科学としての言語学

2010/6/12第十回Wikiばな

(株)達人出版会　高橋征義

と日本語のアスペクト研究とかも合わせてとりとめない話

自己紹介

高橋征義北海道大学工学部出身（情報工学）

Webアプリプログラマ株式会社達人出版会　(電子書籍の制作と販売)はじめました

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達人出版会ではITエンジニア向けの原稿を

絶賛募集中です詳しくは私まで

本題

知の越境

大学院生のころ

週に一回言語文化部

（他学部）の日本語学のゼミに通う

参加者

日本語教師:　　　　半分以上留学生: 数名日本人学生:　　　私１人だけ

福井直樹氏（当時カリフォルニア大）の集中講義（国語

学科で開催）も受講

ばりばりのチョムスキアン

チョムスキー

言語学は当然自然科学である

（キリッ

理由

子供の言語獲得

有限の発話情報から無限の言語

生成機構を心的に作れる

なにこれすごい

普遍の言語（文法）機構を

あらかじめ持っている

生成文法

一種の生物学的な、ふつうの

自然科学と同じように研究できる（はず）

言語学をやる人

・言葉が好き・言葉で書かれた　ものが好き・科学？何それ（※イメージ）

言語学は当然自然科学である

（キリッ

ドン引き

以来数十年間喧々諤々の議論

（長いので省略）

生成文法だけ？

日本（語）の研究は

どうだったのか

例

金田一春彦(1950)

「国語動詞の　一分類」

国語学的には超有名論文（らしい）

アスペクトによる

動詞の分類

アスペクト

〜テイル〜テアル

などの動詞の形態について

意味的には謎が多い

本を書いている（「書く」は現在）

vs人が死んでいる

（「死ぬ」は過去）

実はすごく難しい

金田一(1950)は「テイル」を元に動詞を４つに分類

状態動詞テイル形がNG

（例）いる・ある

継続動詞動作の継続

（例）書く・降る

瞬間動詞動作が一瞬

（例）死ぬ・くっつく

第四種の動詞原則テイルがつくつかなくても同じ（例）そびえる優れる

ポイント

テイル形＝形式とその意味の

（ある程度）客観的な観察から、言語システムの理解を深める

ここから派生する研究が続き、研究テーマ

として確立する

奥田靖雄(1977)「アスペクトの　　

研究をめぐって―金田一的段階―」

工藤真由美(1995)『アスペクト・テンス　体系とテクスト』

・主体動作動詞　→継続・主体変化動詞　→結果残存　（≒瞬間）

能動態/受動態（ヴォイス）も踏まえた整理と発展へ

まとめ

日本語文法を学んでも日本語は

上達しません

素晴らしいムダ知識

ご清聴ありがとう

ございました