扱増にも繋がっている。

連携の取組み・毎⽉1回開催する当⾦庫営業係⻑会議等において、⽇本公庫から当公

庫保有の連携⽀援事例の説明を受けているほか、各種意⾒交換を実施。・平成29年8⽉、企業のライフステージ(創業、成⻑等、再⽣)に応じ

た⽀援強化のための協調融資商品「夢叶(ゆめか)地域サポート」を創設。さらに、平成30年6⽉には、事業承継にかかる⽀援メニューを追加。

【「夢叶(ゆめか)地域サポート」を活⽤した再⽣⽀援の融資事例】・債務者区分が下位であった取引先(⽂房具メーカー)より、倉庫等施設拡張に必要な資⾦

にかかる相談があった事例。・当社(経営者)は、児童の教育に熱⼼で学⽣向けの⼯場⾒学会を積極的に実施しているこ

と、また、地元の有⼒企業でもあり外注先も相当数存在し、その存続に寄与していることなど地域への貢献度も⾼いことから、何とか⽀援したいと考えたが、当⾦庫単独での⽀援は難しい状況であった。

・そこで、⽇本公庫へ相談したところ、財務内容だけではなく、当社は地域社会に⽋かせない企業であることなどを加味し資本性ローンで対応可能との回答を得て、協調によって資⾦⽀援が出来たもの。

27年度 28年度 29年度 30年度上半期

件数 ⾦額 件数 ⾦額 件数 ⾦額 件数 ⾦額

事業承継 0 0 0 0 1 20 0 0

事業再⽣ 0 0 0 0 1 30 4 110

創 業 6 33 3 18 7 19 13 42

⽇本公庫との連携による当⾦庫の融資実績 (単位︓件、百万円)

事例9 亀有信用金庫(東京都)

⽇本公庫との連携による当⾦庫のメリット・当⾦庫営業担当者が⽇本公庫の⽀店に赴き、融資の考え

⽅や組⽴て⽅等に対する丁寧な指導を受けるなど、当⾦庫内部では難しいOJT的な役割を担ってもらっている。

・債務超過先等に対して資本性資⾦(⽇本公庫の資本性ローン)が投⼊されることで、財務内容改善、また、債務⼀本化による資⾦繰り改善提案が可能となり、営業店では積極的に活⽤している。

【夢叶(ゆめか)地域サポート(概要)】

(亀有信用金庫HPより)

○ ⽇本公庫と当⾦庫で、再⽣、事業承継等、企業のステージに対応する協調融資商品を設計。⽇本公庫のノウハウを活⽤し、単独では⽀援困難な先にも融資が可能に。

連携の取組み

事例10 金沢信用金庫(石川県)

⽇本公庫との連携による当⾦庫のメリット・抜本的な事業再⽣に必要な⼿法・スキームの提供を⽇本公庫から受けられるほか、経営⽀援等のノウハウを吸収。・顧客の事業再⽣に当たって、相談会兼勉強会はバンクミーティングに向けた事前検討の場としても活⽤。

⽇本公庫との連携による当⾦庫の事業再⽣実績27年度︓1件、28年度︓2件、29年度︓2件

(※)今後は、議論の対象を共通顧客以外にも拡⼤していく予定。

・当⾦庫は、従来、個別案件ごとに⽇本公庫と連携して中⼩企業の再⽣⽀援を実施。DDSや資本性ローンを活⽤した事業再⽣も年間1〜2件程度⾏ってきている。

・平成30年3⽉、当⾦庫は組織再編を⾏い、事業性評価の推進や顧客の経営⽀援強化等のため「お客さま応援部」新設。・30年5⽉、当⾦庫と⽇本公庫による「相談会兼勉強会」を⽴上げ。従来の案件発⽣ごとの単発的な連携から脱却し、

顧客の経営⽀援や事業再⽣を⼤きな枠組みで取り組む⽅針。同年5⽉の第1回⽬以降、これまで4回開催(定例化)。

[相談会兼勉強会の開催状況]○ 第1回(30年5⽉、当⾦庫本店)・参加者22名︓当⾦庫、⽇本公庫⾦沢⽀店・内容︓⽇本公庫の再⽣⽀援⼿法の説明と全国の再⽣事例紹介等

○ 第2回〜第4回(第4回は⽇本公庫⼩松⽀店で開催)当⾦庫と⽇本公庫の共通顧客(重点⽀援先)をリストアップし、顧客ごとに当

⾦庫職員と⽇本公庫職員をはり付けて、どのような経営⽀援等が考えられるのか、ひざを突き合わせてゼロベースからの議論。

(※いずれもDDS・資本性ローンを活⽤した事業再⽣案件のみを抽出)

(⾦沢信⽤⾦庫提供資料より)

○ ⽇本公庫と連携して事業再⽣等に関する「相談会兼勉強会」を⽴上げ。○ 事業再⽣が必要な顧客をリストアップ・情報共有し、顧客ごとの再⽣⼿法を検討。

⇒ 案件発⽣ごとの単発的な連携から脱却し、具体的な議論を定期的に⾏う枠組みを構築。

・⽇本公庫と連携し、創業者に対して計画策定から資⾦調達、事業拡⼤までをワンストップで⽀援するための協調⽀援スキーム「ふくぎん・⽇本公庫スタートアップサポート『W-ing(ウイング)』」を構築(平成29年9⽉〜)。

・30年11⽉、創業希望者等を対象に、東証マザーズ上場を果たした福井県内の先輩起業家を講師に迎え、創業⽀援セミナーを⽇本公庫と共同で開催。

・また、創業期のみならず、事業拡⼤に向けた成⻑⽀援メニュー(※)も導⼊し、継続的な⽀援を実施。

事例11 福井銀行(福井県)

⽇本公庫との連携による当⾏のメリット

⽇本公庫との連携による当⾏の創業融資実績29年度︓5件、30年度︓16件 (※いずれも「W-ing」の取扱件数)

(※)スポットコンサルタント(初回無料)、福井銀⾏のHP・SNSでの紹介(無料)を通じた後⽅⽀援、外部専⾨家への相談の取次ぎ等。

連携の取組み

・当⾏⽀店の職員向けに、⽇本公庫の協⼒の下、創業⽀援に関する勉強会を開催しているほか、当⾏本部と⽇本公庫福井⽀店の事業統轄等の間で情報連絡会(⽉1〜2回)を開催。

・協調⽀援スキームの構築により職員同⼠の交流が活発化し、創業者への対応の迅速化に繋がっている。・特に若い⾏員にとって、⽇本公庫との連携による創業⽀援は良い勉強に。⽇本公庫からのノウハウの吸収を期待。

(福井銀行HPより)

○ ⽇本公庫と連携し、創業者に対して計画策定から資⾦調達、事業拡⼤までをワンストップで⽀援するための協調⽀援スキームを構築。⇒ 職員同⼠の交流が活発化し創業者への対応が迅速化。⽇本公庫のノウハウ吸収を期待。

事例12 福井信用金庫(福井県)

⽇本公庫との連携による当⾦庫のメリット

⽇本公庫との連携による当⾦庫の創業融資実績27年度︓7件、28年度︓3件、29年度︓3件、30年度︓11件

(※)創業者にとっては、⺠間⾦融機関に加えて⽇本公庫の意⾒を聞くことができるため、セカンドオピニオンとしても有効。

・平成30年7⽉、創業者に対して⽇本公庫と共同で「創業フォローアップセミナー」を開催し、経営戦略や販路開拓などに関する伴⾛型⽀援の実施により協調融資後のフォローアップを強化(同セミナーは定例化する予定)。

・⽇本公庫との間で創業⽀援に関する勉強会を開催(当⾦庫の全営業店(営業ブロック)で実施済)。互いの専担部署の職員同⼠が情報共有を⾏い、企画・⽴案に繋げている。

(福井信用金庫HPより)

連携の取組み

・商品⾯では、30年6⽉、「ふくしん創業⽀援資⾦」の内容を⾒直し。⽇本公庫との協調融資の場合、契約締結時⼿数料を無料化することなどにより、⽇本公庫との連携による創業⽀援をより⼀層推進。

・セミナー開催において⽇本公庫のノウハウを活⽤(講師の選定・招聘など)。・リスク分散による、顧客の希望に沿った融資条件の設定。・融資審査ノウハウの習得による、地域企業の事業内容に対する「⽬利き⼒」の向上。地⽅にこれまで無かった

業種に関して、⽇本公庫の全国的な事例やデータの蓄積が参考に。

○ ⽇本公庫との連携により創業者のためのフォローアップセミナーを開催。⇒ 創業者に対する伴⾛型⽀援の実施により協調融資後のフォローアップを強化。

○ ⽇本公庫との間で創業⽀援に関する勉強会を開催し、新たな企画・⽴案に繋げている。

連携の取組み 平成30年5⽉、⽇本公庫と連携した協調融資商品『ビジネスリンケージ』の取扱いを開始。① 事業承継⽀援資⾦ ➡ 後継者不⾜が社会問題化している「事業承継」について、融資相談から資⾦供

給までワンストップで対応。顧客のライフステージに応じたコンサルティング機能の⼀層の強化を図る。※融資事例︓これまでの⽇本公庫と当⾦庫との良好な関係と「ビジネスリンケージ」の取扱い開始を踏まえ、⽇本公庫から純新規への

事業承継案件が持ち込まれたもの。⾯談は3者で⾏い情報共有を図り、事業の継続性を確固たるものとし承継の意欲を⾼めることを⽬的とした協調融資が実現。

② ソーシャルビジネス⽀援資⾦ ➡ 社会的課題の解決を⽬的とする事業(NPO法⼈、保育サービス・介護サービス事業等)向けの⽀援資⾦。

※地域の⽀援ネットワーク「ソーシャルビジネスサポートあいち」を通じて構築された⽇本公庫との関係性により、協調融資商品を設計。

⼤⼿IT企業とのタイアップにより創業⽀援セミナーを開催し、近時の物販には⽋かせないインターネットを活⽤した販路開拓⽅法等の説明を実施。

⽇本公庫との連携による当⾦庫のメリット• 事業承継やソーシャルビジネス向け融資のノウハウが豊富な⽇本公庫との協調

融資商品の設計により、柔軟な⽀援が可能となった。• ⽇本公庫と連携することにより、当⾦庫単独では難しい⼤⼿IT企業と

タイアップも実現。創業⽀援のセミナー内容が充実。 ⽇本公庫との連携による当⾦庫の融資実績(単位︓件、百万円)※()書きが協調融資

事例13 中日信用金庫(愛知県)

(中日信用金庫リリースペーパーより)協調融資の内容

平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度上半期

件数 金額 件数 金額 件数 金額 件数 金額

創 業 64(9) 505(49) 76(2) 713(23) 76(3) 777(29) 94(8) 1,083(125)

事業承継・ソーシャル事業 7(3) 94(20) 5(3) 121(44) 6(2) 404(102) 8(5) 76(57)

○ ⽇本公庫と連携し、地域の社会的課題解決を⽬的とする事業承継及びソーシャルビジネス⽀援に特化した協調融資商品を設計。

○ ⽇本公庫を介し、⼤⼿IT企業とのタイアップによる創業⽀援セミナーの開催が可能に。

連携の取組み・平成30年1⽉『事業承継⽀援に関する覚書』(地元4商⼯会 、⽇本公庫及び当⾦庫)

を締結。事業承継⽀援をテーマとした情報交換会のほか、勉強会(参加者︓商⼯会経営指導員、⽇本公庫、当⾦庫融資役席等)を実施。

・3者間で事業承継に関する情報交換会をほぼ毎⽉1回実施。情報交換会では事業者から聞き取った事業承継の相談や悩み等の課題を共有し、個者ごとの解決策を協議。

・平成30年3⽉に当ネットワークを活⽤した協調融資を実⾏。※融資事例︓親族内承継。

A社は1〜2年後を⽬途に親族内承継を予定していることを商⼯会等に相談。当⾦庫及び商⼯会の提案により、早期経営改善計画策定⽀援事業を活⽤し、事業承継を前提とした事業計画を策定。

A社の代表者より、当⾦庫へ事業承継に向けた経営⼒強化のための融資相談があり、覚書を踏まえ、⽇本公庫と協議検討の上、協調融資を実⾏。

⽇本公庫との連携による当⾦庫の事業承継融資実績

⽇本公庫との連携による当⾦庫のメリット・情報交換会等を通じた事業承継⽀援等にかかる⽇本公庫のノウハウ(事業承継計画策

定⽀援におけるポイント等)の習得。

事例14 尾西信用金庫(愛知県)

(尾西信用金庫提供資料を基に東海財務局で作成)

(尾西信用金庫HPより)

【事業承継ネットワーク体制図】

【H30.1.18覚書締結式の様子】

平成29年度 平成30年度上半期

件数 金額 件数 金額

5(2) 202(20) 4(2) 88(5)

(単位︓件、百万円)※()書きが協調融資

○ ⼩規模事業者等が抱える事業承継の課題に対し、⾝近な相談窓⼝として資⾦⾯と情報⾯から⽀援を⾏うため、地元商⼯会、⽇本公庫及び当⾦庫の3者でネットワークを構築。

○ 情報交換会等において、事業承継に関する課題の共有と解決策を協議し、⽇本公庫から事業承継⽀援等に係るノウハウを習得。

連携の取組み・⽇本公庫と連携した創業サポートローン「公庫からはじまる」を平成26年5⽉から取扱開始。・創業にかかる⽀援として、⽇本公庫と共催してセミナーを開催するほか、事業計画の策定や

資⾦調達⽅法など、成⻑ステージに応じた連携⽀援メニューを提供。・「公庫からはじまる」 では、⽇本公庫・当⾦庫のどちらに相談があっ

てもワンストップでの相談が可能な体制を構築。・30年春から、全店で⽇本公庫と当⾦庫の渉外・融資担当者の現場レベ

ルでの勉強会を開催して、担当者同⼠が顔の⾒える相談しやすい関係を構築。結果、顧客情報の交換が積極的になり、「公庫からはじまる」の実績は、件数・⾦額ともに、30年4-6期だけで29年度の実績を上回った。※⽇本公庫と協調した創業融資の事例

・他県で料理修業をしていた申込⼈は、京都(祇園)での料理店開業を夢⾒て、⽇本公庫に創業の相談をした。申込⼈は京都の事情が分からず不安を抱かれていたため、公庫担当者は京都の事情に詳しい当⾦庫を紹介。

・当⾦庫では、 公庫と協調して、独特の商慣⾏等地域情報の提供や事業計画の策定、メニュー・価格等のアドバイスを⾏うなど申込⼈を伴⾛⽀援した結果、30年6⽉協調融資実⾏、 同年7⽉開業に⾄っている。

⽇本公庫との連携による当⾦庫のメリット・⽇本公庫は創業⽀援に関して圧倒的な知名度とシェアがあるため、情報やノウハウが得られ、

顧客紹介を受けることができる。・⽇本公庫は創業時の⽀援実⾏、当⾦庫は創業時及び創業後のフォローアップ

というそれぞれの特⾊を⽣かした役割分担が進めば、顧客の業況に応じた更なる資⾦需要も⾒込まれる。

事例15 京都信用金庫(京都府)

(京都信用金庫HPより)

【創業の成長ステージ別ご支援内容】

○ ⽇本公庫と⽀店の現場レベルでの勉強会を開催し、担当者同⼠が顔の⾒える相談しやすい関係を構築。結果、顧客情報の交換が積極的になり、公庫との協調融資は、件数・⾦額ともに⼤幅に増加。

連携の取組み・⽇本公庫と当⾦庫の創業者向け融資制度を組み合わせた、協調

融資「アシスト」を平成26年8⽉から取扱開始。・顧客が⽇本公庫・当⾦庫いずれに相談した場合でも、⾯接⽇の

調整や創業計画書等の提出書類の共有など⼿続きの「ワンストップ対応」を実現。

・30年8⽉から、対象を創業後5年以内の事業者に拡⼤した連携融資「アシスト・フォロー」の取扱開始に発展。創業前から創業後まで連携した⽀援スキームを構築。

・また、⽇本公庫とブロック毎に営業職員を集めた勉強会を年1回以上実施。営業現場レベルの職員同⼠が顔⾒知りになることで、職員間で直接相談したり、新たな顧客紹介にも繋がっている。

⽇本公庫との連携による当⾦庫の創業融資実績

⽇本公庫との連携による当⾦庫のメリット・ 創業者向け融資における圧倒的な知名度とノウハウを有する⽇本公庫との連携により、

当⾦庫だけでは開拓できない顧客との取引や、審査ノウハウの蓄積に貢献。

※( )書きが協調融資。 なお、H29年度から、創業融資の対象を「創業後5年以内」まで拡大している

事例16 枚方信用金庫(大阪府)

(枚方信用金庫HPより)

《支援スキーム(「アシスト」)のイメージ》

件数 金額 件数 金額 件数 金額 件数 金額33件 203百万円 57件 250百万円 89件 1,254百万円 73件 1,401百万円

(10件) (31百万円) (27件) (60百万円) (18件) (45百万円) (7件) (29百万円)

H27年度 H28年度 H29年度 H30年度上半期

○ ⽇本公庫の創業者向け融資制度を組み合わせた連携融資スキームを策定。顧客からどちらに相談があっても、⼀元的な対応を⾏う「ワンストップ化」を実現。

○ 連携を深め、創業前から創業後まで連続した⽀援スキームを構築に発展。

連携の取組み・平成28年8⽉に⽇本公庫広島⽀店が中⼼となり、⺠間⾦融機関、広島県信⽤保証協会、広島県経営改善⽀援センターに

加え、企業再⽣に関⼼や実績のある税理⼠・経営コンサルタントが参加する企業再⽣を⽬的としたネットワークを設⽴。現在は計32機関(※)が参加。税理⼠・経営コンサルタントが加わったネットワークは全国初の取組み。(※)⺠間⾦融機関は、広島銀⾏、もみじ銀⾏、広島信⽤⾦庫、呉信⽤⾦庫、

しまなみ信⽤⾦庫、広島みどり信⽤⾦庫、広島県信⽤組合、広島市信⽤組合。税理⼠・コンサルタントは21先。

・⽀援の対象は、貸出条件の緩和や追加融資により再⽣が可能な⼩⼝・⼩規模事業者。税理⼠・経営コンサルタントや⺠間⾦融機関が、対象となる企業をネットワークに持ち込み、⾦融⽀援を検討する。⺠間⾦融機関だけでは追加融資が困難な場合は、⽇本公庫が運転資⾦などの追加融資を検討する。

・⽀援先が経営改善計画を策定する場合は、ネットワークに参加している税理⼠・経営コンサルタントが関与し、策定費⽤の3分の2(上限200万円)の補助が受けられる広島県経営改善⽀援センターの経営改善計画策定⽀援事業を活⽤する。

・ネットワークによって、29年度は40先、30年度(7⽉まで)は36先の再⽣⽀援を実施。 ⽇本公庫との連携による⺠間⾦融機関のメリット・ネットワークへの参加により、企業再⽣に関与する税理⼠・経営コンサルタントと顔の⾒える関係が構築でき、案件紹

介や相談のハードルが下がる。・ネットワークへの参加により、複数の⾦融機関から資⾦調達をするなど利害関係者が多い場合でも、再⽣⽀援に向けて

関係機関で話し合える環境が構築される。・⽇本公庫の追加融資により、⽀援先の資⾦繰りに余裕が⽣まれ、早期の企業再⽣が期待できる。

事例17 広島県内8金融機関(広島県)

(日本公庫提供資料より)(日本公庫提供資料より)

○ ⽇本公庫、⺠間⾦融機関に加えて税理⼠・経営コンサルタントが連携し、再⽣が可能な⼩⼝・⼩規模事業者を⽀援する「再⽣⽀援ネットワーク」を創設。

○ ⺠間⾦融機関だけでは追加融資が困難な場合は、⽇本公庫が運転資⾦などを融資。

連携の取組み・平成29年6⽉、⽇本公庫と⼭⼝銀⾏は、中華⼈⺠共和国においてスタンドバイ・クレ

ジット制度(※)を通じた融資にかかる業務提携を開始。本制度による⽇本公庫と本邦⾦融機関との提携は初のケース。

(※)⽇本企業の海外現地法⼈等が海外に拠点を有する⾦融機関(本邦⾦融機関の海外⽀店含む)から現地通貨建てによる融資を受けるにあたり、国内親会社の取引⾦融機関が当該⾦融機関に対して信⽤状を発⾏することにより、同融資を補償限度額まで債務保証する制度。

・中⼩企業にとっては、現地通貨建てによる円滑な資⾦調達が可能となり、為替リスクを回避できるほか、国内親会社による現地法⼈等のための資⾦調達が不要となるため、国内親会社のバランスシートをスリム化でき、ROA等の経営指標の改善が期待できる。

・さらに、外国⾦融機関を利⽤する場合と違い、⽇本語による融資⼿続きやサポートを受けることが可能。

・スタンドバイ・クレジット制度による連携をきっかけに、互いの取引先による企業交流会の開催や⽇本公庫主催の商談会へ⼭⼝銀⾏の取引先も参加するなどの連携に発展。

⽇本公庫のスタンドバイ・クレジット制度を活⽤した当⾏の融資実績(残⾼)30年3⽉期 8先 2億5765万円、30年9⽉期 14先 3億5651万円

⽇本公庫との連携による当⾏のメリット・⾃⾏と取引が無い企業に対しても融資が可能となり、海外⽀店における貸出実績の伸⻑が期待できる。・互いの取引先による交流会の開催や⽇本公庫主催の商談会への⾃⾏取引先の参加などにより、海外進出している⽇系企

業に対する⽀援の幅が拡⼤。

事例18 山口銀行(山口県)

【日本公庫のスタンドバイ・クレジット制度のスキーム図】

(日本公庫「JFC中小企業だより」より)

【山口銀行・日本公庫合同交流会の様子】

(山口銀行「やまぎんアジアニュース」より)

○ ⽇本公庫と⼭⼝銀⾏でスタンドバイ・クレジット制度を通じた融資について業務提携。○ 中⼩企業の現地法⼈等が現地通貨により資⾦調達する際、⽇本公庫が⼭⼝銀⾏の海外⽀

店に対して信⽤状を発⾏することにより、中⼩企業の円滑な資⾦調達を⽀援。

連携の取組み・26年9⽉、⽇本公庫との間で「創業⽀援等に関する業務提携・協⼒に関する覚書」

を締結。・27年10⽉から⼥性経営者や⼥性雇⽤を積極的に推進している事業者を⽀援する⽬

的で⽇本公庫との協調融資商品「4(for) woman」を創設(⼥性活躍を推進する協調融資商品の創設は四国初)。事例︓介護事業を⾏っている事業者に対する保育所開設資⾦について、当⾏と⽇本公庫との協調融資を実⾏した

ことにより、地域の⼥性雇⽤拡⼤を図った。

・⽇本公庫と当⾏本部において⽉1回程度の情報交換を⾏うことにより、協調融資案件に係る情報共有を図ると共に、⽀店⻑会議に⽇本公庫職員が参加することにより営業店と⽇本公庫との関係強化を図っている。

⽇本公庫との連携による当⾏のメリット・⽇本公庫との協調を通じて、⼩規模事業者向け融資のノウハウ蓄積に寄与。・当⾏単独での融資が厳しい案件でも、⽇本公庫との協調融資によりリスク分散する

ことで融資が可能となる。・創業融資に際し、⽇本公庫と知⾒を共有することで、事業者の成⻑段階に応じた役

割分担が可能である。

事例19 四国銀行(高知県)

【 協調融資商品 】

(四国銀行提供資料より)

○ ⼥性活躍を⽬的とした⽇本公庫との協調融資商品を開発することにより、積極的な事業者⽀援の環境を整備。

○ ⽇本公庫との定期的な情報交換により、協調融資しやすい態勢を整備。

連携の取組み・25年10⽉、⽇本公庫との間で「業務連携・協⼒に関する覚書」を締結。・⽇本公庫⽀店⻑と当⾦庫本部で定期的に会合を⾏い、協⼒可能な案件に

ついて情報交換を実施。・当⾦庫への事業承継の相談について、⽇本公庫と連携し課題を解決。

事例1:地域で唯⼀建築資材を取り扱っている個⼈事業主(70歳代)から従業員に事業承継したい

との相談が当⾦庫営業店にあり、事業計画策定⽀援を商⼯会に依頼する⼀⽅で、リスク分

散のために⽇本公庫との協調融資を実⾏することで事業承継を実現。

事例2:貸⾐装業経営の個⼈事業主(70歳代)から従業員に事業承継をしたいとの相談が商⼯会に

あり、リスク分散及び地域への⼀体的⽀援のため当⾦庫と⽇本公庫で協調融資を実⾏する

ことで事業承継を実現。

⽇本公庫との連携による当⾦庫のメリット・⽇本公庫や商⼯会等との連携⽀援により、廃業が減少することで当⾦庫の

ビジネスチャンスが拡がる。・事業承継のみならず、⽇本公庫が有する創業融資事例等に関する幅広い知識やノウハウの習得が可能。・⽇本公庫との協調融資は、当⾦庫単独での融資が難しい案件でも信⽤リスクの分散になる。

事例20 幡多信用金庫(高知県)

幡多信用金庫における事業承継スキーム

日本公庫 幡多信用金庫

事 業 主

協 調 融 資

商工会等

事業計画策定支援

情報交換

情報交換情報交換

(四国財務局作成)

○ 地域の課題である経営者の⾼齢化等による事業承継の相談に対して、四万⼗市に所在する当⾦庫と⽇本公庫及び商⼯会等が連携し、事業承継を実現。

○ ⽇本公庫や商⼯会等との連携⽀援により、廃業が減少し当⾦庫のビジネスチャンス拡⼤。

○ ⽇本公庫及び筑後地区を営業エリアとする3信⾦合同で「業務連携に関する覚書」を締結。それを契機に各融資担当者等が参加し、協調融資実績や事例等の共有を⾏う「情報交換会」(年2回)を開催。各信⾦の融資事例が参考となり、協調融資実績が増加。

事例21 筑後信用金庫(福岡県)

連携の取組み・⽇本公庫と筑後地区を営業エリアとする3信⾦(⼤牟⽥柳川信⽤⾦庫、⼤川信⽤⾦庫、当⾦庫)合同で『業務連携に

関する覚書』(26年8⽉)を締結。・覚書の締結を機に⽇本公庫と3信⾦との間で協調融資の実績や事例等について

情報共有を⽬的とした「筑後地区3信⾦・⽇本公庫情報交換会」(年2回)を実施。当⾦庫の参加メンバーは、営業店から選抜するなど毎回⼊れ替える。

・協調融資商品の創設など⽇本公庫との連携強化により、互いに相談しやすい関係が構築されているほか、3信⾦合同の情報交換会実施により各信⾦の融資事例が参考となり、協調融資実績(創業、事業承継、事業再⽣)が増加(※1)。(※1)事業再⽣の案件として、当⾦庫がメインバンクである飲⾷店について、急速な店舗拡⼤により業績が

悪化。⽇本公庫へ相談したところ、⽇本公庫が資本性ローンで対応し、借⼊先を当⾦庫1先に整理。⽇本公庫と協⼒し再⽣のフォローアップを⾏った結果、業況が安定した。

・30年2⽉から、⽇本公庫と協調融資商品『結』(※2)の取扱を開始。久留⽶⼯業⼤学と連携した全国初の学⾦連携創業融資商品。3機関が連携し創業者の事業継続を⽀援する。⽀援メニューのパッケージ化により顧客への案内がよりスムーズになった。(※2)⽇本公庫と信⽤⾦庫との協調融資商品では九州初。融資額は当⾦庫1, 000万円以内、⽇本公庫3,000万円以内であり、顧客のロットが⼤きい場合でも

希望する融資額へ対応しやすい。久留⽶⼯業⼤学による製造やIT等の技術相談のほか、診断⼠等専⾨家の無料相談も受けられる等のサービスを付加。30年2⽉の取扱開始以降、30年7⽉末まで4件の融資実績となっている。

⽇本公庫との連携による当⾦庫のメリット・信⽤リスクの観点から当⾦庫単独での対応が難しい案件でも、協調融資により顧客の要望に沿った融資が実⾏可能に。・全国ネットワークと豊富な実績を有する⽇本公庫から、顧客の紹介や審査に関するアドバイスを受けることができる。

【創業融資商品『結』】

(筑後信用金庫HPを基に福岡財務支局作成)

事例22 佐賀共栄銀行(佐賀県)

○ ⽇本公庫との連携強化により、事業承継やM&Aにおいて、⽇本公庫の全国ネットワークに基づく豊富な知⾒や審査ノウハウを受けられるほか、協調融資により当⾏単独での融資が困難な案件も対応が可能となる。

連携の取組み・⽇本公庫と『業務連携・協⼒に関する覚書』(26年10⽉)を締結。

28年3⽉から、当⾏本部営業統括部と⽇本公庫3事業の課⻑クラスで連携窓⼝会議を開催(⽉1回)。情報交換をはじめ、融資案件の進捗状況、連携にかかる改善事項について協議している。

・29年度は営業店の渉外担当向け研修において、⽇本公庫による協調融資のメリットやコンサルティング能⼒向上に関する講義を実施。研修を通して⽇本公庫と営業店担当者の距離が縮まり、相談しやすい関係が構築された。

・⽇本公庫との連携強化により、事業承継やM&Aにおいて、⽇本公庫の全国ネットワークによる豊富な知⾒や審査ノウハウを受けられるほか、協調融資により当⾏単独での融資が困難な案件も対応が可能となる(※1)。(※1)事業承継の案件として、当⾏がメインバンクである卸売業者から、かねてから事業拡⼤の相談を受けていた。当⾏提携先であるM&Aコンサルティング

会社に依頼し条件に合致した企業を紹介。当⾏単独での融資が困難であったため、⽇本公庫へ相談。M&Aに関するアドバイスを受け、協調融資を実⾏。・創業についても、30年4⽉から⽇本公庫と協調融資商品『創業・新事業応援資⾦』の取扱を開始。双⽅が連携し事業

計画の作成を⽀援。商品の創設により営業店の協調融資への認識が⾼まるとともに、顧客への案内がよりスムーズとなり、創業融資が増加。

⽇本公庫との連携による当⾏のメリット・協調融資は、信⽤リスク分散のほか、創業や新規事業の展開などリスク予測が困難な分野においても、双⽅の⾒識が

⼊ることにより、更に精度の⾼い事業計画の策定が可能となる。

【連携スキーム図】

(佐賀共栄銀行提供資料を基に福岡財務支局作成)

事例23 大分銀行 (大分県)

➢連携の取組み・創業が多い業界(飲食・理美容)の支援団体である大分県生活衛生営業指導センター

及び日本公庫との3者で、創業に関する各種情報の共有と資金面での支援等を目的に覚書を締結(27年1月)。

・3者による共催で、創業希望者を対象としたセミナーを年1回開催。起業家が創業の動機や苦労話などを講話。(参加者:27年度15名、28年度29名、29年度45名、30年度26名)

・農業分野においても日本公庫と協調支援を実施。双方での情報交換会を29年度から定期的に(月1回の頻度で)行ない、販路開拓や融資検討など、具体的な協議がなされている。

※ 当行グループ会社と連携した創業支援の事例としては、創業間もない会社に対して、宿泊データを用いた稼働

率の分析や外部環境分析を実施し、戦略の方向性や実行施策提言等、経営改善計画策定を支援するコンサルテ

ィングを実施。

➢日本公庫との連携による当行の創業融資実績 ※( )書きが協調融資

➢日本公庫との連携による当行のメリット・創業支援に関するセミナーや意見交換、協調融資により、日本公庫からノウハウを得ることができ、行員のスキル

アップにもつながっている。・様々なノウハウを持った日本公庫と連携することにより、創業予定者等へのソリューション提案の幅を広げること

ができる。

28年度 29年度 30年度(上半期)

件 数 金 額 件 数 金 額 件 数 金 額

75件 1,829百万円 65件 1,411.1百万円 38件 849.3百万円

(5件) ( 22 百万円) (4件) (5.7百万円) (6件) (18百万円)

【大分銀行 宗麟館でのセミナー・商談会】

(大分銀行提供資料)

○ 日本公庫や業界支援団体等と連携し、創業、農業分野等の地域課題解決に向け、当行グループも含め一体となった取組みを展開。

○ 創業者が講師となった講演に続き、支援機関の紹介、相談会といった3部構成のセミナーを毎年日本公庫等と共同で開催。日本公庫と情報交換や案件紹介、協調融資等による連携が進んでいる。

○ 起業者の夢をワンストップでサポートするインキュベーション施設をオープン。○ ⽇本公庫と連携した創業セミナーなど、これまで27回のセミナー等を開催。また、⽇本

公庫やよろず⽀援拠点、保証協会等の地域の外部⽀援機関と連携し多⾯的な⽀援を実施。

事例24 熊本信用金庫 (熊本県)

➢連携の取組み・30年3⽉にインキュベーション(創業⽀援)施設をオープンした後、同年7⽉に⽇本

公庫が開催する創業相談ウィークにおいて、創業・経営⽀援セミナーや個別相談会を共催(同イベントでの⺠間⾦融機関と⽇本公庫の連携事例は⼤阪会場と並び全国初)。これまでに独⾃開催も含め27回のセミナー等を開催し、累計469名が参加。

・創業融資実⾏後のフォローアップが重要なことから、渉外担当者が創業融資対応先を訪問し、課題や悩み等を聴き取り、情報を共有することで本部・営業店⼀体となった⽀援を実施するとともに、⽇本公庫等の外部機関とも連携し、専⾨家を交えたフォローを⾏うことで経営課題をより早く解決。

・よろず⽀援拠点経営相談会を⽉4回開催するとともに、⽇本公庫等の外部機関と連携した協調融資や創業サポート融資の実⾏、個別相談対応などの多⾯的な創業⽀援を実施。

※⽇本公庫と協調した創業融資の事例としては、カフェの開業を考えていた相談者が、⽇本公庫と連携した創業セミナーに参加。その後の個別相談会において、当⾦庫やよろず⽀援拠点の専⾨家、⽇本公庫と⾯談し、よろず拠点の専⾨家が⽴地⾯や価格設定等をアドバイスするとともに、当⾦庫と⽇本公庫が補助⾦も活⽤した創業計画を策定し提案。相談者がこれを受け⼊れ、当⾦庫と⽇本公庫が協調融資を実⾏。定期的な訪問によるアドバイスもあって、現在、売上は順調に推移している。

➢⽇本公庫との連携による当⾦庫の創業融資実績 ※( )書きが協調融資

➢⽇本公庫との連携による当⾦庫のメリット・⽇本公庫の持つノウハウを活⽤することで創業者に対する⽀援の幅が拡⼤(⽇本公庫は、創業融資という⽬利き⼒が重

要な融資に対して、当⾦庫と違う切り⼝で成⻑性等を評価しており、協調融資案件に限らず、創業融資の審査⾯で幅広く対応することが可能になった)。

28年度 29年度 30年度 (31年2月末時点)

件 数 金 額 件 数 金 額 件 数 金 額

23件 219百万円 47件 250百万円 40件 159百万円

(2件) (14百万円) (12件) (80百万円) (6件) (32百万円)

【くましんビジネスサポートプラザ(創業⽀援施設)】⼤学⽣がロゴをデザイン

【日本公庫と連携した第20回創業セミナー】

(熊本信用金庫提供資料)

事例25 宮崎太陽銀行 (宮崎県)

➢連携の取組み・宮崎太陽銀⾏関連会社である宮崎太陽キャピタルが運営する「みやざ

き未来応援ファンド」の活⽤や⽇本公庫の資本性ローン、協調融資等を組み合わせ創業・新事業を⽀援。

・新たな投融資スキームは、創業・新事業資⾦「夢サポート」。⽇本公庫の各種貸付制度等も組み合わせ、創業・新事業に取り組む事業者をサポート。※創業⽀援の事案としては、廃校となった⼩学校を活⽤した創業⽀援拠点(MUKASA-HUB)

で開催されたコンテストにおいて創業希望者から宮崎太陽キャピタルの職員が相談を受け、農業に関してAIを活⽤したシステム開発に関する事業性を評価。当⾏による融資や⽇本公庫による資本性ローン、宮崎太陽キャピタルからの出資で資⾦を調達しAIによる営農⽀援システムを開発。現在、契約先増加に向け取り組んでいる。

➢⽇本公庫との連携による当⾏の創業融資実績 ※( )書きが協調融資

➢⽇本公庫との連携による当⾏のメリット・⽇本公庫が当⾏の各地域ブロックで勉強会を実施。⾏員のスキルアップ

と担当者間のリレーション強化に繋がっている。・⽇本公庫と連携した商品を開発したことで、顧客ニーズへの対応領域が拡がった。

28年度 29年度 30年度(上半期)

件 数 金 額 件 数 金 額 件 数 金 額

70件 900百万円 66件 1,579百万円 40件 737百万円

(2件) (28百万円) (4件) (26百万円) (4件) (20百万円)

【創業・新事業資⾦ 「夢サポート」概要】

協調融資商品 たいよう創業支援ローン「夢サポート」

ご利用いただける方

新たに事業を開始予定または事業開始後おおむね3年以内の法人および個人事

業主の方、および既に事業を営んでいる方が新たに別事業に進出する場合で、以下の条件をすべて満たす方。

・宮崎県または鹿児島県内で創業予定または事業を営まれている方・創業計画書の提出が可能な方

お使いみち創業時、または創業後に必要となる運転資金ならびに設備資金

お借入限度額・期間

3,000万円以内(10万円単位)運転資金:原則7年以内(据置期間1年以内を含む)設備資金:原則15年以内(据置期間1年以内を含む)

その他

商工会議所・商工会との連携、公益財団法人宮崎県産業振興機構等の支援を受けた方、宮崎太陽キャピタルとの連携または日本政策金融公庫との連携のいずれかの事項に該当する場合は、金利の優遇措置有

(宮崎太陽銀⾏提供資料を基に九州財務局作成)

○ ⽇本公庫、宮崎太陽銀⾏及び宮崎太陽キャピタルの3社が連携し、創業・新事業を⽀援。○ 新規創業等への⽀援強化を図るため、29年11⽉から新たな投融資スキームの取扱いを

開始。相談は3社の窓⼝で受け付け、融資額が⾼額になった場合などは3社で協議。ワンストップで多⾯的な⽀援を実現。

沖縄県本島北部

(沖縄海邦銀行提供資料を基に沖縄総合事務局作成)

【連絡窓口を利用したスキーム(イメージ)】

事例26 沖縄海邦銀行(沖縄県)

連携の取組み

・沖縄公庫の呼び掛けにより、沖縄県内の民間金融機関が、相対で実務者レベ

ルの意見交換、事務調整を行うための連絡窓口を設置(29年10月)。

・連絡窓口の間で、1~2か月1度のペースで意見交換。個別案件については、

連絡窓口を経由して、当行の営業店と公庫支店が直接顔を合わせて各種情報

の共有や事業計画の作成支援等を行う。

・創業期においては、公庫が融資条件に大きく貢献。事業継続期では、当行が

メイン行として、コンサルティングを含めたフォローアップを中心的に行う。

相互補完関係が構築されてきており、足下、ホテル業を中心に協調融資が増加傾向。

沖縄公庫との連携による当行のメリット

・当行単独では融資が厳しい案件でも、協調融資でリスク分担することで融資が可能になる。

・情報共有や事業計画の作成支援等を通じ、ノウハウの習得や支援

メニューの多様化など事業者支援策が広がる。

【沖縄公庫との連携による当行融資事例】

・沖縄本島北部にある国頭村では、人口減少が進むなか、同村商店街のメインストリート

沿いにあるホテルが廃業してしまい、村の衰退を印象づける存在になっていたところ、

地域活性化に取り組む事業者の廃業ホテルのリノベーション計画に関し、融資相談を

受けた沖縄海邦銀行が、連絡窓口に持ち込み、両者が事業計画の共有・検討を行い

協調融資で対応することに。

○ 沖縄公庫が設置した「民間金融機関との連絡窓口」における意見交換の場を利用し、当行の営業店と沖縄公庫支店が個別案件について直接相談、顔の見える関係に。

○ リスク軽減や事業者支援等の相互補完関係の構築により、過疎に苦しむ村のホテルの

リノベーションなど地域振興に繋がる事例も。

(沖縄海邦銀行提供資料)

【廃業したホテル】

■2000年

■2015年

■2030年

■2045年

(2000年、2015年は国勢調査、2030年、2045年は国立社会保障・人口問題研究所公表の将来推計人口を基に沖縄総合事務局作成)