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35 姿西KEIO UNIVERSITY BASKETBALL TEAM UNICORNS 2019年(令和元年)6月22日 土曜日 特別号

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Page 1: KEIO UNIVERSITY BASKETBALL TEAM UNICORNS …...KEIO UNIVERSITY BASKETBALL TEAM UNICORNS 2019年(令和元年)6月22 日 土曜日 特別号 4 山﨑 純 主将 4年 越挑 8 甲谷

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屈辱の2部降格から2年目

となった2018年。チーム

は主将の鳥羽のもとにスロー

ガン「凌峨」を掲げ、早慶戦

優勝、及び関東1部リーグ

復帰を目標に動き出した。春

シーズンの集大成である早慶

戦での惨敗を受け、もう一度

自らを見つめ直しチーム一丸

となって挑んだ秋のリーグ戦。

4年生の奮闘によって最悪で

あった下馬評を覆すも、あと

一歩のところで入れ替え戦に

手が届かず2部リーグ5位と

いう結果で幕を閉じた。

悔しさは今もなお胸に焼き

付いたままである。現状に満足

している者などチームには一人

もいない。普通に考えられる程

度をはるかに超えていくことが

我々には求められている、そし

て我々は早稲田をはじめとした

強敵たちに挑む挑戦者である、

そのような志を込め、今年のス

ローガンとして掲げられたのが

「挑越」である。この言葉のも

とに今、我々は一つになり、強

敵である早稲田を必ずや打ち倒

すであろう。

近年の結果を受け、心無い

人は早慶戦優勝など夢物語だ

と言うかもしれない。しかし、

我々は大まじめに勝利を信じ、

日々研鑽を重ねている。そし

て今、我々は他の誰よりも勝

利に飢えている。確かにネー

ムバリューだけを見れば歴代

のチームよりも劣っているよ

うに見えるであろう。だが、

確かに胸に慶應の魂を持ち、

さらに勝利への渇望を備えた

今年の慶應は間違いなく勝利

をつかみ取るに違いない。

時ぞ今、敵地である早稲田

アリーナに歓喜の叫びを轟か

せようではないか。

背中で見せる

勝利の立役者になるのはやは

りこの4人であろう。彼らはい

かなる時でもチームの先頭に立

ち、その背中であるべき「慶應」

を体現してきた。そんな頼れる

4年生を紹介しよう。

最初は今年度の主将と副将

でありながら本塾が誇る二

エースでもある二人からだ。

まずは本塾の絶対的エース、

主将の山﨑純(№4)だ。下級

生の頃から試合に出ていた彼は

その土壇場での勝負強さによっ

てこれまで幾度となく本塾のピ

ンチを救ってきた。正確無比な

アウトサイドシュート、電光石

火のドライブ、百戦錬磨のバス

ケットIQはどれをとっても超

一流である。常にゲームを引っ

張って来た彼は今年ついに4番

を背負い、早慶戦の舞台に立つ。

大歓声の中心に立ち、チームを

勝利に導くスーパープレーを今

年も見せてくれるに違いない。

続いて、本塾のもう一人の

エーススコアラーであり、副

将の髙田淳貴(№5)だ。彼

はマッチアップした選手が「ト

ラックに轢かれたかのよう」

と語るほどであるチーム屈指

の強靭なフィジカルと、最早

マエストロの技と形容する他

ない遥か上空からゴールを貫

くスリーポイントシュートを

武器に得点を重ねる仕事人で

ある。黙々と点を取り続ける

彼のポーカーフェイスを攻略

しないことには早稲田の勝利

はあり得ないだろう。

続いては一貫校生として共

に「慶應のバスケ」をコート

上で体現し続ける一貫校コン

ビの紹介だ。

まずは本塾のマジック・ジョ

ンソンこと塾高出身、工藤翔

平(№6)だ。豊富な経験を持っ

て全てのポジションをこなす

オールラウンダーである彼は、

その長い手足を活かし常識は

ずれのムーブを見せつける。

今シーズンはスリーポイント

にも磨きをかけ、いよいよ手

がつけられない存在となった

彼は必ずや慶應のショータイ

ムを演出するに違いない。

もう一人は本塾の雷神、志

木高出身の泉友樹雄(№7)だ。

常に自らを律し、ストイック

であり続ける彼の姿はチーム

に良い緊張感をもたらす。彼

の代名詞でもある稲妻の如き

ドライブと、雷の如くゴール

を貫くアウトサイドシュート

が早慶戦の大舞台で炸裂した

とき、会場はまさに痺れるよ

うな衝撃に襲われるであろう。

勇猛果敢

上級生となった彼らの活躍

無しにはこの早慶戦の優勝は

あり得ない。時にチームを献

身的に支え、時にはチームに

勝利を呼び込む神風を吹き込

ませることが彼らのミッショ

ンだ。そんな一癖も二癖もあ

る三年生を紹介しよう。

まずは本塾の二宮

金次郎こ

と甲谷勇平(№8)だ。関西

出身でいつも明るい彼だが、

ことバスケになれば誰より真

剣に、そして真摯に取り組む。

KEIO UNIVERSITY BASKETBALL TEAM UNICORNS 2019年(令和元年)6月22日 土曜日 特別号

山﨑

主将

4年

甲谷

勇平

3年

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また、勉強家でもある彼は朝

のシューティングでは誰より

も早く体育館に到着し黙々と

シュートを打ち始める。そう

して磨かれたアウトサイド

シュートと努力の結晶である

下腿三頭筋を携え、今年の早

慶戦では速攻で早稲田を完全

に置き去りにするに違いない。

続いては本塾のダイナマイ

ト・キッドこと寺部勇佑(№

9)だ。小柄な体躯を活かして

コート上を縦横無尽に駆け回る

彼は本塾でも随一の爆発力を秘

めている。鍛えた体は多少の接

触ではびくともせず、アンドワ

ンをかっさらうことも日常茶飯

事だ。慶應のガードらしい激し

いディフェンスを得意とする彼

はこの早慶戦でもマークマンに

粘り強くつき続け、早稲田を圧

倒することだろう。

また、日々最高到達点を更

新し続けている本塾の一人ダ

ンクコンテストこと岩片悠馬

(№10)も見逃せない。日常生

活では温厚で物静かな性格で

ある彼は、いざ試合となれば

誰よりも激しくリバウンドに

食らいつき、インサイドで得

点をもぎ取ってくる。今年の

早慶戦ではついにゲーム中に

得意のワンハンドダンクをぶ

ちかまし、会場の注目を一気

に奪い去るに違いない。

続いて、一貫校生らしく自

らの役割を全うする3人を紹

介しよう。

一人目は本塾きってのパ

ワーファイター、志木高出身

の津野地宥樹(№11)だ。彼

はチーム内最高重量であるパ

ワーをいかんなく発揮し、見

た目相応の野性味あふれるプ

レーでゴール下に君臨する。

しかしオフコートでは本塾の

IT事業を一手に引き受ける

などインテリな面もあり、コー

トの内外で本塾を支える重要

な存在なのである。

二人目は本塾屈指のピュア

シューター、塾高出身の藤井

陽右(№12)だ。安定した下

半身と抜群の距離感覚を活か

して放たれるスリーポイント

シュートは美しい放物線を描

いてゴールに吸い込まれてい

く。目を離した時にはすでに

ゴールを決めてしまっている

彼をディフェンスすることは

たとえ早稲田であっても不可

能に違いない。

三人目は本塾のファンタジ

スタ、志木高出身の山本純平

(№13)だ。彼にとって高い確

率を誇るアウトサイドシュー

トは相手を翻弄するための手

段に過ぎず、隙あらば鋭いド

ライブで得点をかっさらって

いく。そのトリッキーなプレー

を前に、早稲田も彼を止める

ことは困難を極めるであろう。

結 束

例年に無く少ない人数と

なった二年生であるが、それ

は決して悪いことばかりでは

無い。少ないが故の結束力の

強さでこの一年間、様々な困

難を乗り越え徐々にチームの

中でも存在感を増してきた。

そんな一貫校出身の二人を紹

介しよう。

1人は本塾のBaby-Faced

Assassin

、志木高出身の人見快

(№14)だ。本塾きっての正

統派ポイントガードである彼

は、相手を置き去りにする巧

みなドリブルと滝のように降

り注ぐスリーポイントシュー

トを武器に部内でのし上がっ

てきた。高校時代からの憧れ

の舞台であった早慶戦の舞台

に立った時、次世代を担う彼

のプレーから目が離せなくな

るだろう。

もう1人は塾高出身の期待

のオールラウンダー、小澤力

哉(№15)だ。どんなポジショ

ンであってもそつなくこなす

彼はまだまだ未熟ではあるが、

辛い場面でこそ踏ん張って声

を出せる強い精神力を兼ね備

えている。日々自分史上最高

の自分を追い求め続ける彼は、

いずれ慶應を背負って立つ本

塾の大黒柱へと成長を遂げる

だろう。新

進気鋭

今年の新入生は、例年に比

べると経験豊富なタレントが

揃っている。これから本塾の

意志を背負っていく大樹の芽

を数人だがご紹介しよう。

1人目は、バスケの名門校

でもある四日市工業から初

めて慶應義塾の門を叩いた三

重の新星、水谷祐葵(№16)

だ。188㎝と長身ながらも

独特なリズムとハンドリング

でチームを牽引してきた彼は、

U18日本代表候補選手にも選

出されている。そんな一面を

感じさせない彼の親しみやす

い性格は入部したばかりにも

関わらずもうすでにチームの

一員として馴染んでいる。

2人目は、浪花の高身長イ

ケメン、蛇谷幸紀(№17)だ。

ウィンターカップにも出場し

ている近畿大学付属高校から

きた彼は、持ち前の賢い頭脳

とポジション取りで何人もの

センターを泣かせてきた。そし

て何より彼の特徴でもある長

い腕を活かした脅威のリバウン

ドはまさに“蛇”そのもので

ある。高身長な選手がいなかっ

た本塾に光と可能性を与えて

くれた彼は、本大会で蛇から

龍へと昇華する事だろう。

そして3人目は、目が2つと

は思えない程の視野の広さと

強豪校仕込みのハンドリング

を兼ね揃える肥田大輝(№18)

だ。バスケの名門校である福

岡大大濠高校出身の彼は身長

こそ165㎝と小柄だが高度

なバスケIQを持ち、落ち着

いた状況判断が出来る選手で

ある。力強いハンドリングと

見る者を魅了する程の華麗な

パスを繰り出す姿はまさに小

さな巨人と言えるだろう。こ

れから本塾は彼の成長から目

を離すことは出来ないだろう。

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