情報システム部長がクラウドへの...

企画管理本部情報システム部長宮本眞一

情報システム部長がクラウドへの「引っ越し」を決める時。

～ミサワホームとE-JAWSの挑戦～

AWS Cloud Roadshow 名古屋 2014

弊社のご紹介

・売上 4,260億円（平成25年度）

・ディーラー制、連結41社、社員数約1万人

・戸建住宅が主体、25年連続グッドデザイン賞受賞

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E-JAWSとは？

• AWSの法人格ユーザーグループ • 利用企業のみ、意思決定者のみ

• 目的

• クラウドのユーザー事例、評価結果の共有

• クラウドによる新たな価値創出、新しい情報部門の役割について議論、検討

• AWS利用企業かつ招待制で実施中

Ｅ－ＪＡＷＳメンバーのＡＷＳサービス別利用率

利用率


システムを巡る状況（2011年）

・基幹系システムの多くで更新時期到来

⇒ 短期間でのシステム再構築

・グループ会社単位のＩＴ投資でムダが発生

⇒ 段階的なシステム一元化

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システム再構築を機に、クラウドへの全面移行を決断

本当のクラウド


■ クラウドの優位性

・コスト・可用性・耐久性・迅速性・柔軟性

■ ＮＩＳＴ（アメリカ国立標準技術研究所）

・ On-demand self-service

オンデマンドかつセルフサービス

・ Broad Network Access

ネットワーク経由であらゆるデバイスから利用可能

・ＲｅｓｏｕｒｃｅＰｏｏｌｉｎｇ

ハードウェアのことを気にしないでよい

・Ｒａｐｉｄ Elasticity

無制限に利用でき、拡張などは自動化

・ Measured Service

従量課金制で利用可能

クラウドファースト


・新規開発システム ⇒ AWS

・既存システム ⇒ 改修工数小～中： AWS

改修工数大：国内ベンダーDC

システム更新時にAWSへ移管

オンﾌﾟﾚミスの自社運営は全面廃止

⇒ 社内マシン室撤去（2015年5月）

年 2014年

月 4～6 7～9 10～12 1～3 4～6 7～9 10～12 1～3 4～6 7～9 10～12 1～3 4～6

グループウエア企画導入稼働

顧客管理/営業支援企画構築稼働

ユーザー管理/認証構築稼働

販売店業務管理企画構築稼働

人事情報管理/ID管理企画構築データ検証稼働

文書管理（図面・写真）企画構築稼働

ワークフロー(電子承認) 構築稼働本社のみ運用全国稼動

データ分析/電子帳票企画構築稼働

会計（グループ統一）企画構築稼働

部品DB管理企画仕様検討構築稼働

2011年 2012年 2013年

プロジェクト開始

順次、

グループ

会社に

展開

システム再構築スケジュール

Google Apps

国内DC

国内DC

Amazon Web Service

Amazon Web Service

Amazon Web Service

Amazon Web Service

Amazon Web Service

Amazon Web Service


クラウド上にシステム構築 ⇒ グループ各社にサービス提供

Amazon Web Service

Virtual Private Cloud -1 (SFA)

Virtual Private Cloud -2 (人事)

Virtual Private Cloud -3 (会計、WF)

Virtual Private Cloud -4 (BI/DWH)

Virtual Private Cloud -5 (文書管理)

Virtual Private Cloud -6～ (部品DB)

国内DC

Amazon EC2 Amazon EC2(DB)

Amazon Cloudwatch



AWS Direct Connect (バックアップ)

AWS Direct Connect

(メイン)

各拠点／関連会社

監視システム (Systemwalker）

仮想サーバ

AWS Management Console

各ベンダ(

運用担当者)

AWS Identity And

Access Management

Customer Gateway

Gateway

Gateway

Gateway

Gateway

Gateway

Gateway

Elastic Load Balancing

Internet







AWS 東京リージョン

Rounter

Rounter

Rounter

本社／事業所

Internet

Internet Gateway


Virtual Private Cloud クラウド内にプライベート

なアドレスを割当て

Direct Connect 1Gbps専用線でAWS

クラウドに直結

システム構成図

（システム構築例）人事／ＩＤ管理システム

（従来）・各社単位で人事管理・システム毎にＩＤ管理 ⇒ 工数増、登録／削除漏れ（一元化）・グループ共通社員番号（ＭＧマイナンバー）・ＩＤ管理の一元化・申請業務のワークフロー化

会計システム

ＢＩツール

メールシステム

ポータルサイト

顧客管理ｼｽﾃﾑ

受発注システム

人事管理ｼｽﾃﾑの一元化

統一人事管理ｼｽﾃﾑ

９

ＩＤ一元管理システム

・ｱｶｳﾝﾄ自動生成

・ﾛｰﾙ/権限管理

電子承認システム販売店管理ｼｽﾃﾑ

人事給与シェアードサービス（オフショア）


HW過剰スペック

クラウドが有効

STEP 当初第１Ｇ第２Ｇ第３Ｇ第４Ｇ第５Ｇ

社数 2 6 10 23 33 41

1,000名

2,100名

4,100名

6,600名

8,600名

10,000名


システム一元化STEP（人事情報）

2012.6

2015.3

2014.10

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システム一元化STEP（グループ統一会計）

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・企画構想

・要件定義

・テスト

2013.11

2013.8

２０１１２０１２２０１４２０１３

STEP1（本社）ﾕｰｻﾞｰ数

1,000名

Step2 (首都圏）

ﾕｰｻﾞｰ数

3,000名

STEP3 （全社）

ﾕｰｻﾞｰ数

10,000名

オンプレミス投資の場合の余剰 ⇒ クラウドが有効

・ STEP1 本社稼動

・ STEP２首都圏6社まで拡大

・ STEP３グループ全社に拡大

・試験

・

製造

・

設計

2015.2

実質２～３カ月間厳格なサイジング不要 → 調達LT短縮

開発期間中は殆ど費用発生無し

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クラウド導入に際しての課題（社内）

１．漠然とした不安

・セキュリティ上の心配は無いのか？

・重要な自社データを社外に預けていいのか？

・データが無くなっても、補償はない？

⇒ 経営層より、情シス自身の判断が問われている

⇒ 設定変更／一部改修、情シスの役割議論

２．システム部員の抵抗

・外部システムなので、品質・性能を保障できない

・オンプレミスの方が安い

・自分たちの仕事が無くなる？

正確なシステム理解と明確な方針

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クラウド導入に際しての課題（社外）

１．開発ベンダーの対応

・｢当社のパッケージはクラウド上では稼動できません｣

・｢仕様がわからないので、稼動検証ができません｣

⇒ クラウド事業者との三者間で不明点を解消

⇒ 実績のある運用会社、新技術：自動化、Chef･･･

⇒ 社内ルール見直し、監査部門との協議

２．運用体制

・手元にないシステムをどうやって運用するのか？

・クラウドならではの運用体制とは？

３．その他

・契約内容、為替相場

・監査対応（DC見学不可・・）

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クラウド導入の“本当の”効果

・やってみなければ、判らない

・そんなに待てない

・細かいことはそちらで決めて

・手戻りのない要求仕様

・適性なサイジング

・緻密な展開スケジュール

システム部門の望むことユーザー部門の実態

・ユーザー部門のスピード感についていける・施策の試行錯誤につきあえる


クラウド利用

・機器調達プロセスの省略・スケールアップ・ダウンが容易

シャドウIT、野良cloud、Rogue IT･･･


即、導入できる“便利”なコンシューマーIT

ビジネス部門のIT投資はこれからも増加

⇒ 「情シス」は“抵抗勢力”とみなされる傾向

ＥＲＰ／ＰＫＧベンダーがクラウド上でのＡＰ利用を

ビジネス部門に直接提案

・ＳＡＰ

・Ｗｏｒｋｓ Applications・・・

更に、最近は

ビジネス部門のＩＴは止められない

これからやりたい事


１．システム稼働時間の見直し

（例）夜勤は工場だけなのに、何故、人事システムは

２４ｈ稼働しているのか？

※ サービス時間外はシステム停止 ⇒ コストダウン

２．夜間バッジ処理の廃止

（例）夜間バッジがあるから、夜間、障害メールがとんで

くる。バッジがなければ、夜はぐっすり眠れる。

※ 昼間２倍の能力があれば、“昼バッジ”が可能

クラウドならば実現可能！なので、検討中

１．ユーザー部門を巻き込む

一緒にビジネス付加価値を創造する

⇒ユーザー部門の試行錯誤を全面的にバックアップ

２．クラウド/パッケージ活用こそ情シスの役割

スクラッチ開発の方が実は楽、

情シスの腕前はパブリッククラウド＋ERPでこそ発揮できる

３．ビジネスのイノベーションに乗り出す情シスの人と時間をビジネス寄りにシフトする


目指す方向性

クラウドは“情シス飛躍”の強力な武器になる

１）クラウド活用のリスクとは？


最後に

・クラウドを使わないリスクを考える

・目標未達成リスクより大きなリスクはない

２）ユーザー部門とのパートナーシップ構築のためには

・まず、ＩＴ部門のパワーアップが必要

「受身」｢御用聞き｣ ⇒ ｢対等なパートナー｣

パワーが無ければ、真のユーザーとのパートナーシップは形成できない

Shinichi_Miyamoto

ありがとうございました。

情報システム部長がクラウドへの...

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