神戸市の道路計画に対する西須磨主婦の会の意見書1997年 3/3
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付属資料
10区画整理事業の際の神戸市の配布資料
20神戸弁護士会と5自治会の要望書及び神戸市の回答
3・ 暫定整備に関する主婦の会の意見書
4・ 西須磨主婦の会の活動報告
須磨の海岸に掲げられた神戸市のスローガン。
わたしたちt本当にそう思います。
午θ
資料 1 震災前 (1994年 9月 )に神戸市が西須磨 の住民に配布 した広報資料
震災前、神戸市が着手しようとした西須磨地区の区画整理事業は、市と協議していた住民が地域住民
の意思を反映していないとの異議申し立てを受け、事実上頓挫しました。その際、神戸市は道路計画に
ついては何も決まってはおらず、住民と協議していくと説明しました。
震災後、神戸市は事業を買収方式に切り替え、住民の反対を無視した形で事業認可しました。
● ●●●● ●● ●
最近、西須磨地区のまちづくりについて、
地域の皆さんから「区画整理をすることに決まつたのですかコとか
「遭路計画はどうなつたのですか?J「取りやめてほしい。Jなどの
お問い合わせや意見がよせられています。
そこで、現在の状況について、お知らせします。
【狭い道、少ない公園など】
西須ri地 |え は、 lil■tt的 風 Lに 忠 まれ、 it:い
街1,ス のある落 ち杵いま1ド l'‖ 気をイrt′ てぃる
反 ihi、 道が1文 くlt ttllや消FJJ llが 入りにくい、
公園が少ない、商店街の活性化をはかる必要
があるなどの課題が指摘 されています。
【安全・快週なまちに不可欠】
道路 や公岡は 、緑の スペースゃ風 たの 6市 保、
火 災の延 続防 I11に 役立つほか、沼)通 の il地「ll
l同 等 、市lt′ 111:1を 支える .11要 な雄盤施設 で、安
0千 査繹
0須 欝多闘碑
0月 Л山線
0山 ■燎0中 央幹餞
0須自天神町博
0浜手幹線
■■■完成 。おおむね完成
明∬畷事業中
径 。快適 なまち11不 可 欠なものです 1
とりわけ、都市計画道路は神戸市全体のまち
づくりにとって嗜要であるといった観点から決定
していますが、地域発展の基常にもなるものです .
7Ч 須 |“ 地IXの 幹線道路については、このよう
な観点か ら、「都 市計 l山i道 路」 として下図の よ
うに中央幹線 、山麓線等が計画決定 されてい
ますが当地区が非戦災地区であったこともあり、
米整備のまま、現イ[に 至っています。
最近、地「えで「道路計画を取りやめてほしい。」
との意見がありますが、西須磨地区の住環境を
安全で、快適なものにするためにも、この言1画
の′共施は必要なのです。
【十分な話し合いを】
道路 や公園を整備するには、単に用地だけ
を Tミ 収 してい く方法や、区両整rllゃ 再開発な
どのように、周辺の まちづ くりと同時 に行 っ
てい く方法があります。当地区ではどの 方法
で行 うか今は決 まっていません。
「区日整理が決まつている。」というウワサ
がありますが、それは■りです。今後、どの
方法で行うかは、ft民 の皆さんと十分に話し
合って、決めていくことになります。
ヽ\ヽ習
ギノ
(2) まちづくり組織の晃足
当初は、準備会、了こ起人会,懇 :談 会といった
形式て始ま|)ま す やがて、j也 域のいろ′たノな立
itlc7 1ノ、。|、 |||卜 (白 iイ i弁 、仏け、f)::i fl食 、 とノ、
f:、 }〕 |` A、 1:可 l:|∫ )な l:)が な川|し た判|れt的
なネll織 (lalぇ ば、出i澪 食など)を つくってい
きま :‐
(3) まちづくり構懇策定に向けての活動
この判l織 では 1キ さん方に、地域の課題や||:
民υ)意向を |',111巴 FIし ながら、まちの11ま ll・
11つ Lヽ て`ill l´
合t:を しご「jlき 、まちを■しくヒ′‐ごlヽ く11く r)斜 lス や、 11:み よ〔い tち づ く りごノため
い′L―'し fヒ .f ilバ11竜 11セ 1暉 |〔 向(卜 たもC7)づ くりな
どの |す ちづくりlililll lを つく )〔 いきます.
(4)構 恩=現
へ向けた支撮
「まちづくり構想 1の′た現に向けて、持it
的で611造 的活童りが rTl要 にな :〕 ます
その ため 、神 ,「 市 |よ 活動 7キ い ‐部 lUJ成 や、1早
r司 的 な部分についての 1支 ffi的 11劇 Jを す るなと
の 支11を してい きます .
(まちづくりの進め方の―例 )●都市計画道路は、神戸市全体
のまちづくりにとつて、重要で
あるといつた観点から決定して
いますが、地域発展の基礎にも
なる大切な施設です。
●都市計画道路をいつ、どのよ
うに整備していくかは、自治会 0
協議会活動などを通じて、地域
の皆さんの協力を得て進めてい
くことになります。
命 、
(′」 楡
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礎掛`ヽ
ご ゝ /
まちづ くりについての詳 しいお問い合わせは、
須磨区まちづくり推進翼
TEL.078-731‐0033
1i3市 計画局計画部アーバンデザイン室
TEL.078‐ 322‐ 5483
都市計画遭路についての鮮 しいお問い合わせは、
都市計画局計画部計画雲
TEL.078‐ 322‐ 5481
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現在、神■FtttD都 市計画道路の約 6害lが 完
,t、 2割 が事業中、 2割 が事業に苦手 してい
ない状 1兄 にスリます^西須磨 1也 Iス では、JF戦
ツ〔地「ζであったこともめ :)、 都 ′lf言 1画 i慮 路 は
未整備の まま、現 r[に いた‐ってい ます=
当地区での具体的な整備 与法や整備時期 |二
ついては決 まっていませんrこ れか ら皆 さん
とV4地 lス にふ さわ しい、ゆ とりと潤いのある
道路づ くりについて考 えてい く必要がありま
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資料 2 環境アセスメント実施の要望書 (2通)と神戸市の回答
道路計画に対する環境アセスメントの実施の要望書が 96年 12月 に神戸弁護士会から、また 97年
3月 に道路計画の当該自治会から連名で神戸市に提出されました。これらの要望に対 して神戸市は 97
年 5月 に回答、その後の 2回 (97年 6、 7月 )の説明会と合わせ、環境アセスメントを行い、道路計
画内容に反映させる意志の無いこと、国道 43号線の判決基準を守る保障のないこと、用地が確保され
た地区から暫定的に着工する旨を明らかにしました。
[神 戸弁護士会から神戸市長宛の意見書 ]
神戸市長 笹山幸俊殿
神弁総発第 386号1996年 (平成 8年)12月 12日
神戸弁護士会
会長 中尾英夫
同公害対策環境保全委員会
委員長 佐伯雄三
須磨区内の都市計画道路事業の実施計画についての意見書
第 1。 意見書の趣旨
1 都市計画道路須磨多聞線 (延長約 520m、 区間須磨区天神町 5丁目~同区離宮西町 1丁
目)の事業を実施するにあたっては神戸市環境影響評価要項を適用し環境影響評価を行うと共に、
その手続きに住民参加を実質的に保障すること。
2 前項の環境影響評価の結果、環境基準を超える騒音などが予想される場合には必要な対策
を講じること、少なくとも屋外等価騒音レベル (hOが 国道 43号線訴訟最高裁判所判決 (平
成 7年 7月 7日 最高裁第 2小法廷)で示された受忍限度を超える被害を受けているかどうかの判
断基準 (屋外等価騒音レベル 65以上、もしくは道路端からの距離 20m以 内で右レベルが 60
を超える)を超えるレベルに達する場合には右道路建設工事の着工を中止し、少なくとも右基準
を満たす方策がなされない限り右道路建設工事を再開しないこと。
(『 第 2。 意見書の理由』については以下に項目を列挙 し、内容は省略 しました。)
第 2.意見書の理由
一 意見書の趣旨 1について
1 西須磨地区での神戸市の道路建設工事計画
2 西須磨地区の環境の状態
3 事業実施計画に対する地域住民の対応
4 本件道路計画の問題点
5 結論
二 意見書の趣旨 2について
1 幹線道路沿道の騒音などの受忍限度は明確である
2 控訴審判決の認定
3 最高裁判決
4 都市計画道路
5 結論
健
[5自 治会から神戸市長宛の要望書 ]
要望書
1997年 (平成 9年)3月 3日
神戸市長 笹山幸俊殿
謹啓
厳冬の冬、貴職におかれては神戸市の復興とさらなる発展に向けて精励されていることと存 じ
ます。
さて、昨年 12月 12日 付で貴職に対 して、神戸弁護士会長中尾英夫氏、同公害対策 0環境保
全委員会委員長佐伯雄三氏の連名で、「須磨区内の都市計画道路事業の実施計画についての意見
書」が提出されました。
その内容は、すでに当西須磨地区で複数自治会、また住民団体より貴職に対 して提出した意見
書・要望書とも共通するところがあります。当地区住民よりの要望はこれに限りませんが、道路
による環境公害は他にも実例が多く、私たち住民の最も憂慮するところです。なにとぞ当該意見
書の内容を尊重した上、改めて私たちの下記要望に耳を傾けていただきたいと存じます。
これには連名 5自 治会地域住民の切実な思いが籠っています。年度末も近づきご多忙中を恐れ
入 りますが、平成 9年 3月 末日までに末期の下記自治会宛、文書でご回答いただきたく、ご高配
よろしくお願い申し上げます。
記
I.須磨多聞線・中央幹線・千森線、すなわち西須磨地区に着工が予定されている都市計画道路
について、事業を実施するに当たっては神戸市環境影響評価要項を準用 し、環境影響評価を行っ
ていただきたい。
Ⅱ.環境影響評価を行う際は、その実施段階と手続きにおいて地域住民の参加を実質的に保障し
てください。
Ⅲ .環境影響評価実施の結果、騒音、振動、大気汚染、その他について環境基準を越えることが
予想される場合は、地域住民との充分な協議を行った上で、計画変更をしていただきたいc
Ⅳ .環境影響評価を行った結果、国道 43号線訴訟最高裁判決 (平成 7年 7月 7日 最高裁第二小
法廷)で示された受忍限度を上回ると予想された場合は、計画を取り止めていただきたい。
桜本町自治会
以上
月見山自治会連合会
会長 長倉規矩雄 会長 里見富男
天神長 30405丁 目自治会 西須磨東部自治会
会長 駒井健 会長 各務豊和
離宮西町自治会
会長 片野二郎
年γ
[5自 治会の要望書に対する神戸市の回答 ]
この回答についての説明会で、神戸市は国道43号線訴訟の最高裁判決の基準を守る保障はないこと、
暫定整備については天神町 3、 4丁目の区間が該当することを明らかにしました。
神都計工第 155号平成 9年 5月 9日
桜本町自治会長 長倉 規矩雄 様
天神町 3、 4、 5丁目 駒井 健 様
離宮西町自治会長 片野 三郎 様
月見山自治会長 里見 富男 様
西須磨東部自治会長 各務 豊和 様
神戸市長 笹山 幸俊
新緑の候、皆様方にはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
さて、先にご質問、ご要望いただいておりました西須磨地区の街路事業計画の件につきまして回
答いたします。
西須磨地域での街路事業において、須磨多聞線は、当該地域で新たな道路となり、且つ山陽電鉄
及び離宮道と立体交差するため、沿道への影響が出来る限り小さくなるよう配慮 していくことが重
要と考えています。したがって神戸市環境影響評価の対象ではありませんが、必要な環境調査・沿
道対策等について、今後高架構造及び道路構造等設計を進めていく中で検討し、住民の方々と話 し
合いを行っていきますので、よろしくお願いいたします。
なお、まとまって用地買収が進んだ区間について、沿道住民の方々の道路として暫定整備 してい
く予定です。
以上でございますが、何卒、ご理解、ご協力いただきますようお願い申し上げます。
担当 ;都市計画局計画部工務課
TEL 322-5492
年ζ
資料 3 神戸市の回答における暫定整備に対する主婦の会の抗議文書
主婦の会では、5自 治会に対する神戸市の回答のあった同月、神戸市との話 し合いを要請し、神戸市
もこれを受け入れられました。しかし神戸市はこの約束を事実上無視された形で暫定整備を行おうとし
ており、主婦の会としてはこの件に対して抗議文を提出しました。(ま た当該自治会やその他の団体か
らも抗議文書が出されています)
神戸市長 笹山幸俊様
西須磨地区計画道路暫定整備の件について
沿道関連 5自 治会の要望に対する回答 (都計第 155号 )及び説明会によりますと、天神町 3、 4
丁目の区間について暫定整備をしていく予定とされておりますが、
(1)都市計画局は主婦の会と道路計画について話 し合いをすると約束 していたにも拘わらず、突
如 「住民の道路」として暫定整備を行うことは、わたし達には納得できません。
(2)沿道住民の道路とされていますが、住民には何 ら必要がありません。
(3)沿道の建築許可がお りないとのことですが、接道義務を果たすために、旧西国街道より最低
限度必要な道路をつくる方法はある筈です。
以上より暫定整備については即刻中止とし、住民との継続的な話 し合いを要求 します。
1997年 6月 18日
西須磨主婦の会 代表妹尾初恵
4み
資料 4 西須磨主婦の会のこれまでの活動
①活動の流れ
「
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―一 ―
―一 一
… … ――
一 ――
一 一―
一 一 ¬
道路計画の概要についての確認
第 3回 (96年 6月 3日 )第 1回 (96年 4月 15日 )
~第 2回 (96年 5月 20日 ) 説明会
勉強会
現地を歩いて検証L_____―
―― ―
―― ―
―一 一
―一 一
―一 一 一
神戸市の都市計画局
の職員を招いて
第 4回 (96年 7月 1日 )
懇談会
知人の元国会議員を招い
て現状を説明
L_____一 ―一 ― ―― ― ―一 一 一一 ― ―― ―」
一 一 ― 一 ― ― 一 ― ― 一 一 ― ¬
第 5回 (96年 8月 5日 )
~第 6回 (96年 11月 5日 )
意見交換
生活環境面から道路計画について検討
市役所の前や駅などでわたしたちの
考えき訴えました。
年7
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住民に道路問題についてお知らせする千ラシ。
「
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住民への呼びかけ
第 7回 (96年 11月 26日 )
~第 8回 (97年 1月 31日 )
ポスターづくり
道路計画の内容と私たちが考える問題点に
ついて住民に問いかけるポスターを作成一
」
「
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―― 一
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―― 一
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地域外への働きかけの準備作業
第 9回 (97年 3月 19日 )
~第 10回 (97年 4月 10日 )
道路問題について外部に訴えるため
に個人の考えを手紙にまとめるL_____一
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」
第 11回 (97年 6月 25日 )
意見書の編集作業
暫定整備に関する情報を住民に
知 らせるポスターの作成
ギF
②西須磨主婦の会の活動内容
(1)行政への働きかけ
西須磨主婦の会ではこれまでに3回神戸市と対面しました。
r…… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … ¬
道路計画の内容についての説明・ 096年 5月 (第 3回 主婦の会 )
出席者 :住民 6名
神戸市都市計画局の伊藤課長他数名
道路計画の目的、内容、地域への影響について主婦の会として質問し、基本的な計画の
概要について神戸市が説明を行いました。住民が道路による影響の懸念を示 し、計画の
見直しを求めましたが、その意志はないことを明らかにしました。
神戸市職員は、住民の予想交通量などについての質問に対 しては沈黙し、ただ500m毎に道路を整備する、道路ネットワークの必要性のみを強調するだけの態度をとってい
ました。 l… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … 」
「
…… ~~~~~~~― ― ― …… … …… … …… ― …… ― …… ― …… … …… … …… ― ―一 ― ―― ― ―― ― ¬
主婦の会 と話 し合いを行 っていくことについての確認・・97年 5月
出席者 :住民 5人
神戸市都市計画局安福係長他 1名
オブザーバー 1名
道路計画について、今後主婦の会と話 し合いを続けていくことを確認しました。L…… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … ………… … …… … …… … … 」
「
…… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… ― ―― ― ―― ― ―― ― ―一 ― ―― ― ―― ― ―― ― ¬
暫定整備 についての説明・・97年 7月
出席者 :住民 2名
神戸市都市計画局計画課安福係長他 1名
オブザーバー 1名
神戸市は暫定整備の内容について、道路用地内で立ち退きした住民へ便宜を図る必要
があり、年内をめどに発掘調査を終了し、地元説明会を行った後整備を進めると説明し
ましたc主婦の会としては、なし崩 し的な着工であり、暫定道路の整備方法についても
住民と協議するよう訴えました。
また神戸市は道路計画については、昭和 21年 の段階では「道路網の整備は山の南側
だけで考えればよかった」が、昭和 43年には「1日 市街地と新市街地との繋がりをつけ
る必要性」が生じ、平成 7年の震災後は、「天丼川沿いだけでは車が集中する」「車と共
存する必要」「防災上必要」であると説明しました。また、昭和 43年の計画変更につ
いては、「いろんな要因で変更できる」としながらも、「大型車に対する配慮」や「物流
の問題」から現在の計画の始点と終点、幅員、車線数は変更できないとしていました。
主婦の会としては、計画の詳細図面、昭和 21年、同43年、および平成 7年の計画、事
業化決定に至る過程についての情報の公開を求め、これが了承されましたc
L…… … …… … …… ― …… … …… ― ―― ― ―一 ― ―― ― …… … …… ― ―― 一 ―― ― ―― ― ―― 一 ―― ―」
年9
(2)広報活動 (チ ラシ、ポスター作成)
道路計画の概要や問題点、行政と住民との関係の現況などをポスターにして住民に知らせましたc
活動の紹介や今後の活動予定についてのチラシを配布 し、活動への参加を呼びかけました c
(3)議員への働きかけ
これまでに会えた議員に住民の意見を伝える、協力を求めるなど
住民にとつて必要な情報や自分
の意見を入れた特大ポスターづ
くしノ
鋤
おわ りに
ゎたしたちの率直な気持ちを綴った、この意見書をお読みくださいまして誠にありがとうご
ざいます。
「今こそ主婦の力を !」 を掲げてはじまった西須磨主婦の会ですが、活動の一端としてわた
したちの生の声を多くの方にお読みいただき、理解していただきたく、この小冊子のまとめと
なりました。ささやかなものですが、一人一人の心からの叫びをお汲み取り下さつたことと思
います。
ご自分のお考えをお寄せくださいました方々、写真をご提供下さいました「西須磨の道路問
題を考える会」の方々、編集に当たってお世話になりました京都大学コミュニテイー・デザイ
ン・チームの方々、その他、暖かいご支援を下さいました多くの方々に厚くお礼を申し上げま
す。
この先、目指す道はますます厳しく、果てしなく遠いものですが、この小さな一人一人の訴
えが、水のなかに投じた小石のように、大きな輪になって広がつていきますように。そしてわ
たしたちのこの大切な「まち」の危機を乗り越えられますよう、心よりの祈りと感謝を込めて、
ご挨拶とさせていただきます。
尚、引き続き皆様方からのご意見などお寄せくださいますよう、お願い申し上げます。
タノ
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