地域経済 の動向変化 の要因分析 - rieti2– 県民所得 の構成要素...

19
地域経済の動向変化の要因分析 - 何が県民所得の動向を決定していたのか - 2005 年4月8日 戒能一成 (C)

Upload: others

Post on 18-Feb-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 地域経済 の動向変化 の要因分析 - RIETI2– 県民所得 の構成要素 の長期変化-1975-2000年度 の所得水準 変化率 は、各都道府県 の 製造業

地域経済の動向変化の要因分析

- 何が県民所得の動向を決定していたのか -

2005年 4月8日

戒能一成 (C)

Page 2: 地域経済 の動向変化 の要因分析 - RIETI2– 県民所得 の構成要素 の長期変化-1975-2000年度 の所得水準 変化率 は、各都道府県 の 製造業

- 構 成 -

1 - 地域経済の変化と県民所得の構成要素

2- 県民所得の構成要素の長期変化

3- 企業行動と産業立地選択

4- 産業構造と県民所得の動向

5- 結論と政策提言

注意) 本資料の分析・試算結果等は筆者個人の見解を示すものであって、

筆者が現在所属する独立行政法人経済産業研究所などの組織の

見解を示すも のではないことに御注意下さい。

Page 3: 地域経済 の動向変化 の要因分析 - RIETI2– 県民所得 の構成要素 の長期変化-1975-2000年度 の所得水準 変化率 は、各都道府県 の 製造業

1 – 地域経済の変化と県民所得の構成要因

- 地域経済の動向は、定量的には「県民所得の動向」であり、その構成要因は「所得水準」と「人口・人口密度」である。

・ [県民所得(百万円/県)]

= [(1人当)所得水準(百万円/人)] x [人口(人/県)]

・ [県民所得変化(百万円/県)]

= [所得水準変化(%)] x [平均人口]

+[人口・人口密度変化(%)] x [平均所得水準]

[論点]; 県民所得の動向は、各要因別に

どのように推移してきたのか?

Page 4: 地域経済 の動向変化 の要因分析 - RIETI2– 県民所得 の構成要素 の長期変化-1975-2000年度 の所得水準 変化率 は、各都道府県 の 製造業

茨城県

栃木県群馬県

埼玉県 千葉県

山梨県静岡県

愛知県

三重県

滋賀県奈良県

宮城県

神奈川県

福岡県

沖縄県

青森県岩手県山形県

福島県

東京都新潟県富山県

石川県

福井県長野県

岐阜県

鳥取県

島根県山口県

徳島県佐賀県

長崎県

熊本県

大分県

宮崎県

鹿児島県北海道

秋田県

京都府大阪府

兵庫県

和歌山県

岡山県広島県香川県

愛媛県高知県

1.030 1.035 1.040 1.045 1.050

1人当所得変化(2000/1975 ,pa)

0.995

1.000

1.005

1.010

1.015

人口・人口密度変化(2000/1975 pa)

1人当所得変化-人口・人口密度変化('75-'00)

1 – 地域経済の変化と県民所得の構成要因

- 1975-2000年度の所得水準と人口・人口密度の変化は、都道府県により挙動が異なり、4類型に分かれる。

人口・所得水準の両方が増加

人口増加所得水準停滞

人口・所得水準の両方が停滞

所得水準増加人口停滞

Page 5: 地域経済 の動向変化 の要因分析 - RIETI2– 県民所得 の構成要素 の長期変化-1975-2000年度 の所得水準 変化率 は、各都道府県 の 製造業

2– 県民所得の構成要素の長期変化

- 1975-2000年度の所得水準変化率は、各都道府県の製造業の生産変化率や労働生産性変化率に比例。

滋賀県

埼玉県大阪府福岡県

岩手県大分県

和歌山県

秋田県

1.032 1.034 1.036 1.038 1.04 1.042 1.044 1.046 1.048

1人当県民所得変化率 2000/1975 p.a.

0.96

0.98

1.00

1.02

1.04

1.06

1.08

1.10

産業別生産変化率 p.a.

農林水産製造業建設業

卸小売業サービス業

1人当県民所得変化率-産業別生産変化率

製造業生産増加が所得水準増加と正比例

Page 6: 地域経済 の動向変化 の要因分析 - RIETI2– 県民所得 の構成要素 の長期変化-1975-2000年度 の所得水準 変化率 は、各都道府県 の 製造業

2– 県民所得の構成要素の長期変化

- 1975-2000年度の所得水準変化率は、各都道府県の製造業の生産変化率や労働生産性変化率に比例。

滋賀県

埼玉県大阪府福岡県

岩手県大分県

和歌山県

秋田県

1.032 1.034 1.036 1.038 1.04 1.042 1.044 1.046 1.048

1人当県民所得変化率 2000/1975 p.a.

0.96

0.98

1.00

1.02

1.04

1.06

1.08

1.10

産業別生産変化率 p.a.

農林水産製造業建設業

卸小売業サービス業

1人当県民所得変化率-産業別生産変化率

製造業生産増加が所得水準増加と正比例

秋田県

和歌山県

大分県

岩手県

福岡県

大阪府

埼玉県

滋賀県

1975 1980 1985 1990 1995 2000

100

200

300

400

500

600

1975=100

滋賀県

埼玉県

大阪府

福岡県

岩手県

大分県

和歌山県

秋田県

製造業生産額指数推移

Page 7: 地域経済 の動向変化 の要因分析 - RIETI2– 県民所得 の構成要素 の長期変化-1975-2000年度 の所得水準 変化率 は、各都道府県 の 製造業

2– 県民所得の構成要素の長期変化

- 一方、人口・人口密度変化率は、各都道府県の卸小売業・サービス業の生産変化率や就業者変化率に比例。

滋賀県

埼玉県

大阪府

福岡県

岩手県大分県

和歌山県

秋田県

0.995 1.000 1.005 1.010 1.015 1.020

人口・人口密度変化率 2000/1975 p.a

0.96

0.98

1.00

1.02

1.04

1.06

産業別就業者変化率 p.a.

農林水産製造業建設業

卸小売業サービス業

人口密度変化率-産業別就業者変化率

卸小売業・サービス業就業者数と人口密度

変化率は比例

卸小売業・サービス業就業者数と人口密度

変化率は比例

Page 8: 地域経済 の動向変化 の要因分析 - RIETI2– 県民所得 の構成要素 の長期変化-1975-2000年度 の所得水準 変化率 は、各都道府県 の 製造業

2– 県民所得の構成要素の長期変化

- 一方、人口・人口密度変化率は、各都道府県の卸小売業・サービス業の生産変化率や就業者変化率に比例。

滋賀県

埼玉県

大阪府

福岡県

岩手県大分県

和歌山県

秋田県

0.995 1.000 1.005 1.010 1.015 1.020

人口・人口密度変化率 2000/1975 p.a

0.96

0.98

1.00

1.02

1.04

1.06

産業別就業者変化率 p.a.

農林水産製造業建設業

卸小売業サービス業

人口密度変化率-産業別就業者変化率

卸小売業・サービス業就業者数と人口密度変化率は比

秋田県

和歌山県大分県岩手県

福岡県大阪府

埼玉県

滋賀県

1975 1980 1985 1990 1995 2000

100

120

140

160

180

200

220

240

1975=100

滋賀県

埼玉県

大阪府

福岡県

岩手県

大分県

和歌山県

秋田県

卸小売業+サービス業就業者数指数推移

Page 9: 地域経済 の動向変化 の要因分析 - RIETI2– 県民所得 の構成要素 の長期変化-1975-2000年度 の所得水準 変化率 は、各都道府県 の 製造業

2– 県民所得の構成要素の長期変化

- 都道府県の長期的な所得水準を決定していたのは、製造業の生産額や労働生産性である。

→ 電気機械・自動車など高付加価値製造業の誘致に成功した都道府県は所得水準が大きく増加している。

(= 従来の製造業立地政策は成果を収めている)

- 都道府県の長期的な人口・人口密度を決定していたのは、卸小売業・サービス業の生産額や就業者数である。

→ 卸小売業・サービス業について明確な

「立地(誘致)政策」は行われてこなかった。

[論点]; 卸小売業・サービス業の産業立地

はどのように決定されていたのか?

Page 10: 地域経済 の動向変化 の要因分析 - RIETI2– 県民所得 の構成要素 の長期変化-1975-2000年度 の所得水準 変化率 は、各都道府県 の 製造業

- 製造業の立地点 z (α人口密度,都心=0)と利潤構造

[利潤(z)] = [収入] – [費用(z)]

[費用(z)] = [労働費用(z)](-) +[不動産費用(z)](-)

+[輸送費(z)](+)

→ 輸送費が許す限り、郊外(国外)への展開が最適。

3– 企業行動と産業立地選択

人口密度と都心距離を主説明変数とする産業立地モデル/ 製造業

人口密度 PD

製造業の利潤最大化と立地選択行動

低密度地域中密度地域

高密度地域超低密度地域

不動産費用+労働費用

需要数量

輸送交通費用

都市中心部 Z=0 都市中心部からの距離 Z

利潤最大距離

Page 11: 地域経済 の動向変化 の要因分析 - RIETI2– 県民所得 の構成要素 の長期変化-1975-2000年度 の所得水準 変化率 は、各都道府県 の 製造業

- 卸小売・サービス業の立地点 z と利潤構造

[利潤(z)] = [収入(z)] – [費用(z)]

[収入(z)] = [価格] x [需要(z)](-)

[費用(z)] = [労働費用(z)](-) +[不動産費用(z)](-)

→ 労働・用地費が許す限り、都心近郊への集中が最適。

3– 企業行動と産業立地選択

人口密度と都心距離を主説明変数とする産業立地モデル / 卸小売・サービス業

都市中心部 Z=0 都市中心部からの距離 Z

人口密度 PD

卸小売業・サービス業の利潤最大化と立地選択行動

低密度地域中密度地域

高密度地域超高密度地域

需要 -労働費用

不動産費用

利潤最大距離

Page 12: 地域経済 の動向変化 の要因分析 - RIETI2– 県民所得 の構成要素 の長期変化-1975-2000年度 の所得水準 変化率 は、各都道府県 の 製造業

- 利潤最大化の観点から、製造業は相対的に交通が便利で人口密度が低い地域、卸小売・サービス業は人口密度(=需要密度)が高い地域に選択立地する。

3– 企業行動と産業立地選択

人口密度と都心距離を主説明変数とする産業立地モデル

都市中心部 Z=0 都市中心部からの距離 Z

人口密度 PD

卸小売業・サービス業の利潤最大化と立地選択行動

低密度地域

製造業の利潤最大化と立地選択行動

低密度地域中密度地域

高密度地域超低密度地域

中密度地域

高密度地域

超高密度地域

不動産費用+労働費用

需要数量

輸送交通費用

都市中心部 Z=0 都市中心部からの距離 Z

需要 -労働費用

不動産費用

利潤最大距離

利潤最大距離

Page 13: 地域経済 の動向変化 の要因分析 - RIETI2– 県民所得 の構成要素 の長期変化-1975-2000年度 の所得水準 変化率 は、各都道府県 の 製造業

- 製造業は生産変化に応じて就業者数を調整し労働賃金(賃金率x労働時間)を維持し、卸小売・サービス業は労働賃金(賃金率x労働時間)を調整し就業者数を維持する性質がある。

3– 企業行動と産業立地選択

1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08

製造業生産額変化率(1975/2000, p.a.)

0.975

0.980

0.985

0.990

0.995

1.000

1.005

1.010

製造業就業者変化率(1975/2000,p.a.)

R2乗 = 0.536 標本数 = 47 y = 0.63 + 0.349x

製造業生産額変化-就業者数変化相関(1975-2000年度)

1.035 1.04 1.045 1.05 1.055 1.06 1.065

卸小売・サービス業生産額変化率(1975/2000,p.a.)

1.008

1.009

1.010

1.011

1.012

1.013

1.014

1.015

1.016

1.017

1.018

卸小売・サービス業就業者数変化率(1975/2000,p.a.)

R2乗 = 0.24 標本数 = 47 y = 0.828 + 0.177x

卸小売・サービス業生産額変化-就業者数変化相関(1975-2000年度)

Page 14: 地域経済 の動向変化 の要因分析 - RIETI2– 県民所得 の構成要素 の長期変化-1975-2000年度 の所得水準 変化率 は、各都道府県 の 製造業

[論点]

- 製造業と卸小売・サービス業の立地/雇用行動の差異が、実際の県民所得の動向、特に所得水準と人口・人口密度の動向にどのような影響を与えていたか?

3– 企業行動と産業立地選択

茨城県

栃木県群馬県

埼玉県 千葉県

山梨県静岡県

愛知県

三重県

滋賀県奈良県

宮城県

神奈川県

福岡県

沖縄県

青森県岩手県山形県

福島県

東京都新潟県富山県

石川県

福井県長野県

岐阜県

鳥取県

島根県山口県

徳島県佐賀県

長崎県

熊本県

大分県

宮崎県

鹿児島県北海道

秋田県

京都府大阪府

兵庫県

和歌山県

岡山県広島県香川県

愛媛県高知県

1.030 1.035 1.040 1.045 1.050

1人当所得変化(2000/1975 ,pa)

0.995

1.000

1.005

1.010

1.015

人口・人口密度変化(2000/1975 pa)

1人当所得変化-人口・人口密度変化('75-'00)

Page 15: 地域経済 の動向変化 の要因分析 - RIETI2– 県民所得 の構成要素 の長期変化-1975-2000年度 の所得水準 変化率 は、各都道府県 の 製造業

4– 産業構造と県民所得の動向 / 製造業

人口密度変化 △Ni/Si

人口密度 / 人口Ni/Si / Ni

所得水準変化△yi

製造業と人口・人口密度、所得水準決定に関する供給側の特性要因

産業立地選択

事業所立地変化△Xij-Z

技術進歩(立地を除く)△Xij-T

域内需要量変化△Cij

生 産

労働生産性変化△Xij/Lij

生産物分配

次期所得水準変化△yi(+1)

次期人口密度変化△Ni/Si (+1)

雇用選択

雇用量変化△Lij

高齢化Li/Ni

消費,賃金水準変化△cij,△wij

投 資

労働賃金水準変化△wij

雇 用製造業生産

Xij

人口移動

サービス漏出入(消費者移動)

財の移出入 生産量変化△Xij

生 産

所得移転(社会負担給付)

域内消費の影響は非常に小

(0)

労働費用調整時は雇用量を調整

(-)労働費用調整時は労働賃金を維持

(+)

技術進歩の影響が非常に大

(+)

国際競争により輸出は減少

(0)

サービス移出入の影響は非常に小

(0)

所得水準の維持向上

人口密度,賃金水準に対して負相関

(-)

失 業

Page 16: 地域経済 の動向変化 の要因分析 - RIETI2– 県民所得 の構成要素 の長期変化-1975-2000年度 の所得水準 変化率 は、各都道府県 の 製造業

4– 産業構造と県民所得の動向 / 卸小売・サービス業

技術進歩(立地を除く)△Xij-T

人口密度変化 △Ni/Si

人口密度 / 人口Ni/Si / Ni

所得水準変化△yi

卸小売・サービス業と人口・人口密度、所得水準決定に関する供給側の特性要因

産業立地選択

事業所立地変化△Xij-Z

域内需要量変化△Cij

生 産

労働生産性変化△Xij/Lij

生産物分配

次期所得水準変化△yi(+1)

次期人口密度変化△Ni/Si (+1)

雇用選択

雇用量変化△Lij

高齢化Li/Ni

消費,賃金水準変化△cij,△wlij

投 資

労働賃金水準変化△wij

雇 用卸小売業・サービス業

Xij

再帰的人口移動

サービス漏出入(消費者移動)

財の移出入 生産量変化△Xij

生 産

所得移転(社会負担給付)

人口密度に対して正相関

(+)

域内消費の影響は非常に大

(+)

労働費用調整時は雇用量を維持

(+)労働費用調整時は労働賃金を調整

(-)

技術進歩の影響は非常に小

(0)

財の移出入の影響は非常に小

(0)

サービス移出入の影響は非常に大

(+)

人口移動

所得水準の停滞

Page 17: 地域経済 の動向変化 の要因分析 - RIETI2– 県民所得 の構成要素 の長期変化-1975-2000年度 の所得水準 変化率 は、各都道府県 の 製造業

- 製造業は、基本的に交通が便利で労働賃金・地価が低い地域へ新規立地地域を変遷する性質があり、地域の所得水準は向上させたが人口・人口密度を再帰的に向上させる機能は持っていなかった。

- 卸小売・サービス業は人口密度(=需要密度)が高い地域に自己再帰的に選択立地する性質があり、地域の人口・人口密度を再帰的に向上させたが、所得水準を向上させる機能は持っていなかった。

→ 各都道府県の人口密度の差異に基づく

産業構造変化、特に製造業と卸小売・サー

ビス業の挙動格差が所得水準と人口・人口

密度の挙動を分化させたと考えられる。

4– 産業構造と県民所得の動向

Page 18: 地域経済 の動向変化 の要因分析 - RIETI2– 県民所得 の構成要素 の長期変化-1975-2000年度 の所得水準 変化率 は、各都道府県 の 製造業

5– 結論と政策提言

(県民所得の決定要因)

- 県民所得の変化は地域の産業構造と密接な関係があり、所得水準要因は製造業の労働生産性、人口・人口密度要因は卸小売・サービス業の就業者数に大きく影響を受けていた。

- 都道府県別の所得水準と人口・人口密度の動向が4類型に分かれたのは、製造業や卸小売・サービス業の立地に関する企業行動と、各都道府県の人口密度や製造業誘致政策の結果である。

(所得水準要因と製造業立地支援策)

- 従って、地方部の所得水準の向上を図る上

で、製造業の国内立地を支援する「移転誘致

型」の政策は、引続き有効と考えられる。

Page 19: 地域経済 の動向変化 の要因分析 - RIETI2– 県民所得 の構成要素 の長期変化-1975-2000年度 の所得水準 変化率 は、各都道府県 の 製造業

5– 結論と政策提言

(人口・人口密度要因と政策対応)

- 一方、人口・人口密度要因については、人口密度・需要密度の格差に基づく卸小売・サービス業の生産額・就業者数の長期的な再帰的拡大によるものであり、移転誘致型の政策は有効ではないと考えられる。

- 卸小売業・サービス業の産業立地特性から考察すれば、これらの産業を地方部で拡大していくためには、地方部で局所的に首都圏に匹敵する高い人口密度・需要密度を創出する必要がある。

- こうした観点からは、都道府県・市町村単

位での施策には限界があり、「州都」の再

開発といった視点を持つことが必要である。