ニッケルの需給動向 -...
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ニッケルの需給動向
平成22年9月2日(木)平成22年9月2日(木)
金属資源開発本部 金属企画調査部廣川 満哉
1ニッケルの需給動向(目次)
1. LME価格と在庫状況、需給バランス
2. 世界の需給動向
3 日本の需給動向3. 日本の需給動向
4. 中国の需給動向
5. 今後の見通し
論 旨2
1.世界金融危機による経済減退⇒ステンレス等の需要低下、
供給過剰⇒価格急落・低迷、生産停止供給過剰 価格急落 低迷、生産停止
各国の経済刺激策⇒回復の兆し⇒実需の回復傾向⇒
ニッケル需給バランスも改善の兆しニッケル需給バランスも改善の兆し
2.LME在庫は高水準ながら2009年以降、市況は回復傾向
しかし 4月の欧州危機によりやや低迷しかし、4月の欧州危機によりやや低迷
3.日本を初め欧米先進国の需要は、リーマンショック後回復
あるが 進 な 方 ジ 中しつつあるが、進んでいない。一方、アジアは、中国、イン
ドを中心に需要拡大
4.2015年までは消費、生産とも増加の見通し
ニッケル長期(過去10年分) :LME価格と在庫の推移
在 減 高値 3在庫減少と中国需要拡大を背景に2007年5月16日最高値54,200$/tまで上昇したが、在庫上昇とともに急落。さらに、リーマンショックで直近安値から回復途上
ニッケル地金価格・在庫の推移
60,000 180,000
40,000
50,000
120,000
150,000
価格
30,000
価格
(U
S$/t
)
90,000
在庫
(t)
10,000
20,000
価
30,000
60,000
在庫
0
2001/1
/1
2001/4
/1
2001/7
/1
001/1
0/1
2002/1
/1
2002/4
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/1
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/1
2003/4
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/1
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2 2 2
20 2 2 2
20 2 2 2
20 2 2 2
20 2 2 2
20 2 2 2
20 2 2 2
20 2 2 2
20 2 2 2
20 2 2 2
Stock Cash 3 month
ニッケル中期(過去3年分) :LME価格と在庫の推移
月 史上最高 在庫ピ ク 年消費量実績ベ 分 そ 4
Ni価格(US$/t) 在庫( )
2月に史上最高LME在庫ピーク:2009年消費量実績ベースで46日分。その後、消費増により在庫減少中。
リーマンショック
50,000
55,000
Ni価格(US$/t)
160,000
180,000
LME在庫(t)
Stock Cash 3 month
リーマンショック
35 000
40,000
45,000
120,000
140,000
25,000
30,000
35,000
80,000
100,0002009年4月~
LME価格と在庫は平行して上昇(投機資金流入?)
15,000
20,000
40,000
60,000
て上昇(投機資金流入?)
2009平均操業 スト
0
5,000
10,000
0
20,000
40,000
2008年 2009年 2010年
平均操業コスト
0
2008/1
/1
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/12008/3
/1
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2/1
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/12009/3
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/12010/5
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2010/9
/1
0
ニッケルLME倉庫別在庫状況
リ マンショック以降 特にオランダを中心に欧州の在庫が積み上がり かつてな 5
(千 )
リーマンショック以降、特にオランダを中心に欧州の在庫が積み上がり、かつてない水準であったが、2010年1月以降はオランダ、シンガポールで減少傾向にある。
ニッケル在庫の推移(LME)
170180 その他
韓
(千t)
120130140150160170
韓国
シンガポール
スウェーデン
708090
100110120 スウェ テ ン
英国
オランダ
203040506070
01020
8年
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
9年
1月
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11月
12月
1月
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3月
4月
5月
6月
7月
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08
09
ニッケル短期 :LME価格、在庫、需給バランスの推移2009年は供給過剰により在庫が急増したが、2010年当初から需給がタイト化し、在庫が減少傾向 直近価格は経済回復遅れ 中国 増産 ト終結により げ 6
ケルの需給バランス価格 需給バランス / LME在庫
在庫が減少傾向。直近価格は経済回復遅れ、中国NPI増産、スト終結により下げている。
ニッケルの需給バランス
60000 200
価格(US$/t
需給バランス / LME在庫(千t)
40000
50000150
30000
40000
50
100
供給過剰需要過剰
10000
20000
0
LME在庫 バランス 価格
0
2006/1 2 3 4 5 6 7 8 9
10
11
12
2007/1 2 3 4 5 6 7 8 9
10
11
12
2008/1 2 3 4 5 6 7 8 9
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2009/1 2 3 4 5 6 7 8 9
10
11
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2010/1 2 3 4 5 6
-50在庫 ラン 価格
2006年 2007年 2008年 2009年 2010年
(出典:INSG)
006年 007年 008年 009年 0 0年
ニッケル世界生産量及び消費量の推移7
ニッケル世界生産量及び消費量の推移2007年から供給過剰であったが、リーマンショックによる鉱山減産及びカナダの鉱山の大幅減産により需給改善され、現在はほぼバランスしている。直近4月以降、欧州危機の影響で消費がやや減少
150
鉱石生産量 一次ニッケル生産量 ニッケル消費量(千t)
欧州危機の影響で消費がやや減少
130
140
110
120
80
90
100
70
80
7年
7月
7年
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年10月
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1月
8年
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年10月
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9年
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9年
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0年
1月
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0年
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0年
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07
07
07
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08
08
08
08
08
08
08
08
08
08年
08年
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09
09
09
09
09
09
09
09
09
09年
09年
09年
10
10
10
10
10
10
ニッケル国別鉱石生産量の推移 8ニッケル国別鉱石生産量の推移Vale IncoのSudburyは2009年7月、Voysey‘s Bayは同年8月より長期のストライキ実施。カナダ大幅減産。2010年7月にようやく解除されたが、本格生産は9月末予定。ニューカレGORO 8月生産開始、今後増加
45
50ロシア
カナダ
定。ニュ カレGORO 8月生産開始、今後増加
25
30
35
40カナダ
インドネシア
豪州
ニューカレドニア
中国
10
15
20
25 中国
その他
0
5
7年
7月
7年
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年10月
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8年
1月
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0年
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0年
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0年
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0年
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6月
07
07
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08
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08
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09
09
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09
09
09
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09年
09年
09年
10
10
10
10
10
10
次 ケル生産量の推移 9一次ニッケル生産量の推移2009年7月以降のカナダの大幅減産、中国の増産が顕著日本はリーマンショック前まで回復
45
50その他
30
35
40中国
ロシア
日本
15
20
25 豪州
カナダ
0
5
10
15
0
07年
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1月
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6月
ニッケル消費量の推移 10ニッケル消費量の推移中国は、リーマンショックの影響はほとんどなし、その後も急成長。台湾は回復増加、日本、米国は完全には回復できていない。
45
50その他
中国
(千t)(千t)
30
35
40中国
米国
日本
15
20
25 ドイツ
台湾
0
5
10
0
07年
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6月
中国、日本、米国のニッケル消費量の比較11中国は19年で約16倍に急増
400450
(千t)
・中国:2009年は1990年の16 1倍の増
ニッケル:中国の消費量443千t(世界計 1,233千tの36%)
250300350400 中国:2009年は1990年の16.1倍の増
・日本: 〃 24%減・米国: 〃 29%減
50100150200
050
中国 28 58 443
1990年 2000年 2009年
中国
日本 159 192 121
米国 127 147 90
ニッケル消費量の地域別推移
アジア地域の消費量は2007年に50%を超え 2009年には世界計の62% 12アジア地域の消費量は2007年に50%を超え、2009年には世界計の62%
を占めるに至った。ニッケルの消費マーケットは、欧米諸国からアジア地域、特に中国が中心となっている。
700750800
アジア欧州(西側)
(千t)
500550600650700 欧州(西側)
欧州(東側)中国日本
300350400450500 日本
北米(米・加)その他
100150200250300
050
100
975
976
977
978
979
980
981
982
983
984
985
986
987
988
989
990
991
992
993
994
995
996
997
998
999
000
001
002
003
004
005
006
007
008
009
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
20
20
20
20
20
20
20
20
20
20
推 13ニッケル需要:ステンレス鋼生産量の推移
アジア、特に中国、インドの生産量が増加してきたが、最近は微増傾向。欧米はリーマンショック後、減少、回復は進んでいない。
30 000
35,000(千トン)
25,000
30,000
アジア(中国含む)
中国
15,000
20,000中国
アジア(中国除く)
米国
中欧、東欧
5,000
10,000 西欧、アフリカ
-
2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010
(出典:ISSF)
ニッケル需要:自動車生産台数の推移
14中国は2009年Q1から、その他アジア、欧州は2009年Q2から回復に転じているが、回復は進まず。米州も2008年Q4で下げ止まり。
4,500
5,000アジア(含中国) 中国 西欧+アフリカ 米州 旧東欧(千t)
'01年 '02年 '03年 '04年 '05年 '06年 '07年 '08年 '09年
3,000
3,500
4,000
1 000
1,500
2,000
2,500
0
500
1,000
Q1
Q2
Q3
Q4
Q1
Q2
Q3
Q4
Q1
Q2
Q3
Q4
Q1
Q2
Q3
Q4
Q1
Q2
Q3
Q4
Q1
Q2
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Q4
Q1
Q2
Q3
Q4
Q1
Q2
Q3
Q4
Q1
Q2
Q3
Q4
'01Q
'01Q
'01Q
'01Q
'02Q
'02Q
'02Q
'02Q
'03Q
'03Q
'03Q
'03Q
'04Q
'04Q
'04Q
'04Q
'05Q
'05Q
'05Q
'05Q
'06Q
'06Q
'06Q
'06Q
'07Q
'07Q
'07Q
'07Q
'08Q
'08Q
'08Q
'08Q
'09Q
'09Q
'09Q
'09Q
(出典:ISSF)
ニッケル需要:国別自動車生産台数の推移15
ッケル需要:国別自動車生産台数の推移
中国の急増、インドの増加、欧米、韓国、日本は、リーマンショック後、回復は進んでいない。
2009年実績
自動車生産台数
←中国(1419万台)
日本(793万台)130140150160170180190
中国 日本 米国 ドイツ 韓国 インド(万台)
自動車生産台数
←日本(793万台)
←米国(572万台)
←ドイツ(518万台)5060708090
100110120130
←韓国(351万台)
←インド(350万台)1020304050
7年1月
7年2月
7年3月
7年4月
7年5月
7年6月
7年7月
7年8月
7年9月
年10
月
年11
月
年12
月
8年1月
8年2月
8年3月
8年4月
8年5月
8年6月
8年7月
8年8月
8年9月
年10
月
年11
月
年12
月
9年1月
9年2月
9年3月
9年4月
9年5月
9年6月
9年7月
9年8月
9年9月
年10
月
年11
月
年12
月
0年1月
0年2月
0年3月
0年4月
0年5月
0年6月
(出典:日本自動車工業会)
'07
'07
'07
'07
'07
'07
'07
'07
'07
'07年
'07年
'07年
'08
'08
'08
'08
'08
'08
'08
'08
'08
'08年
'08年
'08年
'09
'09
'09
'09
'09
'09
'09
'09
'09
'09年
'09年
'09年
'10
'10
'10
'10
'10
'10
2010年5月から中国の生産台数は未発表 (出典 日本自動車 業会)0 0年5月から中国の生産台数は未発表
16需要:国別自動車登録台数の推移
中国:増加、米国:減少:日本:維持
中国:登録台数 米国:登録台数 日本:登録台数(万台)
2009年実績
自動車登録・販売台数
←中国(1371万台)130140150160170180190
中国:登録台数 米国:登録台数 日本:登録台数(万台)
←米国(1060万台)
日本(461万台)5060708090
100110120130
←日本(461万台)
1020304050
7年
1月
7年
2月
7年
3月
7年
4月
7年
5月
7年
6月
7年
7月
7年
8月
7年
9月
年10月
年11月
年12月
8年
1月
8年
2月
8年
3月
8年
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8年
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8年
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8年
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8年
8月
8年
9月
年10月
年11月
年12月
9年
1月
9年
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9年
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9年
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9年
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9年
6月
9年
7月
9年
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9月
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年12月
0年
1月
0年
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0年
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6月
'07
'07
'07
'07
'07
'07
'07
'07
'07
'07年
'07年
'07年
'08
'08
'08
'08
'08
'08
'08
'08
'08
'08年
'08年
'08年
'09
'09
'09
'09
'09
'09
'09
'09
'09
'09年
'09年
'09年
'10
'10
'10
'10
'10
'10
需要:世界及び中国の粗鋼生産の推移
17中国:リーマンショックの影響は軽微
世界の粗鋼生産推移(2008年1月-2010 年6月)
0 91.01.11.21.3
t) 3040506070
(%)
0.50.60.70.80.9
鋼生
産(億
t
-100102030
前年
同月
比
0 00.10.20.30.4粗
鋼
-60-50-40-30-20 対
前
世界計 中国 世界(対前年比) 中国(対前年同月比)
0.0
2008年
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
2009年
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
2010年
1月
2月
3月
4月
5月
6月
60
需要:世界及び欧州、米国、日本の粗鋼生産の推移
18
世界 粗鋼生産推移(主要国)
先進諸国の需要は、回復しつつもまだ完全ではない。
世界の粗鋼生産推移(主要国)(2008年1月-2010年6月)
20 000 1 4
14,000
16,000
18,000
20,000
(千
t)
0 91.01.11.21.31.4
産(億
t)
6 000
8,000
10,000
12,000
別粗
鋼生
産
0 40.50.60.70.80.9
世界
の粗
鋼生
0
2,000
4,000
6,000
月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月
国別
0.00.10.20.30.4
世
世界計 欧州 米国 日本
20
08
年1
月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10
月
11
月
12
月
20
09
年1
月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10
月
11
月
12
月
20
10
年1
月
2月
3月
4月
5月
6月
ニッケル輸入内訳
日本のニッケル需給構造
19地金(88千t) 磁性材 1.9 千t 1.8% めっき 2.1 〃 1.9%
地金:輸入比率53% +地金:国産47% 触媒 0.4 〃 0.3%(35千t) 蓄電池 2.9 〃 2.7%
その他 7 0 〃 6 4%
地金,40
80%
90%
100% (品位Ni 100%)
その他 7.0 〃 6.4%
マット:輸入比率100% 酸化Ni等(27.4千t)
FeNi:輸入比率12% +FeNi:国産88% FeNi 特殊鋼 95.1 〃 86.9%(85千t) (97千t)
FeNi,
マット,77
40%
50%
60%
70% (品位Ni 70%)
(85千t) (97千t)内需計 109.4 〃 100%
鉱石:輸入比率100% 輸出 58.1 〃在庫 37.2 〃
需要計 314 2
鉱石,78
12
0%
10%
20%
30%
40%
(品位Ni 30%)
需要計 314.2 〃0%
1(2008年、単位:千t)
その他 33
(品位Ni 2.5%(水分25%))
豪州, 11, 5%
ロシア, 8, 4%
その他, 33,16%
インドネシア,
←日本の輸入相手国
(Ni純分換算、数値は千t)
フィリピン,19, 9%
豪州, 11, 5%111, 54%
算
ニューカレ,24, 12%
(出典:日本鉱業協会、INSG)
需要:日本:ステンレス鋼材の生産状況
リ マンショックにより 生産量は半分以下に落ち込んだが その後 20 20リーマンショックにより、生産量は半分以下に落ち込んだが、その後、20万t程度まで回復したが、完全な回復には至っていない。
日本:ステンレス鋼材生産量
200,000
250,000
100,000
150,000
200,000
形・棒・平鋼
線材
管材
0
50,000
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
0月
1月
2月
1月
2月
3月
4月
5月
鋼板類
250,000日本:ステンレス鋼材生産量(t)
09年
3
09年
4
09年
5
09年
6
09年
7
09年
8
09年
9
09年
10
09年
11
09年
12
10年
1
10年
2
10年
3
10年
4
10年
5
50,000
100,000
150,000
200,000形・棒・平鋼線材
管材鋼板類
(出典:ステンレス協会)
0
'08年
4月
'08年
5月
'08年
6月
'08年
7月
'08年
8月
'08年
9月
'08年
10月
'08年
11月
'08年
12月
'09年
1月
'09年
2月
'09年
3月
'09年
4月
'09年
5月
'09年
6月
'09年
7月
'09年
8月
'09年
9月
'09年
10月
'09年
11月
需要:日本:ステンレス鋼材受注量
212009年は、自動車需要の落ち込みが顕著であったが、2010年の受注量は回復傾向にあり、2008年並となる見込みである。
日本:ステンレス鋼材の用途別受注量
1,600その他
1,000
1,200
1,400その他
電気機器用
産業機器用
400
600
800 建設用
家庭業務機器用
自動車用
0
200
2007年 2008年 2009年 2010年
自動車用
(e)
2010年分は1~5月までの実績に基づき算定した推定値
需要;日本:ステンレス生産量
22Ni価格高騰、Ni/Cr価格差から日本のステンレス生産量はNi系からCr系にシフト→Ni消費の減少
2 000 000
2,500,000
14
16
18
ニッケル系生産量
クロム系生産量
(t)
1,500,000
2,000,000
10
12
14価格比(Ni/Cr)
500,000
1,000,000
4
6
8
0
1975
1976
1977
1978
1979
1980
1981
1982
1983
1984
1985
1986
1987
1988
1989
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
0
2
日本:Ni系・Cr系 ステンレス生産量比と価格倍率(Ni/Cr)の関係(Ni/Cr)の関係
(出典:合金鉄年鑑)
中国の鉱石生産量、一次ニッケル生産量、消費量の推移23
鉱石生産量は、横ばい、2009年初めより消費量が拡大、それにつれて一次ニッケル生産量が拡大
45
50
鉱石生産量 一次ニッケル生産量 ニッケル消費量(千t)
30
35
40
45
15
20
25
0
5
10
07年
7月
07年
8月
07年
9月
07年
10月
07年
11月
07年
12月
08年
1月
08年
2月
08年
3月
08年
4月
08年
5月
08年
6月
08年
7月
08年
8月
08年
9月
08年
10月
08年
11月
08年
12月
09年
1月
09年
2月
09年
3月
09年
4月
09年
5月
09年
6月
09年
7月
09年
8月
09年
9月
09年
10月
09年
11月
09年
12月
10年
1月
10年
2月
10年
3月
10年
4月
10年
5月
10年
6月
中国の自給率の推移24
中国の自給率の推移
2000年以降鉱石輸入国へ転換、その後も自給率が低下し、現在は20%以下となっている。
450 130%
鉱石生産量 地金生産量
地金消費量 鉱石自給率ニッケル
(千t) 鉱石自給率
300
350
400
450
90%100%110%120%130%
鉱石輸入国への転換
150
200
250
300
40%50%60%70%80%
0
50
100
150
0%10%20%30%40%
0
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
0%
(出典:INSG)
中国のニッケル形態別供給の推移(月別)
リ シ ク直前の 年 月 月の生産量 輸入急減 年には地25リーマンショック直前の2008年5月~9月の生産量、輸入急減。2009年には地金輸入急増し、消費を上回る。2009年9月以降は生産と消費がバランスして推移している。
70
7580
(出典:INSG)
50
5560
6570
千t)
フェロニッケル(輸入)
3540
4550
量,消
費量
(
地金(輸入)
マット(輸入)
ニッケル消費量
一次ニッケル生産量
15
2025
30
供給
量
鉱石(輸入)
05
10
006 3 5 7 9
11
007 3 5 7 9
11
008 3 5 7 9
11
009 3 5 7 9
11
010 3 5
鉱石(輸入)
鉱石(国内)
中国のニッケル供給推移(月別)
20
20
20
20
20
※輸入鉱石品位 1.0 %と 仮定
中国の鉱石輸入の推移
262006年からニッケル銑鉄(NPI:低品位フェロニッケル)生産開始、原料輸入(主にフィリピン、インドネシアから低品位鉱石輸入)
3000鉱石輸入量(千t)
50000
55000ニッケル価格
(US$/t)その他
インドネシア
リピ
2000
2500
35000
40000
45000フィリピン
豪州
価格
1500
20000
25000
30000
500
1000
5000
10000
15000
20000
0
6年
1月 2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
7年
1月 2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
8年
1月 2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
9年
1月 2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
0年
1月 2月
3月
4月
5月
6月
0
5000
200
200
200
200
201
中国NPI生産量の推移
27低コストで環境管理上、有利な電炉(生産コスト:溶鉱炉14,000~25,000US$/t-Ni、電炉15,400~24,200US$/t-Ni)が伸びている。
(千ト )
140
160(千トン)
100
120
その他
60
80
その他
電炉(Ni5~18%)
溶鉱炉(Ni1.8~10%)
20
40
0
20
2005 2006 2007 2008 2009 2010
(出典:INSG, CRU, MBDから推定)
28中国 北京市の地下鉄 新しく開業した路線はホームドアシステム業した路線はホ ムドアシステム採用
ドアの構造部材はステンレスア 構造部材 テ
中国 北京市の地下鉄 車両中国 北京市の地下鉄 車両更新でステンレス車両も登場
ニッケル消費量見込み(国別)29
需要は、アジア、特に中国、インドを中心に増加見込み。
1,600
1,800
オセアニア
(kt) 予想値
1 000
1,200
1,400
, オ ア ア
アフリカ
中南米
北米
400
600
800
1,000 北米
欧州
その他アジア
日本
0
200
400
06
07
08
09 0 1 2 3 4
日本
中国
200
200
200
200
201
201
201
201
201
(出典:CRU)
2007年以降新規開発された鉱山及び今後開発が計画されている鉱山30
(本格生産時に20千トン~65千トンNi生産予定)
・Talvivaara(フィンランド) Talvivaara80%、Outokumpu20% 2008年生産開始
・Santa Rita(ブラジル) Mirabela 2009年末生産開始Santa Rita(ブラジル) Mirabela 2009年末生産開始
・Onca Puma(ブラジル) Vale 2010年9月生産開始
・Goro(ニューカレドニア) Vale70%、住友金属鉱山11%他 2010年末生産開始
R (PNG) MCC R Ni (中国)他 2010年末生産開始・Ramu(PNG) MCC Ramu Nico(中国)他 2010年末生産開始
・Barro Alto(ブラジル) Anglo American 2011年3月生産開始
・Ambatoby(マダガスカル)Sherritt40%,住友商事27.5%,Kores他2012年生産開始
一次ニッケル生産量見込み(企業別)
31新規開発鉱山、増産計画があり、生産量は増加する見込み。しかし、予期せぬ事故、開発計画の遅れ、ストライキなど不安要因もある
1 600
1,800その他
太平洋金属
(kt)予想値
1,200
1,400
1,600 Sherritt
住友金属鉱山
Eramet
600
800
1,000 Xstrata
Jincuan
BHPB
0
200
400BHPB
Norilsk Nickel
Vale Inco
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
(出典:CRU)