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公衆栄養学Ⅰ 第 5 回(5/13)は、シラバス第 7 回目を学習します。 この回は、教科書(P40~P44) 第2章 健康・栄養問題の現状と課題 5.食環境の変化 にあたります。 前回、国民の健康状態は、栄養素摂取量によるところも多く、栄養素摂取のための食事や 食事のとり方に深い関係があることが解ったと思います。では、私たちの食生活を取り巻 く食環境はどうなっているのでしょう。 説明私たちの食生活を取り巻く食環境を (1)食品生産・流通面から(2)食情報の提供から (3)保健を目的とした食品の提供 (4)食料需給表について(5)食料自給率について の 5 点から考えてみます。 学習方法は1、Ⅰ-⑤ノートを見ながら、教科書 P40~44 を読む Ⅰ-⑤ノートはそのまま印刷するか、書き写しておくことをお勧めします。 2.添付したキーワード集⑤(A4 サイズ 1枚)を完成させる 3.レポートを作成する(A4サイズ 3 枚) 農林水産省のホームページで次のことを検索する。 ①食料需給表について 「食料需給の動向(平成 30 年度)」について調べなさい 「我が国の食生活の変化(国民 1 人・1 日当たりの供給熱量の推移)」のグラフ を印刷して添付し、( )に入る言葉を書きなさい。 ②食料自給率について「食料自給率の推移(平成 30 年度推計)」を印刷して添付 し、( )に入る言葉を書きなさい。 ③食料自給率向上のため、あなたは管理栄養士としてどんな取り組みができると 思いますか。100字程度にまとめなさい。 提出は 作成したキーワード集⑤とレポートは 第7回 5 月 20 日(水)2 限の公衆栄養学Ⅰの授業開始前に提出のこと お知らせ 第 6 回は補講として 5 月 15 日(金)4 限があります。同じく遠隔授業とし て取り組んでください。

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Page 1: 公衆栄養学Ⅰ 第5 回(5/13)は、シラバス第 7 回目 …...公衆栄養学Ⅰ 第5 回(5/13)は、シラバス第7 回目を学習します。 この回は、教科書(P40~P44)

公衆栄養学Ⅰ 第 5 回(5/13)は、シラバス第 7 回目を学習します。

この回は、教科書(P40~P44)

第 2 章 健康・栄養問題の現状と課題

5.食環境の変化 にあたります。

前回、国民の健康状態は、栄養素摂取量によるところも多く、栄養素摂取のための食事や

食事のとり方に深い関係があることが解ったと思います。では、私たちの食生活を取り巻

く食環境はどうなっているのでしょう。

説明:私たちの食生活を取り巻く食環境を

(1)食品生産・流通面から(2)食情報の提供から

(3)保健を目的とした食品の提供

(4)食料需給表について(5)食料自給率について の 5 点から考えてみます。

学習方法は、

1、Ⅰ-⑤ノートを見ながら、教科書 P40~44 を読む

Ⅰ-⑤ノートはそのまま印刷するか、書き写しておくことをお勧めします。

2.添付したキーワード集⑤(A4 サイズ 1枚)を完成させる

3.レポートを作成する(A4サイズ 3 枚)

農林水産省のホームページで次のことを検索する。

①食料需給表について 「食料需給の動向(平成 30 年度)」について調べなさい

「我が国の食生活の変化(国民 1 人・1 日当たりの供給熱量の推移)」のグラフ

を印刷して添付し、( )に入る言葉を書きなさい。

②食料自給率について「食料自給率の推移(平成 30 年度推計)」を印刷して添付

し、( )に入る言葉を書きなさい。

③食料自給率向上のため、あなたは管理栄養士としてどんな取り組みができると

思いますか。100字程度にまとめなさい。

提出は

作成したキーワード集⑤とレポートは

第 7 回 5 月 20 日(水)2 限の公衆栄養学Ⅰの授業開始前に提出のこと

お知らせ 第 6 回は補講として 5 月 15 日(金)4 限があります。同じく遠隔授業とし

て取り組んでください。

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公衆栄養学 Ⅰ-⑤ 健康・栄養問題の現状と課題 5 ノート

R2.5.13

○食環境の変化 P.40

1. 食品生産・流通

食品の流通-交通システムや農水産物の保存方法の発達により国内外の農水産物が手に入る

⇒全国規模のスーパーマーケットやコンビニ・量販店の増加、

小売店の減少(図 2-34)

⇒フードデザート(食の砂漠)

(「買い物弱者」)-地域密着型の一般小売店の減少

高齢者や自動車を持っていない人

食品ロス率=(食品ロス量/食品使用料)×100=3.7%(H26食品ロス統計調査)

食品ロス量:食べ残し+直接廃棄+過剰除去(1日1人あたり 40.9g)

食品使用量:可食部(1日1人あたり 1103.1g)

(単身)世帯が高い

2. 食情報の提供

2003年 食品安全基本法-食品の安全性を確保(食をめぐる様々な問題の続発)

牛肉トレーサビリティ法(2003)・米トレーサビリティ法(2011)

2009年 (消費者庁)の発足-食品表示制度の見直し

(食品衛生法・JAS法・健康増進法の一元化)⇒食品表示法(2013 成立)

栄養士・管理栄養士の役割-科学的根拠のある食情報をわかりやすく正確に提供するこ

と(フードファディズムに対応)

3. 保健を目的とした食品の提供

(健康食品)とは 健康の保持増進に資する食品

(法令上の定義はない)→食品の選択に混乱

食品衛生法では 教 175図 6-14

医薬品

保健機能食品 特定保健用食品(トクホ)

栄養機能食品

機能性表示食品

一般食品(健康食品を含む)

健康増進法では、虚偽・誇大表示の禁止規定

食品として販売に供するものについてその健康保持増進の効果について

著しく事実に相違するまたは、著しく人を誤認させるような広告その他表示をしてはならない

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4. フードバランスシート(食料需給表)P43

国連食糧農業機関(FAO)の食料需給表に準拠-(農林水産省)が作成

(国際比較が可能)

・国内消費仕向量=国内生産量+輸入量-(輸出量±在庫増減量)=消費されるすべてのもの

国内で、消費予定で生産(供給)されたすべての食料の総量

・国民1人1日当たりの供給量=純食料/10月1日現在の総人口

純食料=粗食料×歩留り

粗食料=国内消費仕向量―(飼料用+種子用+加工用+滅耗量)

国民 1人・1日当たりの供給栄養量(エネルギー・たんぱく質・脂質)を示す

平成 30年度の国民 1人・1日当たりの(総供給熱量)は前年度よりわずかに増加した。、

供給熱量は 2443kcal(欧米では 3000~3500kcal、減少傾向ではある)

5. 食料自給率 P44

食料自給率とは、(国内の食料消費)が、国内でどの程度まかなわれているかを示す指標

・品目別自給率-いも・野菜・きのこ(100%超え→減少) 米・鶏卵(96~97%)

・総合食料自給率

供給熱量(カロリー)ベースの総合食料自給率 (73%→37%)平成 30年度(2018)

生産額ベースの総合食料自給率 (86%→66%) 〃

カロリーベースの食料自給率を 2020年までに(50 )%が目標

(食料・農業・農村基本計画)

2010年 食料・農業・農村基本計画

FOOD ACTION NIPPON(国産食材の消費拡大に向けた普及啓発活動)

・5つのアクション(できることからはじめよう)

① 「今が旬」の食べ物をえらびましょう

② 地元でとれる食材をいかして日々の食事に活かしましょう

③ ごはんを中心に野菜をたっぷり使ったバランスの良い食事をこころがけまし

ょう

④ 食べ残しをへらしましょう

⑤ 自給率向上を図る様々な取組を知り、試し、応援しよう

今回のキーワード:買い物弱者、食品ロス率・食品表示法・健康食品・食料需給表(国内消費仕

向量・供給量)、食料自給表(品目別・カロリーベース・生産額ベース)

次回小テスト:健康・栄養問題の現状と課題 4・5(食生活の変化・食環境の変化Ⅰ-⑤⑥⑦)

次回予習:諸外国の健康・栄養問題の現状と課題

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キーワード集 Ⅱ-⑤食環境の変化

(No. ) (氏名               )

買い物弱者 食料品等の日常の買い物が困難な状態に置かれている人々のこと。

食品ロス率

食品使用量のうち、(     ・     ・     )重量の割合をいう 食品ロス率=(食品ロス量/食品使用量)×100 = 3.7%(H21食品ロス統計調査)       食品ロス量:(      +      +      )              (1日1人あたり40.9g)       食品使用量:可食部(             の重量)(1日1人あたり1103.1g)

食品表示法2009年 (消費者庁)の発足により食品表示制度が見直しされ、食品表示にかかる(     法・    法・    法)が一元化された食品表示法が制定(2013)

健康食品法律上の定義はなく、広く健康の保持・増進に資する食品として販売利用されるもの。(     食品・       食品・      食品については、制度化されている)

食料需給表

国連食糧農業機関(     )の食糧需給表作成の手引に準拠し毎年度(10/1~翌3/31)、(      省)が作成-国際比較が可能)(            )と国民1人・1日当たりの供給栄養量(      ・      ・    )を示す

国内消費仕向量国内消費仕向量=国内生産量+輸入量-(輸出用±在庫の増加量)国内で供給される食料の総量

 1人1日当た  りの 供給量

1人1日当たりの供給量=純食料/(  月  日)現在の総人口            純食料=粗食料×歩留り                粗食料=国内消費仕向量―(飼料用+種子用+加工用+滅耗量)

①国内生産量には輸入した原材料で国内生産された製品を(含む・含まない)

②純食料は、粗食料に(     )をかけたものである

③1人・1日当たりの供給栄養素量は、実際に摂取した栄養素量と一致(する・しない)

食料自給率食料自給率とは、(      )をもとに(       )が、国内でどの程度まかなわれて

いるかを示す指標 (     )自給率(重量ベース)・総合食料自給率(       ベース・    ベース)

食料自給力とは「我が国農林水産業が有する食料の潜在生産能力」を表すもの農産物は農地・農業用水等の(農業資源、農業技術、農業就業者)から、水産物は(潜在的生産量、漁業就業者)から構成されている

フードアクションニッポン(FOOD ACTION NIPPON)

(       )の消費活動拡大に向けた普及・啓発活動              -(        )の向上のための5つのアクション ・旬の食べ物 ・地場産物の活用 ・米と野菜を中心に ・食べ残しを減らす ・できることから

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公衆栄養学Ⅰ-⑤ 食環境の変化 レポート

学籍 NO. 氏名

①食料需給表について

食料需給の動向

平成 30 年度国民 1 人・1 日当たりの供給熱量は( )・( )等の消費が減少する一方で、

( )、( )等の消費が増加したことから対前年度4kcal 増の( )kcal と

なった。

また、国民 1 人・1 日当たりの供給栄養量は、たんぱく質については畜産物の消費が増加したこと等か

ら、対前年度 0.2%増の( )gとなり、脂質については、畜産物、油脂類の消費が増加したこと

等により対前年度 1.4%増の( )gとなった。

我が国の食生活の変化

(国民 1 人・1 日当たりの供給熱量の構成の推移)

のグラフを貼りなさい

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②食料自給率について

平成 30 年度の食料自給率は、カロリーベースで( )%、生産額ベースで( )%となって

いる。

我が国の食料自給率は自給率の高い( )の消費が減少し、飼料や原料を海外に依存している

( )や( )の消費が増えてきたことから、長期的に( )傾向で推移して

きたが、( )ベースでは、近年( )傾向で推移している。

食料自給率の推移(平成 30 年度推計)の表を貼りなさい。

(総合食料自給率(カロリー・生産額)、品目別食料自給率 で検索)

https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/attach/pdf/012-14.pdf

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③食料自給率向上のため、あなたは管理栄養士としてどんな取り組みができると思いますか?

具体的に 1 つあげなさい。(100 字程度)

(①~③の順に左上をホチキスで綴じ、5/20(水)公衆栄養学Ⅰの授業に提出)