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2008 年度 『購買・調達に関する調査』報告書 2008 年 10 月 社団法人 日本能率協会 株式会社アジルアソシエイツ

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2008 年度

『購買・調達に関する調査』報告書

2008 年 10 月

社団法人 日本能率協会

株式会社アジルアソシエイツ

Page 2: CPP 購買・調達 資格公式サイト - 2008 年度 『購買・調達に ...2008年度 『購買・調達に関する調査』報告書 2008年10月 社団法人 日本能率協会

はじめに

社団法人日本能率協会(JMA)と株式会社アジル アソシエイツは、日本企

業が直面する購買・調達部門の課題を明らかにし、戦略立案に役立つ情報を

提供するため、共同で購買・調達部門の実態調査を実施しています。

今後、日本企業が継続的に発展するためには、構造改革を積極的に推進し、

従来以上の生産性向上を追求していく必要があります。そのために企業は、

生産革新・サービス革新を実践するとともに、購買・調達部門が中心となっ

て、調達コストを軽減していく両面の企業活動が重要になります。

本年度の調査では、購買・調達部門の永続的課題である「コスト削減活動」

の他に、昨今の世界的な需給逼迫を受けて「サプライヤ戦略」「安定供給確

保」が課題としてあげられました。また、「コンプライアンス・内部統制」

など企業価値を高める活動が経営者から期待されている項目として大きく

ポイントを伸ばしています。ここからも企業の 重要戦略部門として、購

買・調達部門に求められる役割が大きくなってきていることがうかがえます。

本調査は、現状の購買・調達部門の今日的な課題を明らかにするとともに、

今後の調達活動の方向性を提案することを目的としております。

今後、定期的に購買・調達部門の実態調査を実施し、購買・調達部門に有

益な情報を提供し続け、これからの購買・調達部門のあるべき姿について、

購買・調達に携わる方々とともに追求していきます。

2008 年 10 月

社 団 法 人 日 本 能 率 協 会

株式会社 アジルアソシエイツ

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目次

ページ

Ⅰ.調査概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

Ⅱ.調査結果の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

Ⅲ.回答企業の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 48

Ⅳ.個別アンケート結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 51

1.購買・調達業務における経営陣の期待と評価・・・・・・・・・・・・・・ 52

2.購買・調達部門における課題と施策(コスト削減以外)・・・・・・・・・ 60

3.コスト上昇抑制の施策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 63

4.購買・調達部門の実態

4-1.購買・調達部門の組織体制について・・・・・・・・・・・・・・・ 69

4-2.調達責任者の状況・役割について・・・・・・・・・・・・・・・・ 74

5.購買・調達部門における電子化(IT 活用)の状況について ・・・・・・ 87

■ アンケート調査票・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 98

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1

■ Ⅰ.調査概要

1. 調査目的

日本企業が直面する購買・調達業務における課題を抽出・分析し、日本企業の購

買・調達業務の改革活動に資することを目的とする。

2. 調査時期

2008 年 5 月~6月

3. 調査の対象

国内企業の購買・調達部門責任者

4. 調査方法

調査票を郵送配布→郵送およびインターネットによる調査票回収

5. 調査の主要内容

①回答企業の概要

②購買・調達業務における経営陣の期待と評価

③購買・調達部門における課題と施策

④コスト上昇抑制の施策

⑤購買・調達部門の組織体制

⑥調達責任者の状況・役割

⑦購買・調達部門における電子化(IT 活用)の状況

6. 配布数と回答数

調査票の配布数と回収数は、以下の通りである。

配布数 回答数 回答率

1,412 249 17.6%

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2

Ⅱ.調査結果の概要

調査結果まとめ

1. 原材料のコスト上昇に悩まされる購買・調達部門

コスト上昇率が高い(対昨年比)調達品目は「石油・石炭製品」(46%)「鉄鋼」(46%)がトップ。

回答企業の平均コスト上昇率は「石油・石炭製品」で 47%、「鉄鋼」で 35%と 1 年間で 1.3

倍~1.5 倍のコストアップの状況を示している。

コスト上昇には「購入先の多様化」(58%)で対応するも、約半数の 48%の企業が「従来よ

りもコスト削減効果がでていない」状況であり、購買・調達部門の厳しい現状が伺える。

2. 購買・調達部門に対する経営陣からの期待はますます高まる

このような経営環境下、購買・調達部門に対する経営陣からの期待はますます高まっている

(82%)。これは昨年のアンケート結果よりも 6ポイント増加している。

特に「利益計画達成のためのコスト削減の実行」(87%)「コンプライアンス、内部統制、グ

リーン調達等 CSR 調達等の取組の強化」(28%)「購入品の安定供給確保」(25%)の上位 3項目

に対する期待は昨年からの伸びも大きい。

しかし全体の 45%の企業が原材料の価格高騰等の外部環境の悪化から「期待通りの成果があ

げられていない」と回答。特に景況感の悪い企業はその比率(55%)が高い。

3. 主要課題はサプライヤ戦略、コンプライアンス、安定供給確保

購買・調達部門の主要課題は「系列の見直し、新規サプライヤの開拓、サプライヤ集約、特

定サプライヤの囲い込み等のサプライヤ戦略の見直し」(35%)「諸法令に対するコンプライア

ンス(法令、規範遵守)や内部統制の強化」(34%)「購入品の安定供給確保」(30%)がトップ

3となっている。特に「購入品の安定供給確保」は昨年から 9ポイント増加している。

4. 調達責任者として CPO(Chief Procurement Officer: 高調達責任者)の設定企業は僅か 4%

調達責任者として CPO を設定している企業は全体の僅か 4%にすぎず、「調達部長」(42%)「調

達担当役員、調達本部長」(32%)クラスが殆どであり、購買・調達部門の社内的な地位は高い

とは言えない。

調達責任者の人物像は「50 代、購買・調達経験 5年未満、ノンプロパー(他部門からの異動)」

が中心であり、調達部門におけるキャリアのゴールが見えないという厳しい現実が見られる。

調達責任者の役割は「調達に関わるリスク管理責任を負う」(88%)「利益計画に対するコス

ト削減等の計画・実行の責任を負う」(81%)など、QCD 確保が中心。求められる資質は「変革

推進力、行動力」(48%)「先見性、構想力」(31%)と「社内他部門への影響力、調整力」(31%)

「トップや周囲からの信頼」(30%)などの社内調整能力という意外な結果がでている。

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5. 購買・調達部門の体制は約半数がハイブリッド型(集中購買、事業部購買が並立)

購買・調達体制は「全社の集中購買部門と事業部・所別の購買部門が並列」(48%)のハイブリ

ッド型が約半数を占める。

また購買・調達部門の典型的な人物像は「直接材の購買実行業務を行う事務系社員」である。

購買・調達部門人材の平均人数は全社従業員の 1.26%である。

6. 購買・調達業務における電子化(IT 活用)の状況は直接材が中心

「購入要求・発注・検収などの基本業務」(87%)における電子化は普及している。一方で他

基幹業務の電子化である「見積取得、電子入札、リバースオークション等のサプライヤとの情

報伝達ツール」の活用は進んでいない。

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1.購買・調達業務における経営陣の期待と評価

「コスト削減の実行」「コンプライアンス」「安定供給確保」への期待は一層高まる

購買・調達業務に対する経営陣からの期待のトップ 3 には「利益計画達成のためのコ

スト削減の実行」(87%)、「コンプライアンス、内部統制、グリーン調達、CSR 調達等の取組

みの強化」(28%)、「購入品の安定供給確保」(25%)が上げられている。(図 1)

特に売上高 1000 億円超の大企業では 90%の企業が「利益計画達成のためのコスト削減の

実行」を上げており、昨今の原材料市況高騰を受け大きな経営課題として「コスト削減の

実行」を捉えている状況が伺える。

87%

28%

25%

14%

14%

10%

10%

5%

5%

1%

90%

27%

32%

10%

10%

10%

12%

2%

6%

1%

84%

29%

20%

18%

17%

10%

8%

7%

4%

1%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

利益計画達成のためのコスト削減の実行

コンプライアンス(法令、規範遵守)、内部統制、グリーン調達、CSR調達等の取組みの強化

購入品の安定供給確保

購入品の品質確保による自社製品品質の向上への貢献

購買・調達部門の集約、業務効率化による生産性向上

KPI(重要経営管理指標)やプロセスの整備等による購買・調達機能の可視化

新製品開発における原価企画機能の強化

製品競争力強化のための外部資源の活用

戦略的サプライヤの育成

その他

全体大企業中堅企業

また「購入品の安定供給確保」は大企業でその回答率が高く(32%)昨今の原材料市況高

騰は特に大企業に対しても供給不安という課題を伴っていることが伺える。

経営陣から現在期待されている項目(企業規模別)(図 1)

全体 n=249

大企業 n=104

中堅企業 n=145

(2 項目回答)

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昨年の同一の調査結果と比較したものが、図 2である。

これを見ると、トップ 3 の項目がそれぞれ増加している。特に「利益計画達成のための

コスト削減の実行」については 5 ポイント増加しており、昨今の購買・調達部門へ期待で

特にコスト面での期待が高まっていることが伺える。

87%

28%

25%

14%

14%

10%

10%

5%

5%

1%

82%

26%

24%

14%

14%

10%

12%

5%

7%

1%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

利益計画達成のためのコスト削減の実行

コンプライアンス(法令、規範遵守)、内部統制、グリーン調達、CSR調達等の取組みの強化

購入品の安定供給確保

購入品の品質確保による自社製品品質の向上への貢献

購買・調達部門の集約、業務効率化による生産性向上

KPI(重要経営管理指標)やプロセスの整備等による購買・調達機能の可視化

新製品開発における原価企画機能の強化

製品競争力強化のための外部資源の活用

戦略的サプライヤの育成

その他

2008年度

2007年度

経営陣から現在期待されている項目(前年比)(図 2)

2008 年 n=216

2007 年 n=291

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特に期待が高まっている項目としては「コンプライアンス、内部統制、グリーン調達、

CSR 調達等の取組みの強化」が 43%を占めている。特に中堅企業ではその比率が大企業と比

較して高く、コンプライアンス、内部統制等の取組みの裾野が広がっていることがわかる。

(図 3)

43%

22%

9%

8%

5%

4%

3%

3%

2%

2%

41%

21%

9%

9%

8%

2%

5%

1%

2%

3%

44%

22%

8%

7%

3%

5%

2%

4%

3%

1%

0% 20% 40% 60%

コンプライアンス(法令、規範遵守)、内部統制、グリーン調達、CSR調達等の取組みの強化

利益計画達成のためのコスト削減の実行

購入品の安定供給確保

新製品開発における原価企画機能の強化

戦略的サプライヤの育成

購買・調達部門の集約、業務効率化による生産性向上

KPI(重要経営管理指標)やプロセスの整備等による購買・調達機能の可視化

購入品の品質確保による自社製品品質の向上への貢献

製品競争力強化のための外部資源の活用

その他

全体大企業中堅企業

経営陣から近年特に期待されている項目(企業規模別)(図 3)

全体 n=246

大企業 n=103

中堅企業 n=143

(単一回答)

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昨年の調査結果との比較では「利益計画達成のためのコスト削減の実行」「購入品の安定

供給確保」の項目への回答率が目立って増加しており、経営環境の変化をきっかけに購買・

調達部門への期待が納期・コストという原点に戻ったことが理解できる。(図 4)

43%

22%

9%

8%

5%

4%

3%

3%

2%

2%

40%

15%

5%

9%

8%

6%

6%

7%

3%

1%

0% 20% 40% 60%

コンプライアンス(法令、規範遵守)、内部統制、グリーン調達、CSR調達等の取組みの強化

利益計画達成のためのコスト削減の実行

購入品の安定供給確保

新製品開発における原価企画機能の強化

戦略的サプライヤの育成

購買・調達部門の集約、業務効率化による生産性向上

KPI(重要経営管理指標)やプロセスの整備等による購買・調達機能の可視化

購入品の品質確保による自社製品品質の向上への貢献

製品競争力強化のための外部資源の活用

その他

2008年度

2007年度

経営陣から近年特に期待されている項目(前年比)(図 4)

2008 年 n=105

2007 年 n=138

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益々高まる経営陣からの期待

一方で、購買・調達に対する期待が「高まっている」(51%)「近年特に高まっている」

(31%)と合計で 82%の企業で期待が高まっていると回答している。(図 5)

51%

31%

18%

0%

51%

32%

17%

0%

50%

30%

19%

0%

0% 20% 40% 60%

期待が高まっている

近年特に期待が高まっている

特に変わりはない

期待が低下している

全体大企業中堅企業

これは昨年の調査(76%)と比較しても 6ポイント上昇しており、購買・調達部門への期

待が年々高まっていることが伺える。(図 6)

76%

82%

1%

0%

24%

18%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

2007年度

2008年度

期待が高まっている

期待が低下している

特に変わりはない

購買・調達部門に対する経営陣からの期待の変化(企業規模別)(図 5)

購買・調達部門に対する経営陣からの期待の変化(前年比)(図 6)

全体 n=249

大企業 n=104

中堅企業 n=145

2008 年 n=203

2007 年 n=263

(単一回答)

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一方で、高まっている期待に応えられているかという設問に対しては、「期待以上の成果

をあげている」(3%)「期待通りの成果をあげている」(52%)となっており、45%は「期待通

りの成果があげられていない」と回答している。(図 7)

「期待通りの成果があげられていない」の回答は昨年の 33%から 12 ポイントも増加して

おり、益々高まる購買・調達部門への期待に対して成果があげられていない状況が伺える。

5%

3%

62%

52%

33%

45%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

2007年度

2008年度

期待以上の成果をあげている

期待通りの成果をあげている

期待通りの成果があげられていない

購買・調達部門の現状(前年比)(図 7)

2008 年 n=248

2007 年 n=348

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これを現状の景況感(三年前と比較)別に見たものが図 8 である。景況感が「良い」企

業ほど「期待通りの成果をあげている」(61%)の比率が高く、景況感が「悪い」企業は「期

待通りの成果があげられていない」(55%)の回答が多い。つまり、多少であるが購買・調

達部門の現状によって結果的に景況感に影響を与えている(購買・調達部門のパフォーマ

ンスが高い企業ほど景況感が良くなっている)という関係がみられる。

52%

45%

3%

61%

35%

4%

64%

35%

1%

42%

55%

3%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

期待通りの成果をあげている

期待通りの成果があげられていない

期待以上の成果をあげている全体

良い

普通悪い

購買・調達部門の現状(景況感別)(図 8) n= 244

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期待通りの成果があげられていない理由」としては回答企業の 67%が「原材料の価格

高騰、為替変動などの外部環境の悪化」を上げており、以下「人員のスキル不足」(14%)、

「人員数の不足」(6%)と続く。相対的にみると、大企業は「外部環境の悪化」「人員の

スキル不足」を理由として上げているが、中堅企業では「人員数の不足」を上げている

企業が多い。(図 9)

このように経営環境の変化が購買・調達部門への期待を一層高めている一方で期待さ

れた成果を上げられていない理由となっており、苦しい環境に購買・調達部門がおかれ

ていることが推察される。

67%

14%

6%

4%

4%

1%

1%

4%

70%

17%

4%

0%

2%

2%

2%

2%

65%

12%

8%

6%

5%

0%

0%

5%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80%

原材料の価格高騰、為替変動など外部環境の悪化

ある程度方策が抽出されているが、人員のスキルが不足しており進まない

ある程度方策が抽出されているが、人員数が不足しており進まない

期待に対してどのような方策を行なえば効果的かが不明

経営者からの期待が高く、困難な目標が設定されている

ある程度方策が抽出されているが、活動予算が不足しており進まない

経営陣の期待と購買・調達部門の認識する課題にずれがある

その他

全体大企業

中堅企業

期待通りの成果があげられていない理由(企業規模別)(図 9)

全体 n=112

大企業 n= 47

中堅企業 n= 65

(単一回答)

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2.購買・調達部門における課題と施策

主要課題はサプライヤ戦略、コンプライアンス、安定供給確保、グローバル調達戦略

購買・調達部門における主要な課題としては、「サプライヤ戦略の見直し」(35%)「コ

ンプライアンスや内部統制の強化」(34%)「購入品の安定供給確保」(30%)「グローバル調

達戦略の立案と推進」(30%)と続く。昨年との比較では、上位項目は軒並み回答率が増加

しており、なかでも「購入品の安定供給確保」は昨年の 21%から 9ポイントも増加している。

これは、原料高などにより供給タイトになっているためである。一方、「開発購買」は例年

通り上位にあげられている(29%)ものの他の課題がポイントを伸ばしたため、トップ 3

からは落ちており特徴的である。(図 10)

33%

33%

28%

28%

28%

26%

21%

20%

15%

14%

12%

12%

10%

10%

2%

1%

29%

28%

21%

27%

28%

27%

22%

22%

12%

18%

16%

12%

12%

13%

6%

0%

0% 20% 40%

系列の見直し、新規サプライヤの開拓、サプライヤ集約、特定サプライヤの囲い込み等のサプライヤ戦略の見直し

諸法令に対するコンプライアンス(法令、規範遵守)や内部統制の強化

購入品の安定供給確保

グローバル調達戦略の立案と 適調達の推進

開発段階でのコストの作りこみ(開発購買)

購入品の品質確保、向上

バイヤーの教育と人材育成

購買・調達業務のプロセス改革やシステム導入・システム統合

サプライヤ評価制度の整備とサプライヤ育成

集中購買の推進(全社横串機能、グループ内共同購買推進他)

サプライヤとの協業による在庫 適化や開発期間の短縮等の推進

購買・調達組織の整備・再編成

海外サプライヤの開拓(ローコストカントリー)と部品調達

グリーン調達等のCSR調達の取組み

バイヤーの増員等の体制強化

その他

2008年度

2007年度

購買・調達部門が抱えている課題(前年比)(優先順位 1位から 3位)(図 10)

2008 年 n=249

2007 年 n=347

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購買・調達部門の課題は企業規模別に回答が異なっている。大企業(売上 1000 億円超)は

昨年同様「グローバル調達戦略の立案と 適調達の推進」がトップになっており、以下「開

発購買」(36%)「サプライヤ戦略の見直し」(33%)「購入品の安定供給確保」(31%)と続く。

一方で中堅企業(売上 1000 億円以下)では、「コンプライアンス」(38%)がトップであり

「サプライヤ戦略の見直し」(37%)「購入品の品質確保、向上」(37%)と続いている。(図

11)

コンプライアンス、内部統制が中堅企業の課題として裾野を広げていることが分かる。

33%

33%

28%

28%

28%

26%

21%

20%

15%

14%

12%

12%

10%

10%

2%

1%

33%

30%

31%

38%

36%

15%

27%

17%

18%

15%

10%

11%

8%

9%

2%

1%

34%

34%

26%

21%

22%

34%

17%

21%

13%

14%

14%

12%

12%

10%

3%

1%

0% 20% 40% 60%

系列の見直し、新規サプライヤの開拓、サプライヤ集約、特定サプライヤの囲い込み等のサプライヤ戦略の見直し

諸法令に対するコンプライアンス(法令、規範遵守)や内部統制の強化

購入品の安定供給確保

グローバル調達戦略の立案と 適調達の推進

開発段階でのコストの作りこみ(開発購買)

購入品の品質確保、向上

バイヤーの教育と人材育成

購買・調達業務のプロセス改革やシステム導入・システム統合

サプライヤ評価制度の整備とサプライヤ育成

集中購買の推進(全社横串機能、グループ内共同購買推進他)

サプライヤとの協業による在庫 適化や開発期間の短縮等の推進

購買・調達組織の整備・再編成

海外サプライヤの開拓(ローコストカントリー)と部品調達

グリーン調達等のCSR調達の取組み

バイヤーの増員等の体制強化

その他

全体

大企業

中堅企業

購買・調達部門が抱えている課題(企業規模別)(優先順位 1位から 3位)

(図 11)

全体 n=249

大企業 n=104

中堅企業 n=145

(3 項目回答)

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14

景況感別の課題認識では、景況感が「良い」企業は「購入品の安定供給確保」(39%)を

課題のトップ項目としてあげている。これは景況感が「良い」企業では生産が好調である

ものの、原材料などの供給不安の問題から、購入品の安定供給確保を優先していることが

推察できる。(図 12)

一方で景況感が「悪い」企業は「購買・調達業務のプロセス改革やシステム導入・シス

テム統合」(24%)の回答が景況感が「良い」「普通」の企業に対して突出している。購入価

格のコスト削減だけでなく、業務プロセス改革を行い生産性を高め競争力強化を推進した

い意思のあらわれが感じられる。

35%

34%

30%

30%

29%

28%

22%

21%

16%

15%

13%

12%

11%

10%

3%

1%

28%

33%

39%

30%

28%

28%

18%

18%

18%

11%

9%

12%

11%

12%

5%

2%

36%

39%

19%

32%

26%

22%

25%

16%

17%

10%

13%

10%

10%

10%

3%

1%

35%

29%

30%

25%

29%

27%

19%

24%

14%

19%

14%

10%

11%

8%

1%

1%

0% 10% 20% 30% 40% 50%

系列の見直し、新規サプライヤの開拓、サプライヤ集約、特定サプライヤの囲い込み等のサプライヤ戦略の見直し

諸法令に対するコンプライアンス(法令、規範遵守)や内部統制の強化

購入品の安定供給確保

グローバル調達戦略の立案と 適調達の推進

開発段階でのコストの作りこみ(開発購買)

購入品の品質確保、向上

バイヤーの教育と人材育成

購買・調達業務のプロセス改革やシステム導入・システム統合

サプライヤ評価制度の整備とサプライヤ育成

集中購買の推進(全社横串機能、グループ内共同購買推進他)

サプライヤとの協業による在庫 適化や開発期間の短縮等の推進

購買・調達組織の整備・再編成

海外サプライヤの開拓(ローコストカントリー)と部品調達

グリーン調達等のCSR調達の取組み

バイヤーの増員等の体制強化

その他

全体

良い

普通

悪い

購買・調達部門が抱えている課題(景況感別)(優先順位 1位から 3位)

(図 12)

n=244

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15

主要課題の中で実施中の比率が低い課題は「サプライヤ戦略の見直し」(31 社)、「グロー

バル調達戦略の立案と 適調達の推進」(24 社)「開発購買」(24 社)となっている。これ

は昨年の状況と殆ど変化がなく、目先の課題ではない中長期的な取り組みが必要な課題に

関してはその取り組みが停滞している状況が感じられる。(図 13)

単位:社

52

68

46

59

45

54

31

23

18

22

19

9

16

18

1

1

25

10

19

10

21

9

19

22

17

14

11

16

9

6

3

1

6

3

5

0

3

1

2

4

3

0

1

4

1

0

2

1

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90

系列の見直し、新規サプライヤの開拓、サプライヤ集約、特定サプライヤの囲い込み等のサプライヤ戦略の見直し

諸法令に対するコンプライアンス(法令、規範遵守)や内部統制の強化

グローバル調達戦略の立案と 適調達の推進

購入品の安定供給確保

開発段階でのコストの作りこみ(開発購買)

購入品の品質確保、向上

バイヤーの教育と人材育成

購買・調達業務のプロセス改革やシステム導入・システム統合

サプライヤ評価制度の整備とサプライヤ育成

集中購買の推進(全社横串機能、グループ内共同購買推進他)

サプライヤとの協業による在庫 適化や開発期間の短縮等の推進

購買・調達組織の整備・再編成

海外サプライヤの開拓(ローコストカントリー)と部品調達

グリーン調達等のCSR調達の取組み

バイヤーの増員等の体制強化

その他

実施中検討中手付かず

購買・調達部門が抱えている課題の実施状況(全体)(図 13)

n=730

(単一回答)

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16

3.コスト上昇の状況と抑制の施策

コスト上昇の上位品目は石油・石炭製品、鉄鋼、金属製品

コスト上昇率(昨年比)が高い調達品目の回答のトップは「石油・石炭製品」「鉄鋼」(46%)

であり、以降「金属製品」(31%)「化学製品」(26%)「非鉄金属」(24%)と続いている。(図

14)

46%

46%

31%

26%

24%

22%

21%

11%

7%

6%

5%

5%

4%

3%

3%

2%

1%

1%

0%

9%

0% 10% 20% 30% 40% 50%

石油・石炭製品

鉄鋼

金属製品

化学製品

非鉄金属

プラスチック製品

パルプ・紙・同製品

農林水産物

鉱産物

加工食品

一般機器

電気機器

電子部品・デバイス

情報通信機器

繊維製品

製材・木製品

精密機器

窯業・土石製品

輸送用機器

その他

コスト上昇率が大きい調達品目 1位~3位(全体)(図 14)

全体 n=233

大企業 n= 98

中堅企業 n=135

(3 項目回答)

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17

今回の調査では、昨年比コスト上昇率の高い三品目においてコストがどれくらい上昇し

ているか調査を行った。その結果、品目別のコスト上昇率の平均を見ると、トップは鉱産

物(59%)であり、農林水産物(57%)石油・石炭製品(47%)と続いている。コスト上昇品

目としての回答数が多い鉄鋼の平均コスト上昇率は 35%であり、石油・石炭製品の平均コス

ト上昇率は 47%と昨年比で約 1.5 倍のコストになっていることがわかる。(図 15)

その他軒並み 20%以上のコスト上昇率の回答が並んでおり、原材料市況高騰のインパクト

が大きいことが分かる。

59%

9%

21%

35%

23%

4%

23%

5%

33%

22%

47%

6%4%

21%

27%

15%

57%

10%

40%

20%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

鉱産物

一般機器

化学製品

鉄鋼

製材・木製品

精密機器

繊維製品

情報通信機器

非鉄金属

金属製品

石油・石炭製品

電気機器

電子部品・デバイス

プラスチック製品

加工食品

パルプ・紙・同製品

農林水産物

輸送用機器

窯業・土石製品

その他

上昇率

調達品目別のコスト平均上昇率(1位~3位)(全体)(図 15)

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18

コスト上昇に対する施策は「購入先の多様化」

コスト上昇に対する購買・調達部門の施策についてはトップが「購入先の多様化」(58%)

以下「他調達品のコスト削減で吸収」(47%)「調達コスト以外のコスト削減で吸収」(45%)

「原材料の変更」(44%)と続いている。(図 16)

58%

47%

45%

44%

36%

22%

19%

12%

8%

7%

3%

9%

54%

53%

50%

52%

34%

30%

23%

16%

7%

10%

1%

12%

60%

43%

41%

38%

38%

17%

17%

9%

8%

6%

4%

6%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

購入先の多様化

他調達品のコスト削減で吸収

調達コスト以外のコスト削減で吸収

原材料の変更

発注ロットの集約

長期供給契約の締結

再生材料の活用

先物予約

コスト上昇対象製品の減産や生産品目の変更

不足原料の共同調達

何もしない

その他

全体大企業中堅企業

今般のコスト上昇に対して各企業で様々な対応施策をとっているが、「購入先の多様化」

「原材料の変更」等の購買部門主導の取組みが主要ではあるが、「他調達品」や「調達コス

ト以外のコスト削減で吸収」等の回答も多くなっており手詰まり感が感じられる。

規模別には大企業が「他調達品のコスト削減で吸収」(53%)や「原材料の変更」(52%)「長

期供給契約の締結」(30%)が相対的に高くなっており中堅企業は「購入先の多様化」(60%)

が相対的に高い施策となっている。

コスト上昇に対する施策(企業規模別)(図 16)

全体 n=245

大企業 n=101

中堅企業 n=144

(複数回答)

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19

景況感別には、「良い」企業は「購入先の多様化」(67%)の回答が突出して多い。また景

況感が「普通」「悪い」企業に比較して「先物予約」の回答も高くなっている。これは原材

料市況の高騰に対しては各企業とも苦慮しているものの、「先物予約」可能で「購入先の多

様化」が可能な比較的汎用的な品目の購入が多い企業が景況感が「良い」企業であるとも

推察される。(図 17)

58%

47%

45%

44%

36%

22%

19%

12%

8%

7%

3%

9%

67%

47%

40%

46%

30%

23%

19%

16%

7%

4%

4%

9%

55%

48%

48%

36%

37%

18%

21%

10%

7%

9%

4%

4%

55%

49%

47%

48%

38%

26%

19%

11%

9%

9%

2%

9%

0% 20% 40% 60% 80%

購入先の多様化

他調達品のコスト削減で吸収

調達コスト以外のコスト削減で吸収

原材料の変更

発注ロットの集約

長期供給契約の締結

再生材料の活用

先物予約

コスト上昇対象製品の減産や生産品目の変更

不足原料の共同調達

何もしない

その他

全体

良い

普通

悪い

コスト上昇に対する施策(景況感別)(図 17) n=241

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20

しかし、これらのコスト上昇抑制策を用いながらも、結果的には、約半数の 48%の企業が

「従来よりもコスト削減成果がでていない」と回答している。(図 18)

48%

28%

24%

49%

23%

29%

47%

32%

21%

0% 20% 40% 60%

従来よりもコスト削減成果がでていない

従来通りである

従来よりもコスト削減成果がでている

全体大企業中堅企業

大企業は中堅企業よりも「従来よりもコスト削減成果がでている」の回答率が多くなっ

ており、現状のコスト高騰の環境下、大企業の方がより多くの施策に積極的に取り組み(取

り組むことができ)、成果を出しているといえよう。

48%

28%

24%

51%

23%

26%

35%

45%

20%

0% 20% 40% 60%

従来よりもコスト削減成果がでていない

従来通りである

従来よりもコスト削減成果がでている

全体製造非製造

業種別にみると(図 19)非製造業は「従来通りである」(45%)がトップであり「従来よ

りもコスト削減成果がでていない」(35%)よりも回答が多い。これは非製造業の購買品目

の特性によるものと思われるが、間接材関連はまだ今般のコスト高騰の影響が低いことが

わかる。

コスト施策に対する評価(企業規模別)(図 18)

コスト施策に対する評価(業種別)(図 19)

全体 n=243

大企業 n=101

中堅企業 n=142

全体 n=243

製造業 n=192

非製造業 n= 51

(単一回答)

(単一回答)

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21

コスト上昇時の価格決定方法は便乗値上げ防止が第一

コスト上昇時における価格決定方法については「原材料価格の変動額に応じた価格改定

額を決定する」(29%)がトップとなっており、以下「見積り明細をサプライヤより取得し

た上で、明細毎の上昇幅を決定する」(21%)「他サプライヤとの比較で決定する」(19%)と

続き、コスト上昇額の妥当性を検証し、便乗値上げを防止する手法が主流となっている。

規模別には中堅企業が「見積り明細をサプライヤより取得し上昇幅を決定」(25%)の比率

が大企業に比較し高くなっており、大企業は「予算を設定して、その予算内で決定する」

(13%)、「VA・VE 活動で吸収させる」(11%)の回答が多い。大企業は中堅企業に比べコスト

アップに対するシステマチックな対応が進んでいることが推察される。(図 20)

29%

21%

19%

11%

7%

6%

5%

2%

29%

15%

18%

13%

11%

5%

7%

3%

29%

25%

20%

9%

4%

7%

4%

2%

0% 20% 40%

原材料価格の変動額に応じた価格改定額を決定する

見積明細をサプライヤーより取得した上で、明細毎の上昇幅を決定する

他サプライヤーとの比較で決定する

予算を設定して、その予算内で決定する

VA・VE活動で吸収させる

製品価格への転嫁可能額に応じて決定する

業界他社の妥結額を基に決定する

その他

全体大企業中堅企業

調達価格の決定方法(企業規模別)(図 20)

全体 n=244

大企業 n=101

中堅企業 n=143

(単一回答)

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22

調達価格の決定方法は、業種別にも大きく対応は異なっており、非製造業では「他サプ

ライヤとの比較で決定する」(30%)がトップとなっており、購買品目や購買管理の精度の

違いで価格決定方法は大きく異なっていることが理解できる。(図 21)

29%

21%

19%

11%

7%

6%

5%

2%

31%

22%

16%

9%

7%

6%

6%

2%

20%

19%

30%

15%

6%

6%

2%

4%

0% 20% 40%

原材料価格の変動額に応じた価格改定額を決定する

見積明細をサプライヤーより取得した上で、明細毎の上昇幅を決定する

他サプライヤーとの比較で決定する

予算を設定して、その予算内で決定する

VA・VE活動で吸収させる

製品価格への転嫁可能額に応じて決定する

業界他社の妥結額を基に決定する

その他

全体製造非製造

調達価格の決定方法(業種別)(図 21)

全体 n=244

製造業 n=190

非製造業 n= 54

(単一回答)

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23

4.購買・調達部門の組織体制

購買・調達体制はハイブリッド型が主流

購買・調達体制は「全社の集中購買部門と事業部・所別の購買部門が並列」(48%)の

ハイブリッド型が約半数を占める。特に大企業ではその比率は約 6割を占めており、一

方で中堅企業は「全社の集中購買部門だけがある」(40%)がハイブリッド型と同数にな

っている。(図 22)

いずれにしても集中購買部門がある企業は全体の 8割を超えており、組織的には集中

購買が主流であることが理解できる。

48%

33%

13%

2%

3%

59%

24%

12%

0%

5%

40%

40%

14%

4%

1%

0% 20% 40% 60%

全社の集中購買部門と、事業部・事業所別の購買部門が並立している

全社の集中購買部門だけがある

事業部、事業所別の購買部門がある

購買部門はない(分散購買である)

その他

全体大企業中堅企業

非製造業でもハイブリッド型が主流であり75%の回答企業に集中購買部門が存在して

いる。(図 23)

48%

33%

13%

2%

3%

51%

33%

11%

2%

4%

39%

36%

20%

5%

0%

0% 20% 40% 60%

全社の集中購買部門と、事業部・事業所別の購買部門が並立している

全社の集中購買部門だけがある

事業部、事業所別の購買部門がある

購買部門はない(分散購買である)

その他

全体製造非製造

購買・調達部門の調達体制(企業規模別)(図 22)

購買・調達部門の調達体制(業種別)(図 23)

全体 n=248

大企業 n=103

中堅企業 n=145

全体 n=248

製造業 n=192

非製造業 n= 56

(単一回答)

(単一回答)

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24

景況感別に見ると、景況感が「良い」企業は「全社集中購買」が進んでいることがわか

る。(39%が全社の集中購買部門だけがある、と回答)(図 24)

48%

33%

13%

2%

3%

42%

39%

14%

2%

4%

51%

32%

13%

1%

3%

48%

32%

14%

3%

3%

0% 20% 40% 60%

全社の集中購買部門と、事業部・事業所別の購買部門が並立している

全社の集中購買部門だけがある

事業部、事業所別の購買部門がある

購買部門はない(分散購買である)

その他

全体

良い

普通

悪い

購買・調達部門の調達体制(景況感別)(図 24) n=244

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25

ハイブリッド型の組織体制を持っている企業でも「大部分の品目を集中購買で調達し

ている」(36%)「品目別に集中購買で調達している」(35%)という回答が多く、ハイブ

リッド型であっても標準品、汎用品のような特定品目での部分的な集中購買の取組では

ないことが推察される。(図 25)

36%

35%

16%

8%

5%

39%

33%

17%

8%

3%

33%

36%

15%

9%

6%

0% 10% 20% 30% 40% 50%

大部分の品目を集中購買で調達している

品目別に集中購買で調達している

標準品、汎用品等の共通品のみ集中購買で調達している

ほとんど全てを事業部・事業所別で調達している

その他

全体大企業中堅企業

購買・調達部門並立の状況(企業規模別)(図 25)

全体 n=132

大企業 n= 66

中堅企業 n= 66

(単一回答)

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26

購買・調達部員の典型像は「直接材の購買実行業務を行う事務系社員」

品目別の購買・調達業務の工数比率については全体の約 7割が直接材であり、以下製

造用設備・工事(12%)、間接材・サービス(10%)、工場消耗品(8%)と続いている。(図

26)

67%

69%

65%

12%

14%

11%

10%

9%

11%

8%

7%

8%

3%

2%

4%

全体

大企業

中堅企業

直接材製造用設備・工事間接材・サービス工場消耗品その他

購買・調達部門における調達品目(企業規模別)(図 26)

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27

非製造業では、業種や企業によって直接材の定義が様々であると思われるが、回答企

業の品目別工数比率では直接材(42%)間接材・サービス(25%)設備・工事(17%)の

順となっている。(図 27)

67%

74%

42%

12%

11%

17%

10%

6%

25%

8%

8%

6%

3%

1%

11%

全体

製造

非製造

直接材製造用設備・工事間接材・サービス工場消耗品その他

購買・調達部門における調達品目(業種別)(図 27)

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28

業務内容別では「発注・納期管理・検収」(38%)の購買実行業務がトップであり、以

下「サプライヤ評価・選定、価格決定」(28%)の契約業務、「購買戦略・方針設定」(15%)

と続く。(図 28)

規模別には、中堅企業は「発注・納期管理・検収」(44%)と大企業の 31%に対して購

買・調達業務は購買実行実務に工数がとられていることがが理解できる。

38%

31%

44%

28%

32%

25%

15%

15%

15%

9%

9%

9%

8%

10%

6%

2%

2%

1%

全体

大企業

中堅企業

発注・納期管理・検収

サプライヤー評価・選定、価格決定

購買戦略・方針設定

企画・システム開発・システム運用・システム入力・管理

開発購買などの開発上流段階でのQCD作り込み

その他

購買・調達部門における業務内容別の工数比率(企業規模別)(図 28)

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29

購買・調達人員の従業員比率については「事務系社員」が全体の 64%をしめ、技術系

社員は 25%にすぎない。(図 29)

64%

66%

63%

25%

24%

25%

11%

10%

12%

全体

大企業

中堅企業

事務系社員技術系社員非正規社員

これらの点を総合すると、典型的な購買部員の像は、「直接材の購買実行業務を行う

事務系社員」と言える。

購買・調達部門の従業員比率(事業規模別)(図 29)

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30

購買・調達部門の人員数は全社の 1.26%

今回の調査では前年同様、各企業の全従業員数と購買・調達部門の人員数を聞いてい

る。これを集約したものが図 30 である。

縦軸に購買担当者数、横軸に全従業員数をプロットし、線形回帰した結果は y=0.0069

+29.39 となっている。これから推計すると購買担当者の比率は従業員数が 100 人増え

ると約 7 人弱増加するということが理解できる。

購買担当者比率の単純平均値は 1.26%、中心値は 1.52%となっている。昨年調査の単

純平均値が 1.12%、中心値が 1.58%であったことを考えると、購買担当従業員比率はほ

ぼ横ばいないし上昇傾向であることがわかる。

購買担当者数と全従業員散布図(図 30)

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31

5.調達責任者の状況・役割

CPO(Chief Procurement Officer: 高調達責任者)の設定企業は 4%

今回の調査では、購買・調達部門の組織体制と同時に購買・調達部門のトップである

調達責任者の状況・役割を調査した。

現状、調達責任者が CPO(Chief Procurement Officer: 高調達責任者)の職制で

ある企業は全体の僅か 4%にすぎない。部長職制が 42%とトップを占めている。また次い

で調達担当役員、本部長が 32%となっている。(図 31)

現状では、CFO(Chief Financial Officer:財務担当責任者)と同様に調達責任者の

職制を設置している企業は少数であることが理解できる。

4%

2%

32%

4%

0%

4%

42%

12%

2%

1%

43%

4%

0%

2%

39%

9%

6%

2%

24%

4%

0%

6%

45%

13%

0% 20% 40% 60%

CPO(Chief Procurement Officer: 高調達責任者)

CFO(Chief Financial Officer:財務担当責任者)がCPOを兼ねている

調達担当役員、調達本部長

事業本部長

技術本部長

生産本部長

調達(購買・資材)部長

その他

全体大企業中堅企業

一方規模別には、大企業では調達担当役員・調達本部長の職制が も多く(43%)、中

堅企業では調達部長の職制が も多い(45%)等のバラツキが見られる。

調達責任者の職制(事業規模別)(図 31)

全体 n=243

大企業 n=102

中堅企業 n=141

(単一回答)

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32

一方調達責任者の職位を聞いたところ、全体の約 4 割(37%)が部長でありトップと

なっている。以下執行役員・取締役の役員クラスが合計で約 3 割(30%)であり、常務

取締役、専務取締役クラスは合計しても 18%にすぎない。(図 32)

この結果から、調達責任者が企業内ではあまり高いポジションでないことが推察され

る。

3%

0%

6%

12%

14%

16%

1%

4%

37%

6%

1%

1%

8%

15%

7%

25%

0%

4%

36%

3%

4%

0%

5%

10%

20%

10%

1%

4%

38%

9%

0% 20% 40%

社長

副社長

専務取締役

常務取締役

取締役

執行役員

事業本部長

本部長

部長

その他

全体大企業中堅企業

調達責任者の職位(事業規模別)(図 32)

全体 n=243

大企業 n=102

中堅企業 n=141

(単一回答)

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33

調達責任者は 50 代、経験年数 5 年以下、ノンプロパー

-購買・調達部門人材のゴールキャリアはどこに?-

図 33~35 は調達責任者の年齢、調達経験年数、経歴についての調査結果である。

回答結果より調達責任者の年齢は「50 代」(63%)がトップとなっている。特に大企業

では 71%が 50 代という高い比率になっている。一方で 40 代および 40 才未満の比率も

合計すると 23%に上り、若手人材が調達責任者になっている企業も多いことが理解でき

る。

調達経験年数は意外にも「5年未満」(42%)がトップであり、「5~10 年」(19%)と合

計すると全体の 6割強が 5年以下の経験年数となっている。特に大企業は経験年数 5年

以下の調達責任者が全体の 49%にも上っている。

経歴(前職)は 65%が「他部門からの昇格または異動」であり、「他社からの転職」(10%)

と合わせると 75%が他部門もしくは他社からの異動・転職であることがわかる。特に大

企業では 74%が「他部門からの昇格または異動」となっている。

これらの回答から調達責任者の典型的な人物像は「50 代、経験年数 5 年以下、ノン

プロパー」である。

今回の調達責任者の調査結果には正直驚かされた。「プロパーで購買・調達経験を長

く積んでも偉くなれず、結局トップは落下傘的な人事で他部門から異動してくる」とい

う実態だからである。

これは購買・調達部門人材のキャリアのゴールが確立していないことを示唆している。

企業経営者は調達部門の重要性を認識し高い期待を抱くのであれば、購買・調達部門人

材の専門性・重要性を認識し、ゴールキャリアを確立すべきではないか?期待は高く重

要性は認識しているが、結局はベテランの職人集団を作っているだけでは、購買・調達

人材のモチベーションを保つことはできないだろう。

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34

4%

19%

63%

14%

1%

13%

71%

15%

6%

24%

58%

13%

0% 20% 40% 60% 80%

40才未満

40才代

50才代

60才以上

全体大企業中堅企業

42%

19%

11%

8%

8%

5%

6%

49%

19%

9%

6%

4%

5%

7%

36%

19%

13%

9%

11%

6%

6%

0% 20% 40% 60%

5年未満

5~10年

11~15年

16~20年

21~25年

26~30年

30年以上

全体大企業中堅企業

調達責任者の年齢(事業規模別)(図 33)

調達責任者の調達経験年数(事業規模別)(図 34)

全体 n=243

大企業 n=101

中堅企業 n=142

全体 n=238

大企業 n= 98

中堅企業 n=140

(単一回答)

(単一回答)

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35

65%

22%

10%

3%

74%

21%

4%

1%

58%

23%

14%

5%

0% 20% 40% 60% 80%

他部門からの昇格または異動

調達部門からの昇格

他社からの転職

その他        

全体大企業中堅企業

調達責任者の前職(事業規模別)(図 35)

全体 n=240

大企業 n= 99

中堅企業 n=141

(単一回答)

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36

調達責任者の権限と役割は未だに QCD の確保が中心

図 36 は調達責任者の権限についての回答である。トップは「全社の調達戦略の統括

者である」(79%)であり、以下「調達部門の全人事権を持っている」(58%)「内外作の

意思決定に参画している」(57%)と続く。

調達戦略作成や人事権については当然のことと言えるが「内外作の意思決定」への参

画が意外と高い比率になっている。また、一方でサプライヤやパートナー戦略につなが

るようなより高度な経営判断を要すると考えられる「提携や M&A 戦略の策定や決定への

参画」の回答は 30%と低い。

調達責任者はあくまでも企業の調達活動や生産活動の担い手として捉えられており、

パートナー、サプライヤ戦略などのより戦略的な権限は与えられていないことが読み取

れる。

79%

58%

57%

30%

3%

85%

60%

52%

38%

4%

76%

58%

61%

24%

3%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%

全社の調達戦略の統括者である

調達部門の全人事権を持っている

内外作の意思決定に参画している

提携やM&A戦略の策定や決定に参画している

その他

全体大企業中堅企業

調達責任者の権限(企業規模別)(図 36)

全体 n=236

大企業 n= 97

中堅企業 n=139

(複数回答)

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37

一方で、調達責任者の役割についても同様な結果が読み取れる。

図 37 でのトップ回答は「調達に関するリスク管理責任を負う」(88%)であり、以下「コ

スト削減等の計画・実行」(81%)、「CSR 調達・コプライアンス確保」(75%)と続く。

他方で「戦略サプライヤとの提携・共同開発」(49%)「他社との共同購買の推進」(32%)

「グループ企業戦略策定」(22%)などのパートナー戦略やサプライヤ戦略の策定・実行

については半数以下の回答となっている。

つまり現状の調達責任者の役割は調達リスク管理やコスト削減、調達に関するコンプ

ライアンス確保等の QCD の確保中心の従来の購買・調達機能の範囲を超えておらず、パ

ートナーやサプライヤ戦略の策定・実行までの役割が期待されていないという状況と言

えよう。

88%

81%

75%

49%

41%

32%

22%

2%

92%

85%

84%

60%

43%

45%

24%

0%

86%

79%

69%

42%

40%

23%

21%

3%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

調達に関わるリスク管理責任を負う

利益計画に対するコスト削減等の計画・実行の責任を負う

CSR調達、コンプライアンスに対する責任を負う

戦略サプライヤーとの提携・共同開発の推進

新製品開発における原価目標の達成

他社との共同購買の推進

統廃合、出資判断等のグループ企業戦略策定

その他      

全体大企業中堅企業

調達責任者の役割業務範囲(企業規模別)(図 37)

全体 n=240

大企業 n= 99

中堅企業 n=141

(複数回答)

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38

調達責任者に求められる資質は「変革・先見性」と「社内調整能力」

先に調達責任者の人物像について「5年以下の経験、他部門もしくは他社からの異動・転

職」者が多い。という結果に触れたが、ここでは調達責任者に求められる資質についての

調査結果を集約している。(図 38)

トップは「調達部門のマネジメント、管理能力」(50%)となっており、これは妥当な資

質であると思われるが、「変革推進力、行動力」(48%)「先見性、構想力」(31%)と変革や

先見性という変化に対する資質が求められていることが理解できる。先の人物像で他部署

からの購買・調達部門の経験が少ない人材を調達責任者にしているという理由がこのアン

ケート結果から類推できる。つまり、企業経営者は調達責任者に変革を求めているという

ことである。

50%

48%

34%

31%

31%

30%

27%

24%

20%

19%

7%

0%

52%

52%

26%

33%

31%

34%

24%

26%

20%

18%

6%

0%

49%

44%

41%

30%

31%

28%

30%

22%

20%

19%

7%

0%

0% 20% 40% 60%

調達部門のマネジメント、管理能力

変革推進力、行動力

交渉力

先見性、構想力

社内他部門への影響力、調整力

トップや周囲からの信頼

調達経験、知識

サプライヤーとのネットワーク

洞察力、判断力

使命感、責任感

信念、一貫性

その他

全体大企業中堅企業

調達責任者に求められる資質(企業規模別)(図 38)

全体 n=241

大企業 n=101

中堅企業 n=140

(3 項目回答)

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39

これは購買・調達部門人材には耳が痛い話であり、「変革、先見性を持つ人材が内部にい

ない」ということにつながるからである。先に購買・調達人材のキャリアのゴールが設定

されていないのは経営者としての課題であると述べたが、一方、購買・調達部門の内部人

材の資質を高め、変革や先見性を持つ人材育成が求められている。

また今回のアンケート結果で興味深い点は、「社内他部門への影響力、調整力」(31%)

「トップや周囲からの信頼」(30%)などの対社内向けの能力についての回答が多く、「調達

経験、知識」(27%)「サプライヤとのネットワーク」(24%)などの調達責任者であれば当然

持つべき資質の回答が少ない点である。

購買部門の現状の課題で「サプライヤ戦略の見直し」がトップになっている(図 10)に

も関わらず、調達責任者へは関係性の見直しや構築に関しての資質を求めていないという

実態である。今回のこのアンケート結果をどう読み取るかについては色々な考察が可能で

あるが、「まずは社内、それも購買・調達部門(自部門)の改革が先、次にパートナーやサ

プライヤ戦略の実行」というメッセージが推察される。

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40

6.購買・調達業務における電子化(IT 活用)の状況

基本業務の電子化は普及、見積・入札等のサプライヤとの情報伝達の電子化は一般的で

ない

図 39~42 は調達品目別の電子化状況のアンケート調査結果である。品目別にばらつ

きはあるものの「購入要求・発注・検収などの基本業務」における「導入済」「一部導

入済」の回答率は概ね 7 割を超えている。中でも直接材の「基本業務」の電子化は 87%

の企業で「導入済」もしくは「一部導入済」となっており、殆どの企業で電子化が行わ

れている。

一方で普及率が低い項目は「見積取得、電子入札、リバースオークションツール等の

サプライヤとの情報伝達ツール」「標準部品・汎用部品・推奨部品等の自社使用を目的

とした部品データベース」である。「サプライヤとの情報伝達ツール」については調達

品目毎に業務自体がない企業はないと考えられるが、直接材でも導入済、一部導入済の

比率は 47%と半数以下であり、製造用設備・工事にいたっては 27%と 3 割以下の導入率

となっている。これは、サプライヤとの見積、入札等の業務は従来通りの紙や e メール

を媒体としたやりとりが中心になっていることが理由として考えられる。

「部品データベース」に関しては、直接材は別にして「該当無し」の回答率が高いこ

とが特徴として上げられる。つまり、調達品目の調達自体がないか、カスタマイズ品が

多く必要性がないか、どちらかの要因で導入の比率が低くなっていると思われる。

「仕様書・見積書・契約書などの電子文書保管」は、直接材で一部導入済の比率が

高い(34%)。基本業務でありながら、文書の電子化および電子文書保管が未だ徹底され

ていないことが推察される。また、同じ直接材での導入検討中の比率が も高い(10%)

のは「部品データベース」であり、現状、導入比率が低いものの、必要性を感じ今後導

入比率が高まることが予想される。

68%

20%

24%

17%

24%

19%

27%

31%

34%

22%

3%

7%

8%

8%

10%

4%

36%

28%

33%

26%

6%

10%

8%

7%

19%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

購入要求・発注・検収などの基本業務

見積取得、電子入札、リバースオークションツール等のサプライヤーとの情報伝達ツール

サプライヤー情報・評価データベース

仕様書・見積書・契約書などの電子文書保管

標準部品・汎用部品・推奨部品等の自社使用を目的とした部品データベース

導入済一部導入済導入検討中未導入該当なし

直接材調達業務における電子化の状況(全体)(図 39) (単一回答)

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41

44%

12%

13%

13%

11%

16%

17%

26%

25%

12%

4%

4%

5%

5%

3%

18%

45%

36%

38%

42%

18%

22%

21%

19%

32%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

購入要求・発注・検収などの基本業務

見積取得、電子入札、リバースオークションツール等のサプライヤーとの情報伝達ツール

サプライヤー情報・評価データベース

仕様書・見積書・契約書などの電子文書保管

標準部品・汎用部品・推奨部品等の自社使用を目的とした部品データベース

導入済一部導入済導入検討中未導入該当なし

50%

15%

15%

11%

15%

22%

17%

23%

22%

13%

4%

7%

7%

6%

4%

9%

42%

36%

43%

42%

14%

19%

19%

18%

27%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

購入要求・発注・検収などの基本業務

見積取得、電子入札、リバースオークションツール等のサプライヤーとの情報伝達ツール

サプライヤー情報・評価データベース

仕様書・見積書・契約書などの電子文書保管

標準部品・汎用部品・推奨部品等の自社使用を目的とした部品データベース

導入済一部導入済導入検討中未導入該当なし

43%

13%

11%

8%

11%

24%

20%

26%

25%

12%

3%

4%

6%

7%

2%

15%

44%

38%

43%

42%

16%

18%

19%

16%

32%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

購入要求・発注・検収などの基本業務

見積取得、電子入札、リバースオークションツール等のサプライヤーとの情報伝達ツール

サプライヤー情報・評価データベース

仕様書・見積書・契約書などの電子文書保管

標準部品・汎用部品・推奨部品等の自社使用を目的とした部品データベース

導入済一部導入済導入検討中未導入該当なし

製造用設備・工事調達業務における電子化の状況(全体)(図 40)

工場消耗品調達業務における電子化の状況(全体)(図 41)

間接材・サービス調達業務における電子化の状況(全体)(図 42) (単一回答)

(単一回答)

(単一回答)

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42

導入済の電子化での課題は各種データベースメンテナンス、サプライヤの導入・展開

図 43 は電子化「導入済」および「一部導入済」で課題がある電子化ツールおよび調

達品目の調査結果である。

課題がある電子化ツールおよび調達品目のトップは「Ⅰ:直接材」の「A:基本業務」

ツール(42%)であり、以下「Ⅰ:直接材」の「C:サプライヤ情報・評価データベース」

(19%)「Ⅰ:直接材」「B:サプライヤとの情報伝達ツール」(11%)と続いている。

<Ⅱ-A>, 2.8%

<Ⅲ-A>, 2.1%

<Ⅲ-B>, 0.0%

<Ⅳ-B>, 1.4%

<Ⅳ-C>, 2.1%

<Ⅳ-E>, 0.0%

<Ⅲ-E>, 1.4%

<Ⅱ-E>, 0.7%

<Ⅰ-E>, 7.0%

<Ⅳ-D>, 0.7%

<Ⅲ-D>, 0.0%

<Ⅱ-D>, 0.7%

<Ⅰ-D>, 2.1%

<Ⅲ-C>, 0.0%

<Ⅱ-C>, 2.1%

<Ⅰ-C>, 19.0%

<Ⅱ-B>, 0.7%

<Ⅰ-B>, 11.3%

<Ⅳ-A>, 3.5%

<Ⅰ-A>, 42.3%

電子化を導入した上での課題(全体)(図 43)

<注釈>Ⅰ:直接材 / Ⅱ:設備・工事 / Ⅲ:工場消耗品 / Ⅳ:間接材・サービスA:購入要求・発注・検収などの基本業務B:見積取得、電子入札、リバースオークションツール等のサプライヤーとの情報伝達ツールC:サプライヤー情報・評価データベースD:仕様書・見積書・契約書などの電子文書保管E:標準部品・汎用部品・推奨部品等の自社使用を目的とした部品データベース

(単一回答)

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43

以下に主要な課題を列挙する。

1-A「直接材」「購入要求・発注・検収などの基本業務」の課題(図 44)

「マスターメンテナンスやシステム稼働に掛るランニング、メンテナンス(コスト)」

の課題が多い。また、海外サプライヤも含む「サプライヤの導入、展開」に関する課題

も多い。

以下「システム連携・統合」「予測等精度」、「例外処理」の多さ「購買管理、内部統制」

強化による運用面での課題と続いている。

9

9

8

6

6

5

5

3

3

2

1

1

1

1

1

0 2 4 6 8 10

ランニングメンテナンス(コスト)

サプライヤの導入・展開

その他

システム連携・統合

予測等精度

例外処理

購買管理、内部統制

新システム

品目展開

納期管理

データ統合

データ活用

システム仕様

帳票電子化

在庫管理

(図 44)

n=61

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44

1-B「直接材」「見積取得、電子入札、リバースオークションツール等のサプライヤとの

情報伝達ツール」の課題(図 45)

見積取得したコストデータの整備・蓄積とそれをどう活用していくか、という点での「コ

ストデータ整備・活用」に関する課題認識が多い。以下対象品の拡大「品目展開」や「新

システム」の導入といった課題が続いている。

5

3

2

2

2

1

1

1

0 1 2 3 4 5 6

コストデータ整備・活用

その他

品目展開

新システム

システム統合・連携

サプライヤの導入・展開

書類電子化

メンテナンス(コスト)

1-C「直接材」「サプライヤ情報・評価データベース」の課題(図 46)

情報メンテナンスが行われていない。 新のデータや新規で必要となってきたデータが

蓄積されていない等の「情報メンテナンス、データベース蓄積」に関する課題が多数で

ある。

14

6

4

3

0 2 4 6 8 10 12 14 16

情報メンテナンス、データベース蓄積

その他

データベース活用

情報精度

(図 45)

(図 46)

n=17

n=27

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45

導入検討中の電子化での課題はサプライヤ管理の必要性、サプライヤ評価基準制度の見直

し、見積書類等のペーパーレス化による情報共有

一方、導入検討中および未導入の企業で電子化導入の際の課題を調べたのが図 47である。

導入済および一部導入済の課題同様、やはり「Ⅰ:直接材」を対象とした電子化に対する課

題が多く、トップは「Ⅰ:直接材」の「C:サプライヤ情報・評価データベース」(17%)と「D:

仕様書・見積書・契約書などの電子文書保管」(17%)となっている。以下「Ⅰ:直接材」の

「E:標準部品・汎用部品・推奨部品等の自社使用を目的とした部品データベース」(11%)「A:

購入要求・発注・検収などの基本業務」(10%)と続いている。

<Ⅱ-A>, 2.4%

<Ⅲ-A>, 2.4%

<Ⅲ-B>, 2.4%

<Ⅳ-B>, 1.2%

<Ⅳ-C>, 3.6%

<Ⅰ-A>, 9.6%

<Ⅳ-A>, 4.8%

<Ⅰ-B>, 8.4%

<Ⅱ-B>, 4.8%

<Ⅰ-C>, 16.9%

<Ⅱ-C>, 1.2%

<Ⅲ-C>, 0.0%

<Ⅰ-D>, 16.9%

<Ⅱ-D>, 2.4%

<Ⅲ-D>, 1.2%

<Ⅳ-D>, 3.6%

<Ⅰ-E>, 10.8%

<Ⅱ-E>, 2.4%

<Ⅲ-E>, 3.6% <Ⅳ-E>, 1.2%

電子化を導入するための課題(全体)(図 47)

<注釈>Ⅰ:直接材 / Ⅱ:設備・工事 / Ⅲ:工場消耗品 / Ⅳ:間接材・サービスA:購入要求・発注・検収などの基本業務B:見積取得、電子入札、リバースオークションツール等のサプライヤーとの情報伝達ツールC:サプライヤー情報・評価データベースD:仕様書・見積書・契約書などの電子文書保管E:標準部品・汎用部品・推奨部品等の自社使用を目的とした部品データベース

(単一回答)

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46

以下に主要な課題を列挙する。

1-C「直接材」「サプライヤ情報・評価データベース」の課題(図 48)

IT 導入検討中の企業での課題として多い項目は「サプライヤ管理の必要性」に対応でき

ていないことがトップとして上げられる。以下「サプライヤ評価基準・制度見直し」「デー

タメンテナンス」ができていない、「データ活用」を行いサプライヤの指導・育成に役立て

たい、と言った回答が続く。

4

3

3

3

1

1

0 1 2 3 4 5

サプライヤ管理の必要性

サプライヤ評価基準・制度見直し

データメンテナンス

データ活用

データベース設計

その他

(図 48)

n=15

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47

1-D「直接材」「仕様書・見積書・契約書などの電子文書保管」の課題(図 49)

「仕様書・見積書・契約書などの電子文書保管」の課題については、「ペーパーレス・

情報共有」「電子認証・原本性確保」といった課題があげられている。

4

3

3

1

1

1

1

0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5

ペーパーレス・情報共有

その他

電子認証、原本性確保

見積書電子化

電子化の手間

システム構築

検索性

(図 49)

n=14

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48

Ⅲ.回答企業の概要

57%

43%

上場

非上場

業種区分 構成比 回答数農林・水産・鉱業 0.8% 2食料品製造 8.8% 22繊維製造 1.2% 3パルプ・紙・紙加工 1.2% 3化学製品製造 9.6% 24医薬品製造・卸売 2.0% 5石油・石炭製造 0.8% 2ゴム・窯業・土石製品製造 2.4% 6鉄鋼・非鉄・金属製品製造 8.0% 20一般機械製造 6.0% 15精密機器製造 8.0% 20電気・電子機器製造 13.3% 33輸送用機器製造 9.6% 24その他製造 5.6% 14

製造業計 77.5% 193小売 0.8% 2商社・問屋・卸売 1.6% 4証券・金融・保険 0.8% 2不動産 0.4% 1土木・建設・建築 4.8% 12輸送サービス(陸運・海運・空運) 0.8% 2倉庫・運輸 2.0% 5ソフト開発・情報サービス 4.4% 11通信サービス 0.0% 0出版・放送・報道 0.0% 0公共サービス(電気・ガス・水道) 1.6% 4宿泊・飲食サービス 1.2% 3その他サービス 4.0% 10

非製造業計 22.5% 56

製造業

非製造業

1.上場・非上場別内訳

2.業種別内訳

上場 n=143

非上場 n=106

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49

5%6%

9%

11%

12%

24%

33%100億円~500億円未満

1千億円~5千億円未満1兆円以上

500億円~1千億円未満

50億円~100億円未満

5千億円~1兆円未満50億円未満

31%

23%

22%

14%

10%

300人~1,000人未満

1,000人~3,000未満

3,000人~10,000人未満

300人未満

10,000人以上

3.売上高別内訳

(注)本調査では、

売上高が 1,000 億円以上の企業を「大企業」、

1,000 億円未満の企業を「中堅企業」と定義する

4.全従業員数内訳

n=240

n=249

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50

7%

34%

8%

18%

10%

10%13%

0.5%未満

0.5%以上0.9%未満

0.9%以上1.2%未満

1.2%以上1.5%未満

1.5%以上1.8%未満

1.8%以上2.1%未満

2.1%以上

23%

28%

49%

良い

普通

悪い

5.購買・調達部門従業員比率

6.2007 年度の景況感

n=235

n=244

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51

Ⅳ.個別アンケート結果

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52

1.購買・調達業務における経営陣の期待と評価

問1 購買・調達部門(機能)への期待が大きい項目

87%

28%

25%

14%

14%

10%

10%

5%

5%

1%

90%

27%

32%

10%

10%

10%

12%

2%

6%

1%

84%

29%

20%

18%

17%

10%

8%

7%

4%

1%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

利益計画達成のためのコスト削減の実行

コンプライアンス(法令、規範遵守)、内部統制、グリーン調達、CSR調達等の取組みの強化

購入品の安定供給確保

購入品の品質確保による自社製品品質の向上への貢献

購買・調達部門の集約、業務効率化による生産性向上

KPI(重要経営管理指標)やプロセスの整備等による購買・調達機能の可視化

新製品開発における原価企画機能の強化

製品競争力強化のための外部資源の活用

戦略的サプライヤの育成

その他

全体大企業中堅企業

調査結果の概要

企業の規模や業種を問わず期待の大きい項目として、「利益計画達成のためのコ

スト削減の実行」を上げる企業が多かった。

企業規模別に見ると、大企業では昨今の供給不安・価格高騰をうけた「購入品の

安定供給確保」の回答が高い。

また、業種別の非製造業については「コンプライアンス(法令、規範遵守)、内

部統制、グリーン調達、CSR 調達等の取組みの強化」の回答が目立っている。

経営陣から現在期待されている項目(企業規模別)

全体 n=249

大企業 n=104

中堅企業 n=145

(2 項目回答)

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53

87%

28%

25%

14%

14%

10%

10%

5%

5%

1%

88%

25%

27%

16%

12%

10%

11%

4%

6%

1%

82%

39%

18%

11%

21%

11%

5%

9%

0%

0%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

利益計画達成のためのコスト削減の実行

コンプライアンス(法令、規範遵守)、内部統制、グリーン調達、CSR調達等の取組みの強化

購入品の安定供給確保

購入品の品質確保による自社製品品質の向上への貢献

購買・調達部門の集約、業務効率化による生産性向上

KPI(重要経営管理指標)やプロセスの整備等による購買・調達機能の可視化

新製品開発における原価企画機能の強化

製品競争力強化のための外部資源の活用

戦略的サプライヤの育成

その他

全体製造非製造

経営陣から現在期待されている項目(業種別) (2項目回答)

全体 n=249

製造業 n=193

非製造業 n= 56

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54

問1 近年特に期待が高まっている項目

43%

22%

9%

8%

5%

4%

3%

3%

2%

2%

41%

21%

9%

9%

8%

2%

5%

1%

2%

3%

44%

22%

8%

7%

3%

5%

2%

4%

3%

1%

0% 20% 40% 60%

コンプライアンス(法令、規範遵守)、内部統制、グリーン調達、CSR調達等の取組みの強化

利益計画達成のためのコスト削減の実行

購入品の安定供給確保

新製品開発における原価企画機能の強化

戦略的サプライヤの育成

購買・調達部門の集約、業務効率化による生産性向上

KPI(重要経営管理指標)やプロセスの整備等による購買・調達機能の可視化

購入品の品質確保による自社製品品質の向上への貢献

製品競争力強化のための外部資源の活用

その他

全体大企業中堅企業

「コンプライアンス(法令、規範遵守)、内部統制、グリーン調達、CSR 調達等

の取組みの強化」を特に期待が高まっていると回答した企業が多かった。

業種別に見ると、非製造業ではコンプライアンスへの回答が高く、製造業との考

え方の違いが見られる。

経営陣から近年特に期待されている項目(企業規模別)

全体 n=246

大企業 n=103

中堅企業 n=143

調査結果の概要

(単一回答)

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55

43%

22%

9%

8%

5%

4%

3%

3%

2%

2%

41%

22%

10%

8%

5%

3%

3%

3%

3%

3%

50%

20%

2%

6%

6%

7%

4%

4%

2%

0%

0% 20% 40% 60%

コンプライアンス(法令、規範遵守)、内部統制、グリーン調達、CSR調達等の取組みの強化

利益計画達成のためのコスト削減の実行

購入品の安定供給確保

新製品開発における原価企画機能の強化

戦略的サプライヤの育成

購買・調達部門の集約、業務効率化による生産性向上

KPI(重要経営管理指標)やプロセスの整備等による購買・調達機能の可視化

購入品の品質確保による自社製品品質の向上への貢献

製品競争力強化のための外部資源の活用

その他

全体製造非製造

経営陣から近年特に期待されている項目(業種別)

全体 n=246

製造業 n=192

非製造業 n= 54

(単一回答)

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56

問2 購買・調達部門の現状について

52%

45%

3%

51%

46%

3%

52%

45%

3%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

期待通りの成果をあげている

期待通りの成果があげられていない

期待以上の成果をあげている 全体大企業中堅企業

52%

45%

3%

48%

49%

2%

64%

30%

5%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

期待通りの成果をあげている

期待通りの成果があげられていない

期待以上の成果をあげている全体製造非製造

「期待以上の成果をあげている」(3%)、「期待通りの成果をあげている」(52%)

と回答した企業が多かったが、一方で「期待通りの成果があげられていない」と

回答した企業が 45%にも上る。

この現状については業種別の製造業で顕著に見られ、「期待通りの成果があげら

れていない」と答えた企業がほぼ半数の 49%にも達している。

購買・調達部門の現状(企業規模別)

n=248

調査結果の概要

購買・調達部門の現状(業種別)

n=248

(単一回答)

(単一回答)

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57

問3 期待通りの成果があげられていない理由

67%

14%

6%

4%

4%

1%

1%

4%

70%

17%

4%

0%

2%

2%

2%

2%

65%

12%

8%

6%

5%

0%

0%

5%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80%

原材料の価格高騰、為替変動など外部環境の悪化

ある程度方策が抽出されているが、人員のスキルが不足しており進まない

ある程度方策が抽出されているが、人員数が不足しており進まない

期待に対してどのような方策を行なえば効果的かが不明

経営者からの期待が高く、困難な目標が設定されている

ある程度方策が抽出されているが、活動予算が不足しており進まない

経営陣の期待と購買・調達部門の認識する課題にずれがある

その他

全体大企業

中堅企業

「原材料の価格高騰、為替変動など外部環境の悪化」との回答が半数以上を占め、

近年の原料価格の高騰によって、特にコスト削減の実行への期待にうまく答えら

れていないことが窺える。

期待通りの成果があげられていない理由(企業規模別)

全体 n=112

大企業 n= 47

中堅企業 n= 65

調査結果の概要

(単一回答)

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58

67%

14%

6%

4%

4%

1%

1%

4%

68%

16%

4%

3%

4%

1%

1%

2%

59%

6%

18%

6%

0%

0%

0%

12%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80%

原材料の価格高騰、為替変動など外部環境の悪化

ある程度方策が抽出されているが、人員のスキルが不足しており進まない

ある程度方策が抽出されているが、人員数が不足しており進まない

期待に対してどのような方策を行なえば効果的かが不明

経営者からの期待が高く、困難な目標が設定されている

ある程度方策が抽出されているが、活動予算が不足しており進まない

経営陣の期待と購買・調達部門の認識する課題にずれがある

その他

全体製造

非製造

期待通りの成果があげられていない理由(業種別)

全体 n=112

製造業 n= 95

非製造業 n= 17

(単一回答)

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59

問4 購買・調達部門に対する経営陣からの期待の変化

51%

31%

18%

0%

51%

32%

17%

0%

50%

30%

19%

0%

0% 20% 40% 60%

期待が高まっている

近年特に期待が高まっている

特に変わりはない

期待が低下している

全体大企業中堅企業

31%

18%

0%

52%

34%

15%

0%

46%

21%

32%

0%

51%

0% 20% 40% 60%

期待が高まっている

近年特に期待が高まっている

特に変わりはない

期待が低下している

全体製造非製造

「期待が高まっている」との回答が過半を占めている。逆に「期待が低下してい

る」と答えた企業はゼロということからも、経営陣からの購買・調達部門に対す

る期待は高まっていることが窺える。

購買・調達部門に対する経営陣からの期待の変化(企業規模別)

購買・調達部門に対する経営陣からの期待の変化(業種別)

調査結果の概要

全体 n=249

大企業 n=104

中堅企業 n=145

全体 n=249

製造業 n=193

非製造業 n= 56

(単一回答)

(単一回答)

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60

2.購買・調達部門における課題と施策(コスト削減以外)

問5 購買・調達部門が抱えている課題

33%

33%

28%

28%

28%

26%

21%

20%

15%

14%

12%

12%

10%

10%

2%

1%

33%

30%

31%

38%

36%

15%

27%

17%

18%

15%

10%

11%

8%

9%

2%

1%

34%

34%

26%

21%

22%

34%

17%

21%

13%

14%

14%

12%

12%

10%

3%

1%

0% 20% 40% 60%

系列の見直し、新規サプライヤの開拓、サプライヤ集約、特定サプライヤの囲い込み等のサプライヤ戦略の見直し

諸法令に対するコンプライアンス(法令、規範遵守)や内部統制の強化

購入品の安定供給確保

グローバル調達戦略の立案と 適調達の推進

開発段階でのコストの作りこみ(開発購買)

購入品の品質確保、向上

バイヤーの教育と人材育成

購買・調達業務のプロセス改革やシステム導入・システム統合

サプライヤ評価制度の整備とサプライヤ育成

集中購買の推進(全社横串機能、グループ内共同購買推進他)

サプライヤとの協業による在庫 適化や開発期間の短縮等の推進

購買・調達組織の整備・再編成

海外サプライヤの開拓(ローコストカントリー)と部品調達

グリーン調達等のCSR調達の取組み

バイヤーの増員等の体制強化

その他

全体

大企業

中堅企業

大企業は「グローバル調達戦略の立案と 適調達の推進」、「開発段階でのコストの作

りこみ(開発購買)」の比率が高く、中堅企業は「購入品の品質確保、向上」、「諸法

令に対するコンプライアンス(法令、規範遵守)や内部統制の強化」の比率が高かった。

また、非製造業では「諸法令に対するコンプライアンス(法令、規範遵守)や内部統制

の強化」の比率が高かった。

これにより、企業規模別、業種別にはそれぞれ注力している課題にばらつきがある

ことがわかる。

購買・調達部門が抱えている課題(企業規模別)(優先順位 1位から 3位)

調査結果の概要

全体 n=249

大企業 n=104

中堅企業 n=145

(3 項目回答)

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61

33%

33%

28%

28%

28%

26%

21%

20%

15%

14%

12%

12%

10%

10%

2%

1%

33%

27%

31%

34%

32%

26%

21%

17%

15%

12%

14%

10%

11%

10%

3%

2%

36%

52%

18%

9%

14%

25%

21%

30%

18%

23%

7%

16%

9%

9%

2%

0%

0% 20% 40% 60%

系列の見直し、新規サプライヤの開拓、サプライヤ集約、特定サプライヤの囲い込み等のサプライヤ戦略の見直し

諸法令に対するコンプライアンス(法令、規範遵守)や内部統制の強化

購入品の安定供給確保

グローバル調達戦略の立案と 適調達の推進

開発段階でのコストの作りこみ(開発購買)

購入品の品質確保、向上

バイヤーの教育と人材育成

購買・調達業務のプロセス改革やシステム導入・システム統合

サプライヤ評価制度の整備とサプライヤ育成

集中購買の推進(全社横串機能、グループ内共同購買推進他)

サプライヤとの協業による在庫 適化や開発期間の短縮等の推進

購買・調達組織の整備・再編成

海外サプライヤの開拓(ローコストカントリー)と部品調達

グリーン調達等のCSR調達の取組み

バイヤーの増員等の体制強化

その他

全体

製造

非製造

購買・調達部門が抱えている課題(業種別)(優先順位 1位から 3位)

全体 n=245

製造業 n=193

非製造業 n= 56

(3 項目回答)

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62

問5 抱えている課題に対する実施状況

52

68

46

59

45

54

31

23

18

22

19

9

16

18

1

1

25

10

19

10

21

9

19

22

17

14

11

16

9

6

3

1

6

3

5

0

3

1

2

4

3

0

1

4

1

0

2

1

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90

系列の見直し、新規サプライヤの開拓、サプライヤ集約、特定サプライヤの囲い込み等のサプライヤ戦略の見直し

諸法令に対するコンプライアンス(法令、規範遵守)や内部統制の強化

グローバル調達戦略の立案と 適調達の推進

購入品の安定供給確保

開発段階でのコストの作りこみ(開発購買)

購入品の品質確保、向上

バイヤーの教育と人材育成

購買・調達業務のプロセス改革やシステム導入・システム統合

サプライヤ評価制度の整備とサプライヤ育成

集中購買の推進(全社横串機能、グループ内共同購買推進他)

サプライヤとの協業による在庫 適化や開発期間の短縮等の推進

購買・調達組織の整備・再編成

海外サプライヤの開拓(ローコストカントリー)と部品調達

グリーン調達等のCSR調達の取組み

バイヤーの増員等の体制強化

その他

実施中検討中手付かず

検討中、未実施の件数が多い項目として「系列の見直し、新規サプライヤの開拓、

サプライヤ集約、特定サプライヤの囲い込み等のサプライヤ戦略の見直し」との

回答が多く見受けられた。

逆に実施中の件数が多い項目は「諸法令に対するコンプライアンス(法令、規範

遵守)や内部統制の強化」、「購入品の安定供給確保」、「購入品の品質確保、向上」

となっている。

購買・調達部門が抱えている課題の実施状況(全体)(優先順位 1位から 3位)

n=730

調査結果の概要

(単一回答)

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63

3.コスト上昇抑制の施策

問6 コスト上昇率が大きい調達品目

46%

46%

31%

26%

24%

22%

21%

11%

7%

6%

5%

5%

4%

3%

3%

2%

1%

1%

0%

9%

0% 10% 20% 30% 40% 50%

石油・石炭製品

鉄鋼

金属製品

化学製品

非鉄金属

プラスチック製品

パルプ・紙・同製品

農林水産物

鉱産物

加工食品

一般機器

電気機器

電子部品・デバイス

情報通信機器

繊維製品

製材・木製品

精密機器

窯業・土石製品

輸送用機器

その他

コスト上昇率(昨年比)が大きい調達品目は「石油・石炭製品」、「鉄鋼」がとも

に 46%と も大きく、次いで「金属製品」、「化学製品」、「非鉄金属」との回答が

多かった。

コスト上昇率が大きい調達品目 1位~3位(全体)

調査結果の概要

(3項目回答)

n=233

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64

問6 調達品目別のコスト上昇率

59%

9%

21%

35%

23%

4%

23%

5%

33%

22%

47%

6%4%

21%

27%

15%

57%

10%

40%

20%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

鉱産物

一般機器

化学製品

鉄鋼

製材

・木製品

精密機器

繊維製品

情報通信機器

非鉄金属

金属製品

石油

・石炭製品

電気機器

電子部品

・デ

バイ

プラ

スチ

ック製品

加工食品

ルプ

・紙

・同製品

農林水産物

輸送用機器

窯業

・土石製品

その他

「鉱産物」、「農林水産物」は昨年と比べて 1.5 倍を超える上昇率を示している。

全 20 品目のうち 15 品目が 10%以上の上昇率となっており、本年度のコスト高騰

が非常に大きかったことが伺える。

調査結果の概要

調達品目別のコスト平均上昇率(1位~3位)(全体)

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65

問7-1 コスト上昇に対する施策

58%

47%

45%

44%

36%

22%

19%

12%

8%

7%

3%

9%

54%

53%

50%

52%

34%

30%

23%

16%

7%

10%

1%

12%

60%

43%

41%

38%

38%

17%

17%

9%

8%

6%

4%

6%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

購入先の多様化

他調達品のコスト削減で吸収

調達コスト以外のコスト削減で吸収

原材料の変更

発注ロットの集約

長期供給契約の締結

再生材料の活用

先物予約

コスト上昇対象製品の減産や生産品目の変更

不足原料の共同調達

何もしない

その他

全体大企業中堅企業

「購入先の多様化」、「他調達品のコスト削減で吸収」、「調達コスト以外のコスト

削減で吸収」の回答が多かった。

企業別に見ると、大企業では「他調達品のコスト削減による吸収」、「調達コスト

以外のコスト削減で吸収」との施策をあげることが多かったが、中堅企業におい

ては「購入先の多様化」による施策が多く、アプローチの仕方に違いが見られた。

コスト上昇に対する施策(企業規模別)

全体 n=245

大企業 n=101

中堅企業 n=144

調査結果の概要

(複数回答)

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66

58%

47%

45%

44%

36%

22%

19%

12%

8%

7%

3%

9%

60%

51%

47%

52%

38%

23%

21%

15%

7%

8%

1%

7%

49%

34%

38%

13%

30%

19%

11%

2%

9%

4%

9%

15%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

購入先の多様化

他調達品のコスト削減で吸収

調達コスト以外のコスト削減で吸収

原材料の変更

発注ロットの集約

長期供給契約の締結

再生材料の活用

先物予約

コスト上昇対象製品の減産や生産品目の変更

不足原料の共同調達

何もしない

その他

全体製造非製造

コスト上昇に対する施策(業種別)

全体 n=245

製造業 n=192

非製造業 n= 53

(複数回答)

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67

問7-2 コスト削減施策に対する評価

48%

28%

24%

49%

23%

29%

47%

32%

21%

0% 20% 40% 60%

従来よりもコスト削減成果がでていない

従来通りである

従来よりもコスト削減成果がでている

全体大企業中堅企業

48%

28%

24%

51%

23%

26%

35%

45%

20%

0% 20% 40% 60%

従来よりもコスト削減成果がでていない

従来通りである

従来よりもコスト削減成果がでている

全体製造非製造

コスト施策に対する評価(企業規模別)

「従来よりもコスト削減成果がでていない」と回答した企業が多かったが、大企

業においては「従来よりもコスト削減効果がでている」の回答も 29%と多く、一

定の効果が出ていることがわかる。

業種別に見ると、非製造業では「従来通りである」と回答した比率が も高かっ

た。

調査結果の概要

コスト施策に対する評価(業種別)

全体 n=243

大企業 n=101

中堅企業 n=142

全体 n=243

製造業 n=192

非製造業 n= 51

(単一回答)

(単一回答)

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68

問8 調達価格の決定方法

29%

21%

19%

11%

7%

6%

5%

2%

29%

15%

18%

13%

11%

5%

7%

3%

29%

25%

20%

9%

4%

7%

4%

2%

0% 20% 40%

原材料価格の変動額に応じた価格改定額を決定する

見積明細をサプライヤーより取得した上で、明細毎の上昇幅を決定する

他サプライヤーとの比較で決定する

予算を設定して、その予算内で決定する

VA・VE活動で吸収させる

製品価格への転嫁可能額に応じて決定する

業界他社の妥結額を基に決定する

その他

全体大企業中堅企業

29%

21%

19%

11%

7%

6%

5%

2%

31%

22%

16%

9%

7%

6%

6%

2%

20%

19%

30%

15%

6%

6%

2%

4%

0% 20% 40%

原材料価格の変動額に応じた価格改定額を決定する

見積明細をサプライヤーより取得した上で、明細毎の上昇幅を決定する

他サプライヤーとの比較で決定する

予算を設定して、その予算内で決定する

VA・VE活動で吸収させる

製品価格への転嫁可能額に応じて決定する

業界他社の妥結額を基に決定する

その他

全体製造非製造

コスト上昇に対する調達価格決定方法は、「原材料価格の変動額に応じた価格改

定額を決定する」と回答した企業が多い。

業種別に見ると、製造業では「原材料価格の変動額に応じた価格改定額を決定す

る」をあげた企業が多い。一方、非製造業では「他サプライヤとの比較で決定す

る」と回答した企業が多かった。

調達価格の決定方法(企業規模別)

全体 n=244

大企業 n=101

中堅企業 n=143

全体 n=244

製造業 n=190

非製造業 n= 54

調達価格の決定方法(業種別)

調査結果の概要

(単一回答)

(単一回答)

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69

4.購買・調達部門の実態

4-1.購買・調達部門の組織体制について

問9-1 購買・調達部門の調達体制

48%

33%

13%

2%

3%

59%

24%

12%

0%

5%

40%

40%

14%

4%

1%

0% 20% 40% 60%

全社の集中購買部門と、事業部・事業所別の購買部門が並立している

全社の集中購買部門だけがある

事業部、事業所別の購買部門がある

購買部門はない(分散購買である)

その他

全体大企業中堅企業

48%

33%

13%

2%

3%

51%

33%

11%

2%

4%

39%

36%

20%

5%

0%

0% 20% 40% 60%

全社の集中購買部門と、事業部・事業所別の購買部門が並立している

全社の集中購買部門だけがある

事業部、事業所別の購買部門がある

購買部門はない(分散購買である)

その他

全体製造非製造

購買・調達部門の組織体制は「全社の集中購買部門と、事業部・事業所別の購買

部門が並立している」が多かった。特に大企業では「全社の集中購買部門と、事

業部・事業所別の購買部門が並立している」との回答が多く、中堅企業では「全

社の集中購買部門だけがある」との回答が多かった。また業種別に見ると、非製

造業では「全社の集中購買部門だけがある」がもっとも多く、製造業では「全社

の集中購買部門と、事業部・事業所別の購買部門が並立している」が多かった。

全体として集中購買部門を設置している企業は全体の 80%強にのぼっている。

購買・調達部門の調達体制(企業規模別)

調査結果の概要

購買・調達部門の調達体制(業種別)

全体 n=248

製造業 n=192

非製造業 n= 56

全体 n=248

大企業 n=103

中堅企業 n=145

(単一回答)

(単一回答)

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70

問9-2 購買・調達部門並立の状況

36%

35%

16%

8%

5%

39%

33%

17%

8%

3%

33%

36%

15%

9%

6%

0% 10% 20% 30% 40% 50%

大部分の品目を集中購買で調達している

品目別に集中購買で調達している

標準品、汎用品等の共通品のみ集中購買で調達している

ほとんど全てを事業部・事業所別で調達している

その他

全体大企業中堅企業

36%

35%

16%

8%

5%

39%

37%

13%

7%

4%

25%

25%

29%

13%

8%

0% 10% 20% 30% 40% 50%

大部分の品目を集中購買で調達している

品目別に集中購買で調達している

標準品、汎用品等の共通品のみ集中購買で調達している

ほとんど全てを事業部・事業所別で調達している

その他

全体製造非製造

購買・調達部門が並列している企業に、その機能を回答して貰ったところ「品目

別に集中購買で調達している」と「大部分の品目を集中購買で調達している」と

回答した企業が多かった。

購買・調達部門並立の状況(企業規模別)

全体 n=132

大企業 n= 66

中堅企業 n= 66

購買・調達部門並立の状況(業種別)

全体 n=123

製造業 n=101

非製造業 n= 20

調査結果の概要

(単一回答)

(単一回答)

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71

問10 購買・調達部門における調達品目

67%

69%

65%

12%

14%

11%

10%

9%

11%

8%

7%

8%

3%

2%

4%

全体

大企業

中堅企業

直接材製造用設備・工事間接材・サービス工場消耗品その他

67%

74%

42%

12%

11%

17%

10%

6%

25%

8%

8%

6%

3%

1%

11%

全体

製造

非製造

直接材製造用設備・工事間接材・サービス工場消耗品その他

調達品目は「直接材」にかける工数の割合が約 7割と も大きいことが分かる。

業種別に見ると、非製造業については「間接材・サービス」の割合が製造業に比

べて高い結果となったが、これは業種の特性によるものと考えられる。

購買・調達部門における調達品目(業種別)

調査結果の概要

購買・調達部門における調達品目(企業規模別)

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72

問10 購買・調達部門における業務内容別の工数比率

38%

31%

44%

28%

32%

25%

15%

15%

15%

9%

9%

9%

8%

10%

6%

2%

2%

1%

全体

大企業

中堅企業

発注・納期管理・検収

サプライヤー評価・選定、価格決定

購買戦略・方針設定

企画・システム開発・システム運用・システム入力・管理

開発購買などの開発上流段階でのQCD作り込み

その他

38%

38%

39%

28%

27%

32%

15%

15%

14%

9%

8%

10%

8%

9%

3%

2%

2%

1%

全体

製造

非製造

発注・納期管理・検収

サプライヤー評価・選定、価格決定

購買戦略・方針設定

企画・システム開発・システム運用・システム入力・管理

開発購買などの開発上流段階でのQCD作り込み

その他

購買・調達部門における業務内容別の工数比率(企業規模別)

「発注・納期管理・検収」が約 4割、次いで「サプライヤ評価・選定、価格決定」

が 3割弱となっている。企業規模別で見ると中堅企業では、大企業と比べて「発

注・納期管理・検収」との回答が高かった。

また大企業では「開発購買などの開発上流段階での QCD 作り込み」も中堅企業と

比べて高く、業務範囲が広いことが伺える。

調査結果の概要

購買・調達部門における業務内容別の工数比率(業種別)

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73

問11 購買・調達部門の従業員比率

64%

66%

63%

25%

24%

25%

11%

10%

12%

全体

大企業

中堅企業

事務系社員技術系社員非正規社員

64%

64%

63%

25%

26%

22%

11%

10%

14%

全体

製造

非製造

事務系社員技術系社員

非正規社員

「事務系社員」が 64%を占めている。特に大企業は 66%と高い比率となっている。

購買・調達部門の従業員比率(事業規模別)

購買・調達部門の従業員比率(業種別)

調査結果の概要

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74

4-2.調達責任者の状況・役割について

問12 調達責任者の職制

4%

2%

32%

4%

0%

4%

42%

12%

2%

1%

43%

4%

0%

2%

39%

9%

6%

2%

24%

4%

0%

6%

45%

13%

0% 20% 40% 60%

CPO(Chief Procurement Officer: 高調達責任者)

CFO(Chief Financial Officer:財務担当責任者)がCPOを兼ねている

調達担当役員、調達本部長

事業本部長

技術本部長

生産本部長

調達(購買・資材)部長

その他

全体大企業中堅企業

調達責任者の職制(事業規模別)

全体 n=243

大企業 n=102

中堅企業 n=141

調査結果の概要

調達責任者の職制で も多いのは部長クラスであり、全体の 42%を占める。一

方で、「CPO(Chief Procurement Officer: 高調達責任者)」と回答した企業は

4%にしか過ぎず、日本国内企業での CPO は殆ど根づいていないことがわかる。

事業規模別では、大企業では「調達担当役員、調達本部長」、中堅企業では「調

達(購買・資材)部長」が も多くの回答を占めた。総じて大企業における調達

責任者の職制が中堅企業よりも高いことがわかる。

業種別でも「調達担当役員、調達本部長」の比率は製造業が 35%に対して非製

造業は 24%と開きが大きく、概して大企業・製造業での職制が高いことがわか

る。

(単一回答)

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75

4%

2%

32%

4%

0%

4%

42%

12%

5%

2%

35%

3%

0%

5%

40%

10%

2%

2%

24%

7%

0%

0%

49%

16%

0% 20% 40% 60%

CPO(Chief Procurement Officer: 高調達責任者)

CFO(Chief Financial Officer:財務担当責任者)がCPOを兼ねている

調達担当役員、調達本部長

事業本部長

技術本部長

生産本部長

調達(購買・資材)部長

その他

全体製造非製造

調達責任者の職制(業種別)

全体 n=243

製造業 n=188

非製造業 n= 55

(単一回答)

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76

問12 調達責任者の職位

3%

0%

6%

12%

14%

16%

1%

4%

37%

6%

1%

1%

8%

15%

7%

25%

0%

4%

36%

3%

4%

0%

5%

10%

20%

10%

1%

4%

38%

9%

0% 20% 40%

社長

副社長

専務取締役

常務取締役

取締役

執行役員

事業本部長

本部長

部長

その他

全体大企業中堅企業

調達責任者の職位(事業規模別)

調達責任者の職位については「部長」と回答した企業が 37%と も多かった。

部長よりも上位の「執行役員」「取締役」と回答した企業は合計で 30%と部長に

次いで多数である。

一方で、専務取締役以上の職位は副社長、社長を合わせても 9%にしか過ぎず、

職制と同様、調達責任者の職位があまり高い状況とは言えない。

調査結果の概要

全体 n=243

大企業 n=102

中堅企業 n=141

(単一回答)

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77

3%

0%

6%

12%

14%

16%

1%

4%

37%

6%

3%

1%

7%

14%

15%

15%

1%

4%

36%

5%

2%

0%

4%

5%

13%

20%

2%

2%

42%

11%

0% 20% 40% 60%

社長

副社長

専務取締役

常務取締役

取締役

執行役員

事業本部長

本部長

部長

その他

全体製造非製造

調達責任者の職位(業種別)

全体 n=243

製造業 n=188

非製造業 n= 55

(単一回答)

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78

問13 調達責任者の年齢

4%

19%

63%

14%

1%

13%

71%

15%

6%

24%

58%

13%

0% 20% 40% 60% 80%

40才未満

40才代

50才代

60才以上

全体大企業中堅企業

4%

19%

63%

14%

4%

21%

59%

16%

4%

13%

77%

6%

0% 20% 40% 60% 80%

40才未満

40才代

50才代

60才以上

全体製造非製造

調達責任者の年齢については「50才代」と回答した企業が も多かった。

一方で、40 才代および、40 才未満と回答した企業も合計すると 23%に達してお

り、若手の調達責任者への登用が行われていることがわかる。

特に中堅企業の調達責任者は「50 才代」が 58%に対し、「40 才代」および「40

才未満」を合計すると 30%に上り、中堅企業ほど若手の登用が進んでいること

がわかる。

調達責任者の年齢(事業規模別)

調査結果の概要

調達責任者の年齢(業種別)

全体 n=243

大企業 n=101

中堅企業 n=142

全体 n=243

製造業 n=190

非製造業 n= 53

(単一回答)

(単一回答)

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79

問13 調達責任者の調達経験年数

42%

19%

11%

8%

8%

5%

6%

49%

19%

9%

6%

4%

5%

7%

36%

19%

13%

9%

11%

6%

6%

0% 20% 40% 60%

5年未満

5~10年

11~15年

16~20年

21~25年

26~30年

30年以上

全体大企業中堅企業

調達責任者の調達経験年数(事業規模別)

調達責任者の調達経験年数は、全体の 6割強が 10 年以下である。

特に大企業では全体の 68%が 10 年以下の経験年数であり、調達経験が長いこと

が調達責任者の条件になっていないことがわかる。

調査結果の概要

全体 n=238

大企業 n= 98

中堅企業 n=140

(単一回答)

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80

42%

19%

11%

8%

8%

5%

6%

42%

21%

11%

9%

7%

5%

5%

40%

13%

12%

2%

13%

8%

12%

0% 20% 40% 60%

5年未満

5~10年

11~15年

16~20年

21~25年

26~30年

30年以上

全体製造非製造

調達責任者の調達経験年数(業種別)

全体 n=238

製造業 n=186

非製造業 n= 52

(単一回答)

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81

問13 調達責任者の前職について

65%

22%

10%

3%

74%

21%

4%

1%

58%

23%

14%

5%

0% 20% 40% 60% 80%

他部門からの昇格または異動

調達部門からの昇格

他社からの転職

その他        

全体大企業中堅企業

65%

22%

10%

3%

70%

19%

9%

2%

45%

34%

13%

8%

0% 20% 40% 60% 80%

他部門からの昇格または異動

調達部門からの昇格

他社からの転職

その他        

全体製造非製造

調達責任者の前職(事業規模別)

調達責任者の前職については「他部門からの昇格または異動」と回答した企業が

65%を占めている。他社からの転職および他部門からの昇格・異動を合わせると

全体の 75%に上る。特に大企業は全体の 74%を他部門からの昇格・異動が占めて

おり、調達部門からの昇格は約 2割にすぎない。

調達責任者が調達部門人材のキャリアのゴールがでないことが明確である。

調査結果の概要

調達責任者の前職(業種別)

全体 n=240

大企業 n= 99

中堅企業 n=141

全体 n=240

製造業 n=187

非製造業 n= 53

(単一回答)

(単一回答)

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82

問14 調達責任者に求められる権限

79%

58%

57%

30%

3%

85%

60%

52%

38%

4%

76%

58%

61%

24%

3%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%

全社の調達戦略の統括者である

調達部門の全人事権を持っている

内外作の意思決定に参画している

提携やM&A戦略の策定や決定に参画している

その他

全体大企業中堅企業

79%

58%

57%

30%

3%

83%

59%

61%

30%

2%

63%

55%

43%

31%

10%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%

全社の調達戦略の統括者である

調達部門の全人事権を持っている

内外作の意思決定に参画している

提携やM&A戦略の策定や決定に参画している

その他

全体製造非製造

調達責任者に求められる権限については「全社の調達戦略の統括者である」と回

答した企業が 79%に上る。

また「内外作の意思決定に参画している」という回答も約 6割に上り、調達責任

者権限が単に決められたものを外から買うという役割・権限から広がっているこ

とが分かる。

一方で「提携や M&A 戦略の策定や決定に参画している」の回答は 30%に過ぎず、

会社や事業規模での提携や M&A にはあまり絡めていないことが分かる。

調達責任者の権限(企業規模別)

全体 n=236

大企業 n= 97

中堅企業 n=139

(複数回答)

調査結果の概要

調達責任者の権限(業種別)

全体 n=236

製造業 n=187

非製造業 n= 49

(複数回答)

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83

問14 調達責任者に求められる役割業務範囲

88%

81%

75%

49%

41%

32%

22%

2%

92%

85%

84%

60%

43%

45%

24%

0%

86%

79%

69%

42%

40%

23%

21%

3%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

調達に関わるリスク管理責任を負う

利益計画に対するコスト削減等の計画・実行の責任を負う

CSR調達、コンプライアンスに対する責任を負う

戦略サプライヤーとの提携・共同開発の推進

新製品開発における原価目標の達成

他社との共同購買の推進

統廃合、出資判断等のグループ企業戦略策定

その他      

全体大企業中堅企業

調達責任者の役割業務範囲(企業規模別)

権限の裏返しである役割分担については「調達に関わるリスク管理責任を負う」、

「利益計画に対するコスト削減等の計画・実行の責任を負う」、「CSR 調達、コン

プライアンスに対する責任を負う」と回答した企業が 75%を超えている。

一方で、「戦略サプライヤとの提携・共同開発の推進」「他社との共同購買の推進」

「統廃合、出資判断等のグループ企業戦略策定」は本来であれば調達部門や調達

責任者の役割であると想定していたが、いずれも過半に満たない。

現状の調達責任者の役割は、企業の枠を超えたパートナーシップ等の構築までは

至っておらず、自社内での調達品の QCD やコンプライアンスの確保に留まってい

ることが理解できる。

調査結果の概要

全体 n=240

大企業 n= 99

中堅企業 n=141

(複数回答)

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84

88%

81%

75%

49%

41%

32%

22%

2%

89%

84%

77%

51%

48%

33%

23%

1%

84%

71%

67%

41%

16%

27%

18%

4%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

調達に関わるリスク管理責任を負う

利益計画に対するコスト削減等の計画・実行の責任を負う

CSR調達、コンプライアンスに対する責任を負う

戦略サプライヤーとの提携・共同開発の推進

新製品開発における原価目標の達成

他社との共同購買の推進

統廃合、出資判断等のグループ企業戦略策定

その他      

全体製造非製造

調達責任者の役割業務範囲(業種別)

全体 n=240

製造業 n=189

非製造業 n= 51

(複数回答)

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85

問15 調達責任者に求められる資質

50%

48%

34%

31%

31%

30%

27%

24%

20%

19%

7%

0%

52%

52%

26%

33%

31%

34%

24%

26%

20%

18%

6%

0%

49%

44%

41%

30%

31%

28%

30%

22%

20%

19%

7%

0%

0% 20% 40% 60%

調達部門のマネジメント、管理能力

変革推進力、行動力

交渉力

先見性、構想力

社内他部門への影響力、調整力

トップや周囲からの信頼

調達経験、知識

サプライヤーとのネットワーク

洞察力、判断力

使命感、責任感

信念、一貫性

その他

全体大企業中堅企業

調達責任者に求められる資質は「調達部門のマネジメント、管理能力」が 多で

あり 50%になっている。一方で、「変革推進力、行動力」、「先見性、構想力」と

言った変革に向けた力を上げている企業が多いことは特筆すべきである。また

「調達経験、知識」「サプライヤとのネットワーク」よりも「社内他部門への影

響力、調整力」「トップや周囲からの信頼」を上げる企業が多く、「経験」や「社

外」よりも「社内」に対する資質を重視している企業が多いことも特徴的である。

特に大企業では「交渉力」が 26%と低い回答率に留まっており、調達部門に求め

られている役割や機能が大きく変化していることが背景にあると考えられる。一

方で中堅企業では「交渉力」が 41%と高く、大企業に比較して従来型の資質が

重要視されていることがわかる。

全体 n=241

大企業 n=101

中堅企業 n=140

調査結果の概要

調達責任者に求められる資質(企業規模別) (3項目回答)

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86

50%

48%

34%

31%

31%

30%

27%

24%

20%

19%

7%

0%

48%

51%

34%

35%

29%

31%

26%

22%

20%

19%

5%

0%

58%

35%

37%

15%

40%

27%

31%

29%

19%

17%

13%

0%

0% 20% 40% 60% 80%

調達部門のマネジメント、管理能力

変革推進力、行動力

交渉力

先見性、構想力

社内他部門への影響力、調整力

トップや周囲からの信頼

調達経験、知識

サプライヤーとのネットワーク

洞察力、判断力

使命感、責任感

信念、一貫性

その他

全体製造非製造

調達責任者に求められる資質(業種別)

全体 n=241

製造業 n=189

非製造業 n= 52

(3 項目回答)

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87

5.購買・調達部門における電子化(IT 活用)の状況について

問16-1 購買業務における電子化の状況(購入要求・発注・検収などの基本業務)

72%

54%

59%

51%

20%

19%

25%

28%

3%

5%

5%

3%

4%

22%

11%

18%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

Ⅰ直接材

Ⅱ設備・工事

Ⅲ工場消耗品

Ⅳ間接材サービス

導入済一部導入済導入検討中未導入

購入要求・発注・検収などの基本業務の電子化状況は「導入済」と「一部導入済」

を合わせると「直接材」で 92%、「設備・工事」で 73%、「工場消耗品」で 84%、

「間接サービス」で 79%であり、「導入検討中」は全て 5%以下となっている。

このことから、基本業務の電子化は多くの企業で実施済みであることがわかる。

とくに「直接材」はこの傾向が顕著である。また、「設備・工事」および「間接

材サービス」では、「一部導入済」が 25%以上であり、サービス系・間接材に関

しては基本業務の電子化が今後も進むと予測される。

購入要求・発注・検収などの基本業務(全体)(該当無しを除く)

調査結果の概要

(単一回答)

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88

問16-1 購買業務における電子化の状況(見積取得、電子入札、リバースオークショ

ンツール等のサプライヤとの情報伝達ツール)

22%

15%

19%

16%

30%

22%

21%

25%

8%

5%

8%

5%

40%

58%

52%

54%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

Ⅰ直接材

Ⅱ設備・工事

Ⅲ工場消耗品

Ⅳ間接材サービス

導入済一部導入済導入検討中未導入

見積取得、電子入札、リバースオークション等のサプライヤとの情報伝達ツール

の電子化状況は、「直接材」、「設備・工事」、「工場消耗品」、「間接材サービス」

の全項目で「一部導入済」が「導入済」を上回っている。また、「導入済」の割

合も「直接材」で 22%であり、全体的に割合は大きくない。一方、未導入の割

合が、各材とも 40%以上であり、他の 3つのツールは 50%以上であることから、

電子化状況は発展途上であり、各社サプライヤとの情報伝達ツールで電子化すべ

きものに関して模索状況であるといえる。

見積取得、電子入札、リバースオークションツール等のサプライヤとの情報伝達ツー

ル(全体)(該当無しを除く)

調査結果の概要

(単一回答)

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89

問16-1 購買業務における電子化の状況(サプライヤ情報・評価データベース)

27%

17%

19%

13%

34%

32%

29%

32%

9%

6%

9%

8%

30%

45%

44%

47%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

Ⅰ直接材

Ⅱ設備・工事

Ⅲ工場消耗品

Ⅳ間接材サービス

導入済一部導入済導入検討中未導入

サプライヤ情報・評価データベースの電子化状況はサプライヤとの情報伝達ツー

ルと同様、全ての項目で「一部導入済」が「導入済」を上回っている。ただし、

「一部導入済」が「直接材」、「工場消耗品」、「間接材サービス」で 30%以上あ

り、サプライヤとの情報伝達ツールに比べると部分的ではあるが電子化は進んで

いるといえる。ただし、「未導入」が多いのはデータベースが評価項目や評価方

法、データ更新時期、更新方法などメンテナンスに関する課題が多いという背景

が考えられる。

サプライヤ情報・評価データベース(全体)(該当無しを除く)

調査結果の概要

(単一回答)

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90

問16-1 購買業務における電子化の状況(仕様書・見積書・契約書などの電子文書保

管)

19%

17%

13%

10%

37%

31%

27%

30%

9%

6%

7%

8%

36%

47%

53%

51%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

Ⅰ直接材

Ⅱ設備・工事

Ⅲ工場消耗品

Ⅳ間接材サービス

導入済一部導入済導入検討中未導入

仕様書・見積書・契約書などの電子文書保管の電子化は、全項目において「導入

済」は 10%台と割合は小さい。ただし、「一部導入済」は「直接材」で 37%、「設

備・工事」で 31%、「工場消耗品」で 27%、「間接材サービス」で 30%と「導入

済」の割合と比較すると大きいといえる。つまり、各社すべての文書の電子保管

を実施しているわけではないが、特定の文書に関しては電子文書保管が実施され

ているといえる。

仕様書・見積書・契約書などの電子文書保管(全体)(該当無しを除く)

調査結果の概要

(単一回答)

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91

問16-1 購買業務における電子化の状況(標準部品・汎用部品・推奨部品等の自社使

用を目的とした部品データベース)

29%

17%

20%

17%

27%

17%

17%

18%

12%

4%

6%

3%

32%

62%

57%

62%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

Ⅰ直接材

Ⅱ設備・工事

Ⅲ工場消耗品

Ⅳ間接材サービス

導入済一部導入済導入検討中未導入

部品データベースの電子化は、「導入済」、「一部導入済」、「導入検討中」を合わせる

と「直接材」は 68%と高い割合となっているが、「設備・工事」で 38%、「工場消耗

品」で 43%、「間接材サービス」で 39%と「直接材」と比較すると割合は小さく、「未

導入」の割合も大きい。これは「設備・工事」および「間接材サービス」といっ

たサービスに関する品目は部品などの直接材に比べて、カタログ化、標準化する

ことが難しいという要因が考えられる。

標準部品・汎用部品・推奨部品等の自社使用を目的とした部品データベース(全体)(該

当無しを除く)

調査結果の概要

(単一回答)

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92

問16-1 購買業務における電子化の状況(直接材)

68%

20%

24%

17%

24%

19%

27%

31%

34%

22%

3%

7%

8%

8%

10%

4%

36%

28%

33%

26%

6%

10%

8%

7%

19%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

購入要求・発注・検収などの基本業務

見積取得、電子入札、リバースオークションツール等のサプライヤーとの情報伝達ツール

サプライヤー情報・評価データベース

仕様書・見積書・契約書などの電子文書保管

標準部品・汎用部品・推奨部品等の自社使用を目的とした部品データベース

導入済一部導入済導入検討中未導入該当なし

「直接材」の電子化状況は「基本業務」で「導入済」が 68%、「一部導入済」を

加えると 87%と割合は大きい。一方、「サプライヤとの情報伝達ツール」、「サプ

ライヤ情報・評価データベース」、「部品データベース」の「導入済」の割合はい

ずれも 20%台とあまり大きくない。また、「電子文書保管」では、「導入済」の

割合は 17%と小さいが、「一部導入済」が 34%と比較的大きく、試行も含めて部

分的に導入している企業が多いといえる。

調査結果の概要

直接材(全体)

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93

問16-1 購買業務における電子化の状況(設備・工事)

44%

12%

13%

13%

11%

16%

17%

26%

25%

12%

4%

4%

5%

5%

3%

18%

45%

36%

38%

42%

18%

22%

21%

19%

32%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

購入要求・発注・検収などの基本業務

見積取得、電子入札、リバースオークションツール等のサプライヤーとの情報伝達ツール

サプライヤー情報・評価データベース

仕様書・見積書・契約書などの電子文書保管

標準部品・汎用部品・推奨部品等の自社使用を目的とした部品データベース

導入済一部導入済導入検討中未導入該当なし

「設備・工事」の電子化状況は「基本業務」で「導入済」が 44%、「一部導入済」

を加えると 60%と他の項目と比べると割合は大きい。一方、「サプライヤとの情

報伝達ツール」、「サプライヤ情報・評価データベース」、「電子文書保管」、「部品

データベース」の「導入済」の割合はいずれも 10%台と小さい。また、「情報伝

達ツール」に関しては、「一部導入済」の割合は 17%と小さく、「該当なし」の

割合は 22%と比較的大きい。このこととから、「基本業務」以外の項目は電子化

が進んでおらず、とくに「情報伝達ツール」は電子化に積極的でないといえる。

調査結果の概要

設備・工事(全体)

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94

問16-1 購買業務における電子化の状況(工場消耗品)

50%

15%

15%

11%

15%

22%

17%

23%

22%

13%

4%

7%

7%

6%

4%

9%

42%

36%

43%

42%

14%

19%

19%

18%

27%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

購入要求・発注・検収などの基本業務

見積取得、電子入札、リバースオークションツール等のサプライヤーとの情報伝達ツール

サプライヤー情報・評価データベース

仕様書・見積書・契約書などの電子文書保管

標準部品・汎用部品・推奨部品等の自社使用を目的とした部品データベース

導入済一部導入済導入検討中未導入該当なし

「工場消耗品」の電子化状況は「基本業務」で「導入済」が 50%、「一部導入済」

を加えると 72%と割合は大きい。一方、「サプライヤとの情報伝達ツール」、「サ

プライヤ情報・評価データベース」、「電子文書保管」、「部品データベース」の「導

入済」の割合はいずれも 10%台と「設備・工事」同様小さい。このこととから、

「基本業務」以外の項目は電子化が進んでないといえる。

調査結果の概要

工場消耗品(全体)

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95

問16-1 購買業務における電子化の状況(間接材・サービス)

43%

13%

11%

8%

11%

24%

20%

26%

25%

12%

3%

4%

6%

7%

2%

15%

44%

38%

43%

42%

16%

18%

19%

16%

32%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

購入要求・発注・検収などの基本業務

見積取得、電子入札、リバースオークションツール等のサプライヤーとの情報伝達ツール

サプライヤー情報・評価データベース

仕様書・見積書・契約書などの電子文書保管

標準部品・汎用部品・推奨部品等の自社使用を目的とした部品データベース

導入済一部導入済導入検討中未導入該当なし

「間接材・サービス」の電子化状況は「基本業務」で「導入済」が 43%、「一部

導入済」を加えると 67%と割合は大きい。一方、「サプライヤとの情報伝達ツー

ル」、「サプライヤ情報・評価データベース」、「電子文書保管」、「部品データベー

ス」の「導入済」の割合はいずれも 8%~13%と小さい。ただし、「サプライヤ

との情報伝達ツール」、「サプライヤ情報・評価データベース」で「一部導入済」

の割合は約 25%あり、サプライヤ関連の電子化は部分的に進められているとい

える。

調査結果の概要

間接材・サービス(全体)

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96

問16-2 電子化を導入した上での課題

<Ⅱ-A>, 2.8%

<Ⅲ-A>, 2.1%

<Ⅲ-B>, 0.0%

<Ⅳ-B>, 1.4%

<Ⅳ-C>, 2.1%

<Ⅳ-E>, 0.0%

<Ⅲ-E>, 1.4%

<Ⅱ-E>, 0.7%

<Ⅰ-E>, 7.0%

<Ⅳ-D>, 0.7%

<Ⅲ-D>, 0.0%

<Ⅱ-D>, 0.7%

<Ⅰ-D>, 2.1%

<Ⅲ-C>, 0.0%

<Ⅱ-C>, 2.1%

<Ⅰ-C>, 19.0%

<Ⅱ-B>, 0.7%

<Ⅰ-B>, 11.3%

<Ⅳ-A>, 3.5%

<Ⅰ-A>, 42.3%

電子化を導入した上での課題は、<Ⅰ-A>直接材の基本業務で<Ⅰ-C>直接材のサプ

ライヤ情報・評価データベース、<Ⅰ-B>直接材のサプライヤとの情報伝達ツール、

<Ⅰ-E>直接材の部品データベースに関して割合が高いという結果となっている。

次点は<Ⅳ-B>間接材サービスの基本業務、<Ⅱ-A>設備・工事の基本業務であるが、

それぞれ割合は 3~5%と小さい。この結果からは、購買業務に関する電子化の

課題は「直接材」に集中しているといえる。

電子化を導入した上での課題(全体)

調査結果の概要

<注釈>Ⅰ:直接材 / Ⅱ:設備・工事 / Ⅲ:工場消耗品 / Ⅳ:間接材・サービスA:購入要求・発注・検収などの基本業務B:見積取得、電子入札、リバースオークションツール等のサプライヤーとの情報伝達ツールC:サプライヤー情報・評価データベースD:仕様書・見積書・契約書などの電子文書保管E:標準部品・汎用部品・推奨部品等の自社使用を目的とした部品データベース

(単一回答)

n=142

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97

問16-3 電子化を導入する際の課題

<Ⅱ-A>, 2.4%

<Ⅲ-A>, 2.4%

<Ⅲ-B>, 2.4%

<Ⅳ-B>, 1.2%

<Ⅳ-C>, 3.6%

<Ⅰ-A>, 9.6%

<Ⅳ-A>, 4.8%

<Ⅰ-B>, 8.4%

<Ⅱ-B>, 4.8%

<Ⅰ-C>, 16.9%

<Ⅱ-C>, 1.2%

<Ⅲ-C>, 0.0%

<Ⅰ-D>, 16.9%

<Ⅱ-D>, 2.4%

<Ⅲ-D>, 1.2%

<Ⅳ-D>, 3.6%

<Ⅰ-E>, 10.8%

<Ⅱ-E>, 2.4%

<Ⅲ-E>, 3.6% <Ⅳ-E>, 1.2%

電子化を導入する際の課題は、<Ⅰ-C>直接材のサプライヤ情報・評価データベー

ス、<Ⅰ-D>直接材の電子文書保管、<Ⅰ-E>直接材の部品データベース、<Ⅰ-A>

直接材の基本業務に関して割合が高いという結果となっている。<Ⅰ-D>直接材の

電子文書保管以外の項目は電子化を導入した上での課題も多いことから、電子化

導入および運用において共に課題が多いことがわかる。

電子化を導入するための課題(全体) (単一回答)

調査結果の概要

<注釈>Ⅰ:直接材 / Ⅱ:設備・工事 / Ⅲ:工場消耗品 / Ⅳ:間接材・サービスA:購入要求・発注・検収などの基本業務B:見積取得、電子入札、リバースオークションツール等のサプライヤーとの情報伝達ツールC:サプライヤー情報・評価データベースD:仕様書・見積書・契約書などの電子文書保管E:標準部品・汎用部品・推奨部品等の自社使用を目的とした部品データベース

n=83

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98

参考資料

アンケート調査票

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99

<ご記入いただく前にご確認下さい>

1. 本調査は、社団法人日本能率協会の会員代表者を中心とした方々に 1 社につき 1 通発送

しております。購買・調達に携わる責任者もしくは、その代理の方にご記入いただきますよ

うお願いします。

2. ご回答は、特に断りのない限り、2008 年 5 月時点でご記入下さい。

3. ご回答は、以下の方法のいずれかにてお願いします。

1) 本調査票でのご回答 本調査票に直接ご記入下さい。ご記入後は、同封の返信

用封筒(切手不要)にてご投函下さい。

2) インターネットでのご回答 は、http://www.agile-associates.com/survey200805/

にアクセスして下さい。

ID は「AGILE0805」、パスワードは「200805」です。

4. 貴社の事業内容になじまない質問、回答しにくい質問は空欄のままでも結構です。

5. 本調査の結果については、集計のうえで公表を予定していますが、個人名および会社名

を公表することはありません。

6. 本調査において取得したご回答者の個人情報は、内容確認や本調査結果の送付および

本調査報告会の案内などを行うために必要な範囲内で利用させていただきます。詳細は

社団法人日本能率協会の個人情報保護方針(http://www.jma.or.jp/privacy)および株式

会社アジルアソシエイツ(http://www.agile-associates.com/privacy.html)のプライバシー

ポリシーをご覧下さい。

7. ご回答いただきました方には、本調査の報告書(PDF)をお送りいたします。

2008 年 6 月 13 日(金)までにご投函もしくはご返信下さい

2008 年 5 月

2008 年度『購買・調達に関する調査』

●調査票送付に関するお問い合せ先

(社)日本能率協会 生産マネジメント本部

担当:佐々木 草柳

〒105-8522 東京都港区芝公園 3-1-22

TEL:03-3434-1930 FAX:03-3434-6447

電子メール:[email protected]

(株)アジルアソシエイツ

担当:中村

〒107-0052 東京都港区赤坂 2-13-19

TEL:03-5545-3203 FAX:03-5545-3204

電子メール:[email protected]

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100

F1. 貴社で も売上高の多い分野の業種項目を 1 つ選んで○印をご記入下さい。

1 .農林・水産・鉱業 15 .小売

2 .食料品製造 16 .商社・問屋・卸売

3 .繊維製造 17 .証券・金融・保険

4 .パルプ・紙・紙加工 18 .不動産

5 .化学製品製造 19 .土木・建設・建築

6 .医薬品製造・卸売 20 .輸送サービス(陸運・海運・空運)

7 .石油・石炭製造 21 .倉庫・運輸

8 .ゴム・窯業・土石製品製造 22 .ソフト開発・情報サービス

9 .鉄鋼・非鉄・金属製品製造 23 .通信サービス

10 .一般機械製造 24 .出版・放送・報道

11 .精密機器製造 25 .公共サービス(電気・ガス・水道)

12 .電気・電子機器製造 26 .宿泊・飲食サービス

13 .輸送用機器製造 27 .その他サービス( )

14 .その他製造

F2. 貴社の上場/非上場の区分について、当てはまる項目を 1 つ選んで○印をご記入下さい。

1.上場 2.非上場

F3. 貴社の 2007 年度売上高(連結ベース)で当てはまる項目を 1 つ選んで○印をご記入下さい。

1.50 億円未満 4.500 億円~1 千億円未満 7.1 兆円以上

2.50 億円~100 億円未満 5.1 千億円~5 千億円未満

3.100 億円~500 億円未満 6.5 千億円~1 兆円未満

F4. 貴社の購買・調達部門の従業員数(非正規社員を含む)をご記入下さい。また、貴社の全従

業員数(非正規社員を含む)もご記入下さい(概算の人数で結構です)。

購買・調達部門の従業員数 ( )人

全従業員数 ( )人

F5. 貴社の 3 年前と比較した現状の景況感について、当てはまる項目を 1 つ選んで○印をご記入

下さい。

1.良い 2.普通 3.悪い

貴 社 の概 要 についてお伺 いします

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101

問 1 貴社経営陣からの期待についてお伺いします。購買・調達部門(機能)への期待が大きい

項目を 2 つ選び「期待が大きい項目」欄に番号をご記入下さい。また、近年特に期待が高

まっている項目を1つ選び「近年特に期待が高まっている項目」欄に番号をご記入下さい。

1. 利益計画達成のためのコスト削減の実行やコスト上昇の抑制

2. KPI(重要経営管理指標)やプロセスの整備等による購買・調達機能の可視化

3. コンプライアンス(法令、規範遵守)、内部統制、グリーン調達、CSR 調達等の取組み

の強化

4. 新製品開発における原価企画機能の強化

5. 製品競争力強化のための外部資源の活用

6. 購買・調達部門の集約、業務効率化による生産性向上

7. 購入品の安定供給確保

8. サプライヤ戦略に基づくサプライヤリレーションの構築

9. 購入品の品質確保による自社製品品質の向上への貢献

10. その他( )

≪期待が大きい項目≫

項目番号

≪近年特に期待が高まっている項目≫

項目番号

問 2 貴社の購買・調達部門(機能)の現状について、 も合致する項目を 1 つ選んで○印をご

記入下さい。

1. 期待以上の成果をあげている

2. 期待通りの成果をあげている

3. 期待通りの成果があげられていない

購買・調達部門(機能)に対する経営陣からの期待についてお伺いします

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102

問 3 問 2 で「3.期待通りの成果があげられていない」と答えた方にお伺いします。期待通りの成

果があげられていない理由について、 も合致する項目を 1 つ選んで○印をつけて下さ

い。

1. 期待に対してどのような方策を行なえば効果的かが不明

2. ある程度方策が抽出されているが、人員数が不足しており進まない

3. ある程度方策が抽出されているが、人員のスキルが不足しており進まない

4. ある程度方策が抽出されているが、活動予算が不足しており進まない

5. 経営陣の期待と購買・調達部門の認識する課題にずれがある

6. 経営者からの期待が高く、困難な目標が設定されている

7. 原材料の価格高騰、為替変動など外部環境の悪化

8. その他( )

問 4 購買・調達部門(機能)に対する貴社経営陣からの期待に変化はありますか。 も合致す

る項目を 1 つ選んで○印をご記入下さい。

1. 近年特に期待が高まっている

2. 期待が高まっている

3. 期待が低下している

4. 特に変わりはない

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103

問 5 貴社の購買・調達部門(機能)が抱えている課題のうち、優先順位の高い順に 1 位から 3

位までの項目を選んで「項目番号」欄に番号をご記入下さい( 大 3 位まで)。

また、選択した項目に対しての施策の実施状況につき、「実施中」、「検討中」、「手付か

ず」の 3 つの中から、 も当てはまる項目を 1 つ選んで○印をご記入下さい。

1. 系列の見直し、新規サプライヤの開拓、サプライヤ集約、特定サプライヤの囲い込み

等のサプライヤ戦略の見直し

2. サプライヤ評価制度の整備とサプライヤ育成

3. サプライヤとの協業による在庫 適化や開発期間の短縮等の推進

4. 開発段階でのコストの作りこみ(開発購買)

5. 購入品の品質確保、向上

6. 購入品の安定供給確保

7. グローバル調達戦略の立案と 適調達の推進

8. 海外サプライヤの開拓(ローコストカントリー)と部品調達

9. バイヤーの増員等の体制強化

10. バイヤーの教育と人材育成

11. 購買・調達組織の整備・再編成

12. 集中購買の推進(全社横串機能、グループ内共同購買推進他)

13. 購買・調達業務のプロセス改革やシステム導入・システム統合

14. 諸法令に対するコンプライアンス(法令、規範遵守)や内部統制の強化

15. グリーン調達等の CSR 調達の取組み

16. その他( )

実施状況 優先順位 項目番号

実施中 検討中 手付かず

1 位

2 位

3 位

購買・調達部門(機能)における課題と施策についてお伺いします

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104

問 6 近年のコスト上昇に対する貴社の購買・調達部門における実態についてお伺いします。昨

年と比較してコスト上昇率が大きい調達品目を上位3つまで選び、回答欄に数字(パーセ

ント)でご記入下さい(概算で結構です)。

No. 項目 No. 項目

1. 一般機器 11. 鉄鋼

2. 化学製品 12. 電気機器

3. 加工食品 13. 電子部品・デバイス

4. 金属製品 14. 農林水産物

5. 鉱産物 15. パルプ・紙・同製品

6. 情報通信機器 16. 非鉄金属

7. 製材・木製品 17. プラスチック製品

8. 精密機器 18. 輸送用機器

9. 石油・石炭製品 19. 窯業・土石製品

10. 繊維製品 20. その他( )

≪回答欄≫

順位 項目番号 コスト上昇率(%)

1 位

2 位

3 位

コスト上昇抑制の施策についてお伺いします

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105

問 7-1 近年のコスト上昇に対する貴社の購買・調達部門における施策について、合致する項目

をすべて選んで○印をご記入下さい。

1. 他調達品のコスト削減で吸収

2. 調達コスト以外のコスト削減で吸収

3. コスト上昇対象製品の減産や生産品目の変更

4. 原材料の変更

5. 不足原料の共同調達

6. 購入先の多様化

7. 長期供給契約の締結

8. 再生材料の活用

9. 発注ロットの集約

10. 先物予約

11. 何もしない

12. その他( )

問 7-2 上記で選択した施策の結果として、 も合致する項目を 1 つ選んで○印をご記入下さい。

1. 従来よりもコスト削減成果がでている

2. 従来よりもコスト削減成果がでていない

3. 従来通りである

問 8 コスト上昇時における調達価格の決定方法について、 も合致する項目を1つ選んで○印

をご記入下さい。

1. 予算を設定して、その予算内で決定する

2. 見積明細をサプライヤより取得した上で、明細毎の上昇幅を決定する

3. VA・VE 活動で吸収させる

4. 他サプライヤとの比較で決定する

5. 業界他社の妥結額を基に決定する

6. 原材料価格の変動額に応じた価格改定額を決定する

7. 製品価格への転嫁可能額に応じて決定する

8. その他( )

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106

問 9-1 貴社の購買・調達機能における組織体制についてお伺いします。貴社の調達体制につ

いて、 も合致する項目を 1 つ選んで○印をご記入下さい。

1. 全社の集中購買部門だけがある

2. 全社の集中購買部門と、事業部・事業所別の購買部門が並立している

3. 事業部、事業所別の購買部門がある

4. 購買部門はない(分散購買である)

5. その他( )

問 9-2 上記で「2. 全社の集中購買部門と事業部・事業所別の購買部門が並立している」と答え

た方のみお伺いします。貴社の調達機能について、 も合致する項目を 1 つ選んで○

印をご記入下さい。

1. 大部分の品目を集中購買で調達している

2. 品目別に集中購買で調達している

3. 標準品、汎用品等の共通品のみ集中購買で調達している

4. ほとんど全てを事業部・事業所別で調達している

5. その他( )

購買・調達部門の組織体制についてお伺いします

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107

問 10 貴社の購買・調達部門における調達品目および業務内容別の工数比率について、「調達

品目」欄および「業務内容」欄の回答欄に数字(パーセント)でご記入下さい(概算で結構で

す)。

≪調達品目≫

No. 項目 回答欄

(パーセント)

1. 直接材(製品やサービスを構成する原材料・部品)

2. 製造用設備・工事(生産設備、空調設備、給排水設備、

その他機械装置等の設備および設置工事)

3. 工場消耗品(生産・研究開発に補助的に使用する物品)

例:工具、補助材料、試薬、理化学品等

4. 間接材・サービス(企業活動に必要となる物品やサービ

ス、上記 1~3 を除くもの)

例:広告宣伝、販促物、通信、リース料、事務用品等

5. その他( )

合計 100 %

≪業務内容≫

No. 項目 回答欄

(パーセント)

1. 購買戦略・方針設定

2. サプライヤ評価・選定、価格決定

3. 発注・納期管理・検収

4. 開発購買などの開発上流段階での QCD 作り込み

5. 企画・システム開発・システム運用・システム入力・管理

6. その他( )

合計 100 %

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108

問 11 貴社の購買・調達部門における従業員比率について、回答欄に数字(パーセント)でご記入

下さい(概算で結構です)。

No 項目 回答欄

(パーセント)

1. 事務系社員

2. 技術系社員

3. 非正規社員(派遣・パート・アル

バイト等)

合計 100 %

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109

問 12 貴社における調達責任者の職制、および職位に合致する項目を 1 つ選んで○印をご記入

下さい。

①職制

1. CPO(Chief Procurement Officer: 高調達責任者)

2. CFO(Chief Financial Officer:財務担当責任者)が CPO を兼ねている

3. 調達担当役員、調達本部長

4. 事業本部長

5. 技術本部長

6. 生産本部長

7. 調達(購買・資材)部長

8. その他( )

②職位

1. 社長

2. 副社長

3. 専務取締役

4. 常務取締役

5. 取締役

6. 執行役員

7. 事業本部長

8. 本部長

9. 部長

10. その他( )

調達責任者の状況・役割についてお伺いします

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110

問 13 貴社の調達責任者の年齢および経歴について、それぞれの項目に合致する項目を1つ選

んで○印をご記入下さい。

①年齢

1. 40 才未満

2. 40 才代

3. 50 才代

4. 60 才以上

②調達経験年数

1. 5 年未満

2. 5~10 年

3. 11~15 年

4. 16~20 年

5. 21~25 年

6. 26~30 年

7. 30 年以上

③前職

1. 調達部門からの昇格

2. 他部門からの昇格または異動

3. 他社からの転職

4. それ以外( )

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111

問 14 貴社の調達責任者に求められている権限と役割業務範囲として、合致する項目をすべて

選んで○印をご記入下さい。

≪権限≫

No 項目 回答欄

1. 全社の調達戦略の統括者である

2. 調達部門の全人事権を持っている

3. 提携や M&A 戦略の策定や決定に参画している

4. 内外作の意思決定に参画している

5. その他( )

≪役割≫

No 項目 回答欄

1. 統廃合、出資判断等のグループ企業戦略策定

2. 利益計画に対するコスト削減等の計画・実行の責任を負う

3. 戦略サプライヤとの提携・共同開発の推進

4. 他社との共同購買の推進

5. 新製品開発における原価目標の達成

6. CSR 調達、コンプライアンスに対する責任を負う

7. 調達に関わるリスク管理責任を負う

8. その他( )

問 15 貴社の調達責任者に求められている資質のうち、当てはまる項目を 3 つ選んで○印をご

記入下さい。

No 項目 回答欄

1. 調達経験、知識

2. 交渉力

3. サプライヤとのネットワーク

4. 先見性、構想力

5. トップや周囲からの信頼

6. 変革推進力、行動力

7. 使命感、責任感

8. 調達部門のマネジメント、管理能力

9. 洞察力、判断力

10. 信念、一貫性

11. 社内他部門への影響力、調整力

12. その他( )

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112

問 16-1 貴社の購買・調達部門における購買業務の電子化(IT 活用)の状況についてお伺いしま

す。調達品目毎の電子化状況に も合致する状況を回答選択肢より1つ選び、番号を

ご記入下さい(調達品目に該当が無い場合は「5.該当無し」を選択して下さい)。

≪電子化状況≫

調達品目

項目 Ⅰ.直接材

Ⅱ.製造用設

備・工事 Ⅲ.工場消耗品

Ⅳ.間接材・サ

ービス

回答選択肢

1. 導入済

2. 一部導入済

3. 導入検討中

4. 未導入

5. 該当無し

1. 導入済

2. 一部導入済

3. 導入検討中

4. 未導入

5. 該当無し

1. 導入済

2. 一部導入済

3. 導入検討中

4. 未導入

5. 該当無し

1. 導入済

2. 一部導入済

3. 導入検討中

4. 未導入

5. 該当無し

A. 購入要求・発注・検収などの基

本業務

B. 見積取得、電子入札、リバース

オークションツール等のサプラ

イヤとの情報伝達ツール

C. サプライヤ情報・評価データベ

ース

D. 仕様書・見積書・契約書などの

電子文書保管

E. 標準部品・汎用部品・推奨部品

等の自社使用を目的とした部品

データベース

≪調達品目の定義≫

Ⅰ.直接材(製品やサービスを構成する原材料・部品)

Ⅱ.製造用設備・工事(生産設備、空調設備、給排水設備、その他機械装置等の設備および設

置工事)

Ⅲ.工場消耗品(生産・研究開発に補助的に使用する物品)

Ⅳ.間接材・サービス(企業活動に必要となる物品やサービス、上記Ⅰ~Ⅲを除くもの)

購買・調達業務における電子化(IT 活用)の状況についてお伺いします

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問 16-2 問 16-1 の A~E の電子化(IT 活用)で「1(導入済)」または「2(一部導入済)」 とご回

答された方のみお答え下さい。 も重要な課題がある項目および調達品目を 1 つ選び、

その課題をご記入下さい。

項目(A~

E) 調達品目(Ⅰ~Ⅳ)

課題

問 16-3 問 16-1 の A~E の電子化(IT 活用)で「3(導入検討中)」または「4(未導入)」 とご回答

された方のみお答え下さい。導入に際して、 も重要な課題がある項目および調達品

目を 1 つ選び、その課題をご記入下さい。

項目(A~

E) 調達品目(Ⅰ~Ⅳ)

課題

以上、ご協力ありがとうございました。

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【社団法人 日本能率協会について】

日本能率協会は 1942 年の創立以来、「経営革新の推進機関」をドメインとして、企業さら

には公共経営組織体に向けて、経営上の課題解決の支援を続けてまいりました。

激しく変化する環境の中、これからの日本企業には、日本的経営の神髄をもう一度つか

み出し、その強みに磨きをかけ一層強化していくことが重要であると思われます。

その上で、IT、ナレッジマネジメント、コーポレートガバナンス、環境経営など新たな

課題を克服する複合的なマネジメントを構築していくことが求められています。

日本能率協会は、これらの課題解決へ向けて、「人の育成」と「事業の革新」という 2本

を柱として、産業界とともに、一歩一歩着実に進んでまいります。

<概要>

団体名:社団法人日本能率協会

所在地:東京都港区芝公園3-1-22

設 立:1942 年

会 長:富坂良雄

T E L :03-3434-1930 F A X:03-3434-6447

ホームページ:http://www.jma.or.jp

【株式会社 アジルアソシエイツについて】

アジルアソシエイツは、調達・購買業務に特化したコンサルティングとアウトソーシング

により、外部支出の削減、購買マネジメントの構築と定着を実現するプロフェッショナル

集団です。

また、調達・購買部門の地位向上とバイヤーの育成支援を目的として、調達・購買業務に

関する調査・研究、調達・購買部門の方々への情報発信など、様々な非営利事業を行って

います。

<会社概要>

会社名:株式会社アジルアソシエイツ

所在地:東京都港区赤坂2-13-19 多聞堂ビル

設立:2002 年 3 月

代表取締役社長:野町直弘

TEL:03-5545-3203 FAX:03-5545-3204

ホームページ:http://www.agile-associates.com

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