統計解析ソフトminitab 17による工程能力分析
TRANSCRIPT
工程能力分析とは
• 工程が規格に十分おさまっているかを把握することができます。
• 工程の変動の大きさと規格の幅を比較して評価します。
※事前に管理図を使って工程が安定していることを確認する必要があります。また、正規データのための工程能力分析を使用する場合、データが正規分布に従っていることが必要です。
ストーリー
あるケーブルメーカーが、ケーブルの直径が仕様を満たしているかどうかを評価します。
電線が設計仕様を満たすには、その直径が であることが必要です。分析者は、工程能力を評価し、 という顧客の要求を満たしているかを確認します。
時間ごとに、連続する 本のケーブル線のサブグループを生産ラインから取り、直径を記録します。
試用版 ダウンロード
データ
サンプルデータ ダウンロード
• 直径ケーブルの直径
操作
メニューから、統計 品質ツール工程能力分析 正規を選択
操作
単一列に 直径 、サブグループサイズに を入力
下方規格格限界に 、上方規格限界にチェック
オプションボタンをクリック
操作
目標( を表に追加)に を入力して、各画面で をクリック
結果の解釈
工程能力レポートヒストグラムは、正規曲線よく当てはまっているようです。
工程能力を評価するため、工程能力指標を確認します。
結果の解釈
工程能力指標
規格に対するデータのおさまり具合を評価する指標です。
工程性能指数 の計算方法
𝑃𝑝 =𝑈𝑆𝐿 − 𝐿𝑆𝐿
6𝜎
𝑃𝑃𝐿 =平均値− 𝐿𝑆𝐿
3𝜎, 𝑃𝑃𝑈 =
𝑈𝑆𝐿 −平均値
3𝜎
𝑃𝑝𝑘 = min 𝑃𝑃𝐿, 𝑃𝑃𝑈
結果の解釈
工程能力指標
や では、以下のように評価されます。
• 不可
• ≦ 可
• ≦ 良
• ≦ 良
(規格の見直しも視野に判断)
結果の解釈
工程能力指標
今回の場合、 です。
このケーブルの直径の工程能力は不十分です。ヒストグラムを見ると、ばらつきから改善する必要があるようです。
まとめ
• 工程性能指数 となり、このケーブルの直径の工程能力は不十分である(顧客の要求を満たしていない)ことが分かりました。
• メーカーは、工程の変動を減らすことによりその工程を改善する必要があります。
追加の考察
公式トレーニングプライベートトレーニング
もっと詳しい話は トレーニングで
この工程能力分析では、正規分布に従うデータを分析することができます。しかし、現場のデータが正規分布に従わないことがあります。その場合、どうのように工程能力分析を行えば、正当な評価を行うことができるのでしょうか?
株式会社 構造計画研究所 スタッフ
お問い合わせ
試用版ダウンロード
ホームページ