富士通のクラウド・コンピューティング への取組み ·...

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FUJITSU. 62, 3, p. 256-261 05, 2011256 あらまし クラウド・コンピューティング(以下,クラウド)は,企業内でのプライベートクラウ ドや業界や団体・個人などでのパブリッククラウド,新規ビジネスやイノベーションで のクラウド活用など,様々な領域で具体的に利用されるようになった。富士通は,クラ ウドを「お客様と新しい事業やサービスを創造する価値創造型のICT基盤」と位置付け,テ クノロジ・プロダクト・ソリューションを総合的なサービスとしてビジネスを進化・発 展させている。これまでICTの利活用が進んでいなかった社会インフラ領域にもクラウド を活用することによって,より豊かで安全で環境に優しい社会「ヒューマンセントリック・ インテリジェントソサエティ」の実現を目指し,クラウドビジネスを積極的に展開して いる。 本稿では,クラウドの活用領域,富士通のクラウドの特長,社会インフラにおけるク ラウド活用,今後の方向性について紹介する。 Abstract Cloud computing (hereafter cloud) has come to be specifically used in various fields. Private clouds are used in enterprises. Groups and individuals use public clouds. Clouds are also used by new businesses and for innovation. The cloud that Fujitsu is focusing on is one that serves as ICT infrastructure and that creates value when used to build new businesses and services with customers. Fujitsu is developing technology, products, and solutions for this cloud as a comprehensive service. Fujitsu is aiming to help build an environmentally friendly and social intelligent society by having this cloud used widely and safely in the social infrastructure field, where ICT has yet to advance. This paper introduces the areas of application of such cloud, the strong points of Fujitsus cloud, the use of cloud in societys infrastructure and the future direction to take in developing clouds. 宮沢健太 富士通のクラウド・コンピューティング への取組み Fujitsu’s Approach to Cloud Computing

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Page 1: 富士通のクラウド・コンピューティング への取組み · て,クラウドの活用領域を以下の三つの領域に定 義し,適材適所にクラウドを組み合わせるハイブ

FUJITSU. 62, 3, p. 256-261 (05, 2011)256

あ ら ま し

クラウド・コンピューティング(以下,クラウド)は,企業内でのプライベートクラウ

ドや業界や団体・個人などでのパブリッククラウド,新規ビジネスやイノベーションで

のクラウド活用など,様々な領域で具体的に利用されるようになった。富士通は,クラ

ウドを「お客様と新しい事業やサービスを創造する価値創造型のICT基盤」と位置付け,テクノロジ・プロダクト・ソリューションを総合的なサービスとしてビジネスを進化・発

展させている。これまでICTの利活用が進んでいなかった社会インフラ領域にもクラウドを活用することによって,より豊かで安全で環境に優しい社会「ヒューマンセントリック・

インテリジェントソサエティ」の実現を目指し,クラウドビジネスを積極的に展開して

いる。

本稿では,クラウドの活用領域,富士通のクラウドの特長,社会インフラにおけるク

ラウド活用,今後の方向性について紹介する。

Abstract

Cloud computing (hereafter “cloud”) has come to be specifically used in various fields. Private clouds are used in enterprises. Groups and individuals use public clouds. Clouds are also used by new businesses and for innovation. The cloud that Fujitsu is focusing on is one that serves as ICT infrastructure and that creates value when used to build new businesses and services with customers. Fujitsu is developing technology, products, and solutions for this cloud as a comprehensive service. Fujitsu is aiming to help build an environmentally friendly and social intelligent society by having this cloud used widely and safely in the social infrastructure field, where ICT has yet to advance. This paper introduces the areas of application of such cloud, the strong points of Fujitsu’s cloud, the use of cloud in society’s infrastructure and the future direction to take in developing clouds.

● 宮沢健太

富士通のクラウド・コンピューティングへの取組み

Fujitsu’s Approach to Cloud Computing

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富士通のクラウド・コンピューティングへの取組み

クラウドの活用領域

現在のICTは,大別すると以下の四つの大きな課題を抱えている。・コストダウンを進めて戦略的な投資を実現するための「ICTコストの構造改革」

・経営の意思決定を素早くして現場の対応力を高める「経営ニーズへの対応力・スピードアップ」

・業務システムの統合や共通化を図ることによる「グループ経営/グローバル経営の基盤強化」・新しい事業をスモールスタートで立ち上げるための「新たな事業の創出」富士通では,こうした課題に対して,クラウドを活用することで解決へと導くべく,プライベートクラウド・パブリッククラウドなどの多様なサービス・製品を体系化して提供している。(1) そして,クラウドの活用領域を以下の三つの領域に定義し,適材適所にクラウドを組み合わせるハイブリッドクラウドインテグレーションを提供している(図-1)。(1) 基幹システム(バックオフィス)仮想化や自動化などのクラウド技術を使い,個別システムを集約し,ICTの全体最適化を実現する。(2) フロントシステム(ビジネスの現場)現場のシステム化されていない業務や新規ビジネスの立上げなどに,スモールスタートで早期に

クラウドの活用領域ま え が き

クラウド・コンピューティング(以下,クラウド)は,昨今のキーワードやイメージの先行から,様々な領域で具体的に利用されるようになった。企業内の情報システムでは,ICTの全体最適化を図るべくプライベートクラウドの利用が進んでおり,業界や団体・個人などでのパブリッククラウドの利用もますます広がっている。また,新規ビジネスやイノベーションのためにクラウドを活用する事例も出始めている。富士通は,クラウドを「お客様と新しい事業やサービスを創造する価値創造型のICT基盤」と位置付け,富士通が所有するテクノロジ・プロダクト・ソリューションを総合的なサービスとしてお客様にご利用いただくために,クラウドを生かした新しいサービスビジネスを進化・発展させている。これまでICTの利活用が進んでいなかった分野にも適用することによって,クラウドの活用領域を社会インフラにまで拡大していくことを目指している。本稿では,クラウドの活用領域,富士通のクラウドの特長,社会インフラにおけるクラウド活用,今後の方向性について紹介する。

ま え が き

基幹システム(バックオフィス)

フロントシステム(現場)

社会システム

(現場スマートグリッドド

トレーサビリティ画像・映像ネット

ワーク

プローブ情報 遠隔医療

センサネットワーク

防災

環境電子政府

医療交通

農業

教育

エネルギー

富士通クラウド他社クラウド

ハイブリッドクラウドインテグレーション

プライベートクラウド

パブリッククラウド

エンタテイメント

新ビジネス創出

新たなビジネスを創出する価値創造型のICT基盤モダナイゼーション イノベーションモダナイゼーション イノベーション

図-1 クラウドの活用領域Fig.1-Areas of application of cloud.

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富士通のクラウド・コンピューティングへの取組み

また,セキュリティ対策についても,セキュリティ脅威に迅速に対応する組織「クラウドCERT室」を設置して,統一したセキュリティポリシーでグローバルのセキュリティ品質を確保し,ぜい弱性や攻撃の発見・検知を集中的に監視することで,高水準のセキュリティ対応を図っている。● 最適なインテグレーション(富士通の総合力)

ICTシステム全体をクラウドで最適化するには,豊富なシステムインテグレーションの経験とノウハウが必要となる。既存のシステムをクラウドに移行することでどれだけの成果が得られるのか,どの業務からクラウド化すればより大きなメリットが得られるのか,システム視点の発想だけでは,こうした課題に最良の答えを導き出すことはできない。富士通は,25 000件にも及ぶシステムインテグレーションを行ってきた経験に基づくメソドロジー(方法論)を持っており,お客様の業務に精通し,そしてその分析と見極めを正しく行えるからこそ最適なクラウド環境を提案できると考えている(図-2)。● グローバル(富士通の世界品質)富士通は,高信頼なクラウドサービスを世界共通品質で提供している。オーストラリア,シンガポール,米国,イギリス,ドイツとクラウド・プラットフォームのグローバル展開を推進しており,欧州では,サービス体制を地域別・トータルソリューション型に再編しクラウド時代のニーズにスピーディに応えられる体制を整えている。また,中国では新しいデータセンターを構築中である。また,以下のような世界を代表するICT/クラウドベンダとグローバルなアライアンスを進めており,グローバル展開するお客様に最適なクラウドサービスを提供する。(1) マイクロソフト

Windows Azure platform applianceを活用した富士通クラウドサービスの提供を2011年度第二四半期から開始予定である。富士通のサーバ,ストレージなどのハードウェアを全面採用し,館林システムセンターを基盤にパブリッククラウドサービスを提供していく。(2) セールスフォース・ドットコムクラウドの導入におけるシステムインテグレー

システムを構築できるクラウドを活用する。(3) 社会システム(社会インフラ)これまでICTがあまり使われていない業界や社会システムに対し,大量データを収集・分析・利活用が可能なクラウドによる新たなサービスやビジネスを実現する。

富士通のクラウドの特長

富士通の強みは,様々な領域で多様なクラウドを提供・構築できることである。すなわち,高い信頼性を備えたクラウド基盤と支援サービス,長年の経験に裏付けられたSIサービス,お客様のグローバル展開を支えるサポートまでをトータルに提供できることである。この三つの特長を総合力で提供することで,お客様がクラウドで創造する新しい価値を着実にカタチにすることができる。以下,三つの特長について述べる。● トラステッド(富士通の信頼)お客様のシステムをクラウドで安心して利用していただき,24時間365日の万全なサポートを実施するため,富士通は総力を結集してトラステッドなクラウド環境を追求している。トラステッドなクラウド環境を支えるため,最先端のデータセンターを群馬県館林市に構築し,耐震災性・セキュリティ・省エネルギーすべてにおいて国内最高水準のファシリティを実現している。そこに長年のデータセンター運用ノウハウに裏付けられたサポートサービスを加え,パブリッククラウド・プライベートクラウドの高品質なサービスを実現している。また,2010年に商用サービスを開始した「オンデマンド仮想システムサービス」は,稼働率99.99%という高い信頼性を誇るIaaSである。物理サーバの障害に際して仮想マシンをほかの物理サーバ上で再起動させる「自動フェールオーバ」による優れた耐障害性,割り当てた仮想マシンのパフォーマンスを確保する「性能確保型」のサービス提供,冗長化されたディスク構成による高度なデータ保全,二重化されたネットワークバックボーン,インターネット/イントラネット(VPN)に対応するネットワーク接続の柔軟性など,ビジネスで本格的に活用するための信頼性の機能を備えている。

富士通のクラウドの特長

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富士通のクラウド・コンピューティングへの取組み

ションサービスを世界規模で提供していく。200社以上のお客様にSalesforce CRMの適用やセールスフォース・ドットコムのプラットフォームである“Force.com”上での業務アプリケーションの構築や,富士通のミドルウェア・サービスとの連携などの実績をもとに,富士通ならではの技術とサービスを組み合わせ,お客様のICTシステムの全体最適化を提案する。

社会インフラにおけるクラウド活用

こうした富士通ならではのクラウドの強みを最大限に生かして,お客様のICT基盤や新事業の基盤の最適化や,医療・農業・教育・エネルギー・交通といった,社会インフラに向けたクラウド基盤上での新規事業開発やビジネスインキュベーションを創出することで,新たなビジネスモデルをグローバルに展開し,インテリジェントソサエティの実現を目指している(図-3)。ここでは,本特集で掲載していない三つの分野のクラウド活用の例を紹介する。● 教育分野教育分野では,総務省が実証実験中の「フューチャースクール推進事業」(2)でクラウドが活用されている。富士通グループは,このプロジェクトで西日本の小学校5校の活動を支援しており,一人に

社会インフラにおけるクラウド活用

1台のタブレットPCを配布し,無線LANやインタラクティブ・ホワイト・ボードなどのインフラを整備し,情報共有のためのポータルサイトや,教材配信などのための協働教育プラットフォーム(教育クラウド)を提供している。以下にICTを活用した新しい協働教育の実践支援を紹介する(図-4)。(1) 校内協働教育タブレットPCやインタラクティブ・ホワイト・ボードを利活用し,児童がより能動的かつ相互的に学び合い,教え合う学習活動を行える授業の実践を支援する。(2) 学校間協働教育空間と時間を越えた情報共有を可能にするICTの特長を生かし,他校との協働授業を実現する。(3) 学校-家庭間協働教育学校の活動や児童の学習状況を保護者と共有し,保護者と学校の信頼感の醸成,児童の家庭学習に対する保護者の関与度向上を図る。これらの協働教育をサポートする体制として,

ICTを利活用するためのヘルプデスク(サポート窓口)を設置し,実証実験をサポートするICT支援員を各校1名以上配置する。● 産業分野産業分野では,富士通が米ボーイングと戦略的協業を締結し,RFIDなどの自動認識技術(AIT:

2.整理整頓 3.見極め 4.構築・移行 5.運用・最適化 0.共通認識

現状の見える化

特性の見極め

クラウドに適する業務最適なシステム構成影響度・優先度

パブリッククラウド

プライベートクラウド

業務システム

対象システム

・目的・狙い

・グランド デザイン

方向性合意

企画 設計 構築運用 展開 運用 最適化

「見える化」がすべての第一歩!

1.業務仕分け

・対象業務

・ガバナンス 状況

仕分け

富士通の経験とノウハウに裏打ちされたインテグレーション

基本ステップ

クラウド化

図-2 クラウド化に向けたアプローチ方法Fig.2-Approach to switching to cloud.

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富士通のクラウド・コンピューティングへの取組み

業務全体のソリューションを視野に入れた長期計画を立案しており,ボーイングが航空会社向けに本サービスの提供を予定している。● 災害復興支援この度発生した東日本大震災での未曾有の大災害において,災害復興の支援を最優先に,復旧・復興に向けて活動を行う企業・自治体・非営利団体などに対し,迅速にシステム利用が可能となる

Automated Identifi cation Technologies)を活用して航空機の整備業務を効率的に行うAIT整備サービスがある。(3) 本サービスでは,航空機1機あたり約2000点の部品にRFIDなどを貼り付けて,整備プロセスにおけるデータを自動的に収集し,クラウドに蓄積・分析することで部品適用状況や在庫状況を管理し,航空機材の効率的な運用を目指している。さらに,AITからのデータを活用した航空会社

中高大学/企業各種教育機関 地域 学/企業

協働教育プラットフォーム

家庭家家庭家庭小学校小学校

②学校間協働教育

①学校内協働教育

家庭

③学校-家庭間協働教育

サポートセンタートセン

ICT支援員CT支援員クラス・学校の成長情報

学習履歴

デジタル教材群

教材ベンダ

タブレットPC

インタラクティブ・ホワイト・ボード(IWB)

無線LAN

小学校

図-4 フューチャースクールFig.4-Future school.

ICTの利活用により,より豊かで安全で環境に優しい社会「インテリジェントソサエティ」を実現

Cloud Platform

教育電力

SaaSクラウドプラットフォーム

PaaS

DaaS

IaaS

農業

交通

製造

環境

ラストワンマイルネットワーク(スマートネットワーク/Machine to Machine)

コアネットワーク(光ファイバ/スイッチ)

医療

図-3 インテリジェントソサエティFig.3-Intelligent society.

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富士通のクラウド・コンピューティングへの取組み

・震災に関する情報提供用Webサーバのアクセス増対策

む  す  び

富士通は「ヒューマンセントリック・インテリジェントソサエティ」というビジョンのもと,ICTを活用してより豊かで安全で環境に優しい社会づくりを目指している。人の知恵や行動,および環境変化から生み出される価値を生かして,社会やビジネスの変革を実現していくには,大量なデータを安心して利活用できる信頼性の高いICT基盤が不可欠であり,富士通のクラウドはその特長から重要な役割を担っていく。今後ますます広がる社会インフラの高度化において,富士通はクラウド技術やデバイス・モバイル,大量データ収集分析などの最新ICTを提供し,お客様との具体的な実践を通じて,豊かで安全で環境に優しい社会の実現に貢献していく。

参 考 文 献

(1) 富士通:クラウド・コンピューティング. http://jp.fujitsu.com/solutions/cloud/(2) 富士通:「フューチャースクール推進事業」,西日本の小学校5校が公開授業を実施.

http://pr.fujitsu.com/jp/news/2011/01/26.html(3) 富士通:富士通とボーイング,航空機の整備業務サービスで戦略的協業を締結.

http://pr.fujitsu.com/jp/news/2010/12/17-1.html(4) 富士通:「東日本大震災 クラウド/保守サービス特別ご支援プログラム」を提供.

http://jp.fujitsu.com/solutions/cloud/fortohoku/

む  す  び

クラウドサービスを「東日本大震災 クラウド特別ご支援プログラム」として3箇月間無償で提供している。(4)

(1) クラウドインフラ無償提供プログラム(5種)富士通のデータセンターに設置したサーバやストレージ環境を利用可能な「オンデマンド仮想システムサービス」「オンデマンドホスティングサービス」,重要なデータのバックアップ環境やディザスタリカバリ環境を提供している。また,被災地の事務所や自宅待機の従業員のワーク環境を社内システムと閉域接続するためのネットワーク環境を提供している。(2) アプリケーション無償提供プログラム(7種)被災地での活動において,安否確認や被害状況の把握,生活支援情報,メール手段の提供が必要な企業,団体を対象に活動の支援を目的として,SNSやメール,Web会議,eラーニングなどのSaaSアプリケーションを提供している。本プログラム提供後,1箇月間で約40件の引合いがあった。主な用途としては,早期復旧対応を目的にしたものが多く,クラウドの特長である早期にシステムを立ち上げられることが,有効に活用されている理由と言える。・震災地区における被災状況の情報収集/共有用にグループウェアを利用

・震災地区企業において,メールサーバ消失に対してSaaS型メールサービスを利用

・震災地区の事務所立入禁止に伴う仮事務所または自宅からのネットワーク利用

・震災地区向けにISVベンダが無償SaaS提供用インフラとしてオンデマンド仮想システムサービスを利用

宮沢健太(みやざわ けんた)

サービスビジネス本部クラウド戦略統括部 所属現在,富士通のクラウド全般のビジネス戦略,プロモーションを担当。

著 者 紹 介